廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

”本物”のデビルマン

2010-01-10 23:23:23 | Weblog
 まだ年末年始からやっているハードディスクレコーダーの”掃除”が終わっていないのだが、先週も仕事始めの時にいつものレンタル屋に立ち寄って映画のDVDを借りた。 今回はあまり重いのは避けようかと漫画やゲーム原作の作品にした。 その一本目は『DEVILMAN デビルマン』です。 デビルマンは過去に何度もアニメ化されていますけど実写は今回が初めてだったでしょうか? 着ぐるみとミニチュアで特撮をやっていた時代では不可能だった映像表現がCG(コンピューターグラフィック)によって可能になったからの実写化でしょう。 その作品本体に関しての評価は残念ながら今一つでした。 理由は明白で、どう見ても2時間には収まり切れない物語を無理矢理2時間で作った為、ストーリー展開が強引で性急、説明不足で原作を知らないと何がなんだか分からなくなる上に”見せ場”のCGによるデーモンとデビルマンの戦闘シーンも中途半端でした。 最近よくやっている様に二部か三部作に分けて作れば面白くなったかも。

 ストーリーを一応説明すると、主人公の不動明は両親を亡くして牧村家に引き取られ、そこで高校生活を送っていた。 ヒロインの牧村美樹はその家の娘でやはり高校生、同居している明に惹かれて二人は恋人関係になる...のだが冷静に考えると年頃の娘が居るのに”他人”の男を同居させる訳が無いのだけど野暮な事を言うのは止そう。 明はある日、親友の飛鳥了から地球の先住種族・デーモンの存在を聞かされ、彼に誘われるまま怪しい”悪魔召還”イベントに参加してその身体にデーモンの最強戦士・勇者アモンが入り込むのだが、ナイーブに見えて実は強靭な意志を持つ明はアモンによる支配を跳ね返して逆にアモンの方を支配し、デーモンの能力を身に付けた”悪魔人間”デビルマンとしてその力でデーモンの魔の手から恋人の美樹ら人間を守ろうと決意し、前半はそんな感じの戦いだったのだが後半は物語がとんでもない方向に行ってしまう...

                          

 ここから先は”ネタバレ”になるが、人類滅亡を狙うデーモンは作戦を”無差別悪魔合体テロ”に切り替え、さっきまで普通の人間が突然異形の怪物に変身する事件が世界各地で発生し、それでパニックに陥った人類は”悪魔狩り”(中世の魔女狩りがモデルだろう)に走り、日本でも”デーモン特捜隊”が結成されて怪しい人物を誰彼となく捕らえては拷問や処刑をする様になり、牧村家も悪魔を匿っているとか娘の美樹は”悪魔男”の恋人だから”魔女”だと一方的に決め付けて暴徒となった群衆が牧村家を襲撃して書くのも憚られる様な凄惨な悲劇が...と、この辺の流れがこの映画と原作では微妙に変えられているのですけど”結果”は同じです。

 この映画も最近のデビルマン作品と同じで原作に準拠しており、一瞬ではありますが虐殺されたヒロインの姿が描かれていました。 そう言えば昔の時代劇では処刑された罪人の首が並ぶシーンが結構あったけど今は規制がうるさくてやっていないんですよね。 昔は首を並べるテーブルの足と足の間に鏡を張り、死体メイク(?)をした役者がテーブルの穴から首だけ出して撮影していたそうですが、今はCGがあるので獄門台の映像も簡単に作れるんですよね。 公開処刑が当たり前だった時代に人々の意識の中に”死”が比較的身近なものとなっていた事を描くのにはあまり過剰な規制はしない方が...と思いますけど。



 私にとってデビルマンとは子供時代に見た旧テレビアニメ版の方がイメージとして定着しています。 ずっとデビルマンとはこう言う話なのだと思い込んで大人になり、成人してから古本屋で原作版の全3巻を読み衝撃を受けました。 ヒロインが”血祭りに挙げられる”漫画なんてこれまでもこれしか無かったと思いますし、これからももう無いのでは? これを読んで、私の良く知っているアニメ版は規制などの関係で”全くの別物”になったのだと知りました。 そのせいか規制の緩いビデオアニメなどで作られた新作のアニメはいずれも原作と同じ展開となり、今回の実写版映画もそんな感じになりました。 作者の永井豪さんにとって自身の書かれた作品と別物になった旧アニメ版は認めたく無いのでしょうか? でも私にとっては原作版のデビルマンも、”正義のヒーロー”のデビルマンも、ついでにアニメの『デビルマンレディー』も全て”本物”のデビルマンです。 私としてはヒロインが惨殺されたりしない旧アニメ版を基にした実写版も別に作ってもらいたいです。

 ネタバレになるけど旧アニメ版デビルマンの最終回は主人公・明の正体がデビルマンだと恋人(?)の美樹にバレてしまうのですが、美樹の気持ちは揺らぐ事は無く、「あなたが人間でもデビルマンでも明くんは明くんじゃない!」と相手が何者だろうと変わらない気持ちを伝えてくれます。 これはウルトラセブン最終回アンヌ隊員や、最近見た映画『空気人形』にも通じるところですね。 「あなたが悪魔だろうと宇宙人だろうと人形だろうと関係無い、あなたはあなたであり、私はあなたの”人格”が好きなのだ。」と。 こう言うのは(既婚者は別として)恋をしていなければ悪いかの様な今の時代に必要な価値観なのではと思います...

