これまで黙って見てきたけれども、いよいよ迫ってきたので、そろそろ一言言っとくか。
ズバリ一言で言えば、インテリジェンスなき国の、お粗末な対応。
複数の意味(笑)でインテリジェンスが決定的に欠けている。
狂想曲なのに、機知さえも欠けている、というところか。
まず、本来主役であるはずの防衛省幹部とか偉い人たちは、一体何をどう考えているの?
官邸発のおマヌケ情報が、漏れ漏れ詐欺状態。
行き当たりばったりの、思いつき対応。これが防衛策といえるか?
専門家がしっかり考えてやらにゃ、いかんでしょうが。なのに、防衛省とかの本職の人たちは、今のような対応でいいと思ってるんですか?本気でそう考えているのでしょうか?防衛省内部で、よく検討した結果なのですか?
第一に、迎撃発言って、一体誰が考えたの?
第二に、各市町村レベルで知らせる、対応させる、というのも、何の為に?
第三に、通過後すぐに知らせる、って、これも何の為に?
数年前の発射時に書いた通りだね。
06年7月>テポドンを追尾せよ!(6)
同>ミサイル防衛のこと
前回の時は、「探知できない」という公式発表がなされたと思うが、いかがか?(笑)
そういう辻褄の合わない話は止めとけってこと。どうして、日本のミサイル探知能力を大っぴらに公表せねばならんの?
探知できても、「探知できるかどうかは判らんよね」ということにしておけばいいだけじゃないの。
命を懸けた戦いの時、「オレの剣術は免許皆伝だ」とかいう人と、「刀を持つ手が覚束ない」という人の場合、後者の方が弱っちい感じがするでしょう?その方がいいんですよ。勝てる確率が高くなりますから。相手に油断させられますから。自分ができることを全部正直に「できる」と言うのは、そういう場合だけでいいんです。多くの場合に、「できる」とわざわざ言う必要性がない。それに、太刀筋を見せる必要性がないのに、わざわざ自慢気に見せるのは最悪。
なので、ミサイル探知能力があっても、教えない、見せない、というのがベストですよ。迎撃する意味すらない。単なる落下物が落ちてくるのを、防御する必然性が果たしてあるのか、という話だ。米軍機やヘリが墜落する時、いちいち出動してないでしょう?それでも、落ちる時は落ちてくるんですわ。どこに落ちるかも一切判らないんですわ。それで毎回毎回迎撃していますか?(笑)
落ちてきた時には、そん時はしょうがない、という面もあるわけですよ。
迎撃するする、という一種のヤルヤル詐欺みたいなのは、百害あって一利なし、だ。たとえできたとしても、やらないのが普通。できることを相手にアピールして、教えるようなもんじゃないの。世の中の機微に疎い人たちはいるとは思うけれど、聞えていても聞えない、見えていても見えない、ということで穏便に済ませる方がメリットが大きい場合はよくあるんですよ。北のミサイル発射は非難されるべき行為ではあるけれども、実際に防衛装備を用いて対抗するべき局面かどうかといえば、全然違うわけでしょう。なのに、防衛省の誰もそういうことを進言したりできず、上からの命令でPAC3を展開したりして立往生というマヌケっぷりを晒したりしただけ。
各市町村にしても、ミサイル防衛の為の具体的行為なんて、何一つとしてできないでしょ?当たり前だわな、素人なんだから。
なので、素人が「ミサイルが発射されました」と聞かされたところで、何の意味もない。イスラエルみたいに、防空壕に非難する訓練でも受けてるなら別だろうけど、そうじゃなければ知ったところで何ら意味はない。それなのに、「情報を流してくれ、教えてくれ」とか言うのって、ただ単に仕事を無駄に増やしてるだけ。訓練したいのなら、常日頃からやっておくべきだし、まず地域住民への指導とか具体的行動を教えておかないと、ほぼ意味はない。役所の人間だけが、発射情報を聞いて机の下にでも隠れるくらいでしかないのでは?
発想の根本として、「被害がある(想定される)から、こうしなくちゃいけない」という、解決の為の行動には結びついていないんだもの。都道府県や市町村にしても、「よく判らんけど、情報が流されてくるから、こうやれ、とかって決まりで、しょうがなくやってみるよ」みたいなことにしかなってないでしょう?多分、役所の中の人間だけの話でしょう?住民に避難指示とか、対処の仕方とか、そういうのをいちいち教えたりしてるんですか?
意味ない(笑)。
それなら、訓練だけやってりゃいい話。訓練なら、いつだってできるよ。
これまでの過程では、市町村が困惑しているだけでは。
通過したら全国にお知らせ致します、ってのも、何といいますか、カラ騒ぎしたいだけなんじゃないですか?
