ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国で公開中の映画 <NAVER映画>の人気順位 [11月24日(木)現在] ►興収1位の韓国時代劇「フクロウ」は史実の謎に想像力を加えた本格的なな歴史サスペンス ►韓国映画「少女」、全編緊張が続く

2022-11-30 23:50:06 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶今回の記事で初登場の注目作その1は、韓国の時代劇「フクロウ」。1637年清に人質として連れて行かれた仁祖の長男昭顕世子は8年後人質を解かれて帰国しましたがその2ヵ月後急死します。毒殺と言われていますが真相は不明のようです。このような史実の隙間に想像力を加え、重厚な歴史サスペンスに仕上げたということで、目下興収ランキング1位。ネチズン、評論家共に高い評点を付けています。過去助演を主に務めてきたユ・ヘジンが主役それも国王仁祖(インジョ)を演じるとは「やったね!」です。
 注目作その2は「アーマゲドン・タイム」(米・ブラジル)。アメリカのジェームズ・グレイ監督が「アド・アストラ」等とは全然違って、自身の少年時代(80年代初頭)の経験に基づく半自伝的映画で、親友だった黒人少年との別れ等を通じて社会を見る目を持つようになるという話のようで、韓国の映画評論家・記者の皆さん、高い評点を付けています。

▶27日(日)シネマート新宿に行って→1つ前の記事で「何をおいても観なくては」と書いた韓国映画「少女」を観て来ました。どこまでも執拗に事件の真相と関係者の心理を追及し、観客をホッとさせるような落としどころも設定しないという作品で、全編緊張が解けず目が離せませんでした。こういうフンイキの映画、いつ以来かな? 主演のチョン・ヨビン、数々の新人女優賞を受賞したのもナットク。アラサーなのに女子高生役に全然違和感を感じませんでした。

▶わりと高評価のようだし韓国の建築事情にも興味があるので観に行ったのが「奈落のマイホーム」(原題:シンクホール)。ソウル市内にマンションを購入して長年の夢を実現したのにその直後敷地が突然陥没して・・・という悲惨な設定なのにコメディっぽい映画で、現実離れしてるようでもあり、一方500人を越える犠牲者を出した三豊百貨店崩壊事故(1995)から近くは今年22年1月光州での建設中マンション壁崩落事故(ぜひ見て!YouTube)等々、かの国の事故例を見ているからあながち荒唐無稽とも思えません。とは言っても、その深さが問題。私ヌルボ、なんとなく50mと思い込んでいましたが、500m(!)というのはいくらなんでも・・・(笑)。それで(ほとんど)無事とはねー。また関連記事を見ると「韓国では年間900件も発生する巨大陥没穴」といった記事があったりするので誤解を招きそう。まあ道路の穴ぼこはフツーにみますがねー。日本では博多駅前道路陥没事故(2016)がわりと最近ありましたが、あれは深さ約15m。右画像は中国四川省広元市の超大型シンクホール(2013)。さすがにスケールが大きい!とは言っても直径60m深さ30mですからねー。年間900件の陥没穴と言ってもあたこちでマンションが陥没!?というものでもないでしょう。
 ※小さくても深い穴もあるので要注意!

  ★★★ NAVERの人気順位(11月24日(木)現在上映中映画) ★★★
    ※[記者・評論家による順位]とも①など右の( )は前週の順位。評点の後の( )は採点者数。
     初公開から1年以内の作品が対象。「初登場」とは本ブログでの初登場。

     【ネチズンによる順位】 

①(1) トップガン マーヴェリック(米)  9.76(42,345)
②(2) 初戦[CHOSEN](韓国)  9.49(39)
③(-) ARASHI Anniversary Tour 5×20(日本)  9.42(83)
④(-) SING/シング:ネクストステージ  9.38(2,844)
⑤(新) フクロウ(韓国)  9.38(1,681)
⑥(-) マリムさんをよろしく(韓国)  9.35(232)
⑦(4) 映画クレヨンしんちゃん 謎メキ! 花の天カス学園(日本)  9.30(1,420)
⑧(5) 劇場版呪術廻戦 0(日本)  9.24(1,714)
⑨(6) 人生は美しい(韓国)  9.22(7,784)
⑩(新) セイレ(韓国)  9.20(10)

 ⑤と⑩の2作品が新登場です。
 ⑤「フクロウ」は韓国の時代劇スリラー。
 ギョンス(リュ・ジュニョル)は盲目ですが優れた鍼治療の実力を侍医のイ・ヒョンイク(チェ・ムソン)に認められ、宮廷に入ります。その頃、清に人質として連れて行かれた昭顕世子(キム・ソンチョル)が8年ぶりに帰国し、仁祖(ユ・ヘジン)は息子に向かった喜びもしばし、正体不明の不安感に包まれています。そんなある夜、闇の中ではぼんやりと見えるギョンスが昭顕世子の死を目撃します。真実を知らせようとした瞬間、より大きな秘密と陰謀が明らかになり、命さえ危ない状況に陥ります。息子昭顕世子の死後、仁祖の不安感は狂気に変わって暴走し始め、世子の死を目撃したギョンスによって関連人物たちの素顔が徐々に明らかになっていきます・・・。原題は「올빼미」です。
 ⑩「セイレ」は韓国のサスペンス&ミステリー。<第26回釜山国際映画祭(2021)>のニューカランツ部門招待作の中で最も優れた作品性を披露した作品に授与する国際映画批評家連盟賞を受賞した作品です。
 ウジン(ソ・ヒョヌ)は赤ちゃんが生まれたばかりの初心者パパ。玄関に注連縄を張って部外者の出入りを防ぎ、禁忌を徹底的に守る妻ヘミ(シム・ウヌ)が理解できません。会社に通いながら合間合間に子育てを手伝って忙しい日々を過ごしているある日、ウジンに過去の恋人セヨン(リュ・アベル)の訃報が届きます。赤ちゃんが生まれて21日間は葬儀場に行ってはいけないという妻の反対にもかかわらず、ウジン用心しながらも行ってきます。するとその日以来赤ちゃんが病気になり、不安と恐怖が大きくなっていきます・・・。韓国では赤ちゃんの出産後の三七日(삼칠일)つまり21日目には<セーレ>と言ってお祝いがありますが、それまでは守るべき禁忌があります。それを破ってしまったパパに、家族に見えない危険が迫ります・・・。原題は「세이레」です。

     【記者・評論家による順位】 

①(1) 別れる決心(韓国)  8.71(14)
②(2) 塔(韓国)  8.50(2)
③(3) トップガン マーヴェリック(米)  8.44(9)
④(4) エブリシング・エブリホエア・オール・アット・ワンス(米)  8.33(9)
⑤(5) 私は最悪(ノルウェー)。  8.00(9)
⑥(6) 同じ下着を着るふたりの女(韓国)  8.00(8)
⑦(7) 小説家の映画(韓国)  8.00(3)
⑧(新) アーマゲドン・タイム(米・ブラジル)  7.67(6)
⑨(-) #AfterMeToo(韓国)  7.67(3)
⑩(8) シン・エヴァンゲリオン劇場版(日本)  7.50(2)

 ⑧「アーマゲドン・タイム」が初登場。アメリカのドラマ。ジェームズ・グレイ監督が少年時代の80年代初頭に通っていた学校での経験に基づく半自伝的映画です。<第75回カンヌ国際映画祭(2022)>のコンペティション部門で上映された作品です。
 1980年のニューヨーク。自由なアーティストを夢見る11歳のポール(バンクス・レペタ)にとって、パパ(ジェレミー・ストロング)とママ(アン・ハサウェイ)、そして兄は厳しすぎます。夢の話を真剣に聞いてくれる人はおじいさん(アンソニー・ホプキンス)だけ。学校では仲良しのジョニー(ジェイリン・ウェブ)だけがポールの気持ちをわかってくれますが、大人たちはジョニーが黒人という理由で距離を置けと言います。その後ポールとジョニーはトイレでの喫煙が校則違反によって転校を余儀なくされます。中流家庭の白人少年ポールは私学に転向しますが、ジョニーはポールとは別の道を辿らざるをえませんでした・・・。ある時代の終わりに、自分の世界を守りたかった少年の物語が始まります。なお<アーマゲドン>とはハルマゲドンつまり世界最終戦争のこと。ポール少年が初めて衝撃的な世界認識を得たことを指しているのかな? 韓国題は「아마겟돈 타임」。日本公開はいずれあると思いますが、今のところはググってみても全然ヒットしません。
コメント (2)
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韓国内の映画の興行成績 [11月18日(金)~11月20日(日)] ► LGBTIQ映画ってどう? ロシア人俳優原作の「ファイアバード」、ロシア政府が上映禁止に ►月並みな「時空移動」は食傷気味

