
(以下クマル)クマル、実はこーゆーとこ来たの初めてです

(以下C)ん、うしろのそれはなんだ? 恵比寿さまか? にしては持ち物がちがうな
クマル「これのことか?」
C「嗚呼、べったら漬けで大根か? でも、なぜに恵比寿さまもどきよ?」
クマル「こーゆー理由からではないかと思う」

(以下チャ)そうじゃないよ

それは日本橋で毎年開かれるべったら市の起源にかかわることなんだよ
C「べったら市! 秋の風物詩な

」
チャ「始まりは江戸時代なんだって。宝田恵比寿神社の門前に市がたって、当時は魚や野菜や神棚なんかが売られてたらしいんだけど、明治以降になると、なぜなのかわからないけど、べったら漬けの市に変わったらしいです」
C「なるほど。で、クマルさんは、べったら漬けを買いにいってきたと?」
クマル「無駄な前フリご苦労さん

てんで違うから

」
クマル「クマルの目的はコレだから

」
C「ブックマーケット?」
クマル「クマル、“双子のライオン堂”に納品したことはあるけど、一箱古本市というものを、いままで見たことなかったのな。だから見学にきたの

」
C「嗚呼、一箱古本市かぁ

」
C「で、どうだったの?」
クマル「めちゃめちゃ混んでたから。だからじっくり本が見れない。客やお店のヒトが知り合いなのか、店頭でみんな立ち話に夢中で、ゆっくり手にとって見れないのな。ちょっとどいてくんない

ともいえないし、通路狭いし

その通路塞いで立ち話するし

うしろに立ってもどいてくんないし

かなりイライラした

」
C「じゃあ、なんも買わなかったのか

」
クマル「手にとって見ることもできないのに、どうして買えるのさ

あ、でも驚いたのが、『草獅子』が古本として売られてた

」
クマル「いくらくらいの値段つけてるのか確かめたかったけど、そこも無駄話女子チームがいて、手が届かない

かなりイラっときた

」
C「おまえ、なにしに行ったの?」
クマル「双子のライオン堂ンときに、rainbowbooksさんがイイねしてくれたりリツイートしてくれたりしてもらってたから、挨拶しようと思ったんだけど、そこにも女子が群がってて、あとにするべかって、ひと廻りしてきても、まだしゃべりまくってたから、もういい加減うんざりして、挨拶せずに帰った

」
クマル「ここに来てなんか日本人の本性垣間見るとは思わなかった。譲り合いの精神が乏しい日本人がこーゆー狭いとこにひしめきあうと、こーなります的なことを絵にかいたような空間。よく狭い通路なんかで、オレサマは絶対どかないよ的なオーラ放出しっぱなしで歩いてるヒトいるじゃん。あと、動物園とか、博物館とか閲覧してるとき、ここのポジション譲らないよオーラ張り巡らしてずーっとそこで写真撮ってるやつとか。なんかそーゆー輩を見ると、こっちまで心が腐ってきそうで、マジ勘弁! もうちょっとスペース考えるか、やりかたどうにかしたほうがいいと思う

まあ、ここで古本市やるのは初めての試みらしいから、これから改良改善していくんだろうけど、ファーストコンタクトがこうだと、ちょびっと厳しいかなってのが正直な感想でした

」
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