いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

ヤキが回った?(笑)

2008年01月30日 20時48分52秒 | 経済関連
笑わせてもらいました。

サブプライムローンを大絶賛されていた方々とか、日本のサブプライム層に貸す為に上限金利をなくせキャンペーンを推進されていた方々とか、面目丸潰れですか?いや、高い金利でも何でも貸せるだけ貸してあげたらいいですよ、アメリカで。日本よりも「サブプライムな方々」の潜在市場規模は、圧倒的にデカイでしょうからね。とっとと国に帰って、好きなだけ貸してやれや(爆)。

サブプライムな方々の住宅ローン返済を支えるために、追い貸ししてやればいいんじゃね?きっと大賑わいになると思いますよ。


ところで、日本でも大手貸金やクレジットカード業者は金利を軒並み18%以下に引き下げたわけですが、「借りたい人が借りられなくなるー!それでもいいのかー!」と言ってた人たちとか、ネットの狂犬だかネタ釣り師だか噛み付き癖のゾンビだか知りませんが、彼らの主張はどうだったんですかね?
破産者が大量発生し、ヤミ金被害が爆発的に拡大していてもおかしくありませんし、900万人だか1000万人だかが借りられなくなって裁判所に破産者の大行列ができていても不思議ではありませんが?
でもそんなニュースは聞いたことがありませんが、産経グループとかであれば貸金から借りられなくなったサブプライム層の方々が破産しているのを、大々的にニュースで報じていてもいいはずですけどね?どうなんですか?実際。

あれほど、引下げの影響で破産だ、ヤミ金だ、のと言ってたでしょ?(笑)
まあいい。

米国様におかれましては、大変厳しい捜査が行われるやもしれませんね。

米サブプライム危機にFBIの捜査の手(ロイター) - Yahooニュース

だからどうというものでもないね。

参考記事:ジャパンマネーは世界金融の救世主となれるか

ちょっとくらいタイーホが出ても、問題が解決するわけでもないでしょうし。



日本復活の道を探る・4~日本への直接投資とは

2008年01月30日 18時07分52秒 | 経済関連
先頃ニュースで報じられていたが、対日直接投資を活性化しよう、ということらしい。

「海外からの投資促進」で懇談会新設…経財相 経済ニュース マネー・経済 YOMIURI ONLINE(読売新聞)

(一部引用)

海外から日本への投資を促進することは、福田内閣が策定を進めている新成長戦略の柱の一つだ。政府は、国内総生産(GDP)の約3%(約15兆円)にとどまっている海外からの直接投資残高を、10年末までに5%程度に引き上げる目標を掲げている。外国企業を積極的に誘致し、経済の活性化や雇用の創出、技術革新につなげるのが目的だ。

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確かに狙いとしては、そういうものなのかもしれませんが、果たしてどうなんでしょうか、とは思います。
また喩え話ですけど(笑)。
2人の男がいるとします。とりあえず、1人はハイエナさん、もう1人はヒツジさんとしますか。

ハイエナさんは目端のきく男で、ビジネスチャンスを見逃しません。あるプロジェクトを思いつき、金を100万円注ぎ込んで儲けようと考えました。すると、プロジェクトは成功して、有利なリターンを得ることに成功しました。
一方のヒツジさんは心配性なので、いつも手堅く銀行にお金を預けます。ハイエナさんがお金を注ぎ込んだようなプロジェクトにはお金を出す勇気がありません。でも、自分は銀行の利息だけで満足なんだ、と思っています。

さて、ハイエナさんはヒツジさんに言いました。
「ヒツジさんはプロジェクトにお金を出せばよかったのに、どうして出さないの?」
「だって怖いもん。ギャンブルする勇気がないんだよ」
「ふーん。まあいいけど。お陰で俺が儲けられたし。テヘ(笑)」


こんな話で何が言えるか、というものでもないのですが、こうした寓話はダメ認定間違いなしでしょうけど、書いてみました。
もしハイエナさんが海外資本の人で、ヒツジさんが日本の民間企業であると、大田大臣などが言う「海外資本が日本に入ってきて投資してくれればいい」ということが達成されている、ということになります。でも、国外からやってきて投資対象を日本に見つけて投資するのであれば、その同じことをヒツジさんが先にやっておけばハイエナさんは儲けるチャンスを失うわけです。能力も考え方もともに同じくらいで合理性があるというのなら、そのプロジェクトに投資する、というのは当然の結論ということになるでしょう。何故海外のハイエナさんができるのに、日本のヒツジさんはできないのか?(笑)

それはヒツジさんが愚かであるとか、能力がないから、ということでしょう。
だって、ハイエナさんは「この株を買って儲けるよ」と言い、それで儲かっていれば、その判断は正しいということなのでしょ?ならば、ヒツジさんがそのチャンスをみすみす逃し、儲ける機会を失うとか投資しないというのはバカ、ということなのではありませんか?ハイエナさんに「ヒツジさんはバカだなー、何で買っとかないんだよ。儲けられたのに」と言われて、何と返答するのでしょう?(笑)

少なくとも、ハイエナさんにしかできないようなプロジェクトであって、ヒツジさんはその能力がなくて不可能である、ということであるなら、ハイエナさんだけが儲ける機会を持つ、ということになるでしょう。つまりヒツジさんは本物のバカである、ということです。ヒツジさんには到底できっこない、ということなんですよ(笑)。

だから前から何度も言ってるように、日本で金を持ってる連中がアホなんだって。企業貯蓄をしこたま抱えて、国債金利以下でしか運用できない連中が多すぎて、誰も投資しない・できないので、ハイエナさんがやってきてはプロジェクトに投資して儲けるということだよ。日本という国は、国内の資金が多すぎるので、海外資本がないと開発できないとかプロジェクトが推進する金がない、などということはないのですよ。それは貧乏な国の話だ。途上国ならば資本過少で労働力が過剰だろう。けど、日本は違う。資本が余っているんだもの。

