元サラリーマンの植物ウォッチング第6弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part6
ヤマニガナ・5~長沼公園
長沼公園“野猿の尾根道”で咲き始めた「ヤマニガナ(山苦菜)」。キク科アキノノゲシ属の一年草もしくは越年草で草丈は70~80センチ。中には1.5メートルを超えるものもある。日本全土の山地に分布し7~9月に茎の上部に直径1.5~2センチの頭花を数個咲かせる。茎の上部の葉は細長いが下部の葉は大きく羽状に裂けるのでわかり易い。当地では長池公園や小野路城址付近で見ており高尾山系にも生育しているがこの道では初めて確認した。
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フジキ・12~高尾山1号路
今年は「フジキ(藤木)」の当たり年のようなので以前存在を確認していた高尾山“1号路”の高木を見に来た。樹はすぐにわかったが登山道には白い蝶形花が見当たらない。この株は咲かなかったと思いとりあえず10~15メートル上に見える葉序を撮っておいた。帰宅して画像を拡大してみると葉序の上に花序が写っている。やはりここでも咲いたようだ。この日は新たに“冨士道”でもフジキの落花を見つけ存在を確認した。これでこの界隈ではこれまでに“相原町権現谷”“高尾山1号路”“高尾山冨士道”“奥高尾もみじ台北巻き道”“奥高尾日影林道”“城山(複数本)”に生育していることがわかった。
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キバナノショウキラン・5~高尾山6号路3
高尾山“6号路”に咲いている「キバナノショウキラン(黄花の鐘馗蘭)」。ラン科ショウキラン属の多年性菌従属栄養植物で日本固有種。6~7月に太い花茎を伸ばし淡黄色の多肉質の花を数個咲かせる。黄色い花の姿を鍾馗(しょうき=中国に伝わる魔除けの神様)の顔に見立てて名付けられている。花は直径約2センチで長い柄があり同属のショウキランと比べて花被片があまり開かない。この日のお目当ての花のひとつで去年見た場所では見つからなかったが今年は新しい場所で見つかった。多年草だが神出鬼没ではある。
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オオチドメ
ウコギ科(←チドメグサ科・セリ科)チドメグサ属の「オオチドメ(大血止)」。各地の山野に普通に生育する多年草で匍匐茎が地面を這って拡がり群落を作る。葉は直径15~25ミリの円形で浅く7~9裂している。6~8月で花茎が葉より高く立ち上がり先端に直径3~4ミリの花序を出す。ひとつの花の直径は2ミリほど。花弁は5枚で雄蕊は5本ある。
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ヤエドクダミ・3~長沼公園
長沼公園“霧降の道”に生えている「ヤエドクダミ(八重毒溜)」。ドクダミ科ドクダミ属の多年草で花弁のように見える総苞片が八重咲のように見えることからこう呼んでいる。ここでは5年前に群生を見ていたが直後に全て刈られてしまった。その後、数年は現れなかったがこの日ここで数株の花を見掛けた。残っていた地下茎で復活したようだ。“霧降の道”を更に下っていくと斜面の補強工事を終えた辺りにヤエドクダミが咲いていたがそちらはどうやら工事後に植栽されたもののようだ。
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ミヤマハハソ・4~逆沢作業道
奥高尾“逆沢作業道”に咲いている「ミヤマハハソ(深山柞)」。アワブキ科アワブキ属の落葉低木で本州~九州の山地に分布している。高尾山系では4号路や日影林道で見ていたが、この道では初めて見た。6~7月に枝先に円錐花序を出し直径4ミリほどの小花を多数咲かせる。花弁は5枚で外側の3枚は円形で大きく内側に2枚は小さく鼻の穴のような鱗片状になる。中から黄色い葯を持つ雄蕊が突き出ている。ハハソ(柞)はコナラの古い呼び方で葉はコナラに良く似ている。
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エゾスズラン・4~高尾山1号路2
高尾山“1号路”で見られる「エゾスズラン(蝦夷鈴蘭)」。ラン科カキラン属の多年草で草丈は50~60センチ。北海道~九州の落葉広葉樹林や針葉樹林の林床、海岸のクロマツ林などにも生育している。「アオスズラン(青鈴蘭)」とも呼ばれている。花色に変化が多く山地で見られ花が緑色のものをエゾスズランと呼び、海岸で見られ花が黄色を帯び唇弁の内側が赤褐色のものをハマカキラン(浜柿蘭)と呼んで分けていたが、DNA情報では区別が見られずAPGⅢ分類では同一種とされている。
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オニノヤガラ・10~柿の木谷戸
長沼公園“柿の木谷戸”で見掛けた「オニノヤガラ(鬼の矢柄)」。ラン科オニノヤガラ属の多年性菌従属栄養植物で5~6月に60~80センチの花茎を伸ばし長さ2~3センチの花を総状に咲かせる。ここでは4年前にオニノヤガラの変種のアオテンマが出現していた。ところが翌年以降はここには何も現れず半ば諦めていた。先日、久し振りにこの谷戸を歩いてみたら写真の枯れ姿があった。果たしてこれがアオテンマなのかどうかわからないのでとりあえずオニノヤガラとしておき来年忘れずに確認しよう。
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イケマ・4~花
キョウチクトウ科(←ガガイモ科)カモメヅル属のつる性多年草で北海道から九州まで山地の陽当たりの良い林縁や草地で見られる。6~7月に葉腋から散形花序を出し直径1~1.5センチの小花を多数咲かせる。外側の淡黄白色の花冠は5裂しその内側に白い副花冠がある。雄蕊と雌蕊は合着して蕊柱となっている。これは奥高尾のもの。
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野鳥・114~オナガ3
別所実緑地付近の道路で見掛けた「オナガ(尾長)」。住宅地でも時々見掛けるが人を見るとすぐに『ギャー』と鳴いて飛び去ってしまう。この日はガードレールにしばらく止まっていたので何とか撮ることができた。オナガはカラス科オナガ属の留鳥で体長は35~40センチ。黒い帽子に水色の羽が美しいが、鳴き声はいただけない。やはりカラスの仲間という感じだ。中部地方以北の本州に分布しており屋敷林、果樹園、住宅地など人の生活の近くに棲んでいる。早春には群れで見ることが多いがこうして単独行動も良く見掛ける。
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