暇つぶしエンジニアリング (旧:休日限定エンジニアリング)

アマチュア無線とエンジン付オモチャいじりの日記です。

MD50の燃料タンクキャップ

2015-09-12 21:05:42 | オイル臭い部屋
郵政カブMD50のゲージ付きタンクキャップの
針が動かないということで何とかならないかと
預けられた。



外から見た感じではフロートに付けられた螺旋
状に捻られたロッドにより針が動く仕組みのよ
うであり、針とロッドが外れているくらいに思
っていた。



しかし、どう見ても分解できる構造にはなって
いない。
持ち主には再生不能になるかもしれないという
ことを了承してもらって預かった。

キャップ裏のカシメを戻して簡単に分解はでき
たが、螺旋状のロッドとメーターは機械的には
繋がっていなかった。

??? どういうこと?



なんと、ロッドの先に磁石がついていて、メー
ターを磁力で動かしているという構造だった。



となると針が動かないのは何かがひっかかって
いるのか?

メーターのゴムパッキンを外すとメーター本体
の分解ができたが、中身は何もなかった。

ここでまた、どういうこと?となった。



どうやら針自体が磁石になっているようだ。



針がシャフトに固着していたので、これが原因
だと思って、シャフトを磨いて組み上げたが、
どうもうまく動かない。

針と、螺旋ロッドに付いている磁石が減磁して
いる可能性もあると思い、別の磁石を針に近づ
けて見ると、動くには動くが何だかギコチない
動きをする。

針とシャフトに引っかかりがあるのかと、針を
手で動かしていると、僅かではあるが変な抵抗
感があるのを感じた。

ちょうど磁石の反発と吸引のような感じだ。
はじめは何だか意味が良く解からなかったが、
どうやら針のシャフトが磁化しているようだ。

シャフトを抜いて針を近づけるとコロコロと転
がってきたり、離れたりする。
間違いなく小さな磁石になっている。
長年磁石が上に載かっていたのだから仕方がな
いかもしれないが、これではメーターとしての
機能はしない。

しかも目盛り板も磁化しているみたいだ。

とにかくここまで来たら、なんとか使えるよう
にしたいものだ。

目盛り板についている小さなシャフトを抜いて
爪楊枝でシャフトを作って接着剤で付けてみた。



目盛り板の磁気は消磁することができないので
とりあえずこれで組直してみた。

外から磁石で動かす分にはかなりリニアに動く
ようになったが、ロッドの磁力ではうまく動か
ない。

メーターの後ろについているカバーというか
ブラケットを外すと動きが良くなるようである

金属ではあるが、磁石には付かないので、非磁
性材料であるはずだが、影響していることは間
違いないようなので、螺旋ロッドの磁石が来る
部分に穴を開けて磁力線が弱まらないようにし
てみた



結果は多少動きの鈍さはあるものの、フロート
の動きに追従するようになった。

あとはキャップをつけてカシメるだけだ。

とてもユニークな構造の燃料計だが、針のシャ
フトや目盛り板は樹脂などの材料で作ってもら
いたかった。






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