先日「男は仕事、女は家庭という因習」の記事に対して、KGR様が下さったコメントを引用させて頂きます。
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少子化のテーマの中で、
「結婚-出産-子育て」の議論もあったようです。
(どっかの大臣と同じ発想)
しかし、意外にもこの考えに反対と言うか理解できないと言われたのは、中年(失礼)の女性陣でした。
結婚しないで子供を産む、いわゆる未婚の母、出来ちゃった婚ではなく、フランス的な事実婚で何が悪い、と言うことです。
今の日本で事実婚は女性に不利だと思いますが、40代50代のお母さんがそう思っていることは意外でした。
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先日も書いたんですが、戦争で大きく価値観を覆されてしまった昭和一ケタ生まれの方々は、戦争ですっかり滅茶苦茶にされた人生を立て直そうとして、一昔前の「家庭」や「倫理観」を理想として、取り戻そうとしていたんじゃないかと思います。そのカタチを取り戻そうと必死な親の姿に、疑問を持ち息苦しさを感じながらも、変えられなかった世代と、自分らしさを最も重要な価値観とする世代の狭間で、一番しんどい思いをされているのが、40~50代の女性ではないでしょうか?
ここの地方では、いまだに「女の子ばかり産んで」と言われます。男の子が産まれれば盛大に祝うのに、女の子を産んだその日に「次は男の子を」なんて言われたら、どう思いますか?かと言えば「女の子は頼りになるから産んでおいて良かった」と言う人も居たりして、どうにも「子ども」をモノとして考える傾向は拭えません。
水汲みや畑仕事などの家庭内労働がほぼ人力でなされていた時代、子どもは大切な労働力でした。男の子なら力仕事の手伝い、女の子なら洗濯や料理の手伝い、その考えも当然だったのかもしれません。ですが、今の時代を生きる者に当てはめようとするのは、どう考えたって無理です。更に、歳を取った親の世話をするのは娘、息子は当てにならないから、当然その嫁が世話をするもの、という考え方を概ねするようです。
核家族でなければ、その考え方をする人が、家の中で決定権を持っていたりするので、互いに相手を理解しようするか、あるいはひたすら我慢しなければ、家庭内は息苦しい居づらいものになりますよね。自分の親の世代がそういう考えをするなら、半ば自分は仕方がないと思うでしょうが、子どもの世代あるいは孫の世代にまで、その考えに付き合わせる不条理さを感じるはずです。
それを越えて暮らすの毎日の積み重ねを、自分の財産と考えるか、単に地獄と考えるか人それぞれですが、親となって自分の子供が望むように生きて欲しいと思うのは、当然でしょう?そんな時に古い価値観を打ち破れと応援する気持ち、それが特に40~50代の女性には強いのではないでしょうか?
そして、現実に子どもを独りで育てる喜びと辛さを感じた時に、二親が揃って子どもを育てる意味や家庭の意味を考える、そこでその人のあり方が問われると思います。「子どもは自分を映す鏡」この言葉のなんと重い事でしょう。
賃金の低さ、教育費の増加、色々な理由を大勢の人が挙げるでしょう。でも、自分が育って来た過程を振り返って、果たして自分は子どもを育てられるんだろうか?という不安が、実は大きい割合を占めているのではと私は思っています。最近の20~30代が「失敗を極端に恐れる」という傾向が強い事は、皆さんご存知だと思います。あるいは「成功例のみに重きを置く」傾向もあると、私は思っています。
片親だって、幸せや寂しさを感じて暮らしている子どもが居るように、両親や祖父母に囲まれて、虐待されたり死んでしまいたいほど孤独を感じている子どもが居るんです。親を選べない子どもたちを、守ってあげられるような強い大人になろう思いませんか?子どもたちの可能性のもの凄い輝きに日々触れる事、責任を負って生きる事の充足感、それを大声で叫ぶ事知らしめる事が、実は今の時代には必要だと思います。
「事実婚」を私は奨励する気持ちはありません。子育ては独りの人間の手に余るものです。沢山の人(家族であれなんであれ)沢山の価値観、沢山の世代に囲まれて、がやがやと育てる事が大切だと思っています。
お母さんたちが本当にしたい事は「どんな生き方をしようとも、あなたには私が居る」と大声で言いたい事なんじゃないかなと思います。自分の親の世代は、それすらはばかられるような時代を無理やり受け入れて生きて来ました。その歪みをもろに受けて、そんな事はしたくないと、お母さんたちは思っているんです。
なかには、自分の出来なかった事を子どもにさせたいと、思っているお母さんもおられるでしょうけれども、それは「子どもをモノとして見ている」世代を思い出させませんか?自分の夢を子どもに託す、よく聞く話ですが、あくまでも子どもの同意があってこそでしょう。
初めに戻って「結婚ー出産ー子育て」に反対と言うか理解出来ないという40~50代の女性の方が、本当はどう考えて発言したかは判りませんが、今の世相を良く把握しての発言に間違いないでしょう。そして、そう思っている人たちが、世の中を支えている実働の年齢の方という点が、私にはとても心強く感じました。
長くなったうえに、偏った意見です。
都会にお住まいの方、未婚の方、お子さんをお持ちでない方、核家族の方には、理解しがたい事ばかりを書きました。どうぞ、思ったことをお聞かせ下さい。
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少子化のテーマの中で、
「結婚-出産-子育て」の議論もあったようです。
(どっかの大臣と同じ発想)
しかし、意外にもこの考えに反対と言うか理解できないと言われたのは、中年(失礼)の女性陣でした。
結婚しないで子供を産む、いわゆる未婚の母、出来ちゃった婚ではなく、フランス的な事実婚で何が悪い、と言うことです。
今の日本で事実婚は女性に不利だと思いますが、40代50代のお母さんがそう思っていることは意外でした。
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先日も書いたんですが、戦争で大きく価値観を覆されてしまった昭和一ケタ生まれの方々は、戦争ですっかり滅茶苦茶にされた人生を立て直そうとして、一昔前の「家庭」や「倫理観」を理想として、取り戻そうとしていたんじゃないかと思います。そのカタチを取り戻そうと必死な親の姿に、疑問を持ち息苦しさを感じながらも、変えられなかった世代と、自分らしさを最も重要な価値観とする世代の狭間で、一番しんどい思いをされているのが、40~50代の女性ではないでしょうか?
