1989年公開のアメリカ映画です。
ウィリアム・パトリック・キンセラの「シューレス・ジョー」を原作として、ケビン・コスナー主演のファンタジー映画です。
日本では、アメリカ以上に大ヒットして数々の賞を受賞しました。
「それを作れば、彼が来る」という神のお告げにより、主人公は自分のトウモロコシ畑をつぶして、野球場(ナイター設備も観客席もある立派なもの)を作ります。
そこには、シューレス・ジョー(八百長試合の容疑で永久追放された往年の名選手)をはじめとした今は亡き大リーグの選手たちが訪れ、練習したり試合をしたりします。
その姿は、選ばれたものしか見えず、主人公に畑を売るように迫っている義理の兄たちには見えません。
その後も、お告げを受けた主人公は、メジャーリーグにかかわる思い出を持つ人々の所を訪れます。
ラストで、野球に安らぎを求める多くの人たちの車の列が、暮れなずむ主人公の野球場を訪れるシーンの遠景は大きな感動を呼びます。
原作は長大なので、かなり駆け足になっていますが、ほぼ原作通りに作られています。
ただ、原作に登場するサリンジャー(関連する記事を参照してください)は、本人の了解が得られなかったのか、黒人作家のテレンス・マンに置き換えてあります。