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ずーっとお休みしてた、“牧野”が復活しました。
以前、行ったとき、ご近所の(見知らぬ)ヒトに、3月からやるよ、って教えてもらってたので、上野でお花見したあとにきてみました。
ラッキー!やってた。
この店のお通しは、兄がホッとする、っていってました(大竹さんとのトークショーのときに)。
それが、
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これ↑↑↑。
三角チーズが泣ける。
では、兄太田センセイに店の紹介をたのみましょう。
どうぞ。
※下町の良心のすばらしさ
蔵前から厩橋を渡り、清澄通りを越え、かなり歩いた左の「牧野」と大書した白暖簾に赤提灯。隣はレトロな交番だ。
変哲もない古い居酒屋ながら、マグロは築地マグロ専門卸し最上級の「石宮」の品で、氷塊を置いた見事な盛りつけの赤身とトロの清潔な香り、濃厚なコクに絶句する。これは超一流の鮨屋にゆく品なのだ。さらに小鰭の〆加減、タコの茹で加減に納得。さりげない「高野豆腐」「絹さやおひたし」の味加減のすばらしさ。名料理などと構えるのでなく、当たり前のこととして心を込める「下町の良心」をまざまざと見る思いだ。柿ピーと三角チーズの小皿に箸が乗る、お決まりのお通しのいとおしさよ!
開店昭和一六年。下町の何もない通りの居酒屋がじつにたいへん古く、おばあさん二人が黙って良心をこめた一級の肴を出す。東京の居酒屋の奥深さを知る名店。
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↑より参照。
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これが噂のマグロ。
これについては、もう一つ本を紹介します。
またまた、兄が登場。
どうぞ。
※――途中略――
届いた鮪刺身の美しい盛りつけに、カオルが息を呑んだ。竹簾を敷いた角皿に、包丁の冴え鋭い鮮烈な赤身と中トロが、緑の大葉とウゴ(海髭)に映え、あしらい氷塊が涼味を呼び、しっとりと露に濡れた一幅の盆景のようだ。
「……きれい」
「だろう」
私が自慢することはないがこれからだ。カオルは箸をつけるのがもったいないと言いながらも赤身を口にして、本当に絶句した。鼻に抜ける香りと、鉄分の酸味に支えられた旨味は、濃厚でいてすっきりとくどくない。
「まぐろって……こんなに」
言葉にならないのも無理はない。築地の五指に入る最上級の鮪卸し「石宮」(漫画『美味しんぼ』93巻に登場する)
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から仕入れいるとシンスケ四代目の言っていたのがこれだ。この店の値段はみなとても安いが鮪だけは時価だ。戦後鮪が手に入らないとき、石宮にはよくしてもらい、以来値段に関わらず鮪だけは取るようにしているという。
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「おお!」
次に届いた小鰭に、今度は私が声をあげた。ここの小鰭は初めてだ。銀色にまぶしい肉厚が縦に置かれ、断面の中心は生で赤く、周辺は酢でほの白く、その色階調の美しさにうっとりして、箸をつけるのがもったいない、は私の台詞にもなってしまった。酢はきちんと効かせているが中心部までは届かず、酢〆と生の絶妙のバランスだ。注文からやや時間がかかっていたのは、その塩梅の間合いなのだろう。
シーン。あまりにおいしいと人は言葉を忘れる。
以上、
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を参照しました。
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美味しすぎて、ぼくは腰をぬかしそうになりました。
しかも、刺身だけではありません。
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この肉豆腐の旨さときたら、かつて経験がないほど美味しかったです。
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上野公園で冷えたからだを、燗酒が温めてくれました。
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根みつばのわさび和えは、ことのほか美味しく、気がついたら、
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徳利がずらりと並んでいました。
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本所にきたら、是非立ち寄りたい店。
厩橋を、
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隅田川を眺めながら渡ると、
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“牧野”の暖簾が恋しくなる。
今夜の気分は、
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から、「SILLY CRUSH」って感じかな。
【くりす的全国名酒場紀行/牧野】←詳細