だったら、事前に準備とかスタンバイとか、一切何もしないでおいて(防衛省が必要なことだけ静かにやってりゃいいだけだ)、発射の事実だけ一定時間経過後に政府が公式発表したっていいんじゃないの。
住民たちには戒厳令下のような外出禁止とかにさせるんですか?そうじゃなくて、普通と何ら変わらずに過すなら、事前に聞く必要性がないよね。聞いても聞かなくても、住民の行動は同じだから。落雷が来るか来ないか、というのと大して違いなどないじゃないの。
発射された飛翔体は、公海上に落下しました。日本の領土や領海に落下物はなかったことが確認されました。
みたいに、事後的に報告を聞いたって、何ら問題ないじゃないの。
ロケットの一部が落下してくるかもしれない(何段目かのロケット?)、という心配があるとしても、事前に「今、ミサイルが発射されました」とか一般人が聞くと、回避確率が上がるということでもない限り、あんまり意味がないよね。心配や不安の種が一つ増えるだけだわ。市町村の人も仕事が増えて、無駄に苦しむだけなんじゃないですかね。
もし、どうしても迎撃したい、ということならば、私だったら決して誰にも言わず、完全に隠密裏に実行するだろうね。撃ち落された方は、「どうしてレーダーから消えたのか」というのは、確かめようがないわけだから(笑)。ミサイルの故障とか、追尾レーダーの問題なのか、鳥にでも激突しちゃった(笑)のか、宇宙の果てまで塵となって飛んでいってしまったものか、どうせ誰にも判らないんですから。撃ち落した方だけが、落ちたな、ということで判るだけ。落とされた方は、「誰が撃ち落したのか」という動かぬ証拠を突きつけない限り、文句すら言えない。つまりは、多くが「泣き寝入り」ってことだよ。だから、表立って、「迎撃するぜ」とか言いふらすのは、バカのすることとしか思えないけど。絶対に発射させてはならない、ということが目的なら、発射実行に踏み切った場合に「こんな制裁が待ってるぜ」ということを明示したらいいだけだ。
例えば―例の金融封鎖だ。
銀行取引とか外貨移動を封鎖してしまう、といった手段を取ったことで、北は四苦八苦していたわけで、日本から送金させない、海外からの外貨も入ってこない、ということになれば、経済封鎖としては望ましいわけで。米国にそういう経済封鎖を約束させる、といった外交手段の方が、「迎撃してやるぜ」とかいうコケ脅しよりもはるかに強力だと思うが。ま、米国には金融封鎖を再び行う腹積りはないだろうけど(これまでの米朝交渉の経緯もあるだろうから)、迎撃表明よりはマシだわな。
米国にとっては、食糧援助などを拒否されたりしてるし、米国人が2人囚われているといった状況らしいので、簡単には強硬姿勢を貫くような交渉には踏み出せないだろう。それなのに日本が、米国に対して「安保理で『北朝鮮のバカ野郎、この不埒者』と怒って欲しい」とか求めるのって、無理筋なんじゃないですかね。何でも同調を求めるだけってのは芸がないと思うけど。簡単にいうと、「みんな、日本の味方だよね?日本が主張する場(安保理)では、当然ぼくの応援してくれるよね?」ということをしつこく求めているような気分だ。ちょっと、ウザい。決議だの議長声明だのなんて、これまでにもあったから、北朝鮮相手だと鼻紙程度にしかならんだろう。それよりも、あっちにとって「これは痛い」という部分をズバリ衝かないと。
北朝鮮にしてみると、
前はヒルさんが優しくしてくれたのに、おれ(=ジョン居る)が暫く病に臥せっている間に、オバマに政権交代しちゃったおかげで冷たくなった、大事に思ってくれなくなった
というような不満があるわけですよ、きっと。
