いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

「調査に着手」というアナウンス効果

2010年04月16日 17時20分36秒 | 社会全般
ウソをつくと、新たなウソをつき続けねばならない、ということが理解できない人々は存在しうる、ということかもしれない。世間は広い、ということだ。


米運輸省、トヨタ「レクサス」調査へ=横転の危険性指摘で-メディア報道(時事通信) - Yahoo!ニュース

これも情報操作の基本戦術の一つ、ということですかね。
この記事で指摘しておいた通りでしょ?
『捜査着手などの広報』って。


これまでにも、調査する、着手する、といって、一体何について、どんな調査結果が出されたのか?というと、まともに報告なんてないわけです。
都合の悪い結果は、非公表ということかもしれません。問題がなかった、と言ってあげる必要性なんかないからね。それとも、重箱の隅をつつくように、ほんの僅かの何らかの欠陥を見つけ出すまでは、諦めないということなのかな。
たとえて言えばタミフルの副作用みたいなもので、他の薬剤でも同じような現象があっても、「タミフルを飲むと、○○が起こったー!」と大騒ぎする、と。


①スミス夫人の「神の御加護レクサス」の調査はどうなったのか?

公聴会で証言したのが勘違いとか極度の思い込みだった、なんてことは、今更言えるわけがないもんね。

神に祈っても、車は止まらない

スミス夫人の『神の御加護レクサス』はその後に何らの問題なし

大体、スミス夫人は「神に祈らないと止まれない」ような車を、そういう”欠陥”があることを知りながら売却した、ということの信義については、何ら問われないのか?

事実は、「何ら問題なく2万マイル以上走行できていた」、ということだ。そして、NHTSAは車両を購入して原因追究、と発表していながら、その後の報告がないわけである。調査途中である、ということなのかもしれないが、調査結果が捏造されるという危惧がないわけではないだろうね。
再現性のない実験をやって論文を書くのと一緒。誰にもできないのに、「このようにやれば結果が出せた」という特定の事実だけを取り出してくる、ということだな。それをもって立証になんて至らないのに、大声と肩書だけあれば「これでいいのだ」と言い切れる、ということ。

何ら問題が発見できなかった、ということであっても、そういうことを公表したりはしないのだよ。わざわざ敵に塩を送るようなものだからね。
「調査に着手」と公表するだけで、「ああ、また何か問題が」という連想を働かせられる、ということになり、これだけでも十分効果がある、ということだ。信頼性を落とす、失わせるには十分すぎる手法ではある。

だが、スミス夫人の証言について、或いは車の売却については、誰も何らの指摘もしない、ということだな。みんな、本当に、スミス夫人の車は「神が止めてくれた」と信じるという国ということらしい。


②「サンディエゴのでっち上げ疑惑プリウス」の暴走事故はどうなった?

プリウスがアクセルを踏まないのに暴走したんだよな?
で、ブレーキペダルを死ぬほど踏んでも、ブレーキが全く効かなかったんだよな?

トヨタの反論報道を完璧に打ち消すには

サンディエゴの怪~トヨタの鬼門?

この事故原因は何だったのか?結果が公表されないのは何故なのか?
「でっちあげ疑惑」への回答はどうした?
この男性の事故がヤラセであった場合、それは罪に問われないということか?
もう何でもあり、ということですな。


①と②の報告が出せない、公表されない、というのは、それなりの理由があるということだ。だって、出せるわけがないんだもの。
でっち上げとか、間違いでした、なんてことは、今になって言うことができないもんなあ。

そんなことを言えば、米国運輸省やラフードが加担していた、ということになってしまうわけで、そうすると、彼らの正当性は完全に失われるからな。
あの主張は何だったのか、ってことになるだろう?

だから、必死なんだよ。

この2つの報告がない限りは、彼らの主張は信憑性は皆無に等しい。
最後の手段は、調査結果の捏造だ。そんな現象や原因がないのにも関わらず、嘘八百を並べて出まかせの理由を作りだす、というものだ。そういうことは、やってこないとは限らないわけだよ。こんな調査結果なんて、偉そうかどうか、声が大きいかどうか、ということできまるからね。一般人はどっちの主張をより信じるのか、という一点だけで決まるってことなんだよ。事実や正しさでは決まらない、ということだ。

コンシューマーリポートの動画は、まさしくそういう類のものだ。「偉そう」という歴史ある団体の権威、これを利用した調査報告なんだから、意味があるというものさ。解説が正しくなくても、通用するよ、ということだ。そんなことは、一般の米国人になんて知られるわけがない。だから、正しくなくたって、別にいいんだよ。言う方には、何らのダメージも受けないわけだからな。

権威を失うとか、信頼性に傷がつく、といった、しっぺ返しを食らわない限りは、報告を出しても痛手を被るわけじゃないからな。



今後、日本でも、「パソコンを使うと、謎の目の痛みが発生した、腕や指が痛い、しびれた」とかの大運動でもやったらどうか?
そうすると、
 それらのパソコンを調べたら、驚愕の事実が判明!!
 共通する要因は、何と『インテル社製のCPU』が入っていたのだ!!
ということで、インテル社の社長でも呼びつけて吊るし上げればいいんじゃないのか。
「インテルのCPUのせいで、電磁波中毒になった、電磁波症候群になってしまったんだ、どうしてくれる、この恥知らずが!」

実際は、単なる「引き籠もり」とか、「パソコンやりすぎ」とか、「ネット中毒」とか、そういうことなのかもしれないけど、全品回収せよ、とかの要求をいくらでも出せるということだわな(笑)。
こういうのを正当であるとして認めるような国が海の向こうにはあるみたいだから、別にいいんじゃないのか。

米国運輸省だったかNHTSAだったかは、電磁波説というのを唱えていたらしい(Conclusory Allegations in US ~ トヨタ糾弾で得るもの )ので、日本でも「インテル社製CPUから出される超電磁波説」くらいは唱えたっていいんじゃないのか、って言ってるんだよ。
どうせ言うだけタダみたいなんだし、「風説の流布」による業務妨害と何ら違いなどなくとも、それが「国家権力の裏付け」をもって正当であると認めるような米国なんだから、同じように日本でもやったらいいんじゃないか?(笑)

「神が、私の目をCPUの超電磁波から守ってくれた」とかいう主張を、公聴会でもやるか、国会証人喚問でもやって証言させたらいいよ。世界中の笑い者になるだろうけど。こういうのを正当だとして、恥ずかしげもなく堂々とやって、インテルの社長を呼んで来い、って消費者運動でもやるべきだろうね。

そして、全製品を回収せよ、とな。

インテル社製のCPUを調べたら、”謎の電磁波”が出されているのは事実だからね。

その電磁波が消費者の目や腕や指やその他神経系にどんな悪影響を与え、どんな電磁波中毒症状を引き起こしているのか不明なのだから、安全を脅かしているのだろう?であれば、安全性が確認されるまで、製品を回収するべきなんじゃないのか?