 そう言えばデビルマンの劇中でデーモン軍団のボスとして途中まで描かれていた魔王ゼノンってどこに行っちゃったのでしょう? 確か南極の氷の中で眠っている設定だったと思うのですが。 旧アニメ版でも魔王ゼノンが最終ボスだったと思うのですが決着を付けるところまで描かれず、原作版ではいつの間にか最終ボスがサタンに代わってしまいましたし。 私は実写版デビルマンを将来リメイクしてもらいたいですね。 私の考える新実写版デビルマンとは、例えば10年後くらいを”デビルイヤー”とでも銘打って複数のデビルマン実写作品を一気に公開する。 一つは原作と全く同じで弱くて醜い人類に絶望するデビルマン、そして二つ目は旧アニメ版を基にしたデビルマン、そしてもう一つはデビルマンレディー。 そして”完結編”で立場の違う三人を中心とする”デビルマン軍団”が敵の本拠地・南極に乗り込んで魔王ゼノン率いるデーモンと戦い、死闘の末に倒すとそこに正体を現したサタンが登場して最後の決戦が始まる...とこれでは少しドラクエのパクリっぽいですけどね...

 とにかくこの映画は今一つでしたけど旧アニメ版に新作アニメ版、それにデビルマンレディーなどレンタル屋に行けばDVDがありますので機会があったら見て頂きたいですね。 私みたいにリアルタイムで見た人は少ないでしょうし、見ればどれも”本物”のデビルマンだと分かって頂けるかと。 ただ子供に見せたらちょっと怖がると思いますけど...



就活は「新卒有利」 就職浪人避け専門学校へ 大卒者の入学増(産経新聞) - goo ニュース

 就職浪人は”売れ残り”のイメージがあるんですかね。 大学卒業時に就職出来なくて止むを得ずフリーターになっていたりすると最初から無能なイメージを持たれて不利になるから就職が決まらないと卒業せずに留年したり(研究する訳でも無いのに)大学院に進んだり専門学校に行ったりしているのですか。 子供を大学まで行かせるだけでも親の負担は相当なものなのに、卒業の頃にたまたま不況だったからと言って更なる負担が続くのではかなわないですね。 こんな事が続けば若い世代はますます子供を産まなくなるのではと危惧しますが... 第一、社会でまだ何も仕事をしていない人の有能・無能などどうやって判断すると言うのでしょうか? プロ野球の育成選手じゃありませんがバイトから入って有能なら正社員⇒幹部社員へと昇格する様な仕組みでいい人材を選抜・育成するべきだと思いますけど。 学生さんも今の不況の日本に大企業のホワイトカラーの正社員職は限られていると割り切って思い切って海外に飛び出すくらいの気持ちがあってもいいですし、大学も英語だけで授業するとかして”即戦力”の育成を進めるとか。

 それと前にも書きましたが大学生が下手をすると3年生の頃から就職活動に必死になっている有様では肝心の勉学が疎かになって”本末転倒”です。 いっそ外国の標準に合わせて大学を9月入学⇒6月卒業にして海外留学などをやりやすくするのと同時に卒業まで就職活動を禁止として全員就職浪人にしてしまえば、就職が決まらないからと留年したりする馬鹿馬鹿しい事をしないで済むのでは。 卒業後の7月から企業の新年度の4月までに就職活動をして、決まらなかったら自分に何が足りないのか考えて専門学校に行くなり職業訓練校に行くなりすればいいですし、企業側もこの9ヶ月の間にインターンなどの”お試し”で使ってみて適正を見極めるとか、早々と採用が決まった優秀な学生さんは新年度までの半年以上以上の期間にいわゆる研修をさせて育て、新年度の4月から”即戦力”として現場に投入すればいいと思いますけど...

                                

フリー転向ありません…大竹アナ寿退社後は専業主婦(スポーツニッポン) - goo ニュース

 青木宣親選手(スワローズ)結婚おめでとうございます。 去年はWBCでの大活躍の代償として大会直後の”日本式野球”への切り替えに苦しんで別人の様な不振にあえいだりしてしまいましたが、今年はWBCもありませんし結婚を機にカープ戦以外でバリバリ打ちまくって守備でもスピード感溢れるプレーを見せてもらいたいところです。 それはいいとして大竹佐知アナウンサーは”寿退社”ですか... 確かにプロ野球選手は長期間家を空けるので家庭の事は妻に任せ切りになりますし、家事を分担すると言っても商売道具の手に怪我をしては困るので料理や裁縫もやりにくいですから(一定以上の収入があれば)家庭を任せられる専業主婦の方がありがたいでしょうが、テレビ局側からすればコストを掛けて育ててたった3年で結婚するのは構わないけどあっさりと辞められてしまっては今後はスポーツ選手との交際に関しては規制する様になる可能性もありますし、女性アナウンサーの自前育成は止めて外部プロダクションから派遣してもらう形式に変わるかも。 もちろんアナウンサーを一生の仕事としてずっとやって行こうと考えている女性アナウンサーもいくらでもおりますけど...

                                 

 ドラフトで指名されたカープ新人達の初練習が大野練習場にて始まったそうで。 本当は1月末まではオフ期間でチームによる指導は出来ないのですけど新人さんはプロのトレーニングはまだ分からないでしょうから単純に任せる訳にも行きませんししょうがないですね。 大野の施設で自主トレしていたベテラン・前田智徳選手と新人の子が対面して挨拶する一幕もあったらしいです。 同じく”元大リーガー”の高橋建投手とも会ったりしてプロに入った実感を得た初日だったかも知れませんね...

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 ...以上です。
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