エンジン不始動となった刈払機の修理依頼がきた。
ゴールデンスターというメーカーのもので、機種はよく解らない。
パーツクリーナー等を吸わせても初爆もないということだった。
持ち帰ってきてパーツクリーナーを吹いてみたが、言われたとおり
始動する気配がない。試しにエーテルを吹いてみたが、それでも
かからない。
プラグの火花は飛んでいるので、点火系は問題なさそう。
でも、初めはパーツクリーナーで初爆はあったけど、その後が続
かないとも言っていたが、今は初爆すらしない状態だ。
エンジンが始動しないそもそもの原因はキャブのダイヤフラムが
劣化しているのだと思われるが、インテークから直接燃料を吸わ
せても始動しないのは、他にも原因があるのか・・・
しかし、コンプレッションは充分にあるように感じるので他に
考えられるのは・・・
いいだけエーテルやら5-56を食わせている割にはプラグのかぶりが
少なくて、ほんのりと湿っている程度だ。
こういう時に2サイクルエンジンの場合、なぜかマフラーを外し
てかけると始動する。
外したマフラーの中をみると、少しではあるが燃料のようなものが
溜まっているのが確認できた。
そして、数回リコイルを引くとエンジンが始動した。
これは過去にバイクでも経験しているが、確実に始動させることが
できる。
これで始動できることは確認できたが、やはりその後は続かない
ので、ここからはキャブの分解に入る。
やはりダイヤフラムがふやけたようになっていた。
そしてプライミングポンプが本来のものとは違うと思われる
ものが無理矢理付けられていた。
ダイヤフラムのセット一式をネット通販で購入。
古いガスケットを剥がすのが少々手間取ったがなんとか綺麗
になった。
キャブの本体やスクリュー類をキャブクリーナーに漬け置きして
洗浄。
ニードルバルブは段付きもなく綺麗な状態だったが、セットの中に
新品が同封されていたので、迷わず新品に交換することに。
洗浄が終わり、組付け後は快調にエンジンが始動した。
季節的にこれからこの機械を使うことはないかもしれないが
来シーズンには活躍してくれるでしょう。
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