【信濃路@Chris's monologue】←以前は黄色と白のツートンカラー
【信濃路 夜の部@Chris's monologue】←西村君の好きだったウーロンハイ &
2022年、最後の東京遠征で寄りました
むろん、小銭をかぞえながら飲みました💴
そして年末年始(旅行中も含め)、ようやく読み終えました 西村君の小説によく登場する信濃路(小説では信濃屋)に行って、ようやく心の整理がついたので、読み始めたんだよね
マジ、訃報を聞いたとき、あたまが混乱したから こっちに引っ越したとはいえ、長きにわたって住んでいたマンションの住人――いわば近所のヒトが亡くなるって、離れていればいるほどピンとこない 靴屋さんの菊池武夫氏(同フロア2軒隣)が亡くなったときは、葬式にも行ってお別れもしたから、心の整理はできたんだけど、まあ、ご高齢だったし、奥さん亡くしてから急に元気がなくなったし でも、今回は意外すぎて、意味がわからなかったから
挨拶よくかわしてたもんな。なぜか、わたしには「押忍!」って挨拶だったけど
クマルさんには満面の笑顔で挨拶してたよね
だからいつもいってたんだよね、西村君と小説に登場する北町貫多は、同一人物であり、実は別人だってね
まあ、このヒトの読者なら気づいているだろうけど、この性格破綻した人物が本人だとは思ってないでしょ 自分を歪め、卑下し、醜く描けば描くほど、奥に隠れる(隠しきれてないけど)知性が悪目立ちしてたからね
勝手な想像だけど、だからこれ、今回が最後のつもりで書いてたんじゃないかなぁ めずらしく、っていうか、いままでにない長編になってるし しかも、内容が……
相変わらず、身勝手で毒を吐き続け、自己中心的なキャラだったけど、あれが西村君節だからね、ああいうキャラは、「おまえらつくれねーだろ」って自負は絶対あったと思う。でも、今回のは、以前出してたものと音色が違うよね?
そう 同人誌から商業雑誌に転載され、仕事が入り始めたころの話が中心だったもんね またしょうもない岡惚れから、女性を罵倒し、自分を汚すだけ汚してはいるけれど、一方で随筆を依頼され、書評を書き、創作短編から中編まで書かせてもらえるようになり、これっていわばサクセス・ストーリーぢゃん
いままで、自分の過去を切り売りしてたけど、もうここを書かざるを得ない時期にきてたんじゃないかなぁ だって、芥川賞の候補に挙がったことまで書いちゃってるもんね 未完だから、どう落としたかったのか、いまとなっては、だれもわからないけど
クマルが思うに、あれ、呼ばれたんじゃないのかな 勝手に師匠と仰ぎ見ていた藤澤清造さんに もういい。それ以上書かなくていい――ってね だって、西村君の理想としてる孤独から、どんどん離れてしまうじゃない、タレント活動までして、いまは儲かってまっせじゃ
だからタクシーのなかで死んでたって聞いたとき、これが彼の「孤独」な死か? って、ある意味納得したよ。しかも、あそこまで書き上げて未完で終わらせるなんて、彼流の美学だったとも思える死だよね
いまごろは、天国で、西村君をいちばん推してくれてたらしい石原慎太郎氏と、仲良く酒でも飲んでんじゃない おまえさん、やるね とかなんか褒めちぎられながら
ということで、ここに改めて西村賢太氏のご冥福をお祈りもうしあげたいと思います。黙祷(-人-)
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Chris Aiba |
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