日本の自殺者が増加したのだって、インテル社製CPUが日本市場に大量に出回るようになってからだ。日本のインテル社製CPUの入っているパソコンの販売台数と、自殺者の数をグラフにしてみたらいいよ。98年以降から2000年代前半にかけて、相関性が認められるグラフが描けるんじゃないのかな?(笑)
これは、「恐るべき殺人CPUなんじゃないのか?」という疑いを持たれても、これは仕方がないことなんだよな?
米国基準では。

待てよ、インテル社ではこうした事実を知っていたのではないのか?
電磁波が健康被害をもたらすという報告が出されたのは随分前からで、そういう事実を知っていながら、それを隠してCPUの販売を続けたのではないのか?
コンピュータの発する電磁波が人体に悪影響を及ぼすという話は、最近出されたものではなかろう?



普通は、こんなのあり得ないでしょうよ。理論的に考えることができれば、こういう主張は「へんじゃないかな」と気付くでしょう?事実に基づく主張というものを考慮すれば、こういうのを認められないでしょう?こういう難癖を言われたら、全製品回収でもやるんですか?インテル社では。違うでしょう?


ところがどっこい、どこかの国では、そうじゃないんだそうです。
そういうのを、大挙して認め、彼らの主張を正当なものであるとして大々的に報道し、危険な製品だという印象を植え付けることに躍起になるのだそうですよ。

もう笑うしかないな。



かつての栄光を失った「コンシューマーリポート」

2010年04月15日 21時02分34秒 | 外交問題
やってこい、と言ったら、早速やってきましたよ、と。
なるほど。


米国運輸省の恣意性が明らかに

これは、「Ford Explorer」記事への報復ですか?(笑)



こういう動画を出せば、一般人は簡単に騙せるだろうね。
そりゃあそうさ。普通は、こんな運転なんかするわけがないんだもの。

[動画]レクサス GX460…これが米消費者誌のテスト映像公開 | レスポンス自動車ニュース(Response.jp)

この記事によれば、

『同誌のテストは、約97km/hでの高速コーナリング中に、アクセルをオフにするというもの。その際、GX460はリアが大きく滑り、最悪の場合、横転の危険性があるという。コンシューマーリポートは、GX460に標準装備されるESP(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)の不具合の可能性に言及している。』

となっているわけだ。


コンシューマーリポートのドライバーとか記事を書いた人間は、アメリカの一般の運転者を「藤原とうふ店」(*)にでもしようというつもりなんでしょうか?(爆)

(*):『イニシャルD』という漫画の登場人物に由来


このテクニックは、所謂ドリフト走行のやり方です。
特に、4駆車の場合には、「アクセルオフ」が車の方向を変えるのに、非常に重要なテクニックとなります。

・回転半径の小さなコーナーに高速で突っ込む
→ハンドル右に切り始め
→突然アクセルオフ

これで、車の向きを変えることができます。4WD車の特性を生かしたドリフトです。

テクニックのある人がやれば、『アクセルオフだけ』で、高速コーナリングができるのだそうです。


要するに、車種には関係なく、同じ操作をすれば大体同じような車の挙動ということになるはずであり、ESPの作動タイミングにはほぼ関係なく、ドリフト走行となってしまうでしょう。その装置があっても、なくても、恐らくは「リアが流れて向きが変わる」という挙動を示す、ということです。

米国には、そういうことが判る人は多分殆ど存在しないでしょうから、こうした情報操作を成功させる結果となってしまうのですよ。だって、動画でドリフト走行のやり方を見せられても、「ああ、危なっかしい動きだな」としか見えませんもの。

そういう効果を初めから狙ってやっているものだ、ということですよ。


こういうのは、格付け会社の情報なんかと似ていて、いかにも「権威がある団体」という思い込みによって、正確な知識のない一般人たちに「誤った認識を植え付ける」には大変都合がいいのですよ。これこそが、情報操作の目的なんですから。


他の誰でもいいですけど、運転技術のある人間に、他の車種で同じ条件でやらせてごらんなさいな。似たような挙動を起こさせることなんて、楽勝でできますよ。嘘だと思うなら、米国の他のジャーナリストとかが調べたらいいよ。自分たちで再現してごらんよ。こっちが嘘を言ってるかどうかは、直ぐに確かめられるから。



沖縄は日本版「シンガポール」を目指すべき

2010年04月15日 13時05分47秒 | 政治って?
沖縄の新興策としては、一番なのがコレだ。


地域内は、

・基本的に英語
・外国人受け入れ態勢
・投資しやすい環境整備(不動産、税制、等々)

ということでいいんじゃないかと思うが。

だって、基本的に英語に慣れているだろうから。


あと、日本全国から英語のできる人が仕事をしに来るような態勢にすることが必要だ。


カジノなんかよりも、国際都市を目指す、ということだ。



昨日も言ったけど

2010年04月15日 12時23分17秒 | おかしいぞ
カジノを作ることは許さない。

沖縄に、って、何、ふざけたことを言ってんの?

マカオをみろよ、マカオを。


本当に、学習効果のない連中ばかりだな。
夕張の破綻を見ただろう?
ああいうのと、何が違うと思うか?


生半可な取り組みでは、絶対にうまくいかないぞ。
テーマパークとか、アミューズメントパークみたいなものだって、それこそ多数やったが、成功例なんて限られているんだよ。特徴を出せたものだけだ。そういうのは、世界中から人が集まるんだよ。東京ディズニーランドとか、そういうレベルのところは、成功できるだけだ。

アジア地域に、そんなにカジノを作っても、人は集められないよ。
あのね、ラスベガスとかが儲かるのは、世界中から人が来るからだ。一生に1度の思い出、みたいなもので、長い時間をかけて集客に努力してきたからだろう。だからこそ、ハマコーみたいに、数億円をスッてしまった、とかそういう武勇伝が生まれるというものだろ。


ただ単に、カジノが開かれているからといって、そこに人が集まるだろうというのは甘いんだよ。これまでのアンダーグラウンドだった「違法賭博・カジノ」が表に出てきたところで、それは所謂「ギャンブル狂」みたいな人たちが集まるとか、ヤクザがはびこるとか、そういう効果は生まれるかもしれないが、それだけでは存続・維持できないだろう。


長期的には、他地域との競争でどうなるか判らないから、一般の海外客なんかが減少すれば、残るのはヤクザもどきとかゴロツキとかの、賭場関係者だけだろ。なんかこう、夢がなけりゃ、人なんてそう簡単にはやってこないんだよ。たとえていえば、ラスベガスとかドバイとか、そういうようなもの、ということだ。愚かなオヤジどもが、競馬場を作るみたいな感覚でカジノなんかを設置しても、それで街が栄えるなんてことにはならないんだよ。



今年の日ハムは酷いね

2010年04月14日 19時05分22秒 | 俺のそれ
野球を知らんのか?

