○ ケイト・モートン 『忘れられた花園 上・下』(東京創元社)
最初に見た時は、うわぁ、上・下巻読みきれるかしら?と思ったんですが、サクサク進めました(笑)通奏低音みたいに、バーネットの『秘密の花園』や、アガサ・クリスティの数々のお話、それと『ペリーヌ物語』などのイメージが感じられるので、花園の情景やキャラたちの愛憎が掴みやすかったです。
このお話のおかげで「節電対策=PCやTVをつけないで読書」ができたので、満足です♪
○ ユッシ・エーズラ・オールスン 『特捜部Q 檻の中の女』 (早川書房)
タイトルになっている「檻の中の女」の置かれた状況が、以前にもましてリアルに感じられて、気の毒でたまらなかったです。(同性だから想像がつく事とか、ずっとお風呂に入らないとどうなる事とか)
巻末の「訳者あとがき」に、
>作者の父親は精神科医で、一家は父親の勤務先である精神科病院の敷地内で暮らしたこともある
というのが、後天的(事故や、その後遺症などで)精神疾患を持つキャラクター描写に、なるほどと思わせる文章があちこちにありました。うん、登場する健常者の方が、いろんな意味で恐かったりするんですけどね~。人間の脳って、ガラス細工あるいは精密機械なんだなぁと改めて思いました。
しかし、主人公の*男性そのもの?らしい?エピソードがあるので、彼も相当気の毒な状況なんですが、それで脱力します(笑)これも魅力なんでしょうね。なにより”相棒”のアサドが愉快痛快!どうも欧米系から見るアラブ系のイメージって、千年前から変わってないみたいですね。
同じく「あとがき」によると、本書はシリーズ第一作だそうで、すでに四作目までが書かれている様子。数々の文学賞も受賞しているし、TVドラマ化や映画化も決まっているそうで、どんどん日本語翻訳して欲しい作品です。
*「男性と女性の友情は成立するか?→男性の性欲が無ければ(あるいはコントロールできれば)可能」という感じのエピソード。
最初に見た時は、うわぁ、上・下巻読みきれるかしら?と思ったんですが、サクサク進めました(笑)通奏低音みたいに、バーネットの『秘密の花園』や、アガサ・クリスティの数々のお話、それと『ペリーヌ物語』などのイメージが感じられるので、花園の情景やキャラたちの愛憎が掴みやすかったです。
このお話のおかげで「節電対策=PCやTVをつけないで読書」ができたので、満足です♪
○ ユッシ・エーズラ・オールスン 『特捜部Q 檻の中の女』 (早川書房)
タイトルになっている「檻の中の女」の置かれた状況が、以前にもましてリアルに感じられて、気の毒でたまらなかったです。(同性だから想像がつく事とか、ずっとお風呂に入らないとどうなる事とか)
巻末の「訳者あとがき」に、
>作者の父親は精神科医で、一家は父親の勤務先である精神科病院の敷地内で暮らしたこともある
というのが、後天的(事故や、その後遺症などで)精神疾患を持つキャラクター描写に、なるほどと思わせる文章があちこちにありました。うん、登場する健常者の方が、いろんな意味で恐かったりするんですけどね~。人間の脳って、ガラス細工あるいは精密機械なんだなぁと改めて思いました。
しかし、主人公の*男性そのもの?らしい?エピソードがあるので、彼も相当気の毒な状況なんですが、それで脱力します(笑)これも魅力なんでしょうね。なにより”相棒”のアサドが愉快痛快!どうも欧米系から見るアラブ系のイメージって、千年前から変わってないみたいですね。
同じく「あとがき」によると、本書はシリーズ第一作だそうで、すでに四作目までが書かれている様子。数々の文学賞も受賞しているし、TVドラマ化や映画化も決まっているそうで、どんどん日本語翻訳して欲しい作品です。
*「男性と女性の友情は成立するか?→男性の性欲が無ければ(あるいはコントロールできれば)可能」という感じのエピソード。