いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

誰かチャレンジ??

2009年04月19日 17時18分14秒 | 俺のそれ
これは、とてもユニークだ。

スパゲッティで5キロの荷重に耐える「構造物」を作れ!オランダ 写真5枚 国際ニュース AFPBB News


与えられた条件が正確には判らないけれども、製作途中では他の道具を使っていいのだろうか?
スパゲッティは、茹でる前のものですよね?
本数制限とか、そういうのはあるのでしょうか?

とりあえず、数量制限はないと考えましょう。勿論、茹でる前のスパゲッティ。他の道具はなしで、自分の手と接着剤だけだと考えましょう。


自分であったら、どんな構造物を作るか?
少なくとも、写真で見るようなまるで「東京タワー」みたいな構造物は作らないと思う。作るのが難しそうだもん。
もっと単純なものを作ると思う。


①脚
適当な名前を付けます。とりあえず「脚」と呼ぶことにします。

まず、直径1cmくらいの束となるように麺を束ねます。本当は紐とかで結びたいけど、無いものとするので、1本1本を軽く接着剤でとめていきます。断端がきちんと揃うように束ねていきます。これを続けると、麺の長さを持つ円柱状の棒のようにできます。これを5本作ります。出来上がったら、机のような平な面でスパゲッティの麺の断面を平になるように擦ります。やりすぎて、折れないように気をつけてね。


②板
同じく適当な名前として、「板」と呼ぶことにします。

これは水平方向にキレイに並べ、ただとめるだけ。巻き寿司の時に使うような、竹で出来たスノコと同じように作ります。出来上がりは板状になりますよね。正方形となるように作ります(麺の長さを短めにすれば、その分正方形は小さくできます)。麺の長さの2分の1よりは大きくなる程度でよいと思います。これを4枚作ります。


③組み立て

5キロの物体を乗せる面となるのは、②で作った板です。板の上に板を重ねますが、この時にスパゲッティの麺の走行が直角となるようにします。初めが縦なら次は横、みたいに。これを板1~4で同じように行います(本当は斜め方向にバッテンに組み合わせるといいのかな、とか思ったんですが、板のサイズを合わせるのが難しいと思うので、縦、横、縦、横、と交互に重なっていればいいのかな、と)。これで乗せる部分(=「台部分」と呼ぶことにします)ができました。

次に脚ですが、円柱状の麺を正方形の4つカドの位置に来るように配置し、残り1本は中心に配置します。正方形の大きさは、1辺が大体麺の長さの半分程度となるくらいの大きさです。机の脚の形と、中央部分に更に1本ということになります。上記「台部分」の下面に接着します。円柱状の断面には接着剤を隙間無く流して下さい。円柱状の脚は5本とも円柱断面で接地しますが、長さが不均一であると傾き易いので、できるだけキレイに接着することが必要です。もし脚に浮き上がり部分があれば、断面は机の平な面でよく研磨して、均等に接地するように調整して下さい。台部分の端っこの方は、カッターなどがあるなら、サイズが少し小さめになるようにキレイにカットしてもいいですが、難しければとりあえずそのままでも可です。

こうして台部分と、下に伸びる脚5本で机状の構造体となります。
後は脚のたわみや歪みを減らす為に、途中にハリ部分を追加します。まず、一番下の方に、上から見ると四角くなるように、4つカドの脚と脚を繋ぐ麺を接着します。最低でも脚の長さの中間部分、一番下の方には必ず必要です。途中に追加できる部分があれば、追加して下さい。多くできるなら、横ハリ同士の中間地点に追加。更に、斜め方向に最低でも1本はハリを入れる。できれば、バッテンとなる方がいいです(時間制約があるので、できれば、です)。

残りの中央部分の脚ですが、4つの脚のハリができた後でいいですが、4つの脚に向かう横方向のハリと、同じく斜めのハリがあるといいと思います。ハリの数は少ないより多い方がいいですが、時間の問題があるので、できるだけ横方向のハリを重視し、斜め部分は余裕があれば増やしてバッテンとなるようにするといいのではないかと思います。


