chuo1976

心のたねを言の葉として

冬の月画布百号のゴビ砂漠      原槙恭子

2020-02-19 08:07:21 | 文学

冬の月画布百号のゴビ砂漠      原槙恭子

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私は今さまよっている。無我夢中でさまよっている。なつかしい人や故郷を探し求めてさまよっている。      水田祐助

2020-02-18 06:39:00 | 言葉

私は今さまよっている。無我夢中でさまよっている。なつかしい人や故郷を探し求めてさまよっている。        水田祐助

 

街できても人戻らない 陸前高田市

http://terayama2009.blog79.fc2.com/blog-entry-10845.html

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

観覧車雪のかたちに消えにけり        五島高資

2020-02-17 05:55:17 | 文学

観覧車雪のかたちに消えにけり        五島高資

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人のみにあらず春待つ水辺かな        稲畑廣太郎

2020-02-16 04:56:20 | 文学

人のみにあらず春待つ水辺かな        稲畑廣太郎

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

くれなゐの色を見てゐる寒さかな       細見綾子

2020-02-15 06:38:00 | 文学

くれなゐの色を見てゐる寒さかな       細見綾子

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「『パラサイト』と『ダーウィンの悪夢』」   『ダーウィンの悪夢』その後5    関川宗英

2020-02-14 07:58:12 | ダーウィンの悪夢

「『パラサイト』と『ダーウィンの悪夢』」 『ダーウィンの悪夢』その後5       関川宗英


 2011年秋、アメリカで「ウォール街占拠運動」が起きた。スローガンは「我々は99%だ」。当時のアメリカは格差が広がり、1%の富裕層が国全体の所得の25%を受け取り、富の40%を保有していたという。若者たちはウォール街を1%の富裕層の象徴とみたて、抗議に押し寄せた。この活動が、「ウォール街占拠運動」だ。

 2018年にはフランスでは「黄色いベスト運動」が起きる。マクロン政権の環境保護を目的とする燃料税の引き上げがきっかけで、郊外や地方で生活する低所得者層の強い反発を招き、そのうねりは全国規模のデモへと拡大した。この抗議活動も、格差の拡大する現実がもたらしたものだ。

 1%の富裕層と、富を奪われる99%の人々。格差は2020年の今も拡大している。格差はなぜ拡大し続けるのか、グローバリズムがその要因の一つであることは間違いない。

 「トップ1%の最上位層が、自分たちに都合よく市場のルールをゆがめることで莫大な利益を手にし、その経済力で政治と政策に介入した結果、格差が拡大した」と、アメリカの経済学者ジョセフ・E・スティグリッツは書いている。

 

 

 そもそもグローバリズムは、自由貿易の理念を出発点とするものだ。保護主義を超えて、モノやカネが自由に行きかえば、良い製品やサービスが市場に供給される。第2次世界大戦が極端な保護主義の結果生まれたという反省から、自由貿易は世界経済活性化のための基本的な政策となってきた。

 自由貿易とはいっても、市場経済の発展を目指しながら、政府はその行き過ぎは是正するというのが、先進国の「グローバル・スタンダード」だった。ところが、1970年代以降の低成長と、その後のサッチャー英首相やレーガン米大統領に代表される保守(反)革命によって、世界的に政府介入否定論が勢いを増すことになる。グローバリズムの台頭である。

 ピケティは、こうした英米発の市場万能論が新しいグローバル・スタンダードとなったことで、一旦縮小した所得・資産保有格差が昨今、先進国で拡大していると『21世紀の資本』で訴えている。そして、このままでは、第一次大戦前の極端に不平等な時代に戻ってしまうと警告している。

 

 『ダーウィンの悪夢』が発表された2004年当時、グローバリズムが格差を拡大させていると世界的な議論になっていた。
 1998年韓国経済危機、2001年アルゼンチン経済危機、世界にグローバリズムの歪みが顕現化していた。そして、2001年7月イタリアジェノバG8には30万人もの人々が反グローバリズムを訴えてデモを繰り広げている。

 


  

 
 阿部賢一氏は、ザウパー氏の映画を「ヨーロッパ人受けのするストーリー」と批判したが、そのストーリーとは「反グローバリズム」のことだろうか。だとするなら、阿部賢一氏は新自由主義的な立場から、ザウパー氏の映画を論難するレポートを書いたことになる。


 2020年2月、『パラサイト』がカンヌパルムドール賞に続き、アカデミー賞を受賞した。その監督ポン・ジュノ氏は言っている。「水は上から下に流れ、決してその逆には行きません。そして貧しい人々は洪水で沈むんです」と(*1)。

 効率性の価値で人を測るような人より、貧しい人々、社会的弱者に痛みを感じている人を、私は信じる。

「ドキュメンタリー映画はフィクションだ」 『ダーウィンの悪夢』その後6 最終回     に続く) 


*1 https://bunshun.jp/articles/-/25011

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【全文訳】アカデミー賞2020ホアキン・フェニックスの痛烈な主演男優賞受賞スピーチ

2020-02-13 06:24:16 | 映画

【全文訳】アカデミー賞2020ホアキン・フェニックスの痛烈な主演男優賞受賞スピーチ

https://www.elle.com/jp/culture/celebgossip/a30846239/2020-92nd-academy-awards-joaquin-phoenix-best-actor-speech-so-touching-200210/?fbclid=IwAR3Qxwv9Pcvs7Cd3k_1Je_Tq7cid0VzqD9rsuYdZPkuVIi56MXNA09CAx0I

 

 

ハイ、皆どうだい?ハイ。ゴッド、今は感謝の気持ちでいっぱいです。僕は(この賞を獲ったことで)ここにいる候補者たち、そしてこの場にいる全員と比べて自分が何か優れているなんてまったく感じられない。なぜなら僕らは皆同じ映画への愛を共有しているから。(演技という)この形の表現活動は僕に本当に素晴らしい人生を与えてくれた。もし演技がなかったら、僕自身はどうなっていたか分からない。だけど、演技が僕とこの場にいる僕らの多くにもたらしてくれた最大の贈り物は、自分たちの声を声なきものたちの為に使う機会だと思っている。

Hi. ‘Sup? Hi. God, I’m full of so much gratitude right now. I do not feel elevated above any of my fellow nominees or anyone in this room, because we share the same love, the love of film. This form of expression has given me the most extraordinary life. I don’t know what I’d be without it. But I think the greatest gift that it’s given me and many of us in this room is the opportunity to use our voice for the voiceless.

 

ひとつの国、ひとつの人種がその他を支配して罪に問われないはずがない


最近、僕は我々皆が現在集合的に直面している悲惨な幾つかの問題について沢山考えてきた。そして、時々、僕たちは様々に異なる問題に対して取り組まざるを得ないような気になってしまう。だけど僕には、そこには共通しているものがあると思う。ジェンダーの不均衡、人種差別やクィア・ライツ、先住民の権利やアニマル・ライツ、それらはすべて不正義に対する戦いなんだ。僕たちはあるひとつの国(国民国家)、ひとつの国民(集団)、ひとつの人種、ひとつのジェンダー、もしくはひとつの種がその他を支配し、コントロールし、利用し、搾取することに対して罪に問われることは無いという思い込みと戦うことについて話しているんだ。

I’ve been thinking a lot about some of the distressing issues that we are facing collectively, and I think at times we feel or we’re made to feel that we champion different causes. But for me, I see commonality. I think whether we’re talking about gender inequality or racism or queer rights or indigenous rights or animal rights, we’re talking about the fight against injustice. We’re talking about the fight against the belief that one nation, one people, one race, one gender, or one species has the right to dominate, control, and use and exploit another with impunity.

 

僕たちは自然から資源を強奪している


僕らは自然界との繋がりを絶たれてしまったように思う。そして僕らの殆どは、自分たちが宇宙の中心だと思い込む自己中心的な世界観を持つという罪を犯してしまっている。僕らは自然界の中に入り込み、その資源を強奪している。僕らは牛を人工的に交配させ、その牛が仔牛を産んだら、母牛が怒りのあまり泣き叫んでいるのは明らかなのにも拘わらず、当たり前の権利でもあるかのようにその仔牛を奪い去り、本来その仔牛のためにあるはずの母牛の乳を取り上げ、自分たちのコーヒーやシリアルに入れているんだ。

I think that we’ve become very disconnected from the natural world and many of us what we’re guilty of is an egocentric worldview, the belief that we’re the center of the universe. We go into the natural world, and we plunder it for its resources. We feel entitled to artificially inseminate a cow, and when she gives birth, we steal her baby even though her cries of anguish are unmistakable. Then we take her milk that’s intended for her calf, and we put it in our coffee and our cereal.

 

変化は何かを犠牲にすることだから


僕らは個人的な変化という概念を恐れているのだと思う。なぜならそれは自分たちが何かを犠牲にしたり、諦めることを考えさせるから。だけど人類は、最高の状態では非常に発明的であり、創造的であり、元から独創的なんだ。だから僕は愛と思いやりを僕らの原則として、これからすべての感情あるものと環境にとって利益があるように変えていくシステムを創造し、発展させ、実現させていくことができると思っている。

I think we fear the idea of personal change, because we think that we have to sacrifice something, to give something up. But human beings at our best are so inventive and creative and ingenious, and I think that when we use love and compassion as our guiding principles, we can create, develop, and implement systems of change that are beneficial to all sentient beings and to the environment.

 

こんな僕にセカンドチャンスをくれて感謝しています

僕はこの人生でずっと、悪いやつだった。僕は自己中心的で、冷酷で、一緒に仕事するのが難しい人間だった。だから、こんな僕にセカンドチャンスをくれたここにいる多くの皆さんに感謝しています。僕たちは最高のときには、お互いを支え合うことができる。それは過去に犯した間違いを相殺する時ではなく、お互いの成長を助け、教え合い、お互いを救済へと導く時なんだ。それこそが人間性において最上である状態なんだ。
I’ve been a scoundrel in my life. I have been selfish, I’ve been cruel at times, hard to work with, and I’m grateful that so many of you in this room have given me a second chance. I think that’s when we’re at our best, when we support each other. Not when we cancel each other out for past mistakes, but when we help each other to grow, when we educate each other, when we guide each other towards redemption. That is the best of humanity.

 

愛をもって他人を救え。その先に平和がある

僕が17の時、兄がこんな歌詞を書いた。「愛をもって救済へ向かえ。そうすれば平和がその後を追うだろう」と。ありがとうございます。
When he was 17, my brother wrote this lyric. He said, “Run to the rescue with love and peace will follow.” Thank you.
Translation: Oh Ryoko
(※翻訳部分加筆訂正しました 2020.02.12)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ともし火の花に春まつ庵哉      鬼貫

2020-02-12 08:19:13 | 文学

ともし火の花に春まつ庵哉      鬼貫

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

十駕    荀子

2020-02-11 10:05:07 | 言葉

十駕(じゅうが)

  

 名馬でも一躍では十歩の距離を跳べないが、駄馬でも十日走れば遠くへ行くことができる。

 凡庸な人も日々絶えず努力すれば、成功することができる。(荀子)

 

 「駕」は、馬車に馬をつなぐこと

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界に分断と対立を撒き散らす経済の罠 ジョセフ・E・スティグリッツ著

2020-02-10 04:11:21 | 言葉

世界に分断と対立を撒き散らす経済の罠 ジョセフ・E・スティグリッツ著 税制や社会政策による格差解消

 

今日の米国社会ではきわめて深刻な所得格差が拡大し、トップ1%の超富裕層とそれ以外の人々では似ても似つかぬ暮らしを送っている。著者は、このような極端な不平等は、資本主義の経済法則から必然的に生まれたのではなく、誤った政治と政策によって生み出されたと主張する。トップ1%の最上位層が、自分たちに都合よく市場のルールをゆがめることで莫大な利益を手にし、その経済力で政治と政策に介入した結果、格差が拡大したというのである。


深刻な所得格差の拡大に注目し、今日の経済や社会に不安定や混乱をもたらしているとする点で、本書はトマ・ピケティ著『21世紀の資本』と同じ問題意識に立脚している。しかし、ピケティが格差拡大は資本主義経済で必然的に起こると考えるのに対して、本書では「えせ資本主義」が不平等の拡大の源泉だと考える。企業と金持ちによる搾取を可能とするルールを改め、機会均等を向上させれば、不平等の解消は可能と論じる。
伝統的な経済学では、経済全体のパイを拡大し、適切に分配すれば、貧困問題は解消に向かうと考えることが多かった。しかし、深刻な格差が存在する場合、全体のパイを増やすだけでは貧困層を救えない。むしろ、不平等を生み出す市場のルールをいち早く是正することが、「えせ資本主義」を終わらせ、市場に市場らしい振る舞いをさせる上で有効となる。著者は、今の米国社会では、租税政策や社会政策で人々に機会の均等を保障し、不平等を解消していくことが不可欠だと訴える。
日本では、一握りの超富裕層が富の大半を保有するという極端な所得格差は存在しない。その一方、国民の大多数より貧しい人々の比率を示す相対的貧困率は、先進国の中で非常に高い。とりわけ、子供の貧困率の上昇は、機会の均等という点で深刻な問題をもたらしている。財政危機にある日本で、著者が主張する財政支出の拡大がそのまま正当化されるとは思えないが、本書は日本の格差問題を考える上でも多くの示唆を与える。
本書の多くの部分は他の媒体で発表した多数の論文の再掲載であるため、類似の主張が繰り返し登場し、冗長な面がないわけではない。ただ、全体の論旨は明快で、その主張の一つ一つはもっともなものだ。また、全体を8つのパートに分け、それぞれのパートの初めに全体像が丁寧に説明されているため、流れはつかみやすい。日ごろは格差問題にそれほど関心のない読者でも、本書は一読に値する。
(東京大学教授 福田 慎一)

[日本経済新聞朝刊2015年7月26日付]

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

札幌国際芸術祭

 札幌市では、文化芸術が市民に親しまれ、心豊かな暮らしを支えるとともに、札幌の歴史・文化、自然環境、IT、デザインなど様々な資源をフルに活かした次代の新たな産業やライフスタイルを創出し、その魅力を世界へ強く発信していくために、「創造都市さっぽろ」の象徴的な事業として、2014年7月~9月に札幌国際芸術祭を開催いたします。 http://www.sapporo-internationalartfestival.jp/about-siaf