と思うような展開があるね。


多分、ノムさんとかが見たら、愚痴ること間違いなし、ではないかな。

昨日の試合もホント酷い、って感じ。


1点差で追いかける8回裏、2アウト、ランナーなし。
打者、キャッチャー大野が単打で出塁。投手は右投げの藪田。

普通、ここは、1塁に代走、でしょ。これをしないのは、ベンチに捕手が残ってないとか、ランナー大野の足がかなり速いとか、残り回が多いとか、そういうような場合では。だけど、1点負けてて、ここで取り返さないと最終回は普通は抑えの切り札が出てくるわけだから、得点チャンスなんてそうそうあるもんじゃないでしょ。

加えて、投手は右投げだし、フォークを多く投げるんだから、当然攻める走塁を狙うに決まっているでしょ。


なのに、どういうわけか、そのまんま。
紺田や村田が残ってるのに、出さない理由が判らない。
捕手だって、鶴岡が残ってたんだし。


配球はその時によってわからないけど、フォークから入ることは珍しくはないよ。盗塁するのが必ず成功するかどうかなんてわからないが、そういう攻めを狙わないと打って得点できるとも限らない。初球盗塁を狙うのは、十分あったろう。
で、運良く、次打者の陽が長打。

この2アウトからの長打でも、本塁に還ってこれないのな(笑)。
普通に考えて、セオリー通りなら、代走出していて、あそこはまず1点のケースでしょ。打球の速さとか、クッションボールの処理とか、そういうのはあるけど、得点奪えず2、3塁になってしまったのだな。

こういう采配ミスがあっても、次の糸井がカウント2-3から、タイムリーヒットだったのだけど、これも、2塁の陽が還れず3塁に残ってしまったのな。結局この回は、この1点止まりで、延長負けとなってしまったのだな。

いや、糸井のヒットで2塁ランナーが戻れたかどうかは、判らないよ。
だけど、2塁ランナーのスタートが相当悪くなけりゃ、フルカウントなんだから、死ぬ気で走るでしょ。

采配も采配だけど、走る方も走る方なんだな。


こういう試合を続けていては、勝てる確率というものが落ちるわけだ。




史上最低の愚策―カジノ&パチンコ

2010年04月14日 14時01分18秒 | おかしいぞ
ホント、こいつらはどうしようもないな。

カジノ議連きょう発足 パチンコ換金、合法化検討(産経新聞) - Yahoo!ニュース


こういう低劣、短絡の思考が日本をダメにしているとしか思えない。

ホント、どうしようもないわな。

特に、年寄り連中にこういう安易な「カジノを作れ」とかいう愚かな提案をしていることが多いな。たとえば、石原都知事とか亀井大臣とか。


いいか、よく聞け。

公設の賭場を開いて、それで国が栄えるというのか?
射幸心を煽り、一家破滅を誘うような、それとも人間破滅に追い込めるような、賭博でガッポリ稼いで、社会の役に立つ金となるのか?

一体、何を言ってんだ。


沖縄の振興策なんかでも、「カジノを作ろう」とかいう愚かな提案をしている大臣なんかもいたかもしれないが、そういうのは、全くの幻想である。そんな産業振興は、ニセモノに過ぎない。将来の沖縄を幸せにしたりはしない。賭博で栄えるなんて話は、全くの出鱈目である。

もう少し知恵を働かせればいいものを、そういうのを本気で考えている議員連中が大勢いるようで、亡国に加担したいという人間がこれほど多いのかと驚くね。目先のことだけしか考えていないのだな。本当にどうしようもないわ。


諌めるはずの年寄りが○○で、老いも若きも○○が揃っていては、どうりで教育がダメ、結果として次世代にも○○が植え付けられる、という悪循環ということですな。




これは、「Ford Explorer」記事への報復ですか?(笑)

2010年04月14日 09時43分28秒 | 外交問題
どうです?
やっぱり、そうだったでしょう。

こっちが書けば、必ず対抗措置を取ってくる、と。

トヨタの新型レクサスGXに「安全性のリスク」-米専門誌(Update1) - Bloomberg.co.jp

(以下に一部引用)

消費者団体コンシューマーズ・ユニオン(CU)が発行する同誌は発表文で、レクサスの2010年モデル「GX460」に対する評価は、緊急運転テストでのハンドリングを理由にしたものだと指摘した。同誌から2001年以降に安全性のリスクの可能性があるという評価を受けた車は他にないという。

  同誌は、コネティカット州のテストコースで、レクサスGXの後部が「横滑り防止装置(ESC)で安定を取り戻す前に、車体がほぼ横向きになるぐらいまで横滑りした」と指摘。「現実の運転では、そのような状況は横転事故につながり、重傷者または死者が出る可能性もある」との見方を示した。

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ほらね、必ず報復を考えてくるわけ。
しかも、この前に書いた話が

 フォード エクスプローラー

の事故の話だったでしょう?

米国運輸省の恣意性が明らかに


しかも横転事故について書いたんですが、そうすると、これに全く同じように対抗報道を流してくる、ということですな。

同じSUVというカテゴリー、車格も近いライバルモデルと言ってもいいのがレクサスGX460でしょうね。これの「不買推奨」というのだから、これはもう「ああ、そっち系の圧力がかかったのね」というのがアリアリでしょうよ(笑)。

こうした「不買推奨」という手口は、他の分野でもよく使われた手法なんですよ。
そう、日本株の個別銘柄ですな。あれは、特定の証券会社がレーティングを出して、意図的に株価操作を行う時とかに、都合よく用いられていたものですな。カタカナ系の会社が多かったかもね。

ニュース内容も勿論、上がっても下がっても「○○証券の不買推奨(*)が影響したのではないか」みたいな適当な憶測記事を流す、と。株価操縦にはまことに都合よい方法だった。

(*):これは不正確な表現でしたね。不買というよりも、レーティング引き下げというか、「売り推奨」というやつとかですな。



こういうのは、別に株だけじゃなくても使える。
情報操作の基本的構造は一緒だから。


ああ、レクサスの不買レポートには、運転の方法とか詳しく出ているわけではないだろうし、他の車種で同一条件でテストしたということも多分ないと思うよ。
横転事故の可能性なんて、パリダカラリーに参加しているような高性能の車でも、現実に横転はあるから。

横転事故なんて、そういう条件、運転方法を取れば、横転は起こせるよ。車の性能がどんなに上がっても、物理法則を完全に支配し制御できる程には強力じゃないから。

速度を出来る限り早くして、回転半径を極力小さくして、ハンドルを急に切り返したりすれば、横転可能性は高まるに決まっているよ。遠心力の大きさによるわけだから。他の車種で同じ条件で運転したら、横転しないといえるかな?