2022-11-23 19:42:44 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶今回の記事中で注目の韓国映画はとくにありません。韓国以外の外国映画では記事再末尾の「ファイアバード」(右画像)です。
 エストニア・イギリス合作のドラマですが、このポスターを見てわかるようにゲイの男性同士のロマンスを扱った作品で、1970年代エストニアのソ連空軍基地が舞台です。物語は純然たるフィクションではなく、ソ連で長く俳優を務めてきたセルゲイ・フェティソフ(1952~2017)の回想録に拠るものとのことです。
 男性同士の恋愛を扱った映画で画期的だったのはやはりアン・リー監督の「ブロークバック・マウンテン」(2005)でしょう。1960年代の保守的なアメリカ南部が舞台。21世紀になっても偏見・差別は先進諸国でもフツーにありましたが、この作品が多くの観客の感動を呼び、ヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞受賞等高く評価されたことも現在までのLGBTQに対する見方の変化に繋がっているのではないでしょうか? 日本でも現在は同性愛に対して肯定的な(否定しない)見方をするが多数になっていますが、アンケート結果の推移を見ると2~30年ほど前は否定的見方が多数でした。
 しかし世界全体を見ると白眼視されるどころではなく、→コチラの地図を見ると死刑12ヵ国をはじめ犯罪としている国の方が多いのが現状です。とくにイスラム圏では厳しく、その論拠はコーランに記されている<神の言葉>だから、という個人にとっても国にとってもアイデンティティに関わることなのでとても容易には折り合いがつく案件とは思われません。イスラム圏以外では中国も「事実上違法」に分類されてますね。「ブロークバック・マウンテン」も上映されていません。
 「ファイアバード」の話に戻ります。この作品は2021年<モスクワ国際映画祭>に公式招待されましたが、ロシア政府により上映は禁止されました。また同性愛反対者たちは劇場前でデモを行いました。ピーター・リベイン監督は結局すべてのチケット販売を中止し、空の観客席で映画を上映しなければならなかったそうです。監督は「映画の中で法的に禁止されたセルゲイとロマンの愛のように、今日のロシアでも同性愛者たちが迫害を受けている」と語っています。またロシアのマスメディアも「「ファイアバード」がモスクワ国際映画祭を恥ずかしめる」と批判的な見出しをつけて報道しているそうです。
 ところで、この記事を読んでいる皆さんは右のポスターを見てどう思いましたか? 私ヌルボは率直に言って抵抗感があります。近年同性愛関係が多いので「またか」と内心ウンザリしています。しかし全然観ないわけでもなく「キャロル」や「チョコレート」は紛れもない感動作でした。要は作品の<ねらい>にどれだけ共感できるか?ということ、なのかなー?

▶今上映中の韓国映画をチェックしていたらシネマート新宿で「少女」が上映されているではないですか。<第22回釜山国際映画祭(2017)>で「罪深き少女」(죄 많은 소녀)」のタイトルで上映された作品がなんで単に「少女」だけになっちゃったのかはわかりませんが・・・。その映画祭で<今日の俳優賞>を受賞した主演のチョン・ヨビンはその後<大鐘賞>の新人女優賞等々多くの映画賞の新人女優賞を総なめにしています。この作品を韓国でご覧になったソウル在住20年を超える方が→コチラのブログ記事で「10年に1度の名作であると思います」と感想を記し、さらに「「息もできない」(2009)が思い出されます」とまで激賞しているのを読んでこれは何をおいても観なくては、と思いました。

▶先日「四畳半タイムマシンブルース」を観てきました。世評通り楽しめましたが、新登場の韓国映画の「同感」といい「深夜カフェ:ミッシング・ハニー」といい、「時空を超えて・・・」云々という映画がずいぶん目に付くような、って前からか? かぐや姫とか浦島太郎とかも同じカテゴリーみたいだしねー。要は(あまりにも月並みな発想は避けるとして)その設定でどんな内容を盛り込むか?ということがキモなんだろうな。

★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績11月18日(金)~11月20日(日) ★★★

             「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」が2週連続1位

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・ブラックパンサー ・・・・11/09・・・・・・374,650 ・・・・・1,731,100 ・・・・18,438 ・・・1,456
       /ワカンダ・フォーエバー(米)
2(10)・・デシベル(韓国)・・・・・・11/16・・・・・・336,315・・・・・・・484,907 ・・・・・・4,841 ・・・1,152
3(11)・・同感(韓国)・・・・・・・・・・11/16・・・・・・177,459・・・・・・・301,600 ・・・・・・2,966 ・・・1,013
4(40)・・フォール ・・・・・・・・・・・11/16 ・・・・・・・38,202・・・・・・・・57,014 ・・・・・・・・588 ・・・・・463
       :600メートル(英・米)
5(3)・・エブリシング・エブリウエア・・10/12・・22,526 ・・・・・・328,107 ・・・・・・3,513 ・・・・・210
       ・オール・アット・ワンス(米)
6(4)・・映画クレヨンしんちゃん・・9/28・・・・・・19,535・・・・・・・815,744 ・・・・・・8,177 ・・・・・343
       謎メキ! 花の天カス学園(日本)
7(2)・・自白(韓国)・・・・・・・・・・・・10/26・・・・・・・16,622・・・・・・・727,588 ・・・・・・7,257 ・・・・・419
8(25)・・閑山 Redux(韓国)・・・・11/16 ・・・・・・・・6,978・・・・・・・・10,883 ・・・・・・・・105 ・・・・・202
9(6)・・人生は美しい(韓国)・・・・・9/28 ・・・・・・・・4,029・・・・・1,158,892 ・・・・・10,794 ・・・・・・98
10(41)・・深夜カフェ・・・・・・・・・11/16・・・・・・・・・2,935・・・・・・・・・5,960・・・・・・・・・・54 ・・・・・157
       :ミッシング・ハニー(韓国)
  ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン

 3・4・10位の3作品が新登場です。8位「閑山 Redux」については→コチラの記事で紹介しました。なお、これまで本ブログでは「エブリシング・エブリホエア・オール・アット・ワンス」と仮題のまま書いてきましたが、結局日本公開は来年3月3日となりました。そして長ったらしいタイトルは「エブリシング・エブリエア・オール・アット・ワンス」と一見してわからないレベルで変えましたね。なんだかなー、です。やれやれ。公式サイトは→コチラ
 3位「同感」は韓国のラブロマンス。
 1999年、ヨン(ヨ・ジング)は一目惚れの彼女ハンソル(キム・ヘユン)をつかまえるために友人に無線機を借ります。2022年、ムニ(チョ・イヒョン)はインタビューの課題のために古いHAMの無線機を作動させます。「CQ、CQ、私の声を聞こえますか?」 それは皆既月食が起きた日。時空を超えて奇跡のようにつながったヨンとムニは互いの愛と友情を語り合いながら相手の心を受信します・・・。原題は「동감」です。
 日本のサイトでタイトルが「時の香り~リメンバー・ミー~(原題:同感)」となっている記事があるので、どういうわけか探ってみると、以下のような経緯があるのですね。
 <1> 2000年5月公開の韓国映画「同感」が2001年10月「リメンバー・ミー」の邦題で日本で公開された。
   主演:キム・ハヌル、ユ・ジテ  ※1979年に彼を待つソウンと2000年に彼女を待つインが無線で話す。
 <2> 2001年11月日本でリメイク版「時の香り リメンバー・ミー」(山川直人監督)が公開された。
   主演:吹石一恵・斎藤工(デビュー作)
 4位「フォール:600メートル」はイギリス・アメリカ合作のスリラー&アクション。
 目の前で夫が転落死してトラウマを抱えている女性クライマーのベッキー(グレース・フルトン)はトラウマを克服すべく親友のハンター(バージニア・ガードナー)と共に再び高所に挑みます。ただその高所とは山ではなく砂漠地帯に屹立する高さ約600mの電波塔でした。しかし携帯電話は使えず食糧もありません。そんな中、たった1つの降り口である階段が腐食して外れてしまいます。心身が消耗しても寝ると墜落します。それでも目もくらむような高度で2人は必死に生き抜くため奮闘します・・・。韓国題は「폴: 600미터」です。
 10位「深夜カフェ:ミッシング・ハニー」は韓国のラブロマンス&ファンタジー。
 釜山の山腹地区隊のクールな美女警察官ユン(チェ・ソジン)と、パスタ店オーナーシェフの優しい恋人テヨン(イ・イギョン)は誰を見ても幸せなカップル。2人は結婚を控えています。ところが誰よりも幸せになるべき結婚式の日、テヨンが何の連絡もなく現れないという大惨事が起こります。突然消えた恋人の行方が杳としてわからない中、ユンはテヨンが消えた最後の場所で怪しい地図を見つけます。そして地図に従って行きますが、まもなく普段見たことのなかったカフェを発見します。そこはマスターから客まで皆が怪しい深夜カフェでした。ユンはそこでやっとテヨンに会います。ところがテヨンはユンを見ても彼女とわからず、どこか幼く見えたりもするのです。「あの・・・もしかして今は何年ですか?」。夜12時から日の出まで・・・そこは時空を超越した場所です。原題は「심야카페: 미씽 허니」です。

