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廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

歴史の繋がり

2009-10-18 23:23:23 | Weblog
 カープにとっての今シーズンが終わったので映画ネタが多いですけど今週末に借りた映画のDVD、今日は『ブーリン家の姉妹』です。 歴史物でナタリー・ポートマンスカーレット・ヨハンソン二大女優の競演などとパッケージに書かれていたので思わず手に取ってしまった。 舞台は16世紀のイングランド、当時の国王・ヘンリー8世にはスペインから嫁いで来た王妃が居たのだけど彼女との間に男子が産まれなかった。 その頃、新興貴族であるブーリン家に2人の美しい娘がおり、利発で野心もあった長女・アンを国王の愛人(そう、あくまで”愛人”にしかなれない、ここが重要だった)に送り込む事を企て、一方で大人しい妹・メアリーは地方貴族に嫁がせた。 そして国王が地方巡幸でブーリン家に立ち寄った好機にアンを国王に近づけ様としたのだが上手く行かず、逆に既に人妻になっていたメアリーが王に気に入られて夫と別れさせられて王の愛人となり、予定違いはあったがブーリン家は揃って都に移った。 王の愛人になり損ねたアンはトラブルを起こして父からフランスに行ってほとぼりを冷まして来る様に命じられる。 その後、メアリーは王の子を妊娠するのだが、それによって王の”夜の相手”が出来なくなって別の貴族が娘を送り込んで取り入るのを恐れた父はフランスからアンを呼び戻す。 フランスで教養を身に付けて洗練されたアンに国王は心惹かれる事となり、そこからブーリン家の悲劇が始まる...

 映画を見ていて不意に日本の藤原摂関家を思い出してしまったのですけど、娘を王の妃や愛人として送り込んで子供を産ませ、外戚として権力を狙う構図は洋の東西を問わないのでしょう。 私はいつもなら映画の結末は具体的には書かない方針なのですけど、歴史物ですから映画を見なくても歴史を知っている人は知っているのであえて書きましょう。 結局自分も王の愛人になったアン・ブーリンは”王の愛人”の地位に満足出来ず、王妃と別れてくれと王に迫ってあの手この手を使って無理やり王妃を追放して自分が王妃になってしまいます。 その際に離婚を認めないカトリック(神様の前で結婚の誓いを立てると言うのは本来は凄く重い意味を持つ、一般人ならともかく国民の模範となる王家の離婚は今でも難しい)から独立してイングランド国教会が誕生する、一人の女性の野心や感情が大きく歴史を動かしたのだ。 そして彼女が産んだ一人娘が後の女王・エリザベス一世となる...

                          

 以前見た『エリザベス ゴールデン・エイジ』など、エリザベス女王を描いた映画は今までにも色々と作られていましたが、彼女の母親とその家族の数奇な運命を描いた映画は初めてでは? 英語圏であるイングランドが舞台なのでハリウッドが作っても違和感がありません。 この映画を見てからエリザベス女王の映画を見るのも乙なものだと思いますよ。 歴史は繋がっていると言う事を知る事が出来ますし。 エリザベス女王の登場から大英帝国の歴史が始まり、スペイン・ポルトガルに代わって”七つの海を支配する”栄光の時代へと続いて行くのですから。 そして20世紀は冷戦時代を経て世界を席巻したアメリカの時代でした。 そして21世紀はどんな時代になるのか、それは今を生きている私達が自分の目で見る事になるのです...

                          

阪九フェリー、大型船2隻売却へ 千円高速で減便(朝日新聞) - goo ニュース

 結局、アメリカ経済が衰退して昔みたいに車を買えなくなったから国内での車の需要を増やそうとしたETC割引で海運業界が大打撃を受けたのですよね。 それとJRなど公共交通機関も。 前から書いている通り、車だけ税金を使って優遇するのは不公平なので公共交通機関にも国費で補助をするなどの対策が必要になると思います。 JRにしても船にしても路線が完全に無くなってしまってからでは手遅れですから。 自動車業界は1000円高速にエコカー減税と、もう十分に政府による補助の”恩恵”を受けたのですからこれからは公共交通機関が政府に保護される番だと思いますけどね...

                                 

浅田2位、優勝は金妍児…フィギュアGP(読売新聞) - goo ニュース

 プロ野球もポストシーズンに入り、Jリーグも佳境に入った10月、今年もフィギュアスケートのシーズンが始まったのですね。 私は浅田選手こそが最高だとする”マオイズム”の信奉者ですから今年も浅田選手を応援します...って来年の初めにはバンクーバーオリンピックがあるのですから今年は凄く重要なシーズンになりますね。 今回の大会は苦戦しているみたいですけどオリンピックの頃に頂点に達する様に上手く調整して演技も完成させてもらいたいですね。 オリンピックでの日本代表の活躍が不況の日本にも元気を注入してくれると思いますし、初夏に世界と戦うサッカーの日本代表にも勇気を与えてくれると思いますので...



 大河ドラマ『天地人』(NHK総合)も終わりが近づいていますね。 劇中で上杉景勝の正室が自分に子供が産まれないからと夫に側室を持つ様に頼み込む場面がありましたが、あれは別に異常な事では無く、正室ともなれば嫉妬とかそう言う感情だけでは行動出来ないのです。 もしも自分達の大名家が潰れたら何人もの家臣達とその家族が路頭に迷う(実際に江戸時代初期は跡継ぎが居なくて潰された大名家が多かった)からです。 今は一夫一婦制が当たり前となっているから主婦層の反発を恐れているのでしょうか、時代劇でも側室の存在とかを凄く描きにくくなっていると感じますけどね、ちょっと窮屈だと思いますけど...

 ところで来年の大河ドラマは『龍馬伝』だとか。 前に私は長宗我部氏を描いた大河ドラマも見たいと書きましたが、長宗我部氏のドラマに続いて坂本龍馬の物語...と言う訳には行かないのでしょうね、高知県ばかりやって不公平だと言う声も出るでしょうし。 でも龍馬が土佐時代に郷士だと言われて差別される事の大元は長宗我部氏の没落にあるので、その流れをしっかりと見せられたら視聴者も歴史を理解しやすいと思うのですけど...

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 ...以上です。