現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

シン・ゴジラ

2023-02-08 14:27:15 | 映画

 2016年公開のゴジラ映画です。
 1954年のオリジナルの「ゴジラ」が訴えた、核兵器の恐ろしさや人間の愚かさへの警告といった、原点に回帰しています。
 それを象徴するように、エンディング曲に伊福部昭作曲の重厚なオリジナルのゴジラのテーマ曲が使われています。
 最近の怪獣映画にありがちな家族や男女の愛情劇や子役の起用などを廃して、ゴジラ対人類の対決に的を絞って描いています。
 最新のCGなどの特撮映画の技術をフルに動員して、特撮映画ファン(特に男の子)には垂涎ものの作品に仕上がっています。
 その分マニア的過ぎて、一般の映画ファン、特に女性にはうけないかもしれないので、興業的には少し心配です。
 また、ゴジラに対して活躍するのが、政治家や官僚、自衛隊、米軍なので、一般庶民には共感が持ちにくいでしょう。
 また、官僚主義や省庁間の壁など、日本ならではの特殊事情がわかりにくく、海外での興業の成功も難しいかもしれません。
 ただ、特殊効果や撮影は素晴らしいので、そういった部門での受賞は期待できそうです。

 

 

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シン・ウルトラマン

2023-02-08 14:25:25 | 映画

 2022年公開の日本映画です。

 テレビ・シリーズなどで絶大なる人気を誇るウルトラマンを、新しい解釈で映画化したことが売りになっていますが、はっきり言って「シン・ゴジラ」(その記事を参照してください)ほどのインパクトはありませんでした。

 今回ウルトラマンと戦うことになる外星人も、やたら観念的で理屈っぽく、それらをウルトラマンが倒す爽快感もありませんでした。

 「シン・ゴジラ」の時にあった日本の政治家や官僚組織に対する批判も今回は弱く、最後にウルトラマンによって地球は救われるわけですが、あっけなくて「これで終わり?」って感じがしてしまいました。

 

 

 

 

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