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囚人に甘い国

2006-08-10 | ブラジル
 スカパーのブラジルチャンネルのニュースで、驚くべき話をしていました。
 ブラジルの刑務所では、服役中の人が年に数回「外出」出来るというのです。サンパウロ州内の刑務所の法律では、入所2年目の人から、生活態度がよければ、外出許可がもらえて、1週間ほど家に帰ったり、行きたいところへ行ける、とのこと。会社員の年休じゃあるまいし、そんなことが許されるなら、刑務所ではないですよね。

 しかも、もっとあきれたのは、前回の母の日にサンパウロ州内で約2,600人の囚人が外出許可をもらい、うち920人だったか、1000人未満の人は、外出許可の期間が過ぎても刑務所へ戻らず、それっきりだ、というのです。
 こんなことがありえるのでしょうか。行方知らずの人たちで、暴動にかかわっている人も相当数いるそうです。何とのん気な話でしょう。

 私が2,000年にミス・シンパチアを務めたサンバチーム「X9パウリスターナ」は、大暴動が起きた刑務所「カランジルー」のすぐ近くにありましす。あまりに規模の大きな暴動で、国家問題にもなったほどの刑務所で、現在は取り壊され、女性の刑務所のみが残っているのですが、2000年当時はまだ刑務所として機能していました。
 地下鉄の駅の真横がこの刑務所なので、外出する囚人たちも私と同じ地下鉄に乗り、同じ駅の構内で行き会っていたかと思うとぞっとします。確かに刑務所は大きな落書きがいっぱいで、窓からはサッカーチーム、コリンチャンスの旗がいくつも出ていて、刑務所というより、のどかな日曜日の光景といった感じでありました。

 それにしても囚人にこんなに甘い限り、ブラジルの犯罪は減らないとつくづく思いました。
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