橋萌えのヒト、この橋いいよ。
どこだかわかんねえよ。
千住大橋です。
昭和2年に出来た橋だそうです。
最寄の駅は、
千住大橋です。
なんだか心の声が額に浮き出てるぞ。つーか、駅で誰に勝とうってえの?
いやだから、誰にだよ!?
何なんでしょうか?
「IN THE STILL OF THE NIGHT」入りまーす。
ということで、
まずは一杯。
これ、お通しだよ。すごいでしょ。
フキがめちゃめちゃ美味しかったよ。
普段は最初の一杯といったら、とにかくビールなんだけど、今日は逆パターン。
理由はあとで分るよ。
この店では、ぼくのような若輩者は派手に注文はできません。
だって(小声)一品2千円とか3千円とかするのがざらにあるんだもん。
刺身類だって、千円以下の探すのに苦労するんだよ。
太田センセイのように、
この中から、「今日は何があるかなぁ?」なんて覗き込んで注文できるほど、ぼくには度胸がありません。
だから、いちばん安いアテでがまん、がまん。
それが、
塩辛(300円)。
これで間をもたせられます。
ちびちびやってますので、その間、太田センセイに店の紹介をしてもらいましょう。
『精選 東京の居酒屋』には、一部とんでもないこと書かれているので、『居酒屋味酒覧』から引用します。
※ぴかぴかの魚は親方の意地
東京で、ぴかぴかの魚を驚きの良心的値段で出す屈指の居酒屋がここだ。目と鼻の先の中央卸売足立市場から、その時期のほとんど全種類の魚が入り、魚好きは随喜の涙。魚のことはすべてお見通しの市場関係者も来るゆえ、意地でも良いものを安く出す、というのが常連の友人のうがった見方だ。数えきれないほどの魚から何を選ぶかが嬉しくも悩むところで、刺身はこれ、貝はこれ、煮魚は……と決まるとほっとする。
真新しい店内は老舗旅館のような立派な本建築で清潔そのもの。広い厨房も気持ちよく、二階の座敷もまことに立派だ。酒もワインも充実し、板さんもお運びの女性も下町らしく気さくで何とも良い居心地だ。
ところがその友人はとんかつを食べる。本来は食堂でこれは伝統の味なのだ。せっかくみごとな魚があるのにと、食べたとんかつは、めまいがするほどうまかった。
上の写真にあるナマコにぼくはめまいがしました。
これほどおいしいナマコは、かつて食べたことがありません。
色を見てください。ぴかぴかでしょ。
ということで、どうやら目的のものが揚がったようです。
もうお分かりですね。
必勝祈願といったら、
カツです。
必勝祈願に居酒屋は違うだろう。神社とか行け。
見るからにうまそうでしょ。ていうか正直、ほんとにめまいがしました。
それは昼飯も食べずに、いきなり日本酒なんかを飲んでるからです。
カツといったら、小津安二郎センセイがご贔屓にしてた創業大正3年の“蓬莱屋”があるけど、ちょっとぼくには手が届きません。
かといって、安っぽいとんかつなんか食べていたんじゃ勝てません。
そして、とんかつといったら、
ビールです。
理由は、小津安二郎監督作品、
↑↑↑を見るとよく分ります。
それでは脳内ジャズ二曲目。
から「FOUR」をどうぞ。
使用楽曲はすべて『太田和彦の日本百名居酒屋』の#44~田中屋・山利喜~東京、隅田川沿いの名居酒屋で使われたものです。
ちなみに、
『続・ニッポン居酒屋紀行』#17東京下町編でも“田中屋”さんが紹介されてます。
『精選 東京の居酒屋』では酒が弱いようなことが書いてあるけど、それは当時がってことで現在は充実してます。
「大七 純米生酛」があったら問題ないでしょ。それとぼくの好きな「臥龍梅」や「景虎」もあります。
番組でもいってたけど、最近はワインにも力を入れているらしいです。
「ボジョレー プリムール」をあの値段で出してるなんて、かなり良心的な値段設定といってもよいでしょう。
ヘタにフランス料理出す店いったら、あんな値段ではとても飲めないことは確かです。
よーし、とんかつも食べたことだし、これで大丈夫。
みんな、心が弱ったら、
田中屋だよ。
とんかつ食べて、必勝祈願。
【
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