
自由が丘駅前です。
ここは東急東横線と東急大井町線が走っています。
お洒落な町、自由が丘とぼく。なんの接点もないように見えますが、実は接点があるんです。
それが、

ビバ☆。
“金田”です。口開けから、超満席状態。
本来ならば、『太田和彦の日本百名居酒屋』で使用された楽曲を使いたいところなのですが、以前どっかで使ってしまっているので、今日はご勘弁を。
*番組では、鳥山雄司の『Guitarist~Solo Guitar AOR Cover Album』から「JUST THE WAY YOU ARE」とMAO CHICAの「KANASHA」が使用されていました。(ぼくは両方CDもってます)
けれど、今回の脳内ジャズ一曲目は、
こちらから「Love in Bloom」をどうぞ。

では、まずは一献。
その間に、アニ、太田和彦先生に店のご紹介をしていただきましょう。
ではどうぞ。
【山の手の居酒屋のおだやかな空気】
自由が丘に酒徒にその名を知られた名居酒屋あり。外国航路のコックだった先代が陸に上がり昭和11年に開店。生来の頑固で燗ひとつに心を込め、酔って乱れる客を嫌い、いつしか「金田酒学校」といわれるようになった。かつての在校生に今は亡き山口瞳、伊丹十三も。
明るい店内はコの字カウンターが二つ。三人以上の客は二階に案内される。肴はたいへん幅広く、何を頼んでも丁寧な洗練された品が届きしかも安く、まさに居酒屋の肴の鑑だ。雰囲気はたいへんなごやかで、酔っ払いや声高に議論する人はおらず、静かにリラックスして酒を楽しんでいる。この充実した空気を作りだしているのが笑みを絶やさない二代目主人だ。東京の居酒屋は気っぷと粋の下町に対し、こちらはやはり山の手らしい落ち着きがある。金田に来ると「酒品」を意識せずにはいられない。

アテは自家製のキャラブキでいってみました。

は菊正宗。
普段下町ばかりで飲んでるぼくは、ちょびっとあがってしまいました。
だって飲んでるお客さんが、みな上品かつエレガント。

上品とエレガントは同じ意味なのでは?

自家製のオカラ。
こちらも素朴で上品かつエレガントな味がしました。
とうぜん今頃の時間帯、上野の立ち呑みで飲んでるようなオッサン系は皆無です。
では、上野界隈の煮込みと、山の手の煮込みがどう違うか試してみましょう。

ち、ちがいすぎる……。
上品かつエレガントな、肉ドーフ(←ほんとにこう記載されてあります)。
これは

がほしくなります。
サッポロ赤星でいってみました。
奥に柑橘系の上品かつエレガントな隠し味がありました。
ふたたび

にもどして、

アマダイの酒蒸しを注文。
もう食べる前からわかります。
もちろん食べたら思ったとおりでした。
上品かつエレガントなお味。
涙が出るほどおいしかったです。
山の手の居酒屋。いいものですねぇ。
下町を卒業したら、山の手のクマにでもなろうかなぁ。
でも勝負はこれから。
最後のひと品で、山の手の実力がわかります。
たのんだのは、

お新香。
まず見た目ののこの美しさはどうでしょう。
そして上品かつエレガントなこの味はどうでしょう。
完敗です。
まいりました。

お前は、なんと勝負してたんだ?

自由が丘にきたら“金田”で決まりですね。
あ、でも、ぼくのようにキレイな飲み方のできるヒト限定でお願いします。
酒が入ると、声がでかくなるヒトや、おとなしく飲んでられないヒトはNGでお願い致しま~す。
さ~て本日の脳内ジャズ二曲目は、
から「Picasso’s Holiday」でいかがでしょうか。
【
くりす的全国名酒場紀行@金田】←詳細
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