生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

新生児期

2010年10月15日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
発病のメカニズムと新生児期の関係について、のんびりと楽しく考えていきましょう。大人になった今、何を今更、と考えるのが普通です。だが待てよ、なんです。昔、公用で冷戦華やかな時代にモスクワの産院を訪問した折、大勢の赤ちゃんが包帯でぐるぐる巻かれ魚市場におかれたマグロのようにベットに並べられていました。その理由は赤ちゃん時代にこうしておくと大人になり社会に入った頃、政府の言う事を素直に聞き従うからです、と係官が説明してくれました。統制しやすい人間形成の手法です。手足をばたばたさせると自由を覚え将来、自由人が生まれるのを防ぐ最良の方法だと説明してくれました。赤ちゃん時代におなかがすいた時、お母さんが優しく乳をのませ、おしめが汚れたら新しいものに交換してくれれば赤ちゃんは周囲の人間を信用しますが、いつまでも不快感のまま放置されれば周囲の人間を信用しなくなります。この思想はエリクソンですが、とても重要な発達論です。人間の基本的な信頼感、不信感は0-2歳で形成されるというエリクソンの理論は長い心理療法の仕事をしていて本当にそう思いました。赤ちゃん時代の信頼感の原型は生涯を支配していますが再学習は可能です。自分は疑い深い人間だ、と意識した時、自分が悪いのではなく幼児期に原因があるので自分を虐めないようにしたいものです。:
<防衛機制と発病のメカニズム:348-1>:

いつもクリックして下さり有難うございます。感謝いたします。
人気blogランキング

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする