いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

エロ偽装??(笑)

2008年01月18日 18時28分55秒 | 社会全般
ふと、ニュースのタイトルに目を奪われた。

世知辛さも遂にここまで来たか、と一瞬思ったりした。
それにしても、「エロを偽装」って、どういうことを偽装するのだろうか、などとバカな想像をした。

箱の外側は一見エロエロだけど、作品(映像、文章等…?)は実は偽装されており、そうでもない、みたいなもの?、とか。

色っぽい姿をして男性を惑わしつつ、実は男だった、とか。


でも、全然違っていた。
「エコ偽装」だった。紙の偽装らしい。何でも、古紙の配合の少ない「いい紙」を作っていたら、怒られたんだそうだ。言いたいことは判るけど、何でそんなにいきり立つの?、とか思った。だって、「いい紙」を謳っておきながら、実は粗悪品だった、というのであれば、悪いヤツだ、ってな話だろうと思うのですけど、これが逆で、「悪い紙質」を謳っていて本当は「いい紙」だった、ということなんですから。

これもあれだ、本当は大卒なのに「高卒です」と公務員に応募して採用された人たちみたいなものかも。高校しか出てないのに、「大卒です」って言うのはダメだろうと思うけど、大卒で「○○高校卒です」って言ったからといって誰も損するわけじゃないから。前にも書いたけど。


なので、製紙会社との取引停止、というのも、あまりに厳しいんじゃないですかね?
そもそも、紙に古紙を配合するのは、始めから困難、ということなのではありませんか?古紙はどのような形であっても再利用されればいいわけで、費用的に古紙を使うよりも少なく済むのであれば、それはそれで一つの考え方ではないかと思う。


よく判らないのですけど、要求が無理なのではありませんかね。「何かを犠牲」にしない限り、配合比率は高められない状態ということなのでは?

例えば、
・費用が高くなる
・「ちゃちり」みたいな色になる
・プリンタでプリントしてもキタナイ感じになる
・厚みが増し重くなる
みたいな。

古紙を○%以上入れろ、という要求をすれば、上記のような不利益を需要者・消費者側が受け入れる他ない、ということなのであれば、それを認めなければならないでしょう。

でも、
・もっと安くしろ
・もっと白っぽくしてくれ
・プリントした写真が判読できないからインク乗りを良くしてくれ
・もっと薄くしてくれ
みたいな要求を突き付けると、何かを犠牲にするしかなくなってしまうのでは。それでしょうがなく古紙の配合比率を下げざるを得なかったのでは?


詐称みたいなことって、悪いことは悪いと思うけれども、要求が無理なのであれば、誰もそれに応えることなどできないんですよ。医療崩壊の問題にも似たような構図がありそうかも。何かを犠牲にしてもらわないと、みんなが出す要求水準なんて達成できないんですもん。

なので、「オレは古紙比率50%以上じゃないと使わない」というポリシーの人には、製造単価が上昇しコーヒーに浸したような色合いとなっても我慢してもらう、「オレはもっとキレイにプリントされるものがいい」ということなら、これまで同様のちょっといい紙質のもの、という風に、使いわければいいんじゃないでしょうか。偽装って、使う側に誤解を植え付け、製品選択の余地を奪うので良くないし、根本的には「嘘をついてもいい、ってのか!」という嫌悪感みたいなものがあるからなのではないでしょうか。

「嘘つきは許さん」というプリミティブな反発が起こるのは止むを得ないので、はじめから「できないものはできない」と正直に言える社会の雰囲気が必要でしょう。それとも、「あなたの要求によって、あなた自身が不利益を蒙りますがよろしいでしょうか」ということを事前に周知し、どの要求を優先するか優先順を確定してもらって統一的製品とするか、人によって異なるのであれば「異なる要求」対応の「バラバラの製品」を供給するか、考える必要があるでしょう。

でも、一般的な傾向でいえば、大抵はそんなに関心などない人が多いのではないかと思うので、大問題とは誰も考えていないのではないかと思えますが。エロ偽装、もといエコ偽装云々とか非難している人たちにしても、紙の古紙配合比率を上げる以前に、本当にミスせず無駄にプリントやコピーをしてないか?(笑)
隣同士で「2人で1組」の資料で済ませる、とかできそうだけど、やってますか?裏の白い紙を必ず保管し、全部利用していますか?

古紙もそうだけど、毎日髪を洗うのをみんなが週に1回止めるだけで、どれほどのエコ効果があると思いますか?本当にみんなエコを考えているなら、そういうのを実行すればいいんだよ。効果の高いものからやっていけばいいんじゃね?

エコを優先するなら、みんなも「何らかの不利益を受けましょうね」ということが殆ど理解されないし、実践もされない。自分はコストをかけずに、他人の努力だけを当てにして、それを強要しようとする人が多すぎるのではないかと思う。


学校から貰ってくるプリントだけで、ノートが殆どいらない、というほど使えるよ。昔は白い上質紙ではなく、安っぽい紙質の白くないヤツだったでしょ?
わら半紙?だったっけ?
正しい呼び名が判らんけど。

ま、あんな感じの紙で行きましょう、コピーもプリンタ用紙もあの風合いの紙で、ということを社会全体で決めたらいかが?買い物袋も、ビニールのじゃなく古紙再生の紙袋、デパートの手提げ紙袋も古紙再生紙袋、そういうふうに社会全体で協力してやらないと、製紙業者だけ「このエコ偽装野郎!」と罵っても、エコには繋がらないんじゃないか?

まずは、「私はエコと引き換えに、犠牲を受け入れます」と表明しなさい。