エクスプローラーだけじゃなく、エクスぺディションとか、リンカーン・ナビゲーターとか、あるいはレンジローバーとか、そういう車でも同じ条件ならどうなるのか、という比較をしないと正確には判らないんじゃないのか?


緊急運転、という、非常に曖昧な、しかも「通常では行わない特殊なハンドル操作、運転」というのをやっているわけだから、それこそパリダカラリーのごとく車の挙動限界にチャレンジするような操作をやれば、横滑りくらいはいくらでも可能だよ。

そういうのは、ベンツのAクラスの時の話と近いと思うけど。


ま、いずれにせよ、ラフードの動きがまずいな、と感じたら、次は別なチャンネルを使って、民間団体とかを動かす、と。情報操作の方法なんて、いくらでもある、ということを改めて証明してくれることになりましたな。

まんまと墓穴を掘ってくれまして、ご苦労さまです。




鳩山家の坊ちゃんが羨ましい(笑)

2010年04月13日 20時20分48秒 | 俺のそれ
確かに老後の心配というのは、かなりあるよね。

サラリーマンの退職準備不足が露呈、「老後難民予備軍」増加の兆し | ビジネスニュース | Reuters


老後資金にどれくらい必要なのか、というのは、自分では何とも判らないし。
所謂、「長寿というリスク」ってやつだな。慢性の病気持ちになって医療費とか介護費用の出費が多くかかり、尚且つ死に切れない(笑)、といった状況だな。病気持ちなんだから、その分早く逝けそうな気もしないでもないが、それがどっこい意外と長生き、みたいな。

自分がそうなるかどうかは判らない。
だけど、老後資金には不安があるし、公的年金だけでは到底心許ない。退職金なんかも期待できないとなれば、そりゃあ、もう自衛するしかないわけで。

私的年金は制度も運用会社も別々のものに加入しているし。JALみたいなことがあるので、みなさんも安心できないかもしれませんよ(笑)。単一の制度では不安があるよね。

終身型も入れておかないと、それこそ長寿リスクというのが気になるし。
確定給付型に頼るのは不安ですよ、そりゃあ。
というわけで、資金は分散しタイプも分けるということにしていますが、実際どうなのかは不明である。たとえば、日本の国家財政が破綻し、これまでの積立てきた資金は異常なまでに過小となってしまうというリスクだってないわけじゃない(笑)。

そう考えると、死ぬまで働くことを目指すべき、ということになるんでしょうか。


果たして、70歳とかになっても雇ってくれるところがあるんだろうか。これはこれで、不安ですな。公務員の高額な共済とか、ホント羨ましい限りですわな。「渡り」でうまく逃げ切った官僚の方々は、それなりにいたんでしょうし。


今後は、そういうのも無くなってゆくんでしょうかね。
全ては、自衛、自己責任ということになるのかも…。



米国運輸省の恣意性が明らかに

2010年04月12日 16時30分18秒 | 外交問題
彼らは、こっちが書けば書くほど、ムキになって「追加制裁だ、新たな裁判提訴だ」と”アノ手、コノ手”を駆使してくるわけである。見ていて、本当に面白いね。

これで中国当局の恣意的法運用を批判しているのだから、恐れ入る。


在沖海兵隊は日本に必要か?


この中で述べた通りである。

参考までに、フォードの死亡事故問題があった2000年には、どうだったのか?
エクスプローラーの横転事故多発で、公聴会が開かれたであろう?

あの時の制裁金よりも、今回のトヨタへの制裁の方が「重大な罰」ということで、過去最大の制裁金を課し、それも重複で課すということらしい。

フォードの事故例は、どうだったか書いておこう。

・1400件の事故報告
・250人負傷
・88人死亡

ということであったらしい。


これよりも、ラフード長官にとっては、「トヨタのリコールの方がはるかに問題なのだ」ということらしい。これが、恣意的ではない、といえるか?


やってこい。
トヨタ叩きを米運輸省がやればやるほど、彼らの意図がどういうものであったか、というのが明確になってゆくだけだ。

フィギュアスケートの採点の話と似たようなものだな。習性がよく似ているよ。

恣意的であることを指摘する
→正当化する為に罰を与えようとする
(事情聴取、リコール強要、捜査着手などの広報、公聴会、訴訟)
→やっぱり陰謀という疑いが強まり、指摘する
→より一層正当化の為の措置をとる(制裁金など)
→ああ、やっぱりな、と確信に至る


大体、NHTSAとかの公的機関から、トヨタ車と類似の報告例について、正確な統計数字が出されたか?販売台数とか、累積の市場台数とか、そういうのも公表しているのか?
他社のフロアマットの事故例とか、アクセルペダルの戻りに関する苦情件数とか、そういう数字が公表されたか?全てが公表されてるのか?

もし、隠すなら、それはどういう意図なのか?
言えないワケでもあるからか?
まあ、それは言えないわな。正確な数字を公表してしまえば、他の人たちにも「本当のこと」というのが、何なのかバレてしまうからだ。



まあいずれにせよ、当方が書けば書くほど、トヨタは窮地に追い込まれる、ということになるな。そっとしておいてほしい、ほとぼりが冷めるまで静かにしていたい、そういう思いがトヨタ側にはあるかもしれないが、ここで終わって米運輸省の言い分が通ってしまうと、今後の工業製品はどんなものであろうと同じ手を使われることになる。だから、トヨタがかりに生贄となってしまうとしても、退くわけにはいかないということになるな。


証拠によらない、「消費者側の過失や責任」というものを完全に無視した主張が認められれば、どんな言い分だろうと通用するよ。

例の毒ギョーザ事件の症状を訴え出た6千人に賠償せよ、というのを認めることになり、企業は全て過失を認めなければならなくなる。どんな自動車事故であろうと、運転者に過失があろうと、「車が急加速したんだ」と自分の責任を回避する証言をすれば、全部車のせいにできる。絶対に謝らないという、米国人気質みたいなのが大勢いると、事故原因には無関係に車両を全てリコールせよ、と要求できるということになる。

