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続・日本の外務省とマスコミは日米関係を破壊するつもりなのか

2009年12月27日 13時28分23秒 | 外交問題
藤崎駐米大使の会見報道は、FNNの映像が流れていたようである。これは、ただの偶然なのかもしれないが、「財務省主計局官僚の集団強姦事件」の時の、2名の犯人”逮捕前”映像を撮影し流していたのも同じくFNNだった。

何が、どう、というのは判りません。


さて、日本のマスコミが揃って総理バッシングに勤しんだり、日米間の協定締結などの催促をしているかのような動きというのは、何かあるのだろうか?
イラクの緊急無償援助という美名の「戦費負担」とか、そういうのも何か関係があるのだろうか?(笑)

鳩山総理もやはり同じく、バッシングに晒された結果、「グアムの線はない」ということをうっかり喋ってしまったわけである。愚かなり。
鳩山総理に「抑止力」なんてものが判るわけがない。沖縄に海兵がいることで、何がどう違うのか説明できるのか?(笑)

要するに、これまで言われてきた論点の殆どがデタラメか、嘘っぱちであったということが明らかになっただけである。

大体、沖縄からヘリですっ飛んで行って、即応で台湾に海兵隊を投入するなんていう、超軽はずみな作戦なんかが本気にされている時点で、思慮に欠けるのではないかという疑問はあるわな(笑)。それは、どんな戦争よ?
どんだけ超人戦隊なんですかね、海兵は。
そういうのは、米軍側の説明とか解説でそうなっているということでしょうか?本当なんですか?架空戦記(オレの得意なやつじゃないかww)みたいな思いつきではなく、本当に軍事上の計画としてそうなっていると?(笑)

まあよい。


普天間の代替施設がなければ、日本の防衛がどうなってしまうというのか?
どうにもならないよ、別に。
殆どの国々において、米国の海兵隊なんて駐留してないもんね。それが普通。

協定においては、普天間代替施設の場所等について指定はない。更には、日本国内という指定さえない。なので、グアムに移転できないということにはならない。部隊の効率的運用なんかを考えるのであれば、かえってグアムにいる方が米国にとっても都合がいいんじゃないのか?
基本的には、米軍側の事情を平たくいえば、「出て行ってやるけど、金をよこせ」というものなのだから、手っ取り早く金で解決を図るか、交渉でどうにかするよりないわけである。国内(県内含めて)の移転ということになると、これまた利害関係が膨大で複雑となるのだから、ハードルは高いままであるし困難であることに変わりない。近道なのは、グアムである。国内に代替施設を作れ、ということを回避する為に、「代替施設を作ったと思って」グアムに建設費用を提供するのも止むを得ないと考える他ないであろう。もしそれで沖縄に海兵隊が残らずに済む、というのであれば、金を出してもグアムに行かせるべき。


これが不可能、というのは、海兵隊の既得権益の確保みたいな話なのであって、できないはずがない。政治的には決着を付けることが可能な問題であるはずだ。これは、日本の問題なのだ。
米国ですら、グアンタナモ基地閉鎖とオバマ大統領自身が公言していたのに、たった一つの基地問題でさえも解決できないじゃないの。なのに、日本に文句を言われる筋合いなんかない。ただ、軍関係の「権益確保の動き」というのは、米国内の問題でさえ困難を極めるということなのだと思う。それほど、相手は強力なのだよ。


それにしても、マスコミが一斉に海兵隊のグアム移転に反対する理由というのは、一体何なのか?
海軍や空軍が残っているのに、それではダメな理由とは何なのか?
普天間基地が日本の死活を分けるほどに重要な基地であると認識する理由というのは何なのか?
かつて、米兵、基地問題、地位協定の問題、沖縄の問題、等々、自民党を常に攻撃してきた朝日新聞やその一派なんかでさえ、及び腰になっているのは何故なのだ?毎日新聞は、どうなってしまったのか?

そういう報道管制みたいな事態が起こっているのか?
そこまで追い込まれているのか?


密約問題のうち、核密約はあまり重大とは考えていない。
核兵器をどの艦船が搭載しているか、というようなことは、「日本政府としては、知らないです」という姿勢を貫きますよ、ということで、聞いてないなら違法でもない、ということですから。
飲酒運転の同乗者みたいなもので、同乗者(=日本)は運転者(=米国)が酒を飲んでいる(=核兵器を持って来ている)というのを知っていたにも関わらず、止めなかったということなら、共犯関係ですね、ということであるが、全く知らなかったということなら違法とまでは言えないでしょう。搭載の可能性がある、とか、搭載できる兵装がある、というのと、核を持っているかどうかというのは別ものですから。

米国の艦船が一時的に寄港するのは、「安保条約上、問題ない」という解釈だったわけです。
66年にライシャワー駐日大使が、岩国沖の長期停泊している揚陸艦については「安保条約違反になるから、90日以内にどかせろ」と本国に迫ったエピソードなどは、ルール(法)に基づくべき、という考え方がうかがわれます。


一方、原子力艦や核兵器搭載可能な艦船の一時寄港という問題ではなく、日本の領海や領空を「他国に攻撃しに行く為に通過する」とか、日本にある基地や港湾等施設を使うというのは、大問題なわけです。
国際法的な理解としては、戦争当事国にこれら利用を提供することは敵対国とみなされ、同時に戦争への加担とみなされます。つまりは、戦争への参加に他ならないのではないか、ということです。しかも日本が直接的な攻撃を受けるとか、受ける虞があってそれは高度の蓋然性ある差し迫った危機というようなことでもない限り、日本の自衛権と主張することは難しいでしょう。

朝鮮半島有事等の極東条項に該当するような事態であっても、米軍に日本の施設利用を提供する場合には、イラク戦争時のドイツがNATO条約に基づく(米軍への基地利用)提供であっても違憲とされた例と同様に、やはり日本でも違憲とみなされる可能性は十分高いであろう。台湾に海兵隊が駆けつけるという場合にも、同じく違憲と判断せざるを得ないであろう。


日本の行った小泉政権下での「給油活動」というのが米軍への補給ということを考えれば、これは戦争への加担行為と言わざるを得ないわけで、これこそが違憲に該当する行為なのである。米軍の原潜が一時寄港するような話とは全然違うのだ。もしこれを徹底究明し、日本が行った海上給油活動というものが兵站そのものであるということを明らかにすれば、「ルールなき日本」ということになってしまうわけである。「法」によらない国家、特定の権力者の意向で物事が変えられるという国家、違法を簡単に乗り越える歯止めなき国家ということになってしまったのである。

核兵器問題だけでは、違法とまでは言えない。
しかし、時の権力者の胸算用だけで戦争参加が行われてしまうとなれば、これは国家の危機でなくて何なのか。


そういう間柄は、もう通用しないよ、ということを明らかにするべきが、dpj の役割なのではないのか。
ライシャワーの言った、「日本の国土に核兵器を移動可能な状態」は安保条約違反ではないか、ということを、日本人自身がもう一度深く考えるべきなのではないのか。

最も反省すべきは、日本人自身だ。
利用したり、加担したりしているのは、日本人だからだ。