あッ!
そこ、塾長さまがぼくを連れてってくれるはずだったとこだ
またあいつにヌケガケされたみたいですね
ヌケガケ? はて、なんのことやら
♪まぁ~るい緑の山手線 真ん中通るは中央線♪
ということで、久しぶりにこのカラーの電車に乗って、
新宿にやってまいりました。
ここが東京都民の恥部です。
なんなんでしょうか、この上から目線的な建物は!?
見上げるだけで、イラッ!とします。
イライラ石田しながら、中央公園に向かいました。
ブルーシートのおじさんたちが健在で、ホッと和みます。
がんばれぇ 負けるなよぉ←こいつだけには
ということで、ここが噂の“品川亭”です。
なるほど、うわべだけの華やかさしかない都庁の建物と違って、本物の威厳のある佇まい。
オリンピックのプレゼンテーションで、片仮名英語まるだしで金ことばかり話した都知事に、この風格を求めるのは実際ムリな話なのだが、世界が注目しているなかでアレはない。
もっと足下を見て歩くべきだね、あのオトコ。
東京都民であることが、ものすごく恥ずかしくなりました。
けれども、東京に、しかもその都庁の真下ともいえるこの場所に、こんなすばらしい酒場があったことを、東京都民として誇りに思いました。
表には、『春夏冬中』の札。
一見、なにを意味しているのかわからない。
フツーならば準備中、あるいは営業中の札がでているもの。
けれども、この事情は続・ナナカマド氏のミクシィ日記で把握していたので、すんなり入れました。
【新宿居酒屋ぶらり旅 「品川亭」】←mixi会員のヒトはこちらを参考にどうぞ(新宿の酒場を300軒歩き回ったヒトの日記です)
見れないヒトのために『春夏冬中』の解答編。
答えは、春夏冬中には秋が無い。です。
つまり、秋が無い。秋無い。あきない。商い。商い中。ということ。
江戸っ子の粋な洒落です。
こーゆー言葉を聞くと、妙に落ち着きます。
赤羽の名店“まるます家”で飛び交う注文の言葉にも、そういった隠語があるけれど、アレは実にイイ。
粋な店には、
飾りッけのない肴が似合う。持論。
なぜならば、店の雰囲気で呑めるのに、凝ったアテに集中力をつかってしまってはもったいない。
どうです、この店内!
まるで七福神の博物館のよう。
所狭しと飾られた七福神は圧巻。
古いもの。新しいもの。あれは中国のものか?
ご主人曰く、先代の趣味が始まりだとか。
約半世紀をかけて、ここ新宿の地に集結した神々。
あの大震災のときも、びくともしなかった神々。
隣家でボヤがあっても、ここには結界があるのか、まったく飛び火しなかったとのこと。
すばらしい!!
ね? この雰囲気だけで呑めるでしょ?
当然店の看板ムスメ、千福を呑まなければならない。
お燗でいただきました。
アテは、
ヤッコ。
そして、
注文してからつくってくれた、ニラのおしたし。
お「ひ」たしではなく、お「し」たし。
ひと束まるです。
うまい。
ご主人と、そのお母様である女将と、酔い夜をすごさせていただきました。
と、そこでご主人、
なんとサービスで一品つけてくれました。いや、これは逸品か?
吉田類氏が、番組で収録にきたときに出した逸品だそうです。
これが、うまい。
【吉田類の酒場放浪記@#231 都庁前「品川亭」】←参考にどうぞ
【おんな酒場放浪記@#016 西新宿五丁目「品川亭」(栗原友)】←こちらも
鶏の皮とタマネギの酢の物。これがあれば、さらに呑める。
すみません、もう一本
ただし、店内を覆いつくす七福神に見守られて呑むです。
醜態をさらすわけにはまいりません。
幾分背筋を張って、今宵酔いつぶれることなくお会計
この日、関東も丁度梅雨入り。
小雨が降るなか、ひっそりとある酒場。
こりゃ雰囲気に合いすぎですね。
…………
ヒトデナシ! あ、ヒトじゃないか?
あ、ご主人が、クマルさんの買ってくれるっていってたよ。
え ご挨拶にいかねばなんないでないべか? 塾長さまに連れてっても~らおうっと
おい! そこ! 東京都民のために、もっと節電せんか!
と、
睨みつけているネコがいました。
住友ビル付近にて捕獲
居酒屋
【くりす的全国名酒場紀行@品川亭】←お店の詳細