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日本の外務省とマスコミは日米関係を破壊するつもりなのか

2009年12月26日 18時09分57秒 | 外交問題
率直に言って、何かを隠そうとするマスコミ、ということなのであろう、とは思う。
それが一体何なのか、というのは判らないが。


まず言っておくべきことがある。
長年の友人であろうとする限り、相手には伝えねばならないことはある。真の友人たろうとするなら、耳の痛いことだって言ってあげねばなるまいて。それは、相手にとって大事なことだからだ。本当の友でないなら、意見が食い違おうと、別に「波風を立てずに」その場しのぎでやり過ごせばよい。だが、友情というのを大切に思うなら、時には言い合いになったり、議論したり、正直に意見を言うだろう。浅い関係の間柄の人に対しては、そういうことはしないのが普通だ。

日米関係というのは、第二次大戦という激しい喧嘩を経験してしまったけれども、それも歴史の一部である。60年以上前の大喧嘩よりも、今後の50年、100年の方が大切であることは確かであろう。


これはとりあえずおいておくとして、ここ最近のマスコミが演出しているらしい「米国は怒り狂っている」ということなのであるが、どうも謎なのである。

時事ドットコム:首相への不信決定的に=普天間移設、発言捏造に不快感-米政権
この記事中でも
『ホワイトハウス高官は日本側当局者に「大統領は怒り狂っている」と警告』
と、本当に”怒り狂っている”と言っているわけである。

こんなに怒り狂うというのは、相手がベネズエラとかイランとかそういう反米国家であるなら、ああそうかもね、と思ったりするけれども、日本相手に、しかも大した基地ということでもないのに激怒するなんてことがあるのだろうか?だって、オバマ大統領が苦心惨憺でどうにか交渉に交渉を重ねて、本当に苦労の挙句に取り付けた合意でも何でもないわけだから。前政権なんかがやってきたことであって、そういうのは「自分の苦労、成果」に無関係なので思い入れが少なく、変更とかになったとしてもそんなに激怒したりはしないと思うけど。
(日本であった最近の例では、郵政民営化法案でしょう。あれが、あんなに苦労して何年もかけてやってきたのが、僅か数日の政権が簡単にひっくり返したわけで。ああいうのも、作り上げてきた当事者でなければ、変更されても激怒するとかには繋がらないんですよ。)

ここに至る経緯には、どうも解せないことが多すぎなんですよね。


まず最初に出されたのが、ルース駐日米国大使さんが、「顔を真っ赤にして激怒した」と、ダシに使われた。
この報道に関しては、岡田大臣が「そういうことはなかった」と否定した。米国側からも否定的な広報がなされたわけである。

そして先日出されたのが、藤崎駐米大使が「クリントン長官に呼び出された」というものであった。まるで呼びつけられて文句を言われたかの如く、藤崎大使はテレビ等のマスコミを大勢呼んでおいて会見したのである。官僚の記者会見禁止とかいうお達しに反してまで(笑)、会見を開いて何を伝えようとしたのかといえば、「呼び出しされるというのは異例なので、重く受け止めたい」という、まるで中身のないものだった。こうして、「異例の呼び出し」という報道が一斉に伝えられたということである。

しかし、米国側の広報は、またしても日本のマスコミ報道を否定するものであった。すなわち、「呼んでないよ」と報道官が発表したのである。日本のマスコミは、「ルースさんが激怒した」という情報操作から、今度は「クリントン長官が怒ってる」というようなことに変えてきたということである。これは一体、どういうことなのであろうか?こんなことを報じて、一体何の得になるというのだろうか?疑問が多いわけである。
仮に普天間基地問題が棚上げとなったとしても、米軍再編やグアム移転は進められる。これに大きな支障を来たすということは、現在のところ、特別な理由というものが考え難い。最低限、日本が移転費用としてグアムの建設費等の約束を果たすよりない、ということになるだろう。


今、外務省が必死になっているのには、何らかのワケがあるのであろう。
それは何なのか?
総理や官邸?が頼みもしないのに、何故か駐米大使がしゃしゃり出てきて、演出。マスコミを事前に呼んでおく準備。珍しい大使会見のセッティング。なぜ、外務省がこんなコントの台本みたいな真似をするのか?
更には、大使呼び出し否定の発表をしたクロウリー報道官の記事は、大手新聞などからは出されていないのだ。テレビでもTBS系列以外では、見つけ出せなかった。米国の公式HPでは、明確に否定されているのに。

Daily Press Briefing - December 22 [Part 2]

記者質問でも、”stopped by”が敢えて取り上げられて確認されているし。政府機関が閉じてた日にかよ、というのにも、答えてるよ。
”actually” he came to see us.だし。

つまり、クロウリー報道官の言う通りなら、藤崎大使が「朝、クリントン長官に呼び出しされた」という証言そのものが、ウソということになるわけである。どうしてこんなマネをするのだろうか?
記者クラブというのは、こういう「ニセ情報」を流す際には、足並みを揃えさせる効果が期待できるので、役に立つということか?もし「事実の通りに報道するよ」とかいう、異端児的な報道機関があると「マズいから」ということか?(笑)
そういう点では、排他的というのは、確かに意味があるよね。だって、示し合わせるとか、特定人物(官僚等)に言い含められていたり、ウソの解説や情報を聞かされたりしている時には、言うことを聞く連中だけで構成されている方がいいもんね。そういう時に「ウチは事実の通り報道します」とやられたら、他が都合のよい情報だけ流すと矛盾しているよね、といったことがバレてしまうからね。そうか、記者クラブって、そういう為にあるんだね?

