かに星雲・超新星爆発 「明月記」藤原定家
後冷泉院・天喜二年四[五]月中旬(1054年5月20日~29日[6月19日~28日])以後の丑の時、 客星觜・参の度に出づ。東方に見(あら)わる。天関星に孛(はい)す。大きさ歳星の如し。
10円玉に刻まれている平等院鳳凰堂が建てられた前の年・平安時代末期の「天喜二年(1054)」 の当時の歴で5月11日から20日の間の夜中に、 超新星又は彗星(客星)が、オリオン座(觜・参)の東に見えた。 おうし座ζ星(天関星)付近で、大きさは木星(歳星)ほどだった。(http://www.asahi-net.or.jp/~nr8c-ab/ktjpm1.htm)
1054年に現れた超新星の残骸「かに星雲」。藤原定家が明月記に記した=NASA提供