苦情件数は、必ずしも製品の異状や問題を示すものではない。


どんな状況であろうと、
「車が勝手に加速した、どうしてくれる、恥を知れ」と言い放てば、それは全て認められる、ということなのだから。
ブレーキがなくても、神のご加護で車が止まるという国では、どんな言い分であろうとも、公的機関が認めてくれるということだ。議会も同じ。

車両に原因を特定できないのに、どうして「トヨタ車のせいだ」と断言できるのか、それが知りたいな。レクサスでもプリウスでも、車両の機能が原因なのだから、大々的に報道された「神の御加護レクサス」とか「サンディエゴのでっちあげ疑惑プリウス」について、NHTSAが事故原因を公表すればいいだけである。

それができないのに、「○○が原因だ」として制裁を課す国というのは、異常ではあるな。
どんなデタラメも通用する、ということだな。警官の目撃証言なんて、クソの役にも立たないだろうよ。「ブレーキを踏んでいるように見えた」という証言は、一体何の意味があると思うか?
カリフォルニア警官は、車のドアを透視でもできるのか?
ブレーキペダルを踏んでるかどうかは、直接見なけりゃ判らんじゃないの。フロアを思い切り踏みつけているのと外見上で区別がつけられるのか?

テレビ映像が残っているだろうから、リアのランプがずっと点灯しっぱなしだったかどうかを見るのが普通なんじゃないの?ブレーキランプが光りっぱなしじゃなけりゃ、踏んでない可能性は否定できないわな。ランプ類の電気系統に問題がなかったのであれば、ブレーキを踏んでる限り、点灯する。

参考までに、運転に慣れている人ならば、ペダルに僅かな遊びが設けられているので、ランプが点灯していてもブレーキ自体は作動していない程度に踏み込むことは可能だろうと思うけど。「遊び」の範囲内で踏んでいれば、ブレーキは利かない。そう難しい操作じゃないからね。電気的には踏んでる判定になると思うので、ブレーキランプは点灯すると思うよ。


まいいや。

今度は、悪魔がハンドルを操作したからだ、とでも言うかもしれないね。


制裁をやるなら、やってこい。

他社の件数とかの資料とか、あらゆる数字を公表せずにやってくるなら、それは確実に恣意的運用とみなす。証拠が十分揃っているなら、必ず公表できるからね。後ろめたさがない時には、データを明らかにすることは、なんらの不都合も生じるはずがないのだから。

GMやフォードの件数とか、そういうのが出されないとすれば、明らかにオカシイな。販売台数が多くなれば、当然同じ割合で発生したとしても報告件数は増加するしね。

問題の車両について、事故原因を特定できないのに、車両に起因する事故であるという判断をするのも、間違いなく恣意性の顕れである。世界中が、こうした米国の陰謀について知ることになるだろう。



ああ、追加ですが。

日本の政府筋とか、霞が関とかは、全て言いなりか?
国土交通省も、ただボケっとしてないで、米国側の公的機関に「正確な統計数字の資料」をなんで要求しないんだよ。
新たな高速道路建設なんて後回しでもいいだろうが。そんなくだらんことに時間を費やす前に、やるべきことがあるだろうが。何をやってんだよ。

大体、日本の企業がいたぶられているというのに、見殺しか?

アメリカなんて、貸金の上限金利が元々から法的に決まっているのに、それを明確に線引きするというだけで、駐日大使が金融庁担当大臣の与謝野さんのところにねじ込みに乗り込んできたでしょう?

シーファー大使が金融庁の大臣室まで直でやってきて、文句をひとしきり言っていくわけなんですよ。忘れたんですか?


それに引き換え、日本の弱さはどうですか。
役所が、情報交換・共有の為の資料要求すらできないなんて。
薬品の安全情報とか認可情報なんかと、同じようなものではないですか。どうして、資料とか情報を聞くことさえできないんだよ。

ホント、木偶の坊ばかり、ってことなんだな。


タブーに触れたこと、反米的な思想傾向が見てとれたこと、そういうのが政権交代と相まって、許し難い・腹立たしいという雰囲気が米国側の特定層にはあった、ということさ。

その一つが、「トヨタ車の事故」という特定ターゲットに結び付けられたのだ、ということなんですよ。スポンサーも楽ではない、ということさ。
ちょっぴり「危ない橋」にチャレンジしたら、向こうさんの逆鱗に触れたということだ。




もうなるようになれば?→総量規制

2010年04月12日 14時26分24秒 | 社会全般
なんか、今更になって民主党が騒ぐというのも、何だな。

ほれ、確か貸金業界から資金調達、じゃなかった献金とか、受けていたんでしたか?


そういう繋がりがどうのということではないかもしれないが、もう時間的にもギリギリになってしまっているのだし、仕方ないんじゃないの?

はてなブックマーク - 「総量規制」で個人事業主ピンチ 民主党が金融庁方策に噛みつく (1/2) : J-CASTニュース


大手の貸金業者は、腹をくくったんんじゃないですかね。

主婦に貸さない、とか、総量基準抵触者には追加融資してない、とか、そういう風に変えてきたのであれば、ここまで来たら、そのままやったらいいんじゃないでしょうか。どんな混乱や変化が起こるかは、判りませんが。




待った結果は…

2010年04月11日 16時58分11秒 | 俺のそれ
んー、なんか非常に残念。

はてなブックマーク - 問題を先送りする医学 - レジデント初期研修用資料


これって、教訓みたなものが得られてないのな。
待ったらどうなるかって、そりゃあ時々訴えられる事態を生ずるんじゃないのかね。


加古川事件もそうだし、あの奈良の1件もそうだ。
待つ、というのを意図しようとせざると、「自分の病院」にいたままで(わざと待っていたとは限らないけど)時間が経過してしまえば、大問題となったり訴えられたりする、ということなんじゃないのかな。


これが、他に病院のない離島のような環境なのであれば、「翌朝に船が出せるまで待つしかない」という限定された状況になるが、そういうことは滅多にないわけで。待てるかどうか、の判断は、医師に委ねられるわけで、その判断に過失があれば、それは問題になるに決まっている。


こう言ってはナンだが、医師の「できない方」に合わせてくれないと困る、みたいな言い分って、おかしいような気がするけど。
できないのを許してくれないと、できる医師がいるというだけで、「できない医師たち」が困り果ててしまう、みたいなことなんですかね。そういう主張ではないのかもしれないが、できる人たちもできない人間に合わせて「あんまりやらないでくれ」みたいな話にしか聞こえないんですよね。


神奈川の例って、一体どういう話だったのかは知らないけど、救急受け入れだけの話なんですかね?