以上、完成、です。

本当は麺の長さよりも、格段に短い円柱状の脚が望ましいのですが、断面を切りそろえる道具とか、平にできる方法とか、そういうのがあるかどうかによるかと思います。脚の高さは、頑丈さを望むなら、円柱の直径よりも低い方が断然いいと思います。高さが高いと、荷重がかけられた時の揺れが出やすくなり、10秒以上耐えるのが難しくなるかもしれませんので。もしも、脚の高さを短く揃えられるのであれば、台の中央部分に脚が必ずしも必要ではないかもしれません。

4枚重ね合わせた台部分は、恐らく5kg程度の重量なら折れないのではないかと思いますが、試してないので判りません。隙間なく接着が出来ていれば、接触面が分散して増えるので局所への集中は避けられ、スパゲッティが折れるのを防げるのではないかと思いますが、どうでしょうか。

1本のスパゲッティを見れば、横長に置いた時に真ん中へんに荷重が加わると、最も簡単にポキッと折れてしまうでしょう。けれど、スパゲッティの一番硬い方向は、小さな断面に垂直な力をかけた時、ということになるでしょうから、それをいかせる構造物を考えればいいのではないかと、普通は考えると思います。なので、束ねた麺の断端の丸い部分に荷重を受ける構造であればいいのでは、と。


誰か、実際に作ってもらえないかな~(笑)




主張と権利

2009年04月19日 11時06分25秒 | 俺のそれ
こんなのが話題になっていたとは。
はてなブックマーク - 赤木氏や有村氏のエントリおよびそのブコメを読んで

うむむ、そんな話が出てたのね、と。
それは別にいいのだけれど、赤木の記事(こんなところで書いていたのね、驚)を読んでみたら、ふと思った。


livedoor ニュース - 【眼光紙背】タバコが迷惑なら、子育てだって迷惑だ!

気になったことを書いてみる。

脚注部分には、こうある。
『「就職氷河期問題」というのは、「家族を養う父親」のクビを切らないために、単身者である若者の雇用を大幅に控えたことから発生した問題である。』


へえ~、そうなんだ、と思ったけど、本当にそうなんだろうか?
90年代後半から、所謂中年サラリーマンの自殺が社会問題化した。40代、50代の自殺者が続出したからだった。それは何故かといえば、リストラ地獄を苦にして、首を切られた人たちが大勢出たことで自殺が激増したように記憶している。赤木が言うように、一家の大黒柱である「父ちゃん」の首を切らなかった為に、独身者の雇用が抑制された、ということだけではないだろう。

そもそも、父親世代の首切りは大規模に行われた後だったと思うよ。所謂「就職氷河期」って、人によって捉え方が違うのかもしれないけれど、直近で言われているのは02年~03年頃だろうと思う。テレビなんかでは、今年春の卒業者たちに比較されたのが、大体02年頃だったので。ITバブル期以降の氷河期では、中年世代のリストラは、ほぼ一段落した後だった。けど、日本経済の長期低迷と頑固なデフレの影響で失業率がうなぎ上りとなり、これは中年男性が職場に留まったせいではなく、新たな仕事が生まれなくなってしまっていた為に、企業側が雇用を落とすしかなかったのである。今年春の新卒者の雇用を大幅に抑制したのも、父ちゃん世代が会社にうまくしがみついて留まったせいではなくて、需要が大幅に消滅した(→結果として、仕事が一気に消えた)為だ。

なので、赤木は、某I田みたいな「学者モドキ」に持ち上げられて鵜呑みにしているのかもしれないが、独身者の仕事を奪ったのが父ちゃんたちだった、ということだけではないのだ。赤木にとっては、団塊世代に怨み骨髄という感じなのかもしれないが、彼らだけに責任があるわけでもない。どちらかというと、人件費の相対的に高い世代(40代~50代くらい)が先に切られていき(早期退職制度とかも含め)、後には若年層の雇用抑制となってしまったのだろうと思う。それは主に新卒人数が多い世代に、最も多くのしわ寄せが行ったであろう。かつての同じ学年に200万人世代と150万人世代では、企業の新卒採用人数が同じであると、200万人世代であぶれる人が多く出る、というのは、判るはずだ。