ここの地方では、いまだに「女の子ばかり産んで」と言われます。男の子が産まれれば盛大に祝うのに、女の子を産んだその日に「次は男の子を」なんて言われたら、どう思いますか?かと言えば「女の子は頼りになるから産んでおいて良かった」と言う人も居たりして、どうにも「子ども」をモノとして考える傾向は拭えません。
水汲みや畑仕事などの家庭内労働がほぼ人力でなされていた時代、子どもは大切な労働力でした。男の子なら力仕事の手伝い、女の子なら洗濯や料理の手伝い、その考えも当然だったのかもしれません。ですが、今の時代を生きる者に当てはめようとするのは、どう考えたって無理です。更に、歳を取った親の世話をするのは娘、息子は当てにならないから、当然その嫁が世話をするもの、という考え方を概ねするようです。
核家族でなければ、その考え方をする人が、家の中で決定権を持っていたりするので、互いに相手を理解しようするか、あるいはひたすら我慢しなければ、家庭内は息苦しい居づらいものになりますよね。自分の親の世代がそういう考えをするなら、半ば自分は仕方がないと思うでしょうが、子どもの世代あるいは孫の世代にまで、その考えに付き合わせる不条理さを感じるはずです。
それを越えて暮らすの毎日の積み重ねを、自分の財産と考えるか、単に地獄と考えるか人それぞれですが、親となって自分の子供が望むように生きて欲しいと思うのは、当然でしょう?そんな時に古い価値観を打ち破れと応援する気持ち、それが特に40~50代の女性には強いのではないでしょうか?
そして、現実に子どもを独りで育てる喜びと辛さを感じた時に、二親が揃って子どもを育てる意味や家庭の意味を考える、そこでその人のあり方が問われると思います。「子どもは自分を映す鏡」この言葉のなんと重い事でしょう。
賃金の低さ、教育費の増加、色々な理由を大勢の人が挙げるでしょう。でも、自分が育って来た過程を振り返って、果たして自分は子どもを育てられるんだろうか?という不安が、実は大きい割合を占めているのではと私は思っています。最近の20~30代が「失敗を極端に恐れる」という傾向が強い事は、皆さんご存知だと思います。あるいは「成功例のみに重きを置く」傾向もあると、私は思っています。
片親だって、幸せや寂しさを感じて暮らしている子どもが居るように、両親や祖父母に囲まれて、虐待されたり死んでしまいたいほど孤独を感じている子どもが居るんです。親を選べない子どもたちを、守ってあげられるような強い大人になろう思いませんか?子どもたちの可能性のもの凄い輝きに日々触れる事、責任を負って生きる事の充足感、それを大声で叫ぶ事知らしめる事が、実は今の時代には必要だと思います。
「事実婚」を私は奨励する気持ちはありません。子育ては独りの人間の手に余るものです。沢山の人(家族であれなんであれ)沢山の価値観、沢山の世代に囲まれて、がやがやと育てる事が大切だと思っています。
お母さんたちが本当にしたい事は「どんな生き方をしようとも、あなたには私が居る」と大声で言いたい事なんじゃないかなと思います。自分の親の世代は、それすらはばかられるような時代を無理やり受け入れて生きて来ました。その歪みをもろに受けて、そんな事はしたくないと、お母さんたちは思っているんです。
なかには、自分の出来なかった事を子どもにさせたいと、思っているお母さんもおられるでしょうけれども、それは「子どもをモノとして見ている」世代を思い出させませんか?自分の夢を子どもに託す、よく聞く話ですが、あくまでも子どもの同意があってこそでしょう。
初めに戻って「結婚ー出産ー子育て」に反対と言うか理解出来ないという40~50代の女性の方が、本当はどう考えて発言したかは判りませんが、今の世相を良く把握しての発言に間違いないでしょう。そして、そう思っている人たちが、世の中を支えている実働の年齢の方という点が、私にはとても心強く感じました。
長くなったうえに、偏った意見です。
都会にお住まいの方、未婚の方、お子さんをお持ちでない方、核家族の方には、理解しがたい事ばかりを書きました。どうぞ、思ったことをお聞かせ下さい。