病院の稼ぎの大半は、普通の外来とか入院とかなんじゃないかと思うけど、救急の受け入れが24時間いつでもOKというだけで圧倒的有利に立てるかな?
それまでの各医療機関が築いてきた「患者との信頼関係」とかって、大義名分はどこへ行ったのかな、って話。

提供される医療の質とかサービスに圧倒的開きでもない限り、新参医療者が既存施設を殲滅できるかな?
救急をやってない小規模施設とかで、外来だけでもやってるところは多数あると思うけど。いい先生、というだけで、外来だけでもやっていける、ということですよ。それが倒産ということであると、それは、単に救急の受け入れ云々という問題なんかじゃないのではないのかな?そんなことだけで、本当に潰れるところまで行きますかね?もっと、医療の根本的な部分で、一般的に言う「いい先生」とか「上手なお医者さん」とか、そういう患者側の評価というのが、圧倒的に差があったとしか思えないのだけど。それとも、医療水準とかには無関係に、資金にものをいわせて、広告戦略とかマーケティング的な部分で完璧に敗北とか、そういうことなのかな。


医師といっても、ピンキリなのは当然で、「できない医師」に合わせてシステムを構築してくれ、というのは、簡単に賛同できるものではない、というのが個人的感想。むしろ、できるようになってくれた方がよい、ということである。そして、できる人間を多くした方がよい、というのも当然ということになる。

たとえば、挿管もできない医師を当直にしておくという方が問題だ、というので、そういう研修方向に変わったはずでしょう。これを「できない方に合わせてくれ」ということでは、水準の向上は望めないということなのでは。


待ってもいいかどうか、なんてのを、内科の疾患なのであれば内科Drが診断すればいいだけで、救急もヘチマも関係ないと思うけど。内科Drが自分の領域外の判断に苦慮して結論が出せない、というならそうですか、とは思うが、それは他の多くの内科医に尋ねても「答えは出せない、判断は分かれる、一定の回答が得られない」みたいなことでしかない。自分の専門である内科医には判らない疾患(状態)である、というのなら、待てるかどうかの判断なんて当てにならないのだから、待てばそれ相応のリスクを負うことになるだろう、ということくらいは想像がつくのではないかな。判断の正確さ?(適確さ?)が救急だから優れるということでもないと思うし、内科医は診断する仕事なんだからそもそもは専門のはずだろう、とは思う。


待ってもいいという判断が正しいなら、「寝てて待っていてもいいですよ」、で、別にいいんじゃないのかな、とは思うけど。素人考えで申し訳ないんですが。

そういう話ではない、ということなのかもしれませんが。



そういう問題じゃないと思うけど

2010年04月10日 18時24分21秒 | 社会全般
うーん、コメントに細々答えてはいるけど、問題点には答えてないような気がする。

はてなブックマーク - やっぱり「民業圧迫」とか云っているヤツはバカだった - シートン俗物記


根本的には、銀行業務等金融で稼いだ金を、「郵政につぎ込める」という構造が問題なのだ、ということが基本的なことでは。

かつての構造と同じ。公社時代と変わらない。

郵貯と簡保で巨額資金を集める
→特定の公的部門に流し込む
→利ザヤを数兆円得る
→これを郵政が無駄遣い&非効率業務で費消

ということですね。
この「利ザヤ数兆円」というのは、支払い主体は国民です。間接的に税金が投入されているのと同じなのです。

郵便事業や郵便局事業での非効率があっても、金融と保険で稼いだ金を際限なくつぎ込めるという仕組みは、問題となるということです。たとえ赤字部門となってしまうとしても、できるだけつぎ込む資金を最小化するには、ケジメがつけられていることが必要です。

会計上でも、きちんと区分されている方がよいはずです。


仮にかんぽ生命が運用で大きな利益が出せるとしても、この利益は「加入者に還元されるべきお金」であって、郵政が無駄な業務運営をやる資金に回せるわけではない、ということです。

ゆうちょ銀行が「国の機関」という背景と絶大な知名度を利用して、安く資金を集められるとしても、その分は「リスクのある資金」に回りにくくなる、ということを意味します。

そもそも、競争力が弱い金融機関は、他よりも「高い金利」を約束して資金を集める必要があるわけで、一般の企業だって同じですよね。知名度が高く信用力の高い企業であれば、資金調達コストは下がる(社債なら低い利回りということ)し、そうでもない会社ならば、もっと高い金利を約束しないと資金を集められない、ということになります。これは銀行だろうと同じだ、ということです。


つまり、高い調達コストであれば、それ以上の運用利回りを挙げないとならない、ということになるわけです。そうするとこれがリスクのある投資に回る、ということになるはずなのですね。とても国債運用なんかに回していては、成り立たない、ということです。

今の金融機関の多くは、資金集めに苦労していない、ということはあるでしょう。
それに、貸出がまるで「殿様商売」になっていることも、競争が働いてないことの顕れだろうと思います。貸出金利の銀行間競争が極めて不十分ですからね。


全ての消費者が極めて合理的に収益を目指すということであれば、たとえば郵貯よりも高い利回りの資金に移動するというのが本来の姿なのですが、日本では特に高齢者を中心に何も考えずに郵貯に置いているという人たちは大勢いたと思います。これは、かつてのマル優というのがあったが故ではないのかな、と思ったりします。
高齢の貯蓄額の多い世代は、どちらかというと郵貯を選好してしまいがちなのではないのかな、と。

ま、いずれにせよ、国債運用だけで利益が出せるというのは、デフレ期間だったからこそできた技みたいなもので、もし今後に預金金利が上がって行けば、利払いが逆ザヤになりかねないと思いますね。

ゆうちょ銀に300兆円の資金があれば、0.7%利ザヤでも2.1兆円なので、これを郵政に全部つぎ込めば楽になる、というのはそうだろうね。
だが、300兆円の国債の生み出す利息は、今後もそう大きくは変わらないのだからね。これから新たに獲得する資金で投資する国債は別だろうけど。サヤが縮小すれば、資金量を大幅に増やすか、運用方法を高利回りに変えるよりないのだからね。それは簡単な話ではないよ。




阿久根市長の裁量権濫用という認定

2010年04月09日 18時29分52秒 | 法関係
ま、当然の判決ではないかな。

張り紙はがしで免職は違法=阿久根市処分取り消し-裁量権を乱用と認定・鹿児島地裁(時事通信) - Yahoo!ニュース

(一部引用)

鹿児島県阿久根市の竹原信一市長の意向で掲示された市職員給与総額の張り紙をはがし、懲戒免職処分を受けた男性職員(45)が、処分取り消しを求めた訴訟の判決が9日、鹿児島地裁であり、牧賢二裁判長は「社会観念上著しく妥当性を欠く。裁量権を乱用しており違法だ」として、市の処分を取り消した。
 牧裁判長は「(張り紙をはがした)行為に対して懲戒免職処分を行うことは、市のこれまでの処分例と比較しても、著しく重い」と認定。市の「組織の秩序維持を阻害する行為で、処分は妥当だ」とする主張を退けた。判決は、張り紙をはがす行為は「職務上の義務に違反した場合に該当する」としたが、懲戒免職処分の対象となる行為と同等の悪質性や重大性は認めなかった。

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懲戒免職事由に該当するとは思われないわけで。
これは以前に書いた。

阿久根市職員懲戒免職事件と竹原市長の横暴


法学無知の素人考えで申し訳ないんですが、大体はいい線行ってませんでした?

