What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

ケイト・モートン 『忘れられた花園 上・下』 ほか

2011年07月07日 14時27分51秒 | 図書館で借りた本
○ ケイト・モートン 『忘れられた花園 上・下』(東京創元社)

 最初に見た時は、うわぁ、上・下巻読みきれるかしら?と思ったんですが、サクサク進めました(笑)通奏低音みたいに、バーネットの『秘密の花園』や、アガサ・クリスティの数々のお話、それと『ペリーヌ物語』などのイメージが感じられるので、花園の情景やキャラたちの愛憎が掴みやすかったです。

このお話のおかげで「節電対策=PCやTVをつけないで読書」ができたので、満足です♪


○ ユッシ・エーズラ・オールスン 『特捜部Q 檻の中の女』 (早川書房)

 タイトルになっている「檻の中の女」の置かれた状況が、以前にもましてリアルに感じられて、気の毒でたまらなかったです。(同性だから想像がつく事とか、ずっとお風呂に入らないとどうなる事とか)

巻末の「訳者あとがき」に、

>作者の父親は精神科医で、一家は父親の勤務先である精神科病院の敷地内で暮らしたこともある

というのが、後天的(事故や、その後遺症などで)精神疾患を持つキャラクター描写に、なるほどと思わせる文章があちこちにありました。うん、登場する健常者の方が、いろんな意味で恐かったりするんですけどね~。人間の脳って、ガラス細工あるいは精密機械なんだなぁと改めて思いました。

しかし、主人公の*男性そのもの?らしい?エピソードがあるので、彼も相当気の毒な状況なんですが、それで脱力します(笑)これも魅力なんでしょうね。なにより”相棒”のアサドが愉快痛快!どうも欧米系から見るアラブ系のイメージって、千年前から変わってないみたいですね。

同じく「あとがき」によると、本書はシリーズ第一作だそうで、すでに四作目までが書かれている様子。数々の文学賞も受賞しているし、TVドラマ化や映画化も決まっているそうで、どんどん日本語翻訳して欲しい作品です。

*「男性と女性の友情は成立するか?→男性の性欲が無ければ(あるいはコントロールできれば)可能」という感じのエピソード。
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アニメ 『UN-GO』 公式HPリニューアル

2011年07月07日 09時29分46秒 | アニメ
 某所で「ノイタミナの秋アニメは、坂口安吾原作の安吾捕物帖」というのを読んでいたんですが、ホントだった(汗)しかも「キャラデザ 高河ゆん」にビックリしたーー!

★公式HP 04staff/index.htmlより引用

 監督 水島 精二
 ストーリー&脚本 曾川 昇
 キャラクターデザイン pako・高河 ゆん
 アニメーション制作 ボンズ

原案の『明治開化 安吾捕物帖』を、大胆に翻訳したオリジナルストーリー。近未来を舞台に、探偵の結城新十郎とその相棒、不思議な少年・因果のふたりが、次々と舞い込む事件の謎と真相に挑みます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

えーと、「原案」程度なら、普通にオリジナルストーリーでよかったんじゃないでしょうか?坂口安吾の名前を出さなきゃならない理由はなんだろう??スタッフは凄いと思うんだけど・・・原作を読んだのは随分前・・それこそ二十年以上前なので(汗)内容が思い出せない。
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