しかも、おれはまだまだ立つぜ(=ミサイル発射)という将軍さまの威勢のいい所を国内的にも見せないとならんわけです。将軍様が寝込んでからというもの、外貨は入ってこないし、韓国も自国経済が苦しいというのもあるけど、モロ「北風」っぽく厳しい対応になったし、北朝鮮国内には上の言うことをきかない連中もいるし、ここは何としても将軍様の威信を見せておかねばならない、ということなんでしょう。それに、海外に売れるものといえば、はみ出し者同士でのミサイル取引くらいでしょうから。デモ効果とか、データ取りとか、色々と目的があるんでしょう。だから、絶対に撃ち落とすな、と必死なわけだ。
日本は米国に頼らずに独自でも制裁や交渉を行わねばならないのだから、迎撃とか安直な思いつきを言うのでは意味がない。「米人解放」を交換条件として日本がこういうカードを出すから、成功の暁には米国はこうしてくれ、とか、自分だったらそういう交渉を考えると思う。北朝鮮のポンコツミサイルごときに、日本が対応する方がはるかに高くつくんだっての。撃ち落されるテポドンよりも、日本が迎撃するコストの方が断然高いと思うけど。防衛予算が限られるなか、こんな無駄なことに金を使うなんて、もったいない、の典型だろう。モタイナイ、モタイナイ、モタイナイね。
そういうわけで、本気で撃ち落す場合なら、無言でじっと黙ったまま撃ち落すよ。勿論、知らんぷり。絶対に足がつかないように、撃ち落す。万が一、外した場合でも、絶対に言わない。これは死んでも黙ってる。太刀筋を見られるどころか、竹光だってことが白日の下に晒されるのだけは、絶対に避けなければならないから。一番バカなのは、落とすぞ、落とすぞ、と散々言っておきながら外す場合、だ。だからこそ、迎撃を表明するのなんて、愚か者のすることだろ、と。
撃たないのなら黙っていて、事後的に「こうこうこうでした」と言えばいいだけだし。何時何分頃、どこら辺にミサイルは落ちました、と報告するだけで何がダメなの?部隊移動で運転ミスって、器物損壊やヘンな立往生とかにも遭わずに済んだのに。はっきり言って、バカ。
本当に自分が敵ならば、事前に「このヘンに撃つよ」ということで通告しておき、迎撃ミサイル部隊が移動してしまった後で、東京とか関東圏にある米軍基地とかにミサイルを撃ち込みますわな。城を空けて部隊が移動したところで、城攻めを狙うのなんざ、当たり前だっつーの。こう言ってはナンだが、仮に東北のどこかに落下物が落ちたとしたって、大規模災害とかには至らないであろう。多分、小型機墜落程度の被害ではないだろうか。ならば、重要拠点をカラにして、えっちらおっちらとミサイル部隊を移動して、ハイ、今がカラッポ大チャンスですー、とかのような状況を生みだすことは絶対にしないだろうと思う。意味ないもん。
一体、何がしたいのかが、まるで判らん。
自衛隊のデモンストレーションがしたい、とか?(笑)
ズバリ一言で言えば、インテリジェンスなき国の、お粗末な対応。
複数の意味(笑)でインテリジェンスが決定的に欠けている。
狂想曲なのに、機知さえも欠けている、というところか。
まず、本来主役であるはずの防衛省幹部とか偉い人たちは、一体何をどう考えているの?
官邸発のおマヌケ情報が、漏れ漏れ詐欺状態。
行き当たりばったりの、思いつき対応。これが防衛策といえるか?
専門家がしっかり考えてやらにゃ、いかんでしょうが。なのに、防衛省とかの本職の人たちは、今のような対応でいいと思ってるんですか?本気でそう考えているのでしょうか?防衛省内部で、よく検討した結果なのですか?
第一に、迎撃発言って、一体誰が考えたの?
第二に、各市町村レベルで知らせる、対応させる、というのも、何の為に?
第三に、通過後すぐに知らせる、って、これも何の為に?
数年前の発射時に書いた通りだね。
06年7月>テポドンを追尾せよ!(6)
同>ミサイル防衛のこと
前回の時は、「探知できない」という公式発表がなされたと思うが、いかがか?(笑)
そういう辻褄の合わない話は止めとけってこと。どうして、日本のミサイル探知能力を大っぴらに公表せねばならんの?