そもそも民間投資を行わないと、(民間)「貯蓄-投資」の差額分が大きければ大きいほど、政府の財政収支を悪化させるんだって(笑)。民間企業が投資をしなくなったせいで、財政赤字は悪化したのですよ。で、金を握って「キャッシュ幻想」に浸っているからこそ、投資に金が回っていかないのだ。投資とは、単なる金儲けの株式投資という話(いや、それもやるべきだろうし、やればいいけど)ではなくて、様々な設備投資とか事業とか未来に投資していく、ということなのですよ。勿論、人に投資する、という意味も含まれる。

かつて企業スポーツに金を使っていたけれども、そういうのが大幅に切られたでしょ?メセナとか、何とかも廃れたでしょ?こういうのもマイナスに働いたかもしれんわな。いや、別にいいんですよ。米国だって、大金持ちは学校とか博物館とか美術館とか、いっぱい寄附するでしょ?全然「金を生み出す」とは考えられていないような場所に、多額の投資をやっているんですって。スポーツビジネスも大きくしていってるんですって。そういうことに金を使うからこそ、経済全体が大きく成長していくのだよ。それは、人々を豊かにしたり、金を使わせたりすることにも繋がるんですって。音楽だって、始めから金を生み出したりはしなかったでしょ?でも、そういう部分にお金を投資することで、楽器産業ができたり、レコード業界ができたり、再生機器ができたり、コンサートとかホールとか、そういった「音楽」にまつわる経済規模は大きくなったでしょ?こうした文化を育み成長させることができるなら、それ自体で経済活動が活発になる原動力になるんですよ。

でも、そういう心境になれないのは何故なのか?
そういう文化に「お金を使ってみようかな」と思えなくなっているのは何故なのか?

それは殆どの国民に、「見えない不安」があるからだ。
これも何年も言い続けているけど、将来が不安だから、だよ。将来の不確実性が大き過ぎるからだ。「何とかなる」とは思えなくなっているので、手元資金を多く用意しなきゃいけない、とサイフの紐をガッチリ締めさせているんだってば。
介護はしてもらえるのだろうか、年金で生活できるんだろうか、病気になって困るんじゃないか、そういう「保障」が心理的に壊れてしまっていて、見えない将来の不安に戦いているのだ。おまけに、遠い将来なんかではなく、既に「現実に」衰弱死や餓死が起こっていて、医療も受けられず死亡する話なんかを聞けば、誰だってそりゃ心配になりますよ。

この先、仕事が首になり収入がなくなるんじゃないか、病気するんじゃないか、国が大増税に踏み切るんじゃないか(笑)、子どもが減りすぎて将来働ける人は日本には半分もいないんじゃないか、等々、不安材料はいくらでも挙げられますよ。そういう不安を軽減するには、政府が政治が信頼を与える以外にはないのです。「あなたは安心していいですよ、それはこうこうこうしていきます、将来は~~のようにしていきますので、大丈夫です」という方向性をきちんと示さないから、いつまで経っても不安が拭い去れないんですって。


今の日本に重要なのは、ハイエナさんの群れを呼び込むことなのではない(笑)。海外からの直接投資比率が上がっても、過少となっている民間投資の一部を補うことにはなるが、根本的な解決には繋がらないだろう。ヒツジさんが、「自分でできることは自分でやるよ、自分の持ってるお金を出すよ」という勇気を持つことなのだ。まさに「アニマル・スピリット」を発揮して、チャレンジしていくことだ。

例えば、日本の証券会社とかコンピュータ業界や金融工学界の総力を結集して、海外のヘッジ・ファンドに劣らない成績を出せるような「究極ファンドマネージャー・プログラム」でも開発してごらんよ(笑)。生産性を上げるというのは、そういうことだ。これまでは人力でやってたのを、完全自動化してプログラムだけで動かせるようにできるはずだ。既に投資ロボットはいるらしいし。ネット上でもボットだか、スパム自動みたいなやつが存在しているのでしょ?将棋の人工知能というか、ボナンザのプログラム開発みたいなものだよ。日本の人口が減少していっても、人間以外でもできる仕事は機械がやればいいだけだから。洗濯機だってそうでしょ?人力でやってたのを機械がやるから、生産性が向上するんだよ。水汲みも人力でやるより、水道だからこそ生産性が向上するんだよ。技術革新とは、そういうことなのではないか?プログラムであれば、同情もなければ、迷いもなければ、1円入力ミス(笑)もない(いや、故障とかエラーとか何かのトラブルの可能性はあるので、何重ものバックアップになってないと大変だろうけどね)。もし最強のプログラムができるなら、負け知らずの年中休みなしの最強マネージャーになれるよ。もう個人個人で頭を悩ませて運用したりせずに済むから、時間も労力も大幅に軽減されるのだ。ただ銀行にお金を持っていくと、自動的に一括管理でやってくれるようになるよ、きっと。つまり水道みたいなものだ、ということ。個人個人で水汲みなんかしないで済むようになり、どこでも水道になる、ということだよ。


私自身も「これが有力なプロジェクトだ」というプランとかは一切持ってないよ、そりゃ。でも、日本人がみんなで一生懸命全力で考えれば、きっと色んなアイディアがでるハズだ。昔、ドラ焼きとかミルキーだって開発されたじゃないか(笑)。作ってみなけりゃ、判らない。そういうようなもんだ。

ハイエナさんに大挙して上陸してもらう、というような他人を当てにするのではなく、まずヒツジさんたちでよく考えてみよう、ということです。ヒツジさんにもできることがきっとありますよね、ということです。