いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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ギャップはどうなんでしょうね、と

2007年02月27日 21時25分25秒 | 経済関連
こいつは春からめでてーな、というような感じでしょうか?(違うか)

asahicom:需給ギャップ、10年ぶりプラスに 10~12月期-ビジネス

(記事より一部引用)

内閣府は26日、日本経済の供給(潜在的な経済成長率)と需要(実際の経済成長率)の差を示す「需給ギャップ」が、昨年10~12月期に前期比プラス0.6%となり、97年1~3月期以来、約10年ぶりにプラス(需要超過)に転じたと発表した。需給ギャップは日本銀行が金融政策を決定する際の重要項目にしているが、内閣府は今回のプラス転換が一時的な現象にとどまる可能性もあるとの見解を示している。




ですと。記者さんたちは、記事を書く前に、必ず参考資料にも目を通しておくべきかと。そういう習慣づけを行った方がいいですよ。ちょっとかしこくなれるかもしれないし(笑)。情報提供は行政側から出されていますので。これも何度も指摘していますけど。

今週の指標 No789

内閣府の説明を見た方が理解しやすいですね。グラフもあるし。
何かこう、「どん底」からようやく水面に顔がちょこっと出たみたいな感じですね。それでも、上がってきただけマシだけど。ホラ、この前に言ったように、「陥溺の世代」って雰囲気(笑)が出てるでしょ?

以前の記事(デフレ期待は何故形成されたのか・2)で取り上げたので、そちらと合わせてご鑑賞頂ければ、と思いますね。内閣府もそれなりに頑張っているんですよ。

折角ですから、再掲しておきますか。

GDPギャップと消費者物価の推移


あれから1年たちました~って、小林幸子か?笑

でも、内閣府が恐れるように、97年の駆け込み需要の頃みたいな「一過性」の現象かもしれんので、油断は禁物。直ぐに逆戻りするかもしれんから。

特に日銀の「ヤブ医者」っぷりが何よりも危険で恐ろしい。ほら見ろ、需要超過だ、過熱だ、とか言い出しかねないので。こんなの違いますから。全然まだまだですから。

本当に需要が逼迫してくれば、どん底フリーターのアンちゃんにも、もっといい働き口が見つけられますから。結婚資金もない、自宅で食べるケーキくらいしか楽しみのないパートの方にも、正規の仕事が回ってきますから。それより何より、仕事がなくて困っている人々にも、雇用先が見つかるようになりますから。景気が良くなっている…そりゃそうだよ。これまでが、悪すぎただけで、「良い」というよりも、これまでよりも「マシ」といった方が正しいだろうね。「景気が回復している」という表現より、「景気は挽回しつつある」とか「イーブンな状況に戻りつつある」という程度なのではないか。

いうなれば「深海に潜航中」の潜水艦だったのですから。ようやく潜望鏡で外が見える程度になっただけ。前は潜望鏡で覗くことすら出来ないほど、深くふかーく沈んでいたんですよ。潜水艦は自分で潜りますけれど、日本経済は違うんですよ。日銀に沈められたといいますか、日銀は浮上タンクにワザと大穴を開けたんですよ。「お前ら、またバブッてるんじゃないか、懲らしめねばなるまい」って。日銀の頭の悪い連中のせいで、国民はわざわざ鞭打たれ、海の藻屑にされたんですよ。あのまま本当に全員が溺れてしまいかねなかったのですよ。でも、偶然が重なり、運良く浮上できたのです。まさしく天上から垂らされた蜘蛛の糸が、あったからです。そうじゃなければ、もっと深海に沈んでいったであろう。


こういう水面に浮上してきた、というような明るい兆しがあると、日銀は先日の利上げのように、「鞭打ちの刑」をやってくるのです。確実に引き締めを行うわけです。まるで修道院の修行のようなものです。戒めの為に、苦痛を与える革ベルトみたいなので「引き締める」んですよ。ギュッとね。だから、いつまで経っても国民には平穏な生活が訪れないのです。下手すりゃ、またしても「急速潜航!」ってな具合で、あっという間に深海に沈められるんですよね。

今日は日銀への恨み節が多いかもね。だって、本当にそうなんだもの。多くの国民はこのことを知らないだけ。真実を知れば、間違いなく怒り狂うと思うね。



日銀の信認低下というよりも

2007年02月27日 18時28分07秒 | 経済関連
福井総裁への信頼そのものが失墜、ということなのではないだろうか(笑)。1月時点で、「政府の圧力に屈した」だの、「日銀の独立性が云々」だの、マスメディアが散々騒いだので、2月には「どうしてもやらねばならんな」とかになっちゃったんだよ、恐らく。だって、日銀ウォッチャーにしてみれば、「福井さんは、『あの一件』で政府に借りがあるからね」みたいなことを、心のどこかで考えていても不思議はないもんね。そんな風な論調が大勢を占めたので、金利引き上げに踏み切る決心をさせたようなものではないか、と。

利上げ静観の政府・与党、日銀の信認低下や円安批判の回避狙う ロイター:NBonline日経ビジネス オンライン

この記事によれば、
『一月の決定会合時には利上げけん制発言を繰り返した政府・与党が、一転して静観の姿勢を示した背景には、相次ぐ利上げ見送りで日銀の信認が揺らぐ懸念や円安進行に対する国際的批判の高まりを回避する思惑があったと見られる。』
という解説がついています。

これを誰が語ったのかは謎ですが、「日銀の信認」「海外の円安批判」というものに配慮した結果、という受け止め方のようです。日銀の信認が揺らぐ、というのは、日銀側の問題であって、政府側の問題なんかではない。海外メディアなんかは「円安が問題だ」という取り上げ方だが、大きなお世話だな。それなら自分たちの国でまず何とかしてみたらどうだ、と。自国の中銀に「金利差縮小の為に、もっと金利を下げろ」とか、「大規模なユーロ売り円買い介入をせよ」とか、言ってあげればいいと思うが(笑)。円キャリートレードを止める為に、日本の金利引き上げを正当化するものでもあるまいに。


それから、「情報漏れ」問題に関しては田中先生が色々と書いておられましたが、どうも「クサイ」感じは前からですよね。

参考記事:

日銀「2・23事件」(追記後)

「6月解除説」の補足

日銀に利上げの根拠を問う

私は全くの部外者にすぎないが、傍目からは「漏れてるんじゃね?」というのが、アリアリと伝わってきますもんね(笑)。
今回の2月利上げでは、そういう部分にもちょっとは配慮しましたよ、みたいな「ヤラセ」っぽい演出が必要だったのかもしれませんけど、それもワザとらしいワナ。要するに日銀の決定というのは、こうした体面だとか何とかの「見せかけ」の為に利上げ決定をやったようなもんです。「何じゃこりゃ?」ですよね。


円キャリーの巻き戻しリスクってのも、コレみたいな話ですか?
「円高シンドローム」に初めて触れる
金利引き上げ決定後には円安になっちゃって、「逆効果」も見られたくらいですけど。あんまり関係無さそうな気もします。

メディア報道では、以前よりも中立的な報道にはなりましたが(利上げの弊害についても触れられている、ということ)、日銀との関係がどの程度「まともに」なっていくのかは不透明です。業界筋?といいますか、その筋のお方たちも(決して、893とかではなくて)。私が陰謀論をついつい想像してしまうからかもしれませんけど。