イランの核施設について、どうやら遠心分離機の停止が伝えられた。
言うなれば、サイバー攻撃の一種みたいなもので、イラン製ないしフィンランド製の機器に作用すると言われる。ウイルス・プログラムは「Stuxnet(スタクスネット)」と呼ばれるらしい。
で、まんまとイランの核施設に感染して、濃縮を阻止することに貢献した、ということのようだ。核開発を止めるには、色々な手段があるということであろう。
一方、ここ最近の話題は「北朝鮮の核」である。
どういうわけか、北朝鮮の核施設には感染が難しいらしい(笑)。
ああ、イラン製かフィンランド製じゃないからか、というのがあるかもしれないが、これが日本製だろうと中国製だろうとロシア製だろうと、ウイルスを作ることがそう難しいこととも思えないですよね。
で、昨日今日の大きな話題としては、北朝鮮の砲撃があった。
矢継ぎ早に出される北朝鮮の脅威。
ここまで来ると、んー、出来すぎかな、と思ったりもする(笑)。
北朝鮮の核施設が本当に機密に属する情報ならば、どうして米国の研究機関員なんかに見学させたりしたのだろう?
例えば中国の核施設の見学ツアーの報告書を書いている米国の研究機関の人はいるのかな?
それなのに、北朝鮮の施設見学ツアーがあったなんて、普通では考え難いよね。あるとすれば、何らかのメッセージとか言い分というのがある場合くらいでは。
そうして見ると、イランに比べて「北朝鮮の核」を放置しているように見受けられるわけである。放置する理由としては、危険度が低いとか、大したことない(脅威というほどでない)、というようなことでは。
で、微妙に過疎地帯みたいな島を砲撃したということらしいが、本気度が極めて低いということが分かるわけである。
どうしてかって?
んー、あなたが北朝鮮の攻撃を指揮できる立場であるとどうだろうか。
本気で、韓国勢に「打撃を与えてやるぜ、戦争覚悟でやってやるぜ」と思っていたとしたら、もっと効果的な方法を選ぶと思いませんか?
だって、北朝鮮は海に向かってでさえ、ミサイルを撃ち込む国なんですよ?
だったら、地対地ミサイルの1つや2つを打ち込むくらいはできそうなものだと思いませんか?だって、「報復」ですもんね。やる気でやるなら、ミサイルの1発の方が、韓国軍により確実な打撃を与えるのではないですか、ってことですよ。無闇矢鱈と榴弾砲を打ち込んでも大したことがない上に、韓国軍にはあまり被害をもたらすことにはなってなかったでしょう?
100発とか200発もの砲弾を撃ち込んで、それでも大した打撃を与えないのであれば、ミサイルを1発撃ち込んだ方がいいような気がしませんか?
いや、まあ、偶発的だった、という見方もあると思いますけれども、数百キロもの射程を持つミサイルを持っているのだから、威嚇としてはそちらの方が効果的なように思いませんかね?
だが、そのような選択がなかった。
本格的な戦闘まで想定してなかった、というのが実情かもしれないが、砲弾を撃ち込むメリットが殆どない上に、もっと効果の高そうなミサイルを選択しなかったのだから、どうもクサいな、という気はする。
北朝鮮の核に関する一連の報告や今回の砲撃事件を見ると、最も説明として納得できそうなのが密約の存在、ということくらいでは。
米韓の立場から見ると、「北朝鮮が攻撃した」という決定的事実を必要としていた、というのは一致している。それは、例の哨戒艦沈没事件の一件があったから、である。それを払拭するには、どうしても「北朝鮮がやった」という直接攻撃の実証が必要だった。
それに、北朝鮮が米国側からの何らかの利益供与が約束されていれば、困窮著しい北朝鮮が応じる可能性は高いと思われるわけである。
北朝鮮の核は「軽水炉用だ」ということで見学ツアーを組ませ、核の脅威を印象付けるわけだ。で、砲撃を約束していれば韓国にとっても「筋書き通り」ということなので、報復が強度とはならないはずだ。
過去の米軍の行動を考えると、こんな直接攻撃を受けた場合には、報復の空爆の一つ二つあっても不思議じゃないのに、それが全く出されなかったことから見ても、あまり驚いた様子はなかったものと思う。韓国側にしても、報復攻撃が緩い感じだしね。その姿勢は米韓ともに共通している。これは、あの哨戒艦沈没事件後の対応の時に似ているのだ。
理性的に攻撃を抑制しているんだ、というのも有り得るかもしれないが、北朝鮮側のメリットが余りに乏しい。国内的な示威云々ということを言うなら、もっと最適な目標があるわけで(例えばソウルとか仁川とか)、大したことない目標を選ぶのもやや疑問なのだな。
偶発的な砲撃というのであればないこともないと思えなくもないが、それなら民間施設だの単なる雑木林や空き地に砲撃するより、演習で海上にいる艦船に向けて直接的に威嚇射撃なんかをやればいいだけでは。外れた砲弾が海に落ちてしまうことは確かではあるが、砲撃することに意味を見出すのであれば十分だからである。
そういうわけで、一連の北朝鮮問題については、見返りの約束があったのなら理解できるが、そうじゃないなら合点のいかない部分が多いな、という印象ではある。
筋書きとしては、イマイチだった、ということかな、と(笑)。
言うなれば、サイバー攻撃の一種みたいなもので、イラン製ないしフィンランド製の機器に作用すると言われる。ウイルス・プログラムは「Stuxnet(スタクスネット)」と呼ばれるらしい。
で、まんまとイランの核施設に感染して、濃縮を阻止することに貢献した、ということのようだ。核開発を止めるには、色々な手段があるということであろう。
一方、ここ最近の話題は「北朝鮮の核」である。
どういうわけか、北朝鮮の核施設には感染が難しいらしい(笑)。
ああ、イラン製かフィンランド製じゃないからか、というのがあるかもしれないが、これが日本製だろうと中国製だろうとロシア製だろうと、ウイルスを作ることがそう難しいこととも思えないですよね。
で、昨日今日の大きな話題としては、北朝鮮の砲撃があった。
矢継ぎ早に出される北朝鮮の脅威。
ここまで来ると、んー、出来すぎかな、と思ったりもする(笑)。
北朝鮮の核施設が本当に機密に属する情報ならば、どうして米国の研究機関員なんかに見学させたりしたのだろう?
