震災発生から、もうすぐ二ヶ月がたちますが、時間の感覚がいまだにおかしくて、あの日がずっと前の事の様に思える日もあるし、つい最近のように思えたりする日もあります。
昨日、中古(新古車)の軽自動車が、幸運にも買えました。福岡から陸送されてくるそうで、届くまで二週間くらいかかるそうです。新車は全然作られていないのと、流通していないそうで(あ、普通乗用車で高級なのは何台かお店にありましたよ。それなら「いますぐ乗って帰れますと」言われたけど、無理無理)中古車売買のサイトで何台か候補車を選んで、そこのお店に問い合わせして、返答を待つというの一時間半くらいしたんですが、お店の担当者の方からすると、買えたのはすごく幸運らしいです。連休中、一日待っていても買えなかった方がいらしたそうだから。
☆追記 『被災地での中古車高騰を防げ! トヨタの系列ディーラーが動く
』( http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110508-00000002-jct-bus_all )
私がお世話になったのも、ネッツトヨタさんです。よそなら倍かかる陸送費も、メンテナンスも、様々な保障も全部含めて安心してまかせられるのは、水没した前の車に乗った九年間、車検も故障もなんでも安心しておまかせ出来たから。
明日は実家に借りていた車を返しに行って来ます。長男の引越しの為に借りたんですが、不自由(飼い猫の予防注射に行くのが、面倒だったらしいです・苦笑)をかけてしまいました。ふふふ、これでまたしばらくは、震災直後みたく自分の足だけが頼りです。
ごく初期のACのCMで、三拍子で八連譜のメロディーがあったの覚えてますか?いまはもう放送されなくなったんですけど、あれね、たぶん大勢の方はうっとうしいと思われたんじゃないかしら(笑)けれど、私、片づけをしている間は、ずっとあのリズムに背中を押されてました。
ピアノの練習曲に「ハノン」というものがあります。ごく単純なリズムや音符を、繰り返し弾くことで、指をコントロールできるようにする、準備運動というか基礎練習です。
どろだらけになった食器とかを、袋に詰めてごみ捨て場まで歩いて運ぶ時にね、あぁ、これはハノンだと思いました。毎日、繰り返し、繰り返し、だめになった食器や本をビニール袋に入れて歩いては捨てる、そうすると、部屋が片付くのね。最初は、どろだらけの四部屋ぶんの畳なんて、絶対に片付けるの無理だと思ったんですよ。でもボランティアの皆さんが、全部庭に出して下さって。床のどろをすくって掃いて拭いて、毎日窓を全部開けて乾かしたら、ずっとましになったのね。水を吸った何枚もの座布団とか絨毯とかも、子供たちと力を合わせて運びだしたし、水を吸って重くなってカラーボックスから抜けなくなってたWJとかの雑誌も、とうとう運びだしました。
その、ちょっとづつだけど、前進するのが凄く嬉しい。
車が水没してダメになって、どこへ行くにも歩くしかなくて、それでも、足を前に出せば進んで、それを繰り返していけばお店に着くという、ほんとばかみたいに当たり前の事が、凄く嬉しかった。まるでダメじゃないの。ちょっとだけでも、進んでいるの。よく、いまの街の状態を壊滅とか全滅とか報道されちゃいますけど、そうじゃないのね。被災した者達は、本当に一歩づつ、一すくいづつ前進しているんです。
今日も、毎日続いている小さな余震のせいでしょうね、トイレの土壁の端っこが、ぼろっと崩れました。果たして、世の中が落ち着いて、家を建て替えられるようになるまで、この家に済み続けられるかどうか、まったく判りません。他からみたら、ヤバイんだろうなぁと思いつつ、まぁ、どうしようもないので住んでいるんですが(苦笑)
市内でも、無事だった場所と被害のあった場所との差が、どんどんついてきていて、複雑な気持ちになります。お店でちゃんとお金を払って買い物している人と、配給される物資で生活している人。自宅で暮している人と、避難所になっている体育館や公民館で暮らしている人。そういった「差」が、同じ被災者同士なのに、隔たりを生んで諍いの原因となったりしている。それが震災から二ヶ月経った、被災地の実情です。
これから、皆さんから寄せられた義援金が配付されたり、市からの支援金が配付されたり、仮設住宅の建設が進んで、ずっと安全で体の休まる暮らしになったり、仕事に復帰できたりするようになれば、また違う気持ちにもなれると思うんです。問題は山積みだけれども、皆さんの励ましや、支援がある限り、きっとちょっとづつでも前に進めると信じている。その気持ちだけで、被災者は目の前の困難を乗り越えてます。どうぞ、長期に渡るご支援をよろしくお願い致します。
