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日本は自由貿易の推進派でなければならない

2010年11月04日 23時03分17秒 | 経済関連
この期に及んで、「農家を守ろう」というだけのスローガンに終始するのは何故なのだろうか。

そりゃあ、農家は大事だよ。農業も大事だ。
だからこそ、価格競争に耐えられるような「経営環境」に改善していかねばならないのだよ。高齢化の波は、確実に農業従事者にも及んでいるのだ。

海外産の生産物と競合するのが大変だから、というだけの理由で保護するのは、むしろ農業の衰退を招くだろう。


以前にも書いたが、自由化推進が望ましい。
多数決の世界?


生活が苦しい、なんてのは、製造業の零細企業や個人事業主だって同じだろ。
どうして農業だけが、『特別扱い』なんだよ。
日本の製造業の零細企業が大変だからといって、海外の部品とか輸入を制限しているか?中国やベトナムやタイやマレーシアからの輸入を禁止したり大幅な関税をかけているか?


中小零細企業だって、苦しい中で競争してるじゃないの。
家族経営みたいな零細企業なんて、いっぱいあるんじゃないのか?
そういうのを救わなくていい、でも、農家だけは救え、ってのはおかしいんじゃないか?

そうじゃないでしょ。

食べていけない、というのは、農家だろうが、零細企業だろうが、同じなんじゃないのか?
それには、別な支援の形がどちらにも必要、ということであって、農業だけが特別大事で特別待遇、ということではあるまいに。



何でも輸入でいい、ってことを言っているのではないですよ。
日本米や、果物は競争力がありますよ、きっと。
全部輸入モノに変わっていくわけじゃない。

基本的にあるのは、「兵糧」という考え方は必要になるだろうね、ということはあるでしょう。昔のお城とかと同じさ。いざというときの為に、兵糧を備蓄しておかねばならないはずだし、万が一、何かで輸入が止まるとかスピードが大幅に遅れるといった事態が発生しても、国民生活がパニックに陥らない程度には、国内自給というのが必要になる。
(先の中国のレアアースの輸入制限問題、みたいな場合、ということだ)


なので、必ず、大半の国民が飢えることなく、暫く過ごせるだけの食糧とある水準での国内生産力の維持が必要となる。その為の「戦略的資金」という意味で投入するのは、「兵糧攻め」を防ぐという保険のようなもの、ということだ。そのコストはかかるのはやむをえない、ということ。
その資金を農業従事者に配分するか、農業事業の育成分野に配分するか、といった違いはあるだろうけど、資金投入をするな、といったことを言ってるのではない。


なので、「農業は大事」、これはこれでいいから、きちんと策を考えるべき。
国内でさえ不公平を助長してどうすんだよ。民主党はアホか?
農業に資金投入をするということの意味を理解してもらえるように、まず説明し大勢を説得することを考えろ。農業以外の分野からすれば、輸入制限が生む不利益は看過できないよ、ということ。