カッパさんがお利口になった理由に
私は原因のひとつに思い当たった。
それは料理だ。
最近は料理を「まずい、まずい!」と連呼しなくなった。
以前は口に合わない料理が週に一皿でもあると
ギャアギャア騒ぎたてる。
かと言ってスーパーの惣菜は許さない。
こうなれば完璧に料理するしかないな
と私は腹を決めた。
まず、目分量の調味料で料理するのをやめた。
本やネット、テレビ番組のレシピを参考に
きちんと計量して作った。
味が濃いかも、と予測できるときは
もちろん匙加減を減らす。それもきちんとメモしておく。
そして、カッパさんが美味しいと誉めてくれたら
ノートに材料、調味料、手順を全て正確に記録していく。
きちんとレシピノートに記録していくと
料理で失敗するこがなくなった。
レシピノートが2冊目に突入すると
カッパさんは料理に対して
あまり文句を言わなくなった。
いつの時代も
理想の花嫁の条件が“料理上手”だった。
それを聞いて「ケッ!」と思ったものだった。
“料理上手”ってなんだよ!
人間には心ってもんがあるんだよ。
料理さえうまけりゃあ、それでいいのかよ!
と毒づいていた。
しかし、今ならよくわかる。
確かに料理なんだな・・・。男ってやつは・・・。
妻に求めるものは容姿でも気立てでもなく
料理なんだ。
あと、バカになりきる演技力。
「頭は悪いくせに料理が上手」
こう言う風に思わせたら勝ったも同然だ。
これ最高のお嫁さんじゃない?
しょせん、男の描く理想の花嫁ってさ、
金麦のCMに出てる壇れいなのよね、ムカつくけど!
壇れいに近づくことで、
家族円満になるんだったら、ま、それでいいか!?
顔はもちろん壇れいをパンパンに膨らまして
バチンとはじけた顔であってもね♪