【独立・芸術映画】
順位 ・・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(2)・・プロメア(日本)・・・・・・・・・・・・・・・10/20 ・・・・・1,347・・・・・・・・11,573・・・・・・・・・127 ・・・・・・・15
2(13)・・キングダム2・・・・・・・・・・・・・・・・11/16 ・・・・・1,199 ・・・・・・・・・2,633 ・・・・・・・・・25・・・・・・・106
       遥かなる大地へ(日本)
3(1)・・同じ下着を着るふたりの女(韓国)・・11/10 ・・・・827 ・・・・・・・・・6,041・・・・・・・・・・54 ・・・・・・・29
4(新)・・ファイアバード(エストニア・英)・・・・11/17 ・・・・・・・729 ・・・・・・・・・1,237・・・・・・・・・・12 ・・・・・・・33
5(4)・・第1子(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・11/10・・・・・・・712・・・・・・・・・・3,781・・・・・・・・・・34 ・・・・・・・22

 2・4位の2作品が新登場です。
 2位「キングダム2: 遥かなる大地へ」は、私ヌルボ、観てなくて語る資格がないのでスルーします。韓国題は「킹덤2: 아득한 대지로」です。
 4位「ファイアバード」はエストニア・イギリス合作のドラマ。そして若い兵士セルゲイと戦闘機パイロットであるロマンの危険な愛を描いたクイアロマンス。演劇、映画、TV等で活躍した俳優セルゲイ・フェティソフの回顧録「ロマンの物語」に基づいた作品で、ロンドンLGBTIQ+映画祭で初公開され、韓国では<第11回ソウル国際プライド映画祭(2021)>で「불새(火の鳥)」というタイトルで初公開されました。
 物語の舞台は1977年、冷戦時代のエストニア。ソ連のオルム生まれのセルゲイ(トム・フライヤー)はその地のソ連空軍基地で2年間の義務服務中。そこで彼は当時戦闘機パイロットだったロマンと恋に落ちます。すべてが禁止された時代に危険な愛を育む2人・・・。
 いや、現在のロシアでも性少数者を弾圧している独裁政権を告発する本作はロシア内部で大きな反発を買いました。ロシア政府は2021年<モスクワ国際映画祭>に公式招待された本作の上映を禁止させ、強硬な同性愛反対者たちは劇場前で反対デモを行ったとか・・・。
 しかし、この両者の対立を打開するのが容易でないことは冒頭に記した通りです。
 韓国題は「파이어버드」。日本公開は未定のようです。なお、タイトルの「火の鳥」は初デートで見たストラヴィンスキー作曲のバレエに由来します。
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韓国で公開中の映画 <NAVER映画>の人気順位 [11月17日(木)現在] ►年内に観る予定いっぱい!たまたま猫関係の映画多し(=^・^=) ►「子猫をお願い」、見逃してた人はこの機会にぜひ!🐈

2022-11-19 23:54:11 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶今回の記事中で注目の韓国映画そしてその他の外国映画は、残念ながらありません。
 そこで日本で年内に公開予定の韓国及びその他の外国映画中、私ヌルボが観る予定の作品を挙げておきます。もちろん個人的な基準で選んだものなので、これを真に受けて観たら全然おもしろくなかったということも当然あろうかと思います。そんな場合も恨まないでくださいね(笑)。

[韓国映画]
「子猫をお願い 4Kリマスター版」(→公式サイト) 12月17日公開
  ポン・ジュノ監督の「吠える犬は噛まない」(2000)で注目されたペ・ドゥナがその翌年主演したこの作品は「82年生まれ、キム・ジヨン」(2019)に繋がる#MeToo映画の先駆とも言えるでしょう。監督も女性のチョン・ジェウン監督で、これがデビュー作。脚本も自身の書下ろしでした。また20世紀末までは韓国では不吉な動物と見られていた猫に対する眼差しが変わってきたのもこの時期だったようです。
「猫たちのアパートメント」(→公式サイト) 12月23日公開。
  上記のチョン・ジェウン監督が約20年後撮ったドキュメンタリーも猫の映画。ソウルの老朽化したアパート団地の再開発・移転に際して、アパートの住民たちがその敷地一帯にいた約250匹もの野良猫たちの引っ越し作業を進める話。いろんな点が日本と違う感じですが猫好き社会になってる点は同じ。

[その他の外国映画]
「ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ」(→公式サイト) 12月1日公開。
  猫の絵で広く知られるイギリスの画家ルイス・ウェインの人生を描いた伝記映画。主演は「パワー・オブ・ザ・ドッグ」ベネディクト・カンバーバッチ
 アラ、ここまで猫の映画ばっかりになっちゃった(笑)
「グリーン・ナイト」(→公式サイト) 11月25日公開。

[特集上映]
 現役日藝生による映画祭 領土と戦争(→公式サイト) ユーロスペース 12月2~8日
  内外の名作(旧作)14作品を上映。私ヌルボ、これまで観たのはやっと半分程度かな? この際観てない作品まとめて観ちゃいますか。

  ★★★ NAVERの人気順位(11月17日(木)現在上映中映画) ★★★
    ※[記者・評論家による順位]とも①など右の( )は前週の順位。評点の後の( )は採点者数。
     初公開から1年以内の作品が対象。「初登場」とは本ブログでの初登場。

     【ネチズンによる順位】

①(-) トップガン マーヴェリック(米)  9.76(42,322)
②(1) 初戦[CHOSEN](韓国)  9.47(34)
③(新) 閑山 REDUX(韓国)  9.46(37)
④(2) 映画クレヨンしんちゃん 謎メキ! 花の天カス学園(日本)  9.31(1,362)
⑤(4) 劇場版呪術廻戦 0(日本)  9.24(1,710)
⑥(3) 人生は美しい(韓国)  9.24(7,659)
⑦(7) スープとイデオロギー(日本)  9.21(73)
⑧(新) ブローバック(米)  9.20(10)
⑨(6) 私を殺して(韓国)  9.19(113)
⑩(-) (8) 劇場版 キジのかあさん:都市へ行ったひなキジ家族(韓国)  9.15(183)

 ③と⑧の2作品が新登場です。
 ③「閑山 REDUX」は、今夏観客動員数726万人を記録して第1のヒット作となった「閑山:龍の出現」に21分15秒追加した監督拡張版。追加されたのは海戦シーンと義兵たちの話とのことです。「閑山:龍の出現」は、豊臣秀吉が朝鮮に大軍を派遣した1592年の文禄の役(韓国では壬辰倭乱)、その日本軍(の一部)を閑山島海戦討ち破った韓国史上の代表的英雄とされている李舜臣[イ・スンシン]将軍が主人公で、パク・ヘイルが演じています。(→コチラ)の過去記事参照。) 原題は「한산 리덕스」です。
 ⑧「ブローバック」はアメリカのアクション&スリラー。
 ニック(キャム・ギガンデット)には入院中の娘がいます。彼女は難病で、命を救うには費用のかかる治療が必要です。しかしライドシェアのドライバーの給料ではとても払いきれません。そこでニックは銀行に保管されているマフィアの物件を盗むためにチームを作ります。ところが仲間の裏切りで銃で撃たれ、盗んだものまで奪われたニックはなんとか九死に一生を得て復讐を決意します。そして訪ねた人物は盗んだものの所有者であるマフィア、バレンティ。つまり彼の意図はマフィアと手を組んで裏切り者を探し出すということです・・・。原題は「블로우백」。日本公開は未定のようです。(なさそう、かな?)

