生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

比較宗教学・比較文化の視点とは?

2013年01月10日 | 第13章 比較宗教学の視点からの心の旅
第1回で紹介しましたエリアーデの「世界宗教辞典」をお読みになると分かりますが、地球に存在している色々の宗教を良いとか悪いとかいう視点で見ようとはしていません。学問としてその宗教の姿を把握しようと努力している精神がこの世界宗教辞典から読みとれますし、何故、その地方にその宗教が必要であったか、という疑問への答えもキチンと書かれています。このようにこの比較宗教学・比較文化の視点は「信じて見えてくるもの、信じて見えなくなるもの」(テキスト:143頁)という視点から捕らえようと努力しています。高天原という概念はその国の権力の中枢がどんな所から生まれてきたかを国民に理解させ統治、管理、正中線を見せようとしていますし、えびす神社の「商売繁盛、ささもってこい」はめちゃくちゃにもうけるのもいいが、キチンと感謝しなさいよ、と錯乱をいさめています。このようにカオス(混沌)の世界を何とか統合された世界にしようという人間の魂に替って比較宗教学・比較文化の視点から暖かく人間に希望を持ってもらい、逞しく明るく元気に生き抜いてくださいね、という学問です。この信じて見えてくるもの、信じた為に見えなくなるもの、という視点を人間の身辺に生起する森羅万象を解釈する方法を学問として展開していく視点です。

:<比較宗教学の視点からの心の旅:6>

備考:広く理論を学習したい方は左記カテゴリーの第1章から11章の好きな章をクリックして楽しみながら勉強して下さい。6年間、書き綴った2275回分の記事が同時に読めます。

いつもクリックして下さり有難うございます。
人気ブログランキング

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする