熊野本宮から速玉大社まで、昔の貴族は川舟で進んだ。川面は穏やかで鏡のように天地を映し出す。聖なる山々は霧の中に水墨画のように佇む。このような風景は自然の条件が合わさって初めて生まれる。
天照大神がお昼に碁を打ちにきていた島。柱状節理を上から見ると確かに碁盤の目になっている。
滝の数々を見ることができ、道中飽きない。
平安貴族は、阿倍野神社で旅行の日程を占ってくるので、雨でも中止にならない。霧の深い日は、山の中腹に白蛇が横たわるようだ。
終点は速玉大社の裏の神事が行われる海岸。
バスよりも情緒たっぷり。湯ノ峰温泉8:40発のバスで1040円。船賃は3900円。人数が集まらないと欠航なので、川舟センターに確認して行こう。