第10回電撃ゲーム小説大賞・大賞受賞作の「塩の街」は未読ですが、作者さんが巻末のあとがきで「月9連ドラ風で一発GO!」と、このお話のコンセプトを書かれておいでですが、まさにその通り(笑)主人公は大変はっちゃけているし、上司の堂上さん(途中から、踊るの室井さんに脳内変換してしまいました)を始め、脇役さんも大変楽しい人ばかりです。手塚さんに至っては(某テニス部部長に脳内変換バッチリ♪)うっとりする位ないばりんぼさんで、にやにやして読み進めました。これは続編があっても良いんじゃないでしょうか?もっと読みたいと思いました。
ですが「公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる法律ーメディア良化法」が施行されて30年たった架空の時代を舞台にしていますが、これはもしかしたら何年後かの日本の姿かもしれない、という身近な不安を上手く取り上げています。
近年では、絵本の「ちびくろさんぼ」が、差別表現のある作品として廃刊され、すぐに猛烈な批判と復活要請を受けて、再刊されました。当時は、まさかと思っているうちに本当に廃刊にされてしまい、市民の声を置き去りにした政府の暴挙に愕然としましたが、それ共に、本当に良識ある市民の意見が多数あがって、暴挙を覆した事に安堵しました。
「ちびくろさんぼ」は、昭和28年に第一刷が発行されて以来、長く愛されてきた絵本です。我が家には昭和47発行の第ニ十二刷本がありますが、表紙には「全国学校図書館協議会選定の必読図書」の金のマークが貼られています。その絵本ですら、対象となったのです。
現在、昭和に制作されたアニメやドラマなどの放送の分野でも、差別用語、放送禁止用語としてカットされた言葉や場面を観る事が度々あります(アニメ”ルパン三世”のシリーズ第一作目などは、カットばかりで内容が判らず、大笑いです)勿論、あらゆる差別の撤廃には、心から賛成します。ですが、それを判断する基準を定めたり施行する行政機関には、不信感が拭えません。
長い人の歴史の中で、外国でも日本でも「発禁」や「焚書」は、度々行われて来ました。政治ゆえ、思想ゆえ「表現の自由」は、私たち市民をコントロールする材料として、有効なものである事を証明し続けて来ました。そして後世、それが如何に愚行である事かも証明され続けています。このお話は架空のモノですが、現実にならないよう、私たちの権利を正当に行使して、子どもたちの未来を守りたいと思います。
などと、長々書きましたが(笑)本好きな方なら、間違いなく楽しく、そして色々思うところのある作品だと判って頂けると思います。
ですが「公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる法律ーメディア良化法」が施行されて30年たった架空の時代を舞台にしていますが、これはもしかしたら何年後かの日本の姿かもしれない、という身近な不安を上手く取り上げています。
近年では、絵本の「ちびくろさんぼ」が、差別表現のある作品として廃刊され、すぐに猛烈な批判と復活要請を受けて、再刊されました。当時は、まさかと思っているうちに本当に廃刊にされてしまい、市民の声を置き去りにした政府の暴挙に愕然としましたが、それ共に、本当に良識ある市民の意見が多数あがって、暴挙を覆した事に安堵しました。
「ちびくろさんぼ」は、昭和28年に第一刷が発行されて以来、長く愛されてきた絵本です。我が家には昭和47発行の第ニ十二刷本がありますが、表紙には「全国学校図書館協議会選定の必読図書」の金のマークが貼られています。その絵本ですら、対象となったのです。
現在、昭和に制作されたアニメやドラマなどの放送の分野でも、差別用語、放送禁止用語としてカットされた言葉や場面を観る事が度々あります(アニメ”ルパン三世”のシリーズ第一作目などは、カットばかりで内容が判らず、大笑いです)勿論、あらゆる差別の撤廃には、心から賛成します。ですが、それを判断する基準を定めたり施行する行政機関には、不信感が拭えません。
長い人の歴史の中で、外国でも日本でも「発禁」や「焚書」は、度々行われて来ました。政治ゆえ、思想ゆえ「表現の自由」は、私たち市民をコントロールする材料として、有効なものである事を証明し続けて来ました。そして後世、それが如何に愚行である事かも証明され続けています。このお話は架空のモノですが、現実にならないよう、私たちの権利を正当に行使して、子どもたちの未来を守りたいと思います。
などと、長々書きましたが(笑)本好きな方なら、間違いなく楽しく、そして色々思うところのある作品だと判って頂けると思います。