これまで呼び出しに関して、大手マスコミは一切訂正など出していない。



普天間基地問題に関する一連の報道を見てくると、疑問点が浮かび上がるわけである。

・外務省は過去の何かが発覚するのを恐れているのか?
・外務省やマスコミは米軍基地問題で何の利害があるのか?

動機が不明である。


これはこれとして、今回の藤崎大使の行動だけに絞って考えてみよう。
まず、陰謀じゃないけど、本当は呼び出しを食らっていたのに、米国が「圧力なんかかけてませんよ」という風にする為に、「呼んでないよ」と言ったという場合があるかもしれません。そうすると、藤崎大使の言うのが正しく、クロウリー報道官の発表は真実ではない、ということになりますか。

しかしですね、ここで疑問がわくんですよ。
普通、本物の脅しに怯えているような場合、どうなると思いますか?
一般的には、誰にも言えない、ということになりがちだと思うんですよ。

米国が猛烈に怖くて、本当に厳しいプレッシャーをかけてきて、これからどうなるか判らんよ、どんな報復が待ち受けるか判らないよ、というようなことであると、バラしたりした場合にはもっと酷い目に遭うと考えるのが当然なのではありませんか?

イジメっ子がいて、「ジャパン君を小突いたりしてません」と先生やクラスメートの前で言っているのに、イジメに遭ってるジャパン君が「アメリカ君に、ボディに一発キツイのを入れられました」とか大々的に発表すると思いますか?それは、かなり勇気のいる、後戻り不能な、むしろ最後まで戦うぞ、というような場合だけでしょう。多くの場合には黙っているんですよ、本当に怖ければ。告げ口とか公表した後の報復を恐れるのだから。

なので、ルースさんが激怒したとか、クリントンさんが激怒してるとか、そういうのをおおぴらに公言するのって、普通はないわけなんですよ。特に、政治的に重大な脅しをされたような場合なら、内々で処理しようとして黙っているはずです。マスコミに「会見」を開いてお伝えする、というのも、有り得ない話です。藤崎大使みたいに、会見自体が異例とか稀なんであれば、尚更です。


なのに、何故かわざわざ目を引かせるかのような「異例の呼び出し&大使会見」。
こういう時に考えられるのは、ヤラセ、ということですよ。
これにマスコミが加担するのは、「何らかの弱みを握られているから」、或いは、「これまでも共に同じような利害と命運でやってきたから」といったような、「お仲間」の場合なんかであると、そういうのはあるかもね、とは思いますよね。談合なんかを長年やってきて、秘密がバレそうになった時、談合リーダーが「もし一緒に○○をやらなければ、お前らのやってきたこともバラすからな」とか、「お前らも共倒れになるんだぞ、それでもいいのか」とか、そういう事情があると一致した行動になることはあるのではないかな。それか、今後のお付き合いを考えて、ということはあるよね。村八分にはなりたくない、とか、情報をもらえなくなると困るといったことだな。

事前にマスコミに連絡をしておいて、あの映像を用意するというのは、筋書きが練られている時なんだわ。

前にも、触れたことがあったでしょう?

失踪事件の謎に迫る

失踪事件の謎に迫る~2

bewaad氏には関係なく、何となく妙だなという感触はあった。西山事件との関係とか、そういうのは判らないけれど、核密約なんかは大した論点ではない(いや、非核三原則とかに反するじゃないか、政府説明にも反するじゃないか、とかいうのは問題ではあるけど、実際にはそうでもない)。もっと重要なことがあるわけで。この辺りで、外務省関係が過去を嗅ぎ回られるとか、穿り返されることを危惧したのか、何かあるのかもしれない。ま、部外者にはわからない話なんですがね。密約の話は、後日改めて。


いずれにせよ、側用人みたいに、「将軍さまはこう述べました」とか言っていても、実際にそれを確かめる術はない、というのと似ているかもしれないかな、とは思うね。マスコミなんかが、「オバマは檄昂した」とか「怒り狂ってる」とか、いくら言っても、本当にそうなのかどうかは確かめようがないから。ホワイトハウス高官がこう言った、とか報じられても、やはり同じく確かめる術など持ってないわけで。「アメリカ様」という超越的な権威・権力を嵩に来て、「アメリカは怒っている」とか「アメリカは○○と言っている」とか、捏造できてしまうことだってあるのではないのか?
そういうのを利用してきた連中というのが、実際にいたということではないのか?それは、外務省なんかにも大量に巣くっているということなのでは?岡田大臣はそういうのに操縦されているのではないのか?マスコミにも、利用してきた連中が大勢いるということなのではないか?


それとも、沖縄には、何らかの「アンタャッチャブル」というようなことが、あるのだろうか?
マスコミさえも憚られるような何かが?


ますます判らない。

ただ、外務省は信用できない、ということだけは判った。
マスコミも大半は怪しい、ということも。