んが、そうでもないか。


いずれにせよ、職員の人は給料も止められ、出勤も止められ、ということでしたので、復帰されることを待ち望んでいたことでしょう。



健保組合は公平なのか?

2010年04月08日 12時45分59秒 | 社会保障問題
健保組合では、医療費が一律であるということについて、どう考えているのか知らないが、値段を平等に、ということは、支払う側の負担も当然そうするべきだろう。

では、今の健康保険制度は平等なのか?
健保組合の方からは、「国保組合が補助金をもらってずるいぞ」とか、「後期高齢者医療費の負担を肩代わりするのはおかしいぞ」とか言うわけだが、それは、ヨソの批判だけであって、健保組合が公平かどうかについて立証できるものではない。
当方の主張というものは、「じゃあ、平等になるように、負担率も揃えましょう、運営方法も最も効率的な健保組合さんのやり方にしましょう」って提案をしているにも関わらず、健保組合連合会ではそれを拒否してるんだろう。

しかも、訴えるのは姑息な大衆煽動のような主張なのだ。
具体的には「サラリーマンの保険料率が値上がりする!!それでもいいんですか!」という類のものだ。まるで、米国の公的医療保険導入に反対していた人々と一緒なのである。「低所得者層の為に、我々の保険料が値上がりするのは許せない、絶対反対!」ということですな。

つまり、健保組合連合会の方で散々言い募る医療の平等って、実は都合のよい使い分け、ということでしょう。それは、自分たちの既得権益だけは守りたい、という抵抗勢力ですよ。



二言目には、健保組合は赤字だ、赤字だ、ということを殊更強調して言うわけだが、その解決方法をご提案しよう。

ファイル:数字・言葉・経済 健保連が10年度予算 過去最大の赤字見通し - 毎日jp(毎日新聞)
(一部引用)

報告のあった1313組合(回答率89.8%)の回答から全体値を推計した。それによると、平均保険料率は7.43%から7.62%に上がったものの、給与やボーナスが減ったことなどから保険料収入は前年度比829億円減の6兆145億円だった。

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さて、この記事から判ることは何か?
健保組合の平均の保険料率は『7.62%』だ、ということ。これは、高いか安いか、といえば、「安い」わけである。前から書いている通りだ。

健保組合は医療保険制度上で圧倒的に有利


では、同じサラリーマンでも、「協会けんぽ」であるとどうなのか?
8.2%だった保険料率は、9.34%に大幅引き上げである。健保組合は僅か7.62%で済んでいた(*)のに、だ。仮に、健保組合が協会けんぽと同じ保険料率だとすると、どうなるか見てみよう。

・7.62% → 60145億円
・8.20% → 64723億円(+4578)
・9.34% → 73721億円(+13576)

これが結果である。
赤字になっていた主な理由は、「保険料率が低すぎる」ということである。同じサラリーマンが平等、というなら、協会けんぽと同じ負担率にすればよいだけなのである。赤字額は縮小するし、今年度の保険料率を適用すれば、1兆円以上の保険料増収となるはずだから、赤字が解消されるかもしれないぞ。

(*):しかも、本人負担率はもっと下がる。それは事業主側が多く払う為だ。なので実際に勤務している人の保険料負担は2倍近くに差が開くわけである。


健保組合の方では、「同じ医療を受けるなら、同じ支払いでなければおかしい」という主張をしていたんですよね?忘れたわけではありますまい。
健保組合は、例えば病院と診療所では同じサービスなんだから、患者負担が同じじゃないのはオカシイじゃないか、と言っていたわけなんですね。確かに一理あると思うので、そういう方向にしたんでしょう。それが再診料だったかの統一ということだったと。


さて、一方では、保険料負担というのは、言ってみれば患者負担なんですよ。そうするとですね、同じサラリーマンでありながら、全く同一の診療を受けているのに、「地域や勤務先」によって「患者負担が全く異なる」ということになっているわけです。これは、健保組合の論理や主張からすると、明らかに矛盾するでしょう?
これは健保組合だけではありません。国家公務員共済組合も同じ理屈なんですよ。保険料率は、もっと低い6.434%でしたから、一番得ですねということです。


つまり、健保組合側の言い分というのは、欺瞞に過ぎない、ということです。
彼らは、国民の医療を良くしようとか、そういう意図を持ってやってることではない。自分たちは負担したくない、できるだけ負担を逃れるには、どうしたらいいか、企業が一番儲かるにはどうするか、既得権益者たち―大企業や公務員など―を守るにはどうするか、そういうことだけを考えて意見を言っているのと何ら変わりがない。

患者の負担がどうの、とか、患者側の立場で云々、とかそういうもっともらしいことを言いながら、本質は「オレは払いたくない」という一点に行き着くわけである。そういうのを隠蔽するレトリックを駆使しているに過ぎないのだ。


連合も、結局はこうした大企業勤務の権益を守る団体なので、絶対に認めようとしないだろう。役人と大企業が一致していれば、権力構造の中枢を握るわけだから、彼らに対抗できるはずなんかない、ということさ。その他大勢が明確に気付いて、数で押し切れるくらいに結集しない限りは、無理なのだということ。


健保組合が「他の保険の負担を肩代わりをしている」というのは、単なる大衆煽動に過ぎない。現実には、払っている保険料率は低い、という不公平を維持する温床となっているのである。その既得権を守るのは、役人や大企業という「特に優遇されている人々」なのである(一部は学者もそうかもね。国公立大学とか私立大学とかの共済加入なので)。



ゆうちょ銀行の末路を占う新銀行東京

2010年04月07日 13時04分10秒 | 社会全般
日本郵政のみなさん、特に、現場のみなさんに最も言っておきたいと思います。

新銀行東京という”官業銀行”がどうなってしまったのか、ということを、よく見ておくべきです。彼らの失敗を学ぶべきです。


Yahoo!みんなの政治 - 政治記事・ニュース - 政治記事読みくらべ - FACTA - 瀕死の新銀行東京がメガバンクに融資を懇願


集めた資金の運用能力がなければ、杜撰融資で焦げ付きを増やしてしまい、定期貯金の払い戻しに窮する(笑)というような、石原銀行みたくなってしまうわけだよ。
或いは、潰れた日航みたく「原油先物」や「デリバティブ」で巨額投資損を食らってしまう、とか、だろ。直近では、ゆうちょ銀自身が投資損を1273億円だったか、計上しとっただろ?