昨日、中古(新古車)の軽自動車が、幸運にも買えました。福岡から陸送されてくるそうで、届くまで二週間くらいかかるそうです。新車は全然作られていないのと、流通していないそうで(あ、普通乗用車で高級なのは何台かお店にありましたよ。それなら「いますぐ乗って帰れますと」言われたけど、無理無理)中古車売買のサイトで何台か候補車を選んで、そこのお店に問い合わせして、返答を待つというの一時間半くらいしたんですが、お店の担当者の方からすると、買えたのはすごく幸運らしいです。連休中、一日待っていても買えなかった方がいらしたそうだから。
☆追記 『被災地での中古車高騰を防げ! トヨタの系列ディーラーが動く
』( http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110508-00000002-jct-bus_all )
私がお世話になったのも、ネッツトヨタさんです。よそなら倍かかる陸送費も、メンテナンスも、様々な保障も全部含めて安心してまかせられるのは、水没した前の車に乗った九年間、車検も故障もなんでも安心しておまかせ出来たから。
明日は実家に借りていた車を返しに行って来ます。長男の引越しの為に借りたんですが、不自由(飼い猫の予防注射に行くのが、面倒だったらしいです・苦笑)をかけてしまいました。ふふふ、これでまたしばらくは、震災直後みたく自分の足だけが頼りです。
ごく初期のACのCMで、三拍子で八連譜のメロディーがあったの覚えてますか?いまはもう放送されなくなったんですけど、あれね、たぶん大勢の方はうっとうしいと思われたんじゃないかしら(笑)けれど、私、片づけをしている間は、ずっとあのリズムに背中を押されてました。
ピアノの練習曲に「ハノン」というものがあります。ごく単純なリズムや音符を、繰り返し弾くことで、指をコントロールできるようにする、準備運動というか基礎練習です。
どろだらけになった食器とかを、袋に詰めてごみ捨て場まで歩いて運ぶ時にね、あぁ、これはハノンだと思いました。毎日、繰り返し、繰り返し、だめになった食器や本をビニール袋に入れて歩いては捨てる、そうすると、部屋が片付くのね。最初は、どろだらけの四部屋ぶんの畳なんて、絶対に片付けるの無理だと思ったんですよ。でもボランティアの皆さんが、全部庭に出して下さって。床のどろをすくって掃いて拭いて、毎日窓を全部開けて乾かしたら、ずっとましになったのね。水を吸った何枚もの座布団とか絨毯とかも、子供たちと力を合わせて運びだしたし、水を吸って重くなってカラーボックスから抜けなくなってたWJとかの雑誌も、とうとう運びだしました。
その、ちょっとづつだけど、前進するのが凄く嬉しい。
車が水没してダメになって、どこへ行くにも歩くしかなくて、それでも、足を前に出せば進んで、それを繰り返していけばお店に着くという、ほんとばかみたいに当たり前の事が、凄く嬉しかった。まるでダメじゃないの。ちょっとだけでも、進んでいるの。よく、いまの街の状態を壊滅とか全滅とか報道されちゃいますけど、そうじゃないのね。被災した者達は、本当に一歩づつ、一すくいづつ前進しているんです。
今日も、毎日続いている小さな余震のせいでしょうね、トイレの土壁の端っこが、ぼろっと崩れました。果たして、世の中が落ち着いて、家を建て替えられるようになるまで、この家に済み続けられるかどうか、まったく判りません。他からみたら、ヤバイんだろうなぁと思いつつ、まぁ、どうしようもないので住んでいるんですが(苦笑)
市内でも、無事だった場所と被害のあった場所との差が、どんどんついてきていて、複雑な気持ちになります。お店でちゃんとお金を払って買い物している人と、配給される物資で生活している人。自宅で暮している人と、避難所になっている体育館や公民館で暮らしている人。そういった「差」が、同じ被災者同士なのに、隔たりを生んで諍いの原因となったりしている。それが震災から二ヶ月経った、被災地の実情です。
これから、皆さんから寄せられた義援金が配付されたり、市からの支援金が配付されたり、仮設住宅の建設が進んで、ずっと安全で体の休まる暮らしになったり、仕事に復帰できたりするようになれば、また違う気持ちにもなれると思うんです。問題は山積みだけれども、皆さんの励ましや、支援がある限り、きっとちょっとづつでも前に進めると信じている。その気持ちだけで、被災者は目の前の困難を乗り越えてます。どうぞ、長期に渡るご支援をよろしくお願い致します。