探知できても、「探知できるかどうかは判らんよね」ということにしておけばいいだけじゃないの。
命を懸けた戦いの時、「オレの剣術は免許皆伝だ」とかいう人と、「刀を持つ手が覚束ない」という人の場合、後者の方が弱っちい感じがするでしょう?その方がいいんですよ。勝てる確率が高くなりますから。相手に油断させられますから。自分ができることを全部正直に「できる」と言うのは、そういう場合だけでいいんです。多くの場合に、「できる」とわざわざ言う必要性がない。それに、太刀筋を見せる必要性がないのに、わざわざ自慢気に見せるのは最悪。
なので、ミサイル探知能力があっても、教えない、見せない、というのがベストですよ。迎撃する意味すらない。単なる落下物が落ちてくるのを、防御する必然性が果たしてあるのか、という話だ。米軍機やヘリが墜落する時、いちいち出動してないでしょう?それでも、落ちる時は落ちてくるんですわ。どこに落ちるかも一切判らないんですわ。それで毎回毎回迎撃していますか?(笑)
落ちてきた時には、そん時はしょうがない、という面もあるわけですよ。
迎撃するする、という一種のヤルヤル詐欺みたいなのは、百害あって一利なし、だ。たとえできたとしても、やらないのが普通。できることを相手にアピールして、教えるようなもんじゃないの。世の中の機微に疎い人たちはいるとは思うけれど、聞えていても聞えない、見えていても見えない、ということで穏便に済ませる方がメリットが大きい場合はよくあるんですよ。北のミサイル発射は非難されるべき行為ではあるけれども、実際に防衛装備を用いて対抗するべき局面かどうかといえば、全然違うわけでしょう。なのに、防衛省の誰もそういうことを進言したりできず、上からの命令でPAC3を展開したりして立往生というマヌケっぷりを晒したりしただけ。
各市町村にしても、ミサイル防衛の為の具体的行為なんて、何一つとしてできないでしょ?当たり前だわな、素人なんだから。
なので、素人が「ミサイルが発射されました」と聞かされたところで、何の意味もない。イスラエルみたいに、防空壕に非難する訓練でも受けてるなら別だろうけど、そうじゃなければ知ったところで何ら意味はない。それなのに、「情報を流してくれ、教えてくれ」とか言うのって、ただ単に仕事を無駄に増やしてるだけ。訓練したいのなら、常日頃からやっておくべきだし、まず地域住民への指導とか具体的行動を教えておかないと、ほぼ意味はない。役所の人間だけが、発射情報を聞いて机の下にでも隠れるくらいでしかないのでは?
発想の根本として、「被害がある(想定される)から、こうしなくちゃいけない」という、解決の為の行動には結びついていないんだもの。都道府県や市町村にしても、「よく判らんけど、情報が流されてくるから、こうやれ、とかって決まりで、しょうがなくやってみるよ」みたいなことにしかなってないでしょう?多分、役所の中の人間だけの話でしょう?住民に避難指示とか、対処の仕方とか、そういうのをいちいち教えたりしてるんですか?
意味ない(笑)。
それなら、訓練だけやってりゃいい話。訓練なら、いつだってできるよ。
これまでの過程では、市町村が困惑しているだけでは。
通過したら全国にお知らせ致します、ってのも、何といいますか、カラ騒ぎしたいだけなんじゃないですか?
だったら、事前に準備とかスタンバイとか、一切何もしないでおいて(防衛省が必要なことだけ静かにやってりゃいいだけだ)、発射の事実だけ一定時間経過後に政府が公式発表したっていいんじゃないの。
住民たちには戒厳令下のような外出禁止とかにさせるんですか?そうじゃなくて、普通と何ら変わらずに過すなら、事前に聞く必要性がないよね。聞いても聞かなくても、住民の行動は同じだから。落雷が来るか来ないか、というのと大して違いなどないじゃないの。
発射された飛翔体は、公海上に落下しました。日本の領土や領海に落下物はなかったことが確認されました。
みたいに、事後的に報告を聞いたって、何ら問題ないじゃないの。
ロケットの一部が落下してくるかもしれない(何段目かのロケット?)、という心配があるとしても、事前に「今、ミサイルが発射されました」とか一般人が聞くと、回避確率が上がるということでもない限り、あんまり意味がないよね。心配や不安の種が一つ増えるだけだわ。市町村の人も仕事が増えて、無駄に苦しむだけなんじゃないですかね。
もし、どうしても迎撃したい、ということならば、私だったら決して誰にも言わず、完全に隠密裏に実行するだろうね。撃ち落された方は、「どうしてレーダーから消えたのか」というのは、確かめようがないわけだから(笑)。ミサイルの故障とか、追尾レーダーの問題なのか、鳥にでも激突しちゃった(笑)のか、宇宙の果てまで塵となって飛んでいってしまったものか、どうせ誰にも判らないんですから。撃ち落した方だけが、落ちたな、ということで判るだけ。落とされた方は、「誰が撃ち落したのか」という動かぬ証拠を突きつけない限り、文句すら言えない。つまりは、多くが「泣き寝入り」ってことだよ。だから、表立って、「迎撃するぜ」とか言いふらすのは、バカのすることとしか思えないけど。絶対に発射させてはならない、ということが目的なら、発射実行に踏み切った場合に「こんな制裁が待ってるぜ」ということを明示したらいいだけだ。