石原都知事と日本郵政(西川)の失敗は似ている

新銀行東京に学ぶ経済学~その5


いいですか、郵政を支える現場のみなさん、みなさんの給料を削り取り、待遇を大幅に悪化させ、正規雇用を打ち切って非正規にしていたような連中というのが、こうして「巨額投資損」を積み上げてゆくわけですよ。何の経営責任も負うことなく、だ。

しかも、共通するのは、「官業」として胡坐をかいている上で行う「投資損」というものである。新銀行東京も、日航も、ゆうちょ銀も、同じように役人系の連中とかが無謀な計画をやってしまうとか、「官の金」だと思ってタカリにくるとか、そういうのが一緒なんですよ。


だから、このまま行けば、ゆうちょ銀行も同じように悲惨な未来へと突き進む可能性が高いと思いますよ。一番困るのは、最も人員の多い郵便事業と窓口なんですから。
人数の少ないゆうちょ銀が、将来破綻しようが整理縮小されようが、そういう時のダメージは大したことにはならない(金額的には巨大になると思うが)。その巻き添えを食って、その他大勢の郵政の労働者たちは、一緒にリストラされたりとか迷惑を蒙ることになるわけですよ。


JALのことを思い出してほしい。
無理やり、というか、どういう経緯かわからんけど、JASと統合させられましたよね?
で、元々JAS系って、テレビ業界で喩えて言えば「テレビ東京」みたいなもんで、華がないってことだったんです。フジとか日テレとかみたく、金回りがいいということもない、みたいな(笑)。給料とか大して高くもないけど、地味だけどまずまず堅実経営を心がけて、大きな投資もないけど大損もそんなにない、という感じでしょうかね。でも、JALとくっつけられて、潰れる時は一蓮托生。被害は分け合う、ということになるわけなんですよ。


片や、派手にやって、羽振りよく無駄金を吸い尽くして、でも、潰れるわけ。新銀行東京みたいに、一時は盛大にやって一部の上の方の人間たちだけにうまみがあるだけ。日本郵政に群がった連中とかもそうだったでしょう?
けど、現場はそんなことはないわけで。でも、潰れる時に被害を蒙るのは、現場なんですから。


なので、官業で銀行なんかをやっても、殆どが失敗に終わると思う。
政府関与というのを一部には残したい、ということなら、黄金株でも入れときゃいいだけなんですよ。1株で済むから。で、細々と命令する権利はないけど、「絶対にイヤだ」という権利だけ与えておけばいいんです。役所がいちいち口出ししてくることとかって、殆どの場合にダメになるとか、うまくいかないことが多いんですよ。だけど、「これだけは認められません」という拒否権だけ与えておけば、とんでもないことをしようとするときだけ、止めてください、って言えるんです。それでいいでしょう?


むしろ、地域とか置かれている環境とかで、もっとこうしたい、とか、こんな風にできたらいいのに、とか、そういう工夫の余地や自由が欲しいなと思ったこととかあるんじゃありませんか?
ならば、法律でがんじがらめにされるより、もうちょっと好きにやらせてよ、ということになっている方がいいんですよ。金融とか、小口資金管理なんかをやりたい、ということなら、そういう機能を持って商売ができるよ、ということになるでしょう?
セブン銀行とか、実際そうやってますよね?

けど、本体に銀行を組み込むと、イカれる時には郵政全体が一緒にイカれるわけなんですよ。個別の問題なんかじゃなくなるわけですよ。1軒の郵便局で、コンビニやりたいとか、薬局もやりたいとか、その横で銀行業務もやりたいとか、そういう機能は個々の判断でできるべきなんでは。自分が経営者、という視点ということです。そういうつもりじゃない、損しても「どうせヒトの金」という輩に多額の資金を預けると、新銀行東京とか日航とかゆうちょ銀とかの巨額損失みたいなことを、平気でやってしまうわけなんですよ。それでもいいと思いますか?


なので、本当に郵便を守りたい、と思うなら、危険なゆうちょ銀を「本格的官業銀行」として残すべきではない。どうしても「銀行業務をやりたい」という経営判断ならば、そうすればいいだけ。JRを見てごらんよ。ある程度、自由にやった方がSuicaとか出せて、それなりに事業を成り立たせているではないですか。そういう体制、発想が重要だと思うけど。


過疎地こそ、電子マネーの威力が発揮される、ということをよく考えてもらいたいよね。足腰が弱って、局舎まで行けないとか、交通の便が悪くて行けないとか、そういうのも解消されうるのだ、ってこと。ATM投資が大変だ、ということなら、携帯電話のアンテナ網が来てるなら、そういう既にあるインフラやシステムを利用してできるものを考えればいいんだし。発想として、いちいちおばあさんが何キロも歩いてお金をおろしに行かねばならない、という発想そのものが、間違ってるんじゃないかと思うけど。そういう不便を変えてゆくことこそ、意味があるんじゃないのか?

昔は、川まで水を汲みに行くとかだったでしょう?
遠い場所まで歩いて行かねばならなかった。
けど、それは、便利な水道というものに変わったんだよ。そういうのと同じ。使えるものを使う、便利になる工夫をする、というところに商機があるんじゃないのかな。ま、経営センスがあるわけではないから、よく分からんけど。現場で、もっと考えたほうがいいと思うよ。


結局、このまま行けば、ゆうちょ銀行は巨大な損失発生機関に陥る可能性が大、だろうね。郵政の職員は、そういう結末を望んでいるのか?
末端の人たちこそ、そういうのをどう思うの?
最後には、誰も責任なんて取らないんですよ。石原知事も、西川も、なんらの責任も取ってないでしょう?やるだけやって、でも失敗の責任なんて誰も取らないんだよ。亀井大臣が将来どうにか責任を取ってくれると思うか?そんなことは有り得ないんですよ。


よく考えたほうがいい。
郵政票は、一部の偉い人たちの分なんて大したことない。多いのは、現場の人たちの分です。後から一番損をするのは誰なのか、よく考えたほうがよい。