五作目の「破門」で2014年上半期の直木賞を取った、「疫病神」シリーズの第二弾です。
舞台を日本(関西)だけでなく、北朝鮮や中国にまで広げたところが新しい展開です。
かつて冷戦時代には、フレデリック・フォーサイスなどが仮想敵国としてソ連を設定したエンターテインメント作品を書いていましたが、現代の日本でのそれは北朝鮮になるのかもしれません。
黒川は北朝鮮や中国に実際に取材に行っているので、その場面にはかなりリアリティがあります。
しかし、逆にその体験に縛られて、その部分はエンターテインメントとしては物足りない感じです。
カタギの主人公と極道の相棒による掛け合い漫才のような活躍は、日本に戻ってきてからの場面の方が精彩があります。
児童文学作品でもそうですが、取材や文献渉猟をしすぎると、それが足かせになって、フィクションとしての自由度が失われることが多いようです。
舞台を日本(関西)だけでなく、北朝鮮や中国にまで広げたところが新しい展開です。
かつて冷戦時代には、フレデリック・フォーサイスなどが仮想敵国としてソ連を設定したエンターテインメント作品を書いていましたが、現代の日本でのそれは北朝鮮になるのかもしれません。
黒川は北朝鮮や中国に実際に取材に行っているので、その場面にはかなりリアリティがあります。
しかし、逆にその体験に縛られて、その部分はエンターテインメントとしては物足りない感じです。
カタギの主人公と極道の相棒による掛け合い漫才のような活躍は、日本に戻ってきてからの場面の方が精彩があります。
児童文学作品でもそうですが、取材や文献渉猟をしすぎると、それが足かせになって、フィクションとしての自由度が失われることが多いようです。
国境 (講談社文庫) | |
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