     【記者・評論家による順位】

①(1) 別れる決心(韓国)  8.71(14)
②(2) 塔(韓国)  8.50(2)
③(-) トップガン マーヴェリック(米)  8.44(9)
④(3) エブリシング・エブリホエア・オール・アット・ワンス(米)  8.33(9)
⑤(5) 私は最悪(ノルウェー)。  8.00(9)
⑥(新) 同じ下着を着るふたりの女(韓国)  8.00(8)
⑦(6) 小説家の映画(韓国)  8.00(3)
⑧(8) シン・エヴァンゲリオン劇場版(日本)  7.50(2)
⑨(9) 水滴を描く男(韓国)  7.25(4)
⑩(10) 昼間は暑く夜は寒く(韓国)  7.00(6)

 このランキングでは⑥「同じ下着を着るふたりの女」が初登場ですが、この作品については→ひとつ前の記事で詳述しました。
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韓国内の映画の興行成績 [11月11日(金)~11月13日(日)] ►映画終了後、場内から拍手が・・・という経験はある? やっぱり楽しいインド映画! ►「感動」や「おもしろさ」がなくても良い映画はある

2022-11-16 23:52:18 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶1つ前の記事で予告したように記事のスリムを図って、今回から字数も少なく、ブログ更新も早くするため<韓国内の映画の興行成績>と<NAVER映画>を元にした人気順位の2つを分割することにしました。前者のデータ(KOFICによる)が更新されるのは毎週月曜なので、順調にいけば以前のように火曜には更新できるはずです。
 <NAVERの人気順位>の方は、韓国では新登場の映画の公開は多くが水曜日、一部が木曜日なので、木曜あたりに更新すると最新情報を提供できると思います。
 また映画関係以外に(主に韓国関係の)本の紹介や感想等等の記事も入れていこうと思います。

▶11月11日毎日新聞夕刊の<シネマの週末・チャートの裏>で、映画ジャーナリスト・大高宏雄さんが「鬱憤を吹き飛ばす体験」との見出しで次のように記していました。
 評判のインド映画「RRR」で、得難い経験をした。公開3週目、日曜日の東京・新宿のシネコンである。映画が終わると、「ワー」といったような歓声が起こった。かなりの人数だった。瞬発的に、前列席から拍手が湧き上がり、それが自然発生的に中央席あたりまで広がった。
 今年、最高の映画館体験であった。(以下略)
 「RRR」については、→コチラに書いたように私ヌルボが3週間前観に行った時には約500席もあるのに観客は5、6人だけでした。しかしこの新聞記事については「さもありなん」です。
 思えば映画終了時に自然に拍手が起こった作品は過去2回ありました。あ、60年以上前の東映時代劇等は別にしてです。
 1回目は「ラジュー出世する」。42年ぶりのインド娯楽映画として1997年に日本公開された際観に行きました。観客はそんなに多くはなかったのですが、約4時間の長尺で途中休憩に入った時にも拍手と笑い声が起こったことを憶えています。大ヒットした「ムトゥ 踊るマハラジャ」の日本公開は翌98年でした。
 2回目は2001年の映画「ウォーターボーイズ」。高校水泳部が文化祭でシンクロナイズドスイミングにに取り組む話で、埼玉の川越高校水泳部がモデル。横浜駅至近の今はない映画館で観た時のことです。
▶今回の記事中で注目の韓国映画は「同じ下着を着るふたりの女」(右画像)です。いつも娘を罵り暴力を振るう中年の毒親シングルマザーとその20代の娘の話です。(ストーリーは下の記事を読んで下さい。) おそらく「おもしろい」とか「感動した」とかの対極にあるような作品のようですが、NEVER映画で映画記者・評論家の平均評点を見ると8.0/10と高く、観るべき価値はありそうかなと・・・。実は今月初めに東京フィルメックスで上映たのですが、個人的事情で観られませんでした。この手の作品は一般劇場公開は望み薄だしなー、とほほ・・・。

▶自分で良い映画だと思っても他の人にあまり薦めようとは思わない映画もあれば「観て観て!」と強く勧めたい映画もあります。11月14日に観た「ペルシャン・レッスン 戦場の教室」はまさに後者! 多くの人に観て感動を味わってほしい作品・・・なのですが、首都圏で観られるのはkino cinema立川高島屋S.C.館とkino cinema 横浜みなとみらいのわずか2館とは!


★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績11月11日(金)~11月13日(日) ★★★

    日本でも公開中の「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」が1位
                      
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(新)・・ブラックパンサー・・・・11/09・・・・・・793,464 ・・・・・1,086,881 ・・・・11,631 ・・・2,538
       /ワカンダ・フォーエバー(米)
2(1)・・自白(韓国) ・・・・・・・・・・・10/26・・・・・・・81,382・・・・・・・680,803・・・・・・6,801 ・・・・・835
3(5)・・エブリシング・エブリホエア・・10/12・・30,322 ・・・・・・289,930・・・・・・3,104 ・・・・・313
       ・オール・アット・ワンス(米)
4(4)・・映画クレヨンしんちゃん・・9/28・・・・・・29,580・・・・・・・789,965・・・・・・7,923 ・・・・・427
       謎メキ! 花の天カス学園(日本)
5(2)・・リメンバー(韓国)・・・・・・10/26 ・・・・・・・11,669・・・・・・・402,016・・・・・・3,884 ・・・・・413
6(6)・・人生は美しい(韓国) ・・・・・9/28 ・・・・・・・・9,459・・・・・1,144,568 ・・・・10,676 ・・・・・221
7(新)・・劇場版 ソードアート・オンライン・・11/10・・7,231・・・・・・9,831・・・・・・・・111 ・・・・・・84
       -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ(日本)
8(3)・・ブラックアダム(米)・・・・・10/19・・・・・・・・6,138・・・・・・・776,138・・・・・・8,008 ・・・・・278
9(9)・・アインボ ・・・・・・・・・・・・・・10/26・・・・・・・・4,683 ・・・・・・・・40,514・・・・・・・・320 ・・・・・104
       :アマゾンの精神(ペルー・蘭・米)
10(53)・・デシベル(韓国)・・・・・・・11/16 ・・・・・・・2,666 ・・・・・・・・・7,487 ・・・・・・・・・72 ・・・・・・13
  ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン

 1・7・10位の3作品が新登場です。
 1位「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」はアメリカのアクション・冒険&ドラマ。日本でも11月11日から公開されています。韓国題は「블랙 팬서: 와칸다 포에버」です。
 7位「劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ」は10月22日日本公開。韓国題は「극장판 소드 아デシベル트 온라인 -프로그레시브- 짙은 어둠」です。
 10位「デシベル」は韓国のアクション。
 湯が沸騰したやかんの音、窓の開いた音、遊び場の子供たちの笑い声・・・。そしてしばらくすると、巨大な轟音と共に一戸建て住宅が爆発したというニュース速報が伝えられます。そのニュースを見ていた元海軍副艦長(キム・レウォン)に電話かかって来ました。「騒音が大きくなると爆発する。次のターゲットはサッカースタジアムだ」。事態を把握することもなく、観客で一杯のサッカースタジアムを次のテロのターゲットとして指名したのはまさしく爆弾設計者(イ・ジョンソク)でした。騒音が大きくなる瞬間に爆発するという特殊爆弾の脅威は続き、史上最大の都心爆弾テロを防ぐためにすべての秘密を手に握った爆弾設計者を探さなければならないのですが・・・。原題は「데시벨」です。

【独立・芸術映画】
順位 ・・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(新)・・同じ下着を着るふたりの女(韓国)・・11/10・・1,917 ・・・・・・・・・3,791・・・・・・・・・・32 ・・・・・・・48
2(1)・・プロメア(日本)・・・・・・・・・・・・・・・10/20 ・・・・・1,435 ・・・・・・・・・9,274・・・・・・・・・102 ・・・・・・・27
3(3)・・アルカラス(伊・西)・・・・・・・・・・・・11/03 ・・・・・・・878 ・・・・・・・・・4,072・・・・・・・・・・36 ・・・・・・・27
4(48)・・第1子(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・11/10・・・・・・・650・・・・・・・・・・1,708・・・・・・・・・・16 ・・・・・・・55
5(50)・・フォーリング・フォー・フィガロ(英)・・11/10・・609・・・・・・・・・・・953 ・・・・・・・・・・・8 ・・・・・・・26

