5月4日、シンセンで中国人と大宴会のさなか、円卓会場につけっぱなしのテレビを見たらGB(国家標準)について話をしていた。
ん??
GB標準がキーワードで、すぐに反応してしまうのは前職時代悲しい性。
宴会をほおっておけないので、とりあえずテレビ画面を写真に写し、ミネラルウオーターの品質問題であることを確認して、円卓に戻った。
5月4日のCCTV 農夫山泉の品質問題を大々的に報道
そんなこともすっかり忘れ、5月6日にシンセン宝安空港で搭乗前の新聞を見たら、農夫山泉の品質問題が一面(だけでなく他のページも)に大々的に書かれていた。
シンセン空港の搭乗時に見た新聞 (京華時報)
さて、農夫山泉は中国のミネラルウオーターとしては名の知れたブランド、何が起きたのか要約すると・・・
1: ミネラルウオーターの安全基準は水道水より緩かった
2:飲料水の品質基準は有害物質の含有量で、国が定める水道水に冠するGB標準よるも緩い。
3:広東省で生産と表示し「緩い数値」が採用されている浙江省の地方基準「DB33/383-2005」を採用
4:なお、農夫山泉の本社は浙江省にある。
5:農夫山泉は国家標準を定めたメンバーにも入っていた
これはどういうことかというと、(見方によっては・・・)
厳しい基準の国家標準策定のメンバーになっておきながら、浙江省の甘い標準(農夫山泉は甘い美味しい水をキャッチコピー)を維持し生産していた。
ともとれる。
早速、住まいのすぐそばのコンビニで農夫山泉を販売していたので購入してきた。
(だって、新聞では北京は生産停止と書いてあるので、早く買わないと貴重な“甘い水”が北京では飲めなくなる)
農夫山泉
DB33/383の基準で生産している旨、ラベル表示がされていた
この購入した水は、浙江省で生産されたもので、浙江省の地方標準が記載されていた。
このブログへのUPはこの写真に写した“甘い基準”で生産された農夫山泉を飲みながら書いています。
でも、この農夫山泉を擁護するわけじゃないけど、日本もペットボトルの水と水道水を比較した場合には、基準としては水道水のほうが厳しいんだよね。
広東省で生産し浙江省の地方標準を採用は法律違反だけど、浙江省で生産ならばOKなんだよね・・
さてさて、どういった決着になるか
水のことだけに、水物だろうし、水に流してなんてことにはならないだろう。