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沖縄サンバカーニバル、名古屋サンバカーニバルへのオ・ペイシの情熱を語っています。世界一、心のこもったカーニバルを!

さとうきび

2006-08-06 | 沖縄ブラジル
 今週になって、八百屋さんやスーパーには、さとうきびが並んでいます。2メートルくらいの長く太いさとうきびが1本250円くらいで売られているのです。さとうきび畑に生えている状態は、ふだんよく見ますが、売られていることに気がついたのは、6年沖縄で生活していて初めてのことでした。

 今日からお盆なので、何かお盆に関係あるのかと思い、オ・ペイシにいらした地元のお客さんに尋ねてみると、さとうきびは、仏壇に「つえ」としてお供えをするそうです。そうですよね。あれだけしっかりした堅いのですから、「つえ」になりますよね。3年前、祖母が他界したときは、確かに「つえ」を棺に入れて燃やしたものです。

 昨日、沖縄の庶民的スーパー「ユニオン」の入り口で、青い大きなバケツの中で売られている、さとうきびを見たとき、沖縄市在住のブラジル帰りの男性のことを思い出しました。
 この方は、我がサンバチームの主力メンバーのお父さんなのですが、昨年の夏、サンバの練習中、いつも自家製のさとうきびジュースを差し入れてくれました。オ・ペイシは、去年は夏中、県内最大級のイベント、オリオンビアフェストに出演するために外で練習しており、このビアフェスの練習で夏が終わったと言っても過言ではありません。
 
 100%のさとうきびジュースは、ブラジルでは青空市場には欠かせない飲み物で、よく買物帰りに、さとうきびの甘さに集まってくるハチをはらいながら、飲んだものです。
 フレッシュのさとうきびジュースは、沖縄にありそうで、なかなか飲める場所は少ないのです。その貴重なさとうきびジュースを自分の畑から取って来ては、ジュースにして私たちに飲ませてくれるメンバーのお父さんには、感謝したものです。汗だくになる練習の合間にこのさとうきびジュースにレモンを入れて、飲んでは、あーもうちょっと頑張ろうね、とみんなで励ましあったものです。

 練習がちょうどピークに達した頃、ブラジル帰りのお父さんは軽トラでやって来て、ジュースを差し入れてくれました。このお父さんがこの夏、突然倒れてしまい、もう1カ月入院生活を送っています。サンバチームの息子も毎日病院で付き添っていて、練習にも参加していません。

 さとうきびを見ると、彼のお父さんのことを思い出しました。早くよくなってくれることを願っています。
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