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崩落する日本市場と無能無策の指導者たち

2008年01月22日 18時55分44秒 | 経済関連
えー、本日も雪崩に巻き込まれ、大幅安となってしまいました。日本のリーダーたちは本当に愚かとしか思えません。何故震源地である米国市場以上に大幅な下落となってしまうのかといえば、モンスター化したマネー(参考記事)によって、いい狩場になっているからだ(笑)。

「注視していく」「静観していく」といったバカの一つ覚えのようなコメントを吐くしか能がないのである。本当に危機対応能力の乏しいのだ、日本というのは。何故、「知を結集」できないのか。今こそ、日本を救う為、ショックから守る為に断固行動するべきであろう。間抜けだ。

日経平均と為替を見るとこうなっていた(為替は1ドル当たりの円表示です)。

       日経平均  1ドル   ドル換算値
①10/31  16737円  115円   145.5ドル
②12/28  15307円  111円   137.9ドル
③本日   12573円  106円   118.6ドル

①→②では日経平均約8.5%下落、為替は約3.5%円高、ドル換算値では5.8%の下落ということになります。あるファンドが保有するポートフォリオの円資産は、その比率を意図的に落とさなくても、ポートフォリオ上では減少していることでしょう。
今年に入ってから(②→③)は、年末の日経平均から2734円の下落、約17.9%にも達します。為替は約4.5%の円高ですから、為替の影響などという取って付けたような理屈だけでは説明がつかないでありましょう。ドル換算値では、①→③は約18.5%、②→③でも約14.0%下落しています。日本株への投資をスルーします、だのと言わずとも、自然とポートフォリオ上のウェイトは小さくなっていることでしょう。これは全く売らない場合にでも減少しているのですから、もし一部売却ということになっているのなら、さらにウェイトは落ちているはずでしょう。

3ヶ月での下落率としては、あまりに急激であり、日本企業の先行き不安云々といったことではありません。ただ単に「日本の尻に火がつく」まで、徹底して売ってきているだけです。あまりに鈍感だからですよ。こんだけ明確な「売り」を浴びせられても、まだまだ大丈夫、とか言う、その無神経さには呆れます。日本の動きがあまりに鈍いので、徹底した売りを仕掛けてきているのですよ。政府が世界経済救済(例のサブプライム問題への対処ということだ)の為に動きだそうと決心するまで(つまりは「日本も金出せ」ってこと)、売り方についている連中は止めないでしょう。

先週末に後場に入ってから偶然切り返したことが2度ありましたが、あれは「売り方」の心の片隅にほんの少しだけ疑心があったが故です。外国人たちが「米政府の対策期待」で買い戻すとして、大幅安から切り返せるほどの勢いなどないでしょう。だって、殆ど多くの取引参加者たちは「対策期待」などという情報を知らずに売買しているからです。そうではない。週末に持ち越したくない投資家などは売りの手仕舞いで買い戻すし、上がってくれば仕方なく買い戻すだけであり、「誰かが大きく買い戻している」というキッカケみたいなものがあれば、大慌てで買い戻しただけでしょう。それは「大金を持っているヤツ」が本当に現れた(現れる?)のではないか、という疑心があったからだ。しかし、実際には「そんなヤツはいない」ということで安心すれば、心置きなく「売り」を浴びせられるというものです。


何でこんなにボケた連中が指導者になっているのだろうか。危機管理ができないばかりではなく、「日本を守ろう」という意識すらない連中ばかりである。政府も、日銀も、財務省も、本当にヤクザな組織揃いで何よりですな。

とりあえず、即効性のある対抗策は、それほど選択肢が多いわけではないだろう。まさか政府や日銀が「買い方」に回って買い支えるわけにもいかないだろうからね。効果がどの程度あるのか判らないし、それが実行できるかという問題もちょっとあろうが、自分だったらこうする、という程度に書いてみる。

まず、日本の株式市場を防衛することを主眼とせねばならない。SWFを中心に、世界中ですき放題やっているのだから、それに対抗するのに政府が金を使うのは当然。

ア)為替介入

まず早急に出来そうなのは、円売り。国内の金利引下げはやりたくないのであれば、ドルを買うしかない。110円より円高になる水準では、すかさずドル買いの指示を出して爆撃。更に、介入に油断した頃合いを見計らって、爆撃。これを両方やる。


イ)米国債売却

やるとアメリカが激怒するかもね。
今は債券高なので売っていい。米国金利は少し高くなるかもしれないから、ドルは若干買い戻される可能性はある。日本市場での徹底売りが止まるまでは、米国債の売りを止めない覚悟で売る。
売却代金のドルは、一時的に別なドル資産に投資した方がよいが、何に使えばよいか判らん。オレなら間違いなく全力で原油先物相場で売る(笑)。これまで買い上がってきた連中に、阿鼻叫喚の図になるまで売り込んでやる。日本全体にとっては、原油価格が下がるので恩恵は絶大。先物の損失くらいどってことない、逆にお釣りがくると思う。


ウ)日本国債売却

国債指標金利は1.315%まで低下し、かなりの債券高となっているから、年金資金で大量に抱えている国債を売却し、その代金で株式を買う。リスクは覚悟の上だが、買い方資金を大幅に増やせる。短期の含み損は、「気にしない、気にしない」(一休さんか!)。長期では大幅に得するはずだし、配当利回りでも国債よりいい。12500~13000円あたりを目処に防衛ラインとし、そこを超えて下げてくるような状況になったら、日経平均採用銘柄の大量買い注文を出して下値を防御する。個別銘柄の株価で指定しておいてもよい。指定の価格を下回ったら、大量買い注文を置いてもいい。長期金利が1.6~1.8%程度に上がるまでは売れる余地があるはずだ。日経平均が大幅に下がらなければ、TOPIXが下げても心理的インパクトは弱い。なので、大型株の多い日経平均採用銘柄を中心に投資する。特に優良銘柄には多く資金を配分し買った方がいい。外国人が絶賛特価セール中らしいから(笑)。


これがとりあえず思いつく防衛策である。

やるなら発表することなく、姿も見せずに大胆に着手せよ。
トコトン戦うべし。
阿漕な稼ぎに精を出していた連中に、金の力を見せる時がやってきたのだ、ということ。日本マネーの怖さを心底思い知らせてやるべし。
今こそ「大魔神」(あの鬼の形相に変身するヤツ)にならずしてどうする?

いいか、これは経済戦争なんだぞ!

暢気なことを言ってる場合じゃないんだってば。本気も本気の、切るか切られるかの戦争なのだよ。ただ、表だって弾が飛び交わないだけだ。その代わりに「玉」が飛び交う戦場なのだ。敵は雪崩のように突破してきている。

日本経済をどん底に落とす為に売ってくるのなら、他の誰かも犠牲になってもらいなさい。これぞ「赤木理論」だな。自分が落ちていくなら、他のみんなも落ちていけ、一緒に落ちれば自分が落ちていったことなど関係なくなるもんねー、ということだな。



日本マネーがズルしてる、とか言いがかりをつけてきたら、おまいらが仕掛けてきたからだ、と言い返してやれ。それに、オイルマネーはもっとズルしてきたでしょ、と。なので、文句なんか言えるわけがない。日本マネーをどう使うのかは、当方の裁量である、ということで突っぱねろ。
SWFに規制をかける、とかなら、日本市場でも大暴れしている連中は「規制される」だろう(笑)。