昨年の派遣切り問題の時に、35歳未満の比較的若い世代の労働者たちだけが切られたのではなく、40~50歳くらいの労働者たちがかなりの数いたのは、ご存知の方々も多いだろう。私もショックを受けたのだが、同じ世代とか少し上の世代の製造業の労働者たちが、派遣、期間工や請負労働者等といった所謂正規雇用から漏れている人が数多くいることを知った。彼らの中には、かつて正規社員だったのをリストラされたり企業倒産などの失業で、非正規労働者となった人も多くいるのではないか。同じ境遇になっているのは、必ずしも若年層だけではないのだ。


《例1》
父ちゃん、リストラで首
  ↓
大学生の息子は学費稼げず、大学中退
  ↓
父ちゃんは期間工、息子はフリーター

《例2》
父ちゃん、リストラで首
  ↓
高校生の娘は進学断念
  ↓
父ちゃんは自殺、娘はキャバクラ嬢


みたいなことは、珍しくなかったのでは。
昔みたいに、娘が人買いに売られるとか、どこぞに沈められる、といったことはないかもしれないが、親が首とか破産とか夜逃げとかで、悲惨な末路を辿ることはあったのではないだろうか、と。父ちゃんが切られたって、苦しむ若者が多数生まれたのは結局同じなのだ。
こういう時、父ちゃんが切られたお陰で(赤木のような)単身者の就職口が見つかって良かったね、なんて話にならないことは確かであり、父ちゃんが切られて苦しむのがいいか、独身男性が氷河期でフリーターになって苦しむのがいいか、どっちだという底辺での競合・選択に話を持っていくのは最悪なのだ。赤木のいう「父親のクビを切らない為」という物言いには、そうした自覚は欠けているのではないかと思う。

そうではない。
むしろ、経済運営の大きな問題こそがまず第一に問われるべきなのだ。政府や日銀は一体何をしていたのか、と。
社会構造の変化についても、企業(経営者たちも含め)や行政や一般社会の人たちや、それぞれに問題があって責任を負うべきであるのだ。旧社会党や共産党などの野党もそうだし、組合団体もそうだ。正社員の組合員たちや、公務員の人たちだってそうだ。


赤木は『人権を主張することも大切だけれども、だからこそまずは他人の権利を認めることから始めてみてはどうだろうか?』といっているのだが、父親世代の働く権利は認められない、ということなのか。オヤジ連中さえ首になっていれば、自分の「就職できたであろう権利」を主張する前に、オヤジ連中の仕事を続けたい権利をまず認めることから始めるべきではないのか。


これまでにも幾度か書いたけれども、ボートの席を奪い合って誰かを海底につきおとしてみたところで、誰かが犠牲になるのは同じ。それでは解決にはならない。

ボートに丸太で補強して筏部分を増やし、海に落とさずに済む方法―「パイを大きくする」とはそういうこと―を選べば、一人ひとりの受けるダメージは小さく済むはずなのである。

この方法こそが、デフレを脱却し名目GDPの方が明らかに大きい世界の経済、ということになるのである。マイルドなインフレによってもたらされる自動調節能(お金などの分配、仕事の配分=失業率低下)が機能するゾーンでなければならない、ということである。
この範囲を逸脱すると、金利調節能をはじめ、さまざまなプライシングなどに変調を来たし、経済の自動調節能(所謂「神の見えざる手」だ)が殺されてしまうので、低迷することになるだろう。これまでの20年で機能不全若しくは機能停止に陥った調節能を回復し、死んでいた自動調節能を再び機能させられれば、成長路線に戻ることは十分可能である。この調節能を機能させられるゾーンこそが、マイルドなインフレ率のある世界、ということだ。最も必要なことは、そういう経済運営なのだ。


話が本題とは違うのだが、ご容赦を。


付け足しのようで申し訳ないが、他者に理解を示すこと、他者の主張を許容すること、そういう社会が望ましいというのは、その通りだと思っている。赤木のいうのは理解できる。

反対意見を言うことと、相手にも反論を許容することは、別だ。
相手の意見には賛成できないとか納得できないとしても、相手に反論機会を与えそれを認めるということは社会に必要だ。