例えば―例の金融封鎖だ。
銀行取引とか外貨移動を封鎖してしまう、といった手段を取ったことで、北は四苦八苦していたわけで、日本から送金させない、海外からの外貨も入ってこない、ということになれば、経済封鎖としては望ましいわけで。米国にそういう経済封鎖を約束させる、といった外交手段の方が、「迎撃してやるぜ」とかいうコケ脅しよりもはるかに強力だと思うが。ま、米国には金融封鎖を再び行う腹積りはないだろうけど(これまでの米朝交渉の経緯もあるだろうから)、迎撃表明よりはマシだわな。
米国にとっては、食糧援助などを拒否されたりしてるし、米国人が2人囚われているといった状況らしいので、簡単には強硬姿勢を貫くような交渉には踏み出せないだろう。それなのに日本が、米国に対して「安保理で『北朝鮮のバカ野郎、この不埒者』と怒って欲しい」とか求めるのって、無理筋なんじゃないですかね。何でも同調を求めるだけってのは芸がないと思うけど。簡単にいうと、「みんな、日本の味方だよね?日本が主張する場(安保理)では、当然ぼくの応援してくれるよね?」ということをしつこく求めているような気分だ。ちょっと、ウザい。決議だの議長声明だのなんて、これまでにもあったから、北朝鮮相手だと鼻紙程度にしかならんだろう。それよりも、あっちにとって「これは痛い」という部分をズバリ衝かないと。
北朝鮮にしてみると、
前はヒルさんが優しくしてくれたのに、おれ(=ジョン居る)が暫く病に臥せっている間に、オバマに政権交代しちゃったおかげで冷たくなった、大事に思ってくれなくなった
というような不満があるわけですよ、きっと。
しかも、おれはまだまだ立つぜ(=ミサイル発射)という将軍さまの威勢のいい所を国内的にも見せないとならんわけです。将軍様が寝込んでからというもの、外貨は入ってこないし、韓国も自国経済が苦しいというのもあるけど、モロ「北風」っぽく厳しい対応になったし、北朝鮮国内には上の言うことをきかない連中もいるし、ここは何としても将軍様の威信を見せておかねばならない、ということなんでしょう。それに、海外に売れるものといえば、はみ出し者同士でのミサイル取引くらいでしょうから。デモ効果とか、データ取りとか、色々と目的があるんでしょう。だから、絶対に撃ち落とすな、と必死なわけだ。
日本は米国に頼らずに独自でも制裁や交渉を行わねばならないのだから、迎撃とか安直な思いつきを言うのでは意味がない。「米人解放」を交換条件として日本がこういうカードを出すから、成功の暁には米国はこうしてくれ、とか、自分だったらそういう交渉を考えると思う。北朝鮮のポンコツミサイルごときに、日本が対応する方がはるかに高くつくんだっての。撃ち落されるテポドンよりも、日本が迎撃するコストの方が断然高いと思うけど。防衛予算が限られるなか、こんな無駄なことに金を使うなんて、もったいない、の典型だろう。モタイナイ、モタイナイ、モタイナイね。
そういうわけで、本気で撃ち落す場合なら、無言でじっと黙ったまま撃ち落すよ。勿論、知らんぷり。絶対に足がつかないように、撃ち落す。万が一、外した場合でも、絶対に言わない。これは死んでも黙ってる。太刀筋を見られるどころか、竹光だってことが白日の下に晒されるのだけは、絶対に避けなければならないから。一番バカなのは、落とすぞ、落とすぞ、と散々言っておきながら外す場合、だ。だからこそ、迎撃を表明するのなんて、愚か者のすることだろ、と。
撃たないのなら黙っていて、事後的に「こうこうこうでした」と言えばいいだけだし。何時何分頃、どこら辺にミサイルは落ちました、と報告するだけで何がダメなの?部隊移動で運転ミスって、器物損壊やヘンな立往生とかにも遭わずに済んだのに。はっきり言って、バカ。
本当に自分が敵ならば、事前に「このヘンに撃つよ」ということで通告しておき、迎撃ミサイル部隊が移動してしまった後で、東京とか関東圏にある米軍基地とかにミサイルを撃ち込みますわな。城を空けて部隊が移動したところで、城攻めを狙うのなんざ、当たり前だっつーの。こう言ってはナンだが、仮に東北のどこかに落下物が落ちたとしたって、大規模災害とかには至らないであろう。多分、小型機墜落程度の被害ではないだろうか。ならば、重要拠点をカラにして、えっちらおっちらとミサイル部隊を移動して、ハイ、今がカラッポ大チャンスですー、とかのような状況を生みだすことは絶対にしないだろうと思う。意味ないもん。
一体、何がしたいのかが、まるで判らん。
自衛隊のデモンストレーションがしたい、とか?(笑)