前回の2月公演から早くも5月の文楽公演になりました。
今回は特別な公演です。住大夫師匠の奥様の弟さんでもあります「竹本綱大夫改め竹本源大夫」師匠の襲名披露の口上もあり、見ごたえある素晴らしい内容の舞台でありました。
襲名の舞台は「源平布引滝げんぺいぬのひきのたき」
竹本住大夫と竹本源大夫の2大人間国宝の共演で見ごたえのある素晴らしいひとときでした。
いつものように住大夫師匠の楽屋にお菓子をお届けしてお忙しいので少しご挨拶だけと思いましたら師匠がお優しくお入りなさいと少しお話してくださいました。今回は口上があるのでそんなお話やプライベートな色々なことそばで一番若いお弟子さんの小住大夫さんが緊張の面持ちで師匠に仕えてらっしゃいます。若くて若くて将来が楽しみ。師匠はもう弟子は取らないと決めていたそうですが、彼だけは特別だそうです。
会場に入ると「東日本大震災」の募金をされていました。お人形と吉田和生さんととても人気の桐竹勘十郎さんが出られていました。勘十郎さんはとても絵がプロ並に素晴らしく数年前銀座で催された個展にお邪魔したことがあります。ご本人もとても色気のある素敵な方です。
襲名披露のお祝い。
口上は右から三味線「鶴澤寛治」浄瑠璃「竹本住大夫」「竹本源大夫」三味線「鶴澤藤蔵」「鶴澤清治」の文楽界を代表する素晴らしい方々です。
私は、三味線の鶴澤清治さんのファンです。数年前鶴澤清治さんの三味線の会に行きましてその音色の素晴らしさとなんとも飄々とした雰囲気にファンになりました。今回の口上もふっと笑いを誘う楽しい口上に固い会場も笑みが出ました。
4時間の長い公演を楽しく過ごし今日は文楽の後はいつも駿河台下の金寿司さんに予約を入れています。
少し時間があるので銀座に出てお買い物してからにしようと、銀座でお茶を飲むなら・・・そうだ愛ちゃん女将の「みを木」で軽くビールでも飲もうか・・・ということで久しぶりに開店してないみを木を無理無理開けてもらってビールと愛ちゃんとおしゃべり・・・さあでは金寿司さんへ・・・・
蛍烏賊おいしい!
今の蛤は味が濃い。熱々。
うに!美味しいです。青華こばやしのうにも大好きですが、この金寿司のうにも秀逸。何回も食べちゃいました。
辻さんのお寿司20年近く食べていますがこの引っ掻きはいつもながら美味しい。今夜は握りと巻物でいただきました。
本当はこの何倍もいただきました。お酒もたくさんいただいて本当に幸せな一日でした。
飲食店の不景気が言われていますが、やはり辻さん底力があります、月曜日なのに満席でした。揺るがないファンがたくさんです。
私も辻さんのなんともつかみどころがない飄々とした風情が好きです。いつも同じスタンスでマイペースに確実に仕事をこなす姿に尊敬します。そういえば辻さんの妹さんのこちらも愛ちゃん髪の毛ばっさりショートカットになさって驚きました。本人も30年ぶりに短く切りましたとのこと、暑い夏を涼しく過ごすひとつの節電??だとか・・ホントかな(笑み)