【内容紹介】
心は決して廃墟にはならない。
1986年4月26日に起きた、チェルノブイリ原子力発電所の恐ろしい事故。このスペイン発のグラフィック・ノヴェル(漫画)は、住みなれた土地を突然に追われ、あるいは愛した土地に留まった〈家族3世代の物語〉を描いている。論争にもセンセーショナリズムにも陥ることなく、かの土地に生きた人々が「心」に抱いた情景が浮かび上がる。チェルノブイリは決して「遠く」の出来事ではない。漫画・物語が持つ力を通じて、本書はそのことを強く訴えかけている。 原書はスペインで2011年4月に刊行され、El Mundoなど国内主要紙でも紹介。フランスでも刊行、韓国でも出版が決まっている。巻末付録として、チェルノブイリの写真なども掲載。
誤解しないでほしい、この作品はチェルノブイリを過去に、空想に、送り返そうとしているのではない。それとは正反対に、現在に、現実に、取り戻そうとしているのだ。それを通じて、一見遠い土地だとも思えるいまここで起きている状況に対するアティチュードを教えてくれようとしているのだ。 チェルノブイリの土地に住んだ人たちがいた。かれらはきみの祖父母だった。チェルノブイリの事故で死んだ男たちがいた。かれらはきみの父だった。チェルノブイリの土地を追われた家族がいた。かれらはきみの家族で、その子供はきみだ。 少なくともきみの一部がたしかにその子供でもあることを自覚したとき、このフィクショナルな迂回を経て、福島を中心とする土地で現実にいま進行していることの意味が改めて痛切にわかるだろう。やっと、わかりはじめるだろう。 (訳者まえがきより)
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【内容紹介】
大地は失われても、この愛は消せない。
★チェルノブイリ原子力発電所事故から25年を経て、チェルノブイリ制限区域内で撮影された、初の劇映画!
ヴェネチア、トロント、東京。世界各国の映画祭で上映され話題を呼ぶ。これが長編劇映画デビュー作となる新鋭女性監督ミハル・ボガニムは、当事者への入念なリサーチを重ね、監督・脚本をつとめた。
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
チェルノブイリ原発事故から25年を経て、立ち入り制限区域内で初めて撮影されたミハル・ボガニム監督の映画デビュー作。86年4月26日に結婚式を挙げたアーニャとピョートル。しかし、消防士のピョートルは“山火事の消火活動”に駆り出され…。
内容(「Oricon」データベースより)
大地は失われても、この愛は消せない。チェルノブイリ原子力発電所事故から25年を経て、チェルノブイリ制限区域内で撮影された、初の劇映画!1986年4月26日。美しい春の日に結婚式を挙げた若いカップル。新郎は山火事の消火活動に駆り出され、花嫁のもとには二度と戻らなかった…。故郷を愛し、あの日に囚われながら生き続ける人々のその後とは。チェルノブイリ原発事故が招いた、悲劇のドラマ。
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