 1・4・5位の3作品が新登場です。
 1位「同じ下着を着るふたりの女」は韓国のドラマ。キム・セイン監督の長編デビュー作で、初上映の<第26回釜山国際映画祭(2021)>でニューカレンツ賞等を受賞し、韓国内では主要映画祭合わせて9冠に輝き注目されました。海外でもベルリン国際映画祭等15の映画祭に招待された作品で、日本でも今月初め<第23回東京フィルメックス(2022)>で上映されました。
 本作は、中年シングルマザーの母親スギョン(ヤン・マルボク)と20代の娘イジョン(イム・ジホ)の、暴力と依存の悪循環に陥った親子関係を描いた作品です。その2人はある日突然の事故を契機に対立が表面化します。その事故というのはスーパーの駐車場での出来事でした。いつものように言い争っている最中、スギョンが運転していた車がイジョンを轢いてしまったのです。スギョンは車が急発進してしまったと言いますが、イジョンは母が故意だと確信しています。日頃からこの2人の中は悪く、スギョンはイジョンを執拗に虐待しています。イジョンにとっては母はいつも自分勝手に暮らし、自分の行動を合理化しようとするラスボス[最後にして最強の敵]に他なりません。感情的対立が露わになるにつれて2人のミゾは深まるばかり。心のサイズは違っても共に同じ下着を着ているのに・・・。2人の関係はもう元に戻せないのでしょうか・・・? 原題は「같은 속옷을 입는 두 여자」です。
 4位「第1子」は韓国のドラマ。育児休暇を終えて職場復帰した女性が仕事と家庭の狭間で経験するさまざまなジレンマを通して世の中と向かい合う現代の母親像を描きます。
 最初の子供が生まれ、1年後ジョンア(パク・ハソン)は会社に復職します。社会人1年生のジヒョン(コン・ソンファ)は契約延長のためにジョンアの座を獲得しようとします。ファジャ(オ・ミネ)は、他の地域で家族の生計を立てなければならない責任を負っているため、ジョンアの第1子の面倒を見ることになります。
 そんなある日、ジョンアは子供が消えたという連絡を受けます。彼女をはじめとする3人の女性たちは、ジョンアの第1子と絡み合うことになります・・・。
 本作のテーマは<トルボム(돌봄)>。つまり乳幼児や障碍者、病者等の面倒をみること。それも家族等直接かかわりのある人の問題ではなく社会全体でどう関わるかという、手っ取り早く言えば社会的弱者に対するソーシャルケアの問題で、これは日本とも共通しますね。女性の就業機会を増やすのは当然としても、それに伴う多々の障害を除去していくのも容易ではなさそうです。韓国題は「첫번째 아이」です。
 5位「フォーリング・フォー・フィガロ」はイギリスのコメディ&ラブロマンス。
 「いつもオペラ歌手になりたかったです。ファンドマネージャーだけで死にたくありません」。
ロンドンの元気なファンドマネージャーのミリーは、ずっと前から夢見てきたオペラ歌手に挑戦するために突然退社を宣言してスコットランドの小さな町に旅立ちます。そして怪しい元オペラの歌姫メガンによる過酷なスパルタレッスンを受けることになり、万年オペラ歌手志望生のマックスとも出会いますが何とも気むずかしい人物。今後行われるオペラコンテストに備えて2人の間には奇妙な競争が始まります・・・。 韓国題は「피가로~피가로~피가로」です。
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韓国内の映画の興行成績 [11月4日(金)~11月6日(日)]と人気順位 ►原作小説が好評だった「ザリガニの鳴くところ」、映画はどうなんだろ?? ►「自白」2週連続1位もさらに落ち込む動員数(😢涙)

2022-11-14 17:59:14 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
※日付要確認! 1週間以上も遅れてしまいました!

▶2018年以降、本ブログはほとんど映画の記事になってしまいました。字数も多過ぎます。それ以前、とくに2009年の記事を見ると(自分で言うのもなんですが)記事の内容も多彩でおもしろかったと思います。自身の老化は如何ともしがたいとは言え、今後工夫してなんとか立て直しを図らなくては。とりあえずは映画関係の記事をもっとスリムにして読みやすくする。また週に1度は映画以外の記事を載せる・・・といったことを考えています。ネタはいろいろあるのですが、ほとんど記事にしないまま虚しく消えていく感じだしねー・・・。

▶今回の記事中でちょっとだけ注目の韓国映画その1は、ホン・サンス監督の新作「塔」・・・なのですが、下の記事の簡単なストーリーを読んでもやっぱりほとんど意味不明。しかし実際に観てみるとなぜか引き込まれてしまうのがこの監督の持ち味でしょうね。今年4月公開の「小説家の映画」は今年2月<第72回ベルリン国際映画祭>で銀熊賞(審査員大賞)を受賞。この2作ともたぶんそのうち日本ても公開されるでしょうが、ワクワク感はありません。と言いながらも観に行っちゃうんだよなー(笑)。
 続いてちょっとだけ注目の韓国映画その2は、原題(韓国語)が「초선(チョソン)」で英題が「CHOSEN」という韓国のドキュメンタリー。このタイトルを見て「むむっ、<朝鮮>だと?」と緊張する方も少なからずいそうですが、<朝鮮>とは直接関係ナシ。韓国系アメリカ人が先日行われた下院議員選挙に5人が出馬して・・・という話。「초선」は漢字だと<初選>つまり<初当選>の意味になります。また<CHOSEN>はchooseの過去分詞で<選ばれた>の意。この作品の内容をチラ見した限りではアメリカ国籍になっても本国の韓国人の彼らに対する同朋意識は日系◯◯人に対する日本人の意識よりかなり強い感じが窺われます。

▶今回の記事中で注目の外国映画は「ザリガニの鳴くところ」。昨2021年世界的なベストセラーとなった同名のミステリーの映画化作品で、日本でも11月18日公開されます。私ヌルボも去年発売直後さっそく読もうと思ったのですが、単行本の2,090円という定価に二の足を踏んでいまだに未読。「9割以上は映画より原作が上」という私ヌルボの経験則を考えるとなんだかなーの感もありますが、良い本は映画を観た後読んでも失望したことはないので観ることにしよう。※韓国の映画誌シネ21の記者氏は「原作の最大の強みを除いているので、むしろ平凡な通俗劇になった」と5/10点と低めの評点しか付けてないのも気になります。

  ★★★ NAVERの人気順位(11月9日(水)現在上映中映画) ★★★
    ※[記者・評論家による順位]とも①など右の( )は前週の順位。評点の後の( )は採点者数。
     初公開から1年以内の作品が対象。「初登場」とは本ブログでの初登場。

     【ネチズンによる順位】 

①(新) 初戦[CHOSEN]  9.48(21)
②(8) 映画クレヨンしんちゃん 謎メキ! 花の天カス学園(日本)  9.35(1,277)
③(9) 人生は美しい(韓国)  9.24(7,298)
④(10) 劇場版呪術廻戦 0(日本)  9.24(1,705)
⑤(新) STARGAZER: ASTROSCOPE(韓国)
⑥(2) 私を殺して(韓国)  9.22(104)
⑦(3) スープとイデオロギー(日本)  9.21(56)
⑧(-) 劇場版 キジのかあさん:都市へ行ったひなキジ家族(韓国)  9.15(183)
⑨(-) 水滴を描く男(韓国)  9.02(51)
⑩(新) 映画『ゆるキャンΔ』(日本)  8.88(25)

 ①⑤⑩の3作品が新登場です。
 ①「初選[CHOSEN]」は韓国のドキュメンタリー。最初韓国題の「초선」を見て一瞬<朝鮮>!?かと思いましたが、ソチラは<조선>。激音だと<初選>つまり初当選の意になります。カタカナだと同じ<チョソン>ですが平音と激音の違い、紛らわしいです。
 「私たちはこの場所でも芽を出します」「世の中に在米韓国人を見せたかった」。
 コロナと景気沈滞、人種的葛藤が最高潮に達した2020年、政治的理念、世代、性別、そして出身の異なる5人の在米韓国人がアメリカ大統領選挙と共に行われる下院選挙に挑戦します。5人の韓国系アメリカ人の出馬は過去最多。在米韓国人で弁護士出身のチョン・フソク監督は今回の作品で米国内の韓国人社会の今を描きたかったと語っています。彼らが移民としてどのように成長し、アメリカの政治界になぜ飛び込んだのか、そして1992年にあのLA暴動が彼らにどのような影響を与えたのか等々。とくに本作の主人公である新人デビッド・キム候補は自身選挙区を周る草の根選挙を展開して共感を引き出し、当選の可能性もありそうとのこと。また本作に登場した4人の現職韓国系候補たちも再選の可能性が非常に高いと予想されています。
 ・・・というこで結果はいかに?と→朝鮮日報の記事(日本語)を見ると「現職下院議員4人そろって当選」したが「デビッド・キム候補は「当選の可能性は高くない」とありました。
 なお、英題の「CHOSEN」も<チョーセン>と読まれそうですが(選挙で)<選ばれた>の意味。なんともややこしいタイトルです(笑)。
 ⑤「STARGAZER: ASTROSCOPE」は韓国の6人組男性アイドルグループASTROの公演実況&ドキュメンタリー。
 ASTROを撮った最初の映画です。2022年5月ASTROの3回目のコンサートが行われました。ASTROならではのカラフルな魅力いっぱいのステージと、そこに到るまでの数多くの汗や様々な悩みが滲んでいるコンサート準備過程、そしてどこでも公開されたことのないメンバーたちの本気満載のインタビューまでを収めています。ASTROと、その公式ファンクラブのAROHAが一緒に走ってきた道、そして一緒に進む光る旅の記録です。
 本作は12月23〜29日の1週間東京・大阪・愛知・北海道・福岡の5ヵ所で上映される予定です。原題は「스타게이저: 아스트로스코프」です。
 ⑩「映画『ゆるキャンΔ』」は、(毎度のように)私ヌルボ、語る資格がないので説明等はスルーします。韓国題は「극장판 유루캠△」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 別れる決心(韓国)  8.71(14)
②(新) 塔(韓国)  8.50(2)
③(4) エブリシング・エブリホエア・オール・アット・ワンス  8.33(9)
④(5) 2次送還(韓国)  8.20(5)
⑤(6) 私は最悪。  8.00(9)
⑥(7) 小説家の映画(韓国)  8.00(3)
⑦(9) #AfterMeToo(韓国)  7.67(3)
⑧(10) シン・エヴァンゲリオン劇場版(日本)  7.50(2)
⑨(-) 水滴を描く男(韓国)  7.25(4)
⑩(-) 昼間は暑く夜は寒く(韓国)  7.00(6)

