【北の大地への旅路Part. 9(北海道の星編)】
くまごろ=チャイロ系(以下チャ)「あ、ちょっとよさげな市電がキタ! これに乗ります」
Chris=クロネコ(以下C)「基本都電と変わらないんだろ?」
クマル=シロクマ(以下もクマル)「都電荒川線は一律160円だけど、北海道の市電はどっちかといえば地方のバスみたいな感じ。距離によって運賃が変わるから、乗ったところから整理券とって清算する仕組みな」
チャ「だから料金支払うときにまごつかないように、函館から乗ったとき、ソッコーでこれ買いました」
C「イカすカードって……」
クマル「イカすから」
C「お、でたな熊田和彦! なんか久しぶり」
チャ「今回は『太田和彦の日本百名居酒屋』ごっこで、『新ニッポン居酒屋紀行』ごっこではありません」
C「ハイハイ、シロウトにはなにいってるのかさっぱりわかりませんよ」
チャ「新ニッポン…のとき、店はここにありました」
チャ「でも、いまはこの位置(日本百名居酒屋のときはこっちの店)。だから……」
クマル「そーゆーことどーでもいいから、早くおいしそう杉るもの食べさせなさい」
チャ「まあ、コンセプトは変わりありません。新ニッポンのときも百名居酒屋のときも、お通しはこんな感じ」
C「お! もうそいつをアテに何杯でもいけそうだな」
クマル「今日はコース料理だから」
C「や、そのお通しだけで十分だから」
C「嗚呼、そういうことか」
チャ「ホテルに着いてから予約いれたんだけど、最初断られそうになったんだよね つまり、今夜はコースだけで、食材が限られてたから でも、なんとかちびっこ子熊2匹くらいなら大丈夫のとのこと 潜り込ませてもらいました」
チャ「では、店の紹介は以前のように、兄 太田センセーにお願いいたしましょう。そのあいだ、むろんぼくは北海道でサッポロビール」
*若夫婦の創作料理は“北海道の星”
市内からやや外れた通り沿い。(注:この情報は古い店舗のものです)荒い板壁に鮮やかな朱色ののれん。内装も板材で要所の朱色がアクセントだ。
料理がすばらしい。「かすべ山椒焼」は北海道の逸品・かすべ(えいひれ)をタレでさらりと焼いた山椒風味に、焼里芋を添える。「白貝と湯葉の煮浸し」は出汁のきいた風雅な品。白貝は金沢で使う万十貝で北海道産だ。「子持ちかじか味噌仕立て」「芝エビと朝イカのかきあげ」など、発想、吟味、しつらえ、いずれも見事な割烹料理だ。日本酒、焼酎もよく揃い東京・京都なら倍の値段でも人気店となるだろう(値上げしないでね)。意志的な目の男前主人、可憐な百合のような若奥さん。素朴な中にセンスをきかせた内装は二人の手作りだ。若い夫婦が目標を持ち、北海道地産の好食材を一流の料理に仕上げている。
まさに“北海道の星”、応援します。
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注:新し店舗の情報は第二判以降のものをおもとめください
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チャ「あ、『太田和彦の日本百名居酒屋』で注文した刺身の盛り合わせキタ!」
チャ「ならば番組で太田センセーがたのんだ神亀(真穂人じゃなかったけど)で合わせないと」
クマル「なぜ、アテクシの酒まで勝手にたのむ」
チャ「それは『新ニッポン居酒屋紀行』で太田センセーがたのんだやつだよ」
C「マニアか!? つか石鎚はいつもうちで飲んでンじゃん」
チャ「すごい時代ですよね。東京から4時間ちょいで、五稜郭の近くにいるってことだけでもすごいけど、テレビでしか見たことなかった料理が目の前にある」
C「たしかにな、龍馬の時代だと、蝦夷地に渡るってことは、命がけの旅でもあったわけだからな」
チャ「実際に、竜馬(司馬遼情報なので竜馬表記)が部下に偵察にいかせたときにも旅の途中で何人か死んでるよね」
C「わたしも連絡船で一度行ったことがあるけど、そンとき聞いた話だと、津軽海峡ってのはタフな海らしく、潮が渦を巻いているらしいから、船から落ちたら絶対助からないっていわれた記憶がある」
チャ「竜馬のころに蒸気汽船なんて薩摩や幕府しか持ってなかったから、当然小さな帆船で渡ったんだろうけど、それにしても命がけだっただろうね。いま勝海舟読んでるんだけど、品川から長崎まで三本マストの船で50日かかったって書かれてあった」
クマル「あ、〆タイムだ」
チャ「このとろろ、ホタテが練りこんでありますね」
クマル「ギャ この昆布すご杉りょーたろー こんなうま杉りょーたろーの昆布、食ったことねー」
C「おい、せっかくいいハナシしてたとこなのに」
チャ「さすが百名盃の置いてある店はちがいますね」
C「うちにもあるじゃん」
【百名盃@Chris's monologue】←百名盃
クマル「うちは店じゃねー」
【くりす的全国名酒場紀行@四季 粋花亭】←お店の詳細
チャ「入れてよかったぁ ここまで来てあの貼り紙見たら、たぶんぼく、落ち込んでお熱出してたかも」
C「風邪治ったのか?」
チャ「背中がゾクゾクするけど、たぶんこっちは青森より北だからそのせいだと思う」
クマル「たしかに、青森よりてんで寒いから」
チャ「でもぼく、明日、死んでもあそこに行くからね」
このフレーズで賢い読者の皆さまはもうおわかりのことでしょう この後チャイロちゃんの容態が悪化することはおそらくまちがいなし 次回に期待しましょう
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