どんな刺激に対しても、身体はたいてい慣れてしまいます。
慣れるとは鈍くなることでもあります。
ヨガを始める前、深く呼吸しながら入念にねじります。
ねじりは皮膚の表面から、そしてじっくりと内部に浸していきます。
からだの奥にねじりの刺激が伝わると、胃腸にぎゅっとしぼるような心地よさを覚えます。
次にドッグとコブラ、スタンディング・ポーズと続くわけですが、
瞑想時には、その日行ったポージングの刺激が身体のすみずみに鮮明に残っています。
この刺激を調和させるのが呼吸法です。
瞑想状態が深くなるほど、刺激した部分がやわらぎポージングの効果だけが行きわたります。
私たちは刺激にさらされ、刺激に慣らされて日々を生きています。
刺激に過敏なひともそうでないひとも、直接であれ間接であれ、外圧から身を守っているのです。
ヨガは、刺激や圧力から身を守るとてもよい方法です。