 ②「塔」が新登場です。ホン・サンス監督の新作。今年日本で公開された「イントロダクション」「あなたの顔の前に」に続いて、今年も「小説家の映画」に続き2作目。実に旺盛な制作意欲です。また主演のクォン・ヘヒョとイ・ヘヨンも「あなたの顔の前に」「小説家の映画」に続いての出演です。
 中年の映画監督が久しぶりに出会った娘と一緒にインテリアデザインをしている女性の建物を訪ねます。娘がインテリアデザインを学びたくて彼女の助言を得るためです。デザイナーは直接直したその4階建ての建物の所有者であり、自分がどのように直したのかを見せたいと思って1階から順に2人を案内して上がります。各階の部屋を全部開けて入ってみる3人。そのように始まった映画はその後再び下から1階ずつ上がります・・・。原題は「탑」です。

★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績11月4日(金)~11月6日(日) ★★★

「自白」が2週連続1位だが、さらに落ち込む観客動員数
                      
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・自白(韓国) ・・・・・・・・・・・10/26・・・・・・172,270・・・・・・・536,004・・・・・・5,336 ・・・1,100
2(2)・・リメンバー(韓国) ・・・・・10/26・・・・・・・69,483・・・・・・・366,876・・・・・・3,562 ・・・・・963
3(3)・・ブラックアダム ・・・・・・・10/19・・・・・・・64,315・・・・・・・755,364・・・・・・7,804 ・・・・・777
4(4)・・映画クレヨンしんちゃん・・9/28・・・・・・42,765・・・・・・・752,940・・・・・・7,551 ・・・・・581
       謎メキ! 花の天カス学園(日本)
5(6)・・エブリシング・エブリホエア・・10/12・・40,567 ・・・・・・241,471・・・・・・2,588 ・・・・・421
       ・オール・アット・ワンス
6(5)・・人生は美しい(韓国)・・・・・・9/28 ・・・・・・28,352・・・・・1,118,238 ・・・・10,453 ・・・・・562
7(7)・・共助2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/07 ・・・・・・13,784・・・・・6,974,145 ・・・・70,856 ・・・・・357
       :インターナショナル(韓国)
8(新)・・高速道路家族・・・・・・・・・・10/26 ・・・・・・・9,174・・・・・・・・17,107・・・・・・・・135 ・・・・・222
9(8)・・アインボ・・・・・・・・・・・・・・・10/26 ・・・・・・・8,035・・・・・・・・31,178・・・・・・・・253 ・・・・・176
       :アマゾンの精神
10(26)・・ザリガニの鳴くところ・・11/02 ・・・・・・5,024・・・・・・・・・9,674・・・・・・・・・97 ・・・・・258
  ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン

 2位でも10万人を割るとは前週に輪をかけて低調な数字です。新登場は8・10位の2作品のみです。
 8位「高速道路家族」は韓国のドラマ。
 ギウ(チョン・イル)とその家族たちは高速道路の休憩所のテントを住まいに、夜空の月を灯りにして暮らしています。彼らは再び出会うことのない休憩所の訪問客たちにお金を借りて、キャンプをするように流浪して生きてきました。ところがある日、すでに1度会ったことのある女性ヨンソン(ラ・ミラン)と別の休憩所でまた出会ってしまいます。人生は遊び、一生は旅のように生きてきた高速道路家族と、彼らのことが気になる中古家具店社長のヨンソン。この2度の偶然の出会いは予期せぬ事件につながっていきます・・・。原題は「고속도로 가족」です。
 10位「ザリガニの鳴くところ」はアメリカのドラマ&ミステリー。ディーリア・オーエンズによる同名の原作小説は世界で1500万部超というベストセラーで、日本でも2021年本屋大賞翻訳小説部門第1位となる等好評を得ました。日本公開は11月18日で、すでに→公式サイトも用意されているので内容説明等は省略します。韓国題は「가재가 노래하는 곳です」。

【独立・芸術映画】
順位 ・・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(3)・・プロメア(日本)・・・・・・・・・・・・・・・10/20 ・・・・1,576 ・・・・・・・・・6,799・・・・・・・・・・74 ・・・・・・・17
2(34)・・隣りの家の人(韓国) ・・・・・・・・・11/03・・・・・1,523 ・・・・・・・・・3,417・・・・・・・・・・26 ・・・・・・・69
3(28)・・アルカラス ・・・・・・・・・・・・・・・・・11/03・・・・・1,403 ・・・・・・・・・2,293・・・・・・・・・・21 ・・・・・・・44
4(再)・・はじまりのうた・・・・・・・・・・2014/8/13・・・・・1,043・・・・・3,474,029 ・・・・・27,387・・・・・・・・・1
5(13)・・大巫歌(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・10/12 ・・・・・1,027・・・・・・・・62,470 ・・・・・・・・562・・・・・・・・・6

 2・3位の2作品が新登場です。
 2位「隣りの家の人」は韓国のスリラー&コメディ。国内の映画祭の他、<第40回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭>、<第42回ハワイ国際映画祭>等々の映画祭にも引き続き招待され上映された作品です。
 夜中に何が起こったのだろう? ・・・と警察公務員を目指して5年目のチャンウ(オ・ドンミン)がひどい二日酔いで目を覚ますと、そこは見知らぬワンルームの中。いや、これまでひどい騒音で自分を狂わせてきた隣の404号室だ。とすると、ここで死んでいる人がその住人なのか? チャンウはあせります。すると犯人は自分、えっ自分ってこと?? 原題は「옆집사람」です。
 3位「アルカラス」はイタリア・スペイン合作のドラマ。今年2月の<第72回ベルリン国際映画祭>で金熊賞を受賞した作品です。タイトルの<アルカラス>はスペイン北東部(地中海側)のカタルニア地方の地名です。そこで土地の権利書を所有していなかったために農地を追われることになった桃栽培農家の家族が過ごす最後の夏を描いた作品です。
 太陽が照りつける小さな村アルカラス。桃を収穫するために、夏が来ればソレ一家は家族3代が集まり、輝くような季節を味わいます。桃のように見栄え良く熟していく家族たち。その年の夏の桃はそれぞれの記憶の中で育ち続けることでしょう。
 この映画の魅力は主人公が俳優ではなく、お互いを知らないアルカラスの住民によって演じられていることです・・・。韓国題は「알카라스의 여름(アルカラスの夏)」。日本公開は未定のようです。あるとは思うんですけどねー。
 なお4位「はじまりのうた」は2013年製作のアメリカ作品の再上映。日本では2015年公開されました。韓国題は「비긴 어게인(ビギン・アゲイン)」です。
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韓国内の映画の興行成績 [10月28日(金)~10月30日(日)]と人気順位 ►興収ランク2位「リメンバー」は家族4人を親日派に殺された老人の復讐物語 ►1位「自白」週末動員数20万人に届かず(涙)

2022-11-07 01:11:48 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
※日付要確認! 1週前の週末のデータです!

