この冒頭だけで、もう読者を引き込んでますよね(笑)書店員さんであるからには、相当の冊数を読み込んでおられると思うんですが、それにしても巧い書き出しです。
★翻訳ミステリー大賞シンジケートより引用
2011.06.19
>【好評につき再掲載】「死刑囚」売上100冊できるかなっ(執筆者・猫谷書店)
店内では幼児が駆け回り、母親達は本棚の前で世間話に花を咲かせ、その後ろで作業着の男性が汚れた指先でページをめくり、モーター誌を立ち読みしている。すぐ脇の国道でトラックのタイヤが砂埃を巻き上げ、駐車場では拗ねた少年達がたむろしている。
一番売れるのは雑誌とコミック。小説はほんのちょっとだけ。店舗の立地場所も客層も、「日本のブルーカラー」そのもの。
そんな店で、翻訳ミステリ『死刑囚』を100冊売ってみた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ぜひ、リンク先の全文を読んで、その汗と苦労が実る結末を堪能して下さい。本好きならば、この書店員さんの「惚れこんだ本を売ろう!」という姿勢に、心熱くなることうけ合いです。
そして、なぜアンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム『死刑囚』(ヘレンハルメ美穂訳、RHブックス・プラス)が売れたのかを、こう書かれておられます。
>それは本そのものの力。序文から読者を、死刑囚しか持ち得ない恐怖に叩き込む、緊張感みなぎる文章です。
「どんな本だろう」と立ち止まらせるところまでは、装丁や帯、書店の売り場等、いろんな力が作用しています。でも、実際買うか買わないかというのは、ぱらりとめくってみて、惹かれるかどうか、それに尽きます。特に今回は、日本人にとって全く無名と言ってもいいスウェーデン作家の、しかも決して安くも薄くもない本であったために、「本の力」の純度が顕著に現れた気がします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>「本の力」の純度
く~~~っ、本読みにはたまらん殺し文句です
私もスウェーデンの小説で、即座に名前を挙げられるのは、マルティン・ベックの『笑う警官』しかありません。しかも、この作品が頭を叩かれたような衝撃的面白さで、これはシリーズ作なんですが、読んだはずの他のシリーズ作品の印象がまったく残っていないという(苦笑)
翻訳小説を読む愉しみは、こういう出会いがあるから、やめられないんですよね~。私はいまだに本を読めないでいますが、皆さんが、もしどこかで『死刑囚』を手に取られる機会があったら、この書店員さんのオススメを信じて、読んでみては如何でしょう♪
★翻訳ミステリー大賞シンジケートより引用
2011.06.19
>【好評につき再掲載】「死刑囚」売上100冊できるかなっ(執筆者・猫谷書店)
店内では幼児が駆け回り、母親達は本棚の前で世間話に花を咲かせ、その後ろで作業着の男性が汚れた指先でページをめくり、モーター誌を立ち読みしている。すぐ脇の国道でトラックのタイヤが砂埃を巻き上げ、駐車場では拗ねた少年達がたむろしている。
一番売れるのは雑誌とコミック。小説はほんのちょっとだけ。店舗の立地場所も客層も、「日本のブルーカラー」そのもの。
そんな店で、翻訳ミステリ『死刑囚』を100冊売ってみた。
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ぜひ、リンク先の全文を読んで、その汗と苦労が実る結末を堪能して下さい。本好きならば、この書店員さんの「惚れこんだ本を売ろう!」という姿勢に、心熱くなることうけ合いです。
そして、なぜアンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム『死刑囚』(ヘレンハルメ美穂訳、RHブックス・プラス)が売れたのかを、こう書かれておられます。
>それは本そのものの力。序文から読者を、死刑囚しか持ち得ない恐怖に叩き込む、緊張感みなぎる文章です。
「どんな本だろう」と立ち止まらせるところまでは、装丁や帯、書店の売り場等、いろんな力が作用しています。でも、実際買うか買わないかというのは、ぱらりとめくってみて、惹かれるかどうか、それに尽きます。特に今回は、日本人にとって全く無名と言ってもいいスウェーデン作家の、しかも決して安くも薄くもない本であったために、「本の力」の純度が顕著に現れた気がします。
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>「本の力」の純度
く~~~っ、本読みにはたまらん殺し文句です

私もスウェーデンの小説で、即座に名前を挙げられるのは、マルティン・ベックの『笑う警官』しかありません。しかも、この作品が頭を叩かれたような衝撃的面白さで、これはシリーズ作なんですが、読んだはずの他のシリーズ作品の印象がまったく残っていないという(苦笑)
翻訳小説を読む愉しみは、こういう出会いがあるから、やめられないんですよね~。私はいまだに本を読めないでいますが、皆さんが、もしどこかで『死刑囚』を手に取られる機会があったら、この書店員さんのオススメを信じて、読んでみては如何でしょう♪