汚れの酷いタンクをサンポールに漬け置きして汚れを落とす作戦
に出たが、タンクに穴が開くことが心配だった。
結果的には、汚れはかなり綺麗に落ち、新たな穴があくというこ
ともなかった。やはり汚れがが付いていただけで、錆が深く浸透
しているところは無かったようだ。
しかし、一度サンポールを入れたタンクはあっという間に錆が出
はじめる。
表面にでた薄い錆落としと、トリートメントを兼ねて「花咲かG」
でもう一度クリーニングを実施した。
花咲かGの洗浄液は何度でも使用できるということなので、汚れ
の部分を濾して保存することにした。
タンクの処理が終わったので、車体に取り付けて新しい燃料を
少し入れて、漏れがないかをチェック。
タンクに穴は無いようである。そして燃料コックからの漏れも
ない。
キャブからのオーバーフローも無いので、いよいよエンジンに
火を入れる。
無事にエンジンがかかったので、キャブ調整に入ろうとしたと
ころで、オーバーフローしはじめたのだ。
燃料の流入口付近に振動を与えたりしながら様子をみていたが
止まる気配が無かったので、再度キャブを外すことに。
ところが、キャブを留めている六角ボルトの位置があまりよろ
しくなく、L型の六角レンチではとても作業がやりにくかった
ので、急遽六角レンチを短く切断して、5mmの平スパナで
回すことができるように加工した。
もう一度ニードルバルブ付近の清掃と、念のためフロートの
高さもチェックしておいた。
特にゴミも見当たらず、フロートレベルも基準値だったので
オーバーフローの原因となるものは見つからなかった。
少々不安が残る中、もう一度組み上げて車体に取り付けて、
燃料コックをONのまましばらく様子を見ていたが、オーバー
フローの兆候は現れなかった。
多分、燃料タンクに残っていた小さな汚れカスが流れ込んで
ニードルバルブに引っかかっていたのだろうと、勝手に推測
している。
再発を防ぐため、燃料フィルターを付けることにした。
あとはキャブの調整が残っているが、外は猛暑なので窓を
開けている家も多い。
この状態で、2スト車のエンジン調整は近所迷惑以外の何
ものでもない。
そんなとき活躍するのが、蛇腹の排気筒だ。
2スト車のエンジン調整には必須アイテムとなっている。
ただ、スクーターのように出口が細くで短い車種にはうまく
挿すことができないという弱点もあるが、スクーター系は
排気音がスポーツモデルに比較すると静かなので、屋外での
調整でもなんとかなると、勝手に思っているのでした。
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