▶前週の記事で11月3日の「犯罪都市 THE ROUNDUP」の公開に合わせてマ・ドンソクが来日して舞台挨拶をするということを書きましたが、例の梨泰院の雑踏事故による国家哀悼期間のため中止になりましたね。(→映画.com)
 その後尹錫悦大統領の退陣を要求するデモが参加人員2万人(??)とか。しかし、警察当局の責任が大きいのは当然としても、大統領の責任追及というのはわかりません。たまたま大きな事件・事故等があった時にたまたま大統領だっただけでは? 李氏朝鮮時代の国王は旱魃が長期間続くと「私の不徳の致すところ」と謝ったそうですが、凶事の責任は国のトップの座にある者が一手に負うという伝統があるのかな?? 日本でも邪馬台国の頃はそういうのがあったみたいだし、今もスーパー等でミスをした店員さんに対して直接関係があるとも思えないのに「店長を呼べ!」などと声を張り上げてるオジサンを見かけたことがありましたが・・・。(って全然ズレてる話?)
▶今回の記事中で注目の韓国映画は興収ランクで「自白」に次いで2位に入った「リメンバー」です。(韓国が言うところの)<日帝強占期>に家族4人(父・母・兄・姉)を<親日派>に殺された80代のおじいさんが妻の死去後彼ら<親日派>に復讐するという話ですが、下の記事に書いたように殺された家族というのが巡査による拷問(父)、父の死のショックで精神障碍(母)、強制徴用で送られた炭鉱での崩落事故死(兄)、だまされて日本軍慰安婦として連行され帰郷後自殺(姉)というなんとも強烈なもの。しかし強烈さが増すとそれだけ現実味が薄れ説得力が低下すると思うんだけどなー。ネチズンの評点を見ると約1,800人中1,000人が満点の10/10。最低の1/10は100人でした。




  ★★★ NAVERの人気順位(11月2日(水)現在上映中映画) ★★★
    ※[記者・評論家による順位]とも①など右の( )は前週の順位。評点の後の( )は採点者数。
     初公開から1年以内の作品が対象。「初登場」とは本ブログでの初登場。

     【ネチズンによる順位】 

①(2) トップガン マーヴェリック  9.76(42,258)
②(3) 私を殺して(韓国)  9.51(90)
③(1) スープとイデオロギー(日本)  9.47(47)
④(-) 劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(日本)  9.46(1,704)
⑤(4) モア(韓国)  9.42(233)
⑥(-) ARASHI Anniversary Tour 5×20(日本)  9.41(81)
⑦(6) SING/シング:ネクストステージ  9.39(2,825)
⑧(7) 映画クレヨンしんちゃん 謎メキ! 花の天カス学園(日本)  9.34(1,190)
⑨(10) 人生は美しい(韓国)  9.24(7,067)
⑩(-) 劇場版呪術廻戦 0(日本)  9.23(1,700)

 新登場の作品はありません。

     【記者・評論家による順位】 

①(1) 別れる決心(韓国)  8.71(14)
②(2) トップガン マーヴェリック  8.44(9)
③(3) ファースト・カウ  8.40(10)
④(4) エブリシング・エブリホエア・オール・アット・ワンス  8.33(9)
⑤(5) 2次送還(韓国)  8.20(5)
⑥(6) 私は最悪。  8.00(9)
⑦(7) 小説家の映画(韓国)  8.00(3)
⑧(8) アフター・ヤン  7.80(5)
⑨(9) #AfterMeToo(韓国)  7.67(3)
⑩(10) シン・エヴァンゲリオン劇場版(日本)  7.50(2)

 順位・評点とも前週と同じです。




★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績10月28日(金)~10月30日(日) ★★★

         ソ・ジソプ主演の「自白」が初登場1位         
                       
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(15)・・自白(韓国)・・・・・・・・・・・10/26・・・・・・172,554・・・・・・・253,000・・・・・・2,448 ・・・1,115
2(14)・・リメンバー(韓国)・・・・・10/26・・・・・・141,567・・・・・・・239,346・・・・・・2,313 ・・・1,189
3(1)・・ブラックアダム・・・・・・・・10/19・・・・・・118,111・・・・・・・648,918・・・・・・6,720 ・・・・・865
4(4)・・映画クレヨンしんちゃん・・9/28 ・・・・・・44,879・・・・・・・698,537・・・・・・7,000 ・・・・・578
       謎メキ! 花の天カス学園(日本)
5(2)・・人生は美しい(韓国)・・・・・・9/28・・・・・・・84,816・・・・・1,067,108・・・・・・9,992 ・・・・・581
6(5)・・エブリシング・エブリホエア・・10/12 ・・36,639 ・・・・・・178,004・・・・・・1,913 ・・・・・400
       ・オール・アット・ワンス
7(3)・・共助2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/07・・・・・・・24,288・・・・・6,948,250 ・・・・70,675 ・・・・・440
       :インターナショナル(韓国)
8(新)・・アインボ ・・・・・・・・・・・・・・10/26 ・・・・・141,567・・・・・・・・17,633 ・・・・・・・150 ・・・・・401
       :アマゾンの精神
9(100)・・名探偵コナン ・・・・・・・・・・7/13 ・・・・・・・7,434・・・・・・・487,620・・・・・・5,084・・・・・・28
       ハロウィンの花嫁(日本)
10(6)・・エスター:最初の殺人・・・10/12 ・・・・・・・6,647・・・・・・・172,253・・・・・・1,750・・・・・173
  ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン

 初登場1位の「自白」も週末観客動員数が20万人に届かないとは・・・。新型コロナのトンネルから抜けた後以前のレベルまで回復することがはたしてあるのかどうか、疑わしく思えてます。1・2・8位の3作品が新登場です。
 1位「自白」は韓国の犯罪&スリラー。
 ユ・ミノ(ソ・ジソプ)は「不倫の事実を暴露するぞ」という脅迫を受けて向かったホテルで何者かの襲撃を受けます。落ち着いて見てみると一緒にいたキム・セヒ(ナナ)は死んでいて、犯人は痕跡もなく消えていました。短い間で財を築いた実業家で、密室殺人事件の唯一の容疑者として汚名を着せられたユ・ミノは無罪を立証するために勝率100%の女性弁護士ヤン・シネ(キム・ユンジン)を訪ねます。雪が降る深い山中の別荘で顔を合わせた2人。ヤン・シネは完璧な陳述のために最初から事件を再構成しなければならないと言い、事件のかけらが合わさって、ユ・ミノが隠していた別の事件が姿を現わします・・・。そして2つの事件、2つの遺体。隠された真実が明らかになります・・・。原題は「자백」です。
 2位「リメンバー」は韓国のドラマ。
 80代のアルツハイマー患者であるハン・ピルジュ(イ・ソンミン)は脳腫瘍末期。彼は日帝時代、地主だった父親が小作農チョン・ベクジン(ソン・ヨンチャン)の誣告によって左翼とされ、日本の巡査により拷問されその後遺症で死亡しました。母はその衝撃で精神障碍を患って死亡し、兄は友人に騙され強制徴用で炭鉱に送られ崩落事故で死亡しました。家族でただ1人残った姉も日本軍将校だったキム・チドク(パク・グンヒョン)に単なる労働とだまされて日本軍慰安婦として連れて行かれ、故郷に戻った後その恥に勝てず自殺しました。
 ピルジュはこのように親日派たちによって家族をすべて失ったのです。妻が世を去るとピルジュは60年余り計画してきた復讐を敢行しようとします。ターゲットはかつて家族を陥れ、戦後は父の財産を横取りしたり、朝鮮戦争の功績等が認められて社会的地位を得た人たち。
 ピルジュはアルバイト中のファミリーレストランで親友になった20代のバイト学生インギュ(ナム・ジュヒョク)に1週間だけポルシェの運転を手伝ってくれと頼みます。
 「もともとこんな人でしたか? 正体はなんですか、一体?! 一緒に皿を洗っていた人ですよね?」。わけもわからないままピルジュについて来たインギュは最初の復讐現場のCCTVにさらされ、有力容疑者とされます。警察は捜査網を狭めていき、ピルジュは消えていく記憶と戦いながらも復讐を続けていきますが・・・。原題は「리멤버」です。
 8位「アインボ:アマゾンの精神」(仮)はペルー・オランダ・アメリカ合作のアニメ。
 アマゾンの最も深い熱帯雨林にあるカンダモ村。アインボはそこで生まれ育った少女です。ある日彼女は自分の部族が他の人間に脅かされていることに気づきます。その人間たちは悪霊ヤクルナの恐ろしい呪いにより貪欲な心をかき立てられ違法な採掘と搾取を進めようとしているのです。最高の猟師を夢見る少女アインボは、アマゾンを救うために自称(?)精霊案内者ディロとバカと一緒にジャングルの守護者モテロママを探しに旅立ちます。アマゾンの隠された秘密に近づくにつれて、アインボは自身が生命の地を元に戻す選択を受けた存在であることがわかります・・・。韓国題は「아인보: 아마존의 전설(アインボ:アマゾンの伝説)」ですが、英題「AINBO: SPIRIT OF THE AMAZON」を直訳して仮題としました。日本公開は未定のようです。

