ソビエトの航空母艦だったミンスク(Минск)が中国の南通市で火災発生して艦橋が焼け落ちたニュースが流れてきた。
ミンスクはキエフ級航空母艦の2番艦で、1980年代にはウラジオストクのソ連海軍太平洋艦隊の艦艇として対馬海峡などを航行。日本人でミンスクの艦名を記憶している人は多いと思う。退役後、スクラップとして韓国に売られ、その後、中国に転売。深圳でミンスクワールド(明思克航母世界)として営業。深圳で余生を送っていると思っていたら、江蘇省の南通市に係留されていて、火災にあったようだ。
写真は、ミンスクではなく、1番艦のキエフ(Киев)。キエフはソビエト崩壊後に中国に売られ、天津でテーマパークとして現在に至る。
何度か天津のキエフを見に出かけたことを思い出す。また、北京から日本に向かう飛行機で天津上空からキエフの姿を見ることもあった。 写真はミンスク火災の報道を受けて、ライブラリーから探した天津で余生を送っている同型艦のキエフです。
なお、キエフ級3番艦のノヴォロシースク(Новороссийск)は退役後、韓国に売られスクラップとされた。
4番艦のバクー(Баку)は、インドに売却、スキージャンプ勾配を設けるなどの大改造を行い艦名をヴィクラマーディティヤに変更しインド海軍空母として就航している。
キエフの艦橋と夕日
キエフ全景 (2008年の撮影で、テーマパークとしての周囲の建物は建設途中)
海上から見たキエフ (大きくて迫力あります)
巡洋空母なので大砲やミサイルなどの装備を持っているのが特徴
艦橋からの眺めですが、この位置からだと巨大な対艦ミサイル発射管等で空母には思えないですね。