例えば中国の核施設の見学ツアーの報告書を書いている米国の研究機関の人はいるのかな?
それなのに、北朝鮮の施設見学ツアーがあったなんて、普通では考え難いよね。あるとすれば、何らかのメッセージとか言い分というのがある場合くらいでは。
そうして見ると、イランに比べて「北朝鮮の核」を放置しているように見受けられるわけである。放置する理由としては、危険度が低いとか、大したことない(脅威というほどでない)、というようなことでは。
で、微妙に過疎地帯みたいな島を砲撃したということらしいが、本気度が極めて低いということが分かるわけである。
どうしてかって?
んー、あなたが北朝鮮の攻撃を指揮できる立場であるとどうだろうか。
本気で、韓国勢に「打撃を与えてやるぜ、戦争覚悟でやってやるぜ」と思っていたとしたら、もっと効果的な方法を選ぶと思いませんか?
だって、北朝鮮は海に向かってでさえ、ミサイルを撃ち込む国なんですよ?
だったら、地対地ミサイルの1つや2つを打ち込むくらいはできそうなものだと思いませんか?だって、「報復」ですもんね。やる気でやるなら、ミサイルの1発の方が、韓国軍により確実な打撃を与えるのではないですか、ってことですよ。無闇矢鱈と榴弾砲を打ち込んでも大したことがない上に、韓国軍にはあまり被害をもたらすことにはなってなかったでしょう?
100発とか200発もの砲弾を撃ち込んで、それでも大した打撃を与えないのであれば、ミサイルを1発撃ち込んだ方がいいような気がしませんか?
いや、まあ、偶発的だった、という見方もあると思いますけれども、数百キロもの射程を持つミサイルを持っているのだから、威嚇としてはそちらの方が効果的なように思いませんかね?
だが、そのような選択がなかった。
本格的な戦闘まで想定してなかった、というのが実情かもしれないが、砲弾を撃ち込むメリットが殆どない上に、もっと効果の高そうなミサイルを選択しなかったのだから、どうもクサいな、という気はする。
北朝鮮の核に関する一連の報告や今回の砲撃事件を見ると、最も説明として納得できそうなのが密約の存在、ということくらいでは。
米韓の立場から見ると、「北朝鮮が攻撃した」という決定的事実を必要としていた、というのは一致している。それは、例の哨戒艦沈没事件の一件があったから、である。それを払拭するには、どうしても「北朝鮮がやった」という直接攻撃の実証が必要だった。
それに、北朝鮮が米国側からの何らかの利益供与が約束されていれば、困窮著しい北朝鮮が応じる可能性は高いと思われるわけである。
北朝鮮の核は「軽水炉用だ」ということで見学ツアーを組ませ、核の脅威を印象付けるわけだ。で、砲撃を約束していれば韓国にとっても「筋書き通り」ということなので、報復が強度とはならないはずだ。
過去の米軍の行動を考えると、こんな直接攻撃を受けた場合には、報復の空爆の一つ二つあっても不思議じゃないのに、それが全く出されなかったことから見ても、あまり驚いた様子はなかったものと思う。韓国側にしても、報復攻撃が緩い感じだしね。その姿勢は米韓ともに共通している。これは、あの哨戒艦沈没事件後の対応の時に似ているのだ。
理性的に攻撃を抑制しているんだ、というのも有り得るかもしれないが、北朝鮮側のメリットが余りに乏しい。国内的な示威云々ということを言うなら、もっと最適な目標があるわけで(例えばソウルとか仁川とか)、大したことない目標を選ぶのもやや疑問なのだな。
偶発的な砲撃というのであればないこともないと思えなくもないが、それなら民間施設だの単なる雑木林や空き地に砲撃するより、演習で海上にいる艦船に向けて直接的に威嚇射撃なんかをやればいいだけでは。外れた砲弾が海に落ちてしまうことは確かではあるが、砲撃することに意味を見出すのであれば十分だからである。
そういうわけで、一連の北朝鮮問題については、見返りの約束があったのなら理解できるが、そうじゃないなら合点のいかない部分が多いな、という印象ではある。
筋書きとしては、イマイチだった、ということかな、と(笑)。