【独立・芸術映画】
順位 ・・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(新)・・死んでもジャイアンツ(韓国)・・10/27・・・・2,491 ・・・・・・・・・3,857・・・・・・・・・・38 ・・・・・・・69
2(57)・・昼間は暑く夜は寒く(韓国) ・・・10/27・・・・1,162 ・・・・・・・・・2,553・・・・・・・・・・20 ・・・・・・・46
3(6)・・プロメア(日本)・・・・・・・・・・・・・・・10/20・・・・1,098 ・・・・・・・・・4,418・・・・・・・・・・47 ・・・・・・・27
4(7)・・スープとイデオロギー(日本)・・・10/20・・・・・・959 ・・・・・・・・・3,820・・・・・・・・・・35 ・・・・・・・27
5(56)・・カサブラカ・・・・・・・・・・・・・1999/4/03・・・・・・896 ・・・・・・・・19,813・・・・・・・・・・58 ・・・・・・・20

 1~3位の3作品が新登場です。
 1位「死んでもジャイアンツ」は韓国のドキュメンタリー。もちろん読売ジャイアンツのことではなく韓国プロ野球(KBOリーグ)で釜山をフランチャイズとするロッテジャイアンツのことです。
 ロッテジャイアンツは1982年の韓国プロ野球発足当初からその歴史を共にしてきた球団です。しかしシリーズ優勝は1984・1992年のわずか2回。以後30年が流れました。今は自嘲交じりの嘆き節も球団と選手たちに対する恨み節も力がありません。しかし私たちはなぜわかっていても離れられないのでしょうか? なぜ春になれば心ときめくのでしょうか? なぜ勝率5割を超えると確信するのでしょうか? 今ここでは、それにもかかわらず社稷(サジク)球場に足を運ぶファンと、元・現ロッテジャイアンツ選手を中心にジャイアンツの40年の歴史が繰り広げられます・・・。原題は「죽어도 자이언츠」です。※で、今シーズンは?と見ると10チーム中8位でした。そして今1位SSGと、2位LGを破って勝ち上がったキウムとの間で韓国シリーズが繰り広げられている最中。11月5日までは2勝2敗です。
 2位「昼間は暑く夜は寒く」は韓国のドラマ。<第26回釜山国際映画祭(2021)>クリティカルb賞とKBS独立映画賞、<第47回ソウル独立映画祭(2021)>最優秀賞の受賞作品です。
 仲良し夫婦のヨンテ(パク・ソンヨル)とチョンヒ(ウォン・ヒャンナ)夫婦は失職した後、その日暮らしの人生を続けています。たとえ代理運転、あるいは教師アルバイト等の日雇職を転々としていますが、その日お互いに盃を傾けて温かいご飯を食べられれば幸いです。そんなある日チョンヒの母親の誕生日になって、兄弟たちはそれぞれ贈り物(=お金)を準備してきます。しかしそんな兄弟たちとは違ってヨンテ夫婦手ぶら。2人は初めて現実を自覚し急いで相手のせいにし始めますが・・・。 原題は「낮에는 덥고 밤에는 춥고」です。
 3位「プロメア」は日本のアニメ。例によって私ヌルボ、語る資格がありませんので説明は省きます。原題は「프로메어」です。
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韓国内の映画の興行成績 [10月21日(金)~10月23日(日)]と人気順位 ►「RRR」、やっぱりインド映画にハズレなし!) ►キネコ国際映画祭で5日(土)韓国アニメ「テイル」鑑賞予定

2022-10-30 22:24:48 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
※日付要確認! 1週前の週末のデータです!

▶相変わらずトホホの日々が続いています。自宅内で行方不明中のスマホは見つからないままだし、この際と決意して部屋の片付けに着手して貴重な物を多々再発見したのはいいとして、他にも優先好きことが山積して映画鑑賞本数は9月4本、10月3本と激減。元気を出そうと26日夜インド映画にハズレなし!の信念に従って「RRR」を観に行ったら約500席もあるのに観客はその100分の1とは! 映画の方はたしかに面白かったのに館内も夜の街も寂しかったなー。その翌日以降は他のシネコンで「RRR」の上映が始まってIMAXの映画館もいくつもあるのでちょっと肩透かしを食らった感がありました。
 そして一番のトホホは韓国文化院主催の<コリアン・シネマ・ウィーク2022>の申込を逃したこと。申込締切の期日が10月23日(日)だったのに別件で忙しいさなかで、ふと思い出して韓国文化院のHPを見たのが24日。9月の<大阪韓国映画祭>(→コチラ)も行けず悔しい思いをしたのに・・・。
 どちらも日本では一般劇場公開が期待できない独立系の小ぢんまりとした作品が多いだけに残念としか言いようがありません。トホホ・・・。
 そんな中、本ブログでは韓国題そのまま「犯罪都市2」というタイトルで書いてきた作品の邦題が「犯罪都市 THE ROUNDUP」と決まって公開も今や目前の11月3日となっているではないですか! うーむ、情報キャッチも遅くなってるかな? そしてその日のマ・ドンソクの舞台挨拶のチケットは9月26日瞬間売り切れだったそうな。なんか世間はも上がってるなー・・・。
 ・・・と、いじけてばかりではそのままジリ貧になるばかりなので気を取り直して韓国映画情報を検索したところ<キネコ国際映画祭>(→公式サイト)が11月3~5日二子玉川で開催とのことで、その中で本記事でも→コチラの記事で紹介した「テイル」という韓国アニメが「チョン・テイル~燃ゆる炎~」というタイトルで上映されるではないですか! 1970年東大門・平和市場前で焼身自殺を遂げた労働運動家・チョン・テイル(全泰壱)の伝記で、彼の死はその後韓国社会に大きな影響を及ぼしました。1995年の実写映画「美しき青年 全泰壱」も観ていない私ヌルボとしてはぜひ観なければ、ということでさっそくチケットを予約しました。ただし11月5日(土)109シネマズ二子玉川で16:45~の1回のみです。チケット予約は→コチラから。まだ空席はた~くさんあります。

▶今回の記事中で注目の外国映画は、日本映画で在日韓国人のヤン・ヨンヒ監督によるドキュメンタリー「スープとイデオロギー」です。私ヌルボ、7月にシネマ・ジャック&ベティで観ました。監督のオモニ(お母さん)は15歳の時に大阪で空襲に遭い、両親の出身地である済州島に疎開しました。そして18歳の時にこの済州島では四・三事件(→ウィキペディア)を経験しました。李承晩等の反共勢力による島民の大量虐殺事件で、長く国民にはその事実は知らされませんでした。この事件で婚約者を亡くしたオモニは日本へ逃げ戻って来ましたが、その話を監督が聞いたのは最近のことだったそうです。「ディア・ピョンヤン」(2005)で描かれたように両親が3人の兄を帰還事業で北朝鮮に送ったのはそんな個人的な背景があったのですね。そして監督は2018年にオモニと一緒に済州四・三事件70周年追悼式に参列し、北朝鮮を支持するオモニを責め続けてきたことを後悔します。
 こうしたドキュメンタリーを観ると、個人史、家族史が、朝鮮史、日本史や民族史と直結していることを実感します。在日韓国・朝鮮人の場合はとくに・・・。※早稲田松竹では11月26日(土)~12月2日(金)上映されます。

▶今回の記事中で注目の韓国映画は「私を殺して」です。ギクッとするようなタイトルですが、カナダの劇作家ブラッド・フレイザーの演劇「Kill Me Now」の映画化作品で、世界中で広く上演され、韓国でも2016年の初演の後19年まで3回にわたって上演されてきました。(日本では上演されていない。) その舞台で主演したチャン・ヒョンソンが映画にも出演しています。ただ本作では演劇と異なり、物語の舞台は韓国で登場人物は韓国人に設定されています。下の記事に記したように身体障碍を持って産まれた息子のために自身の才能の可能性を封印して日々を過ごしている父親がある日予期しない事故で体に異常が生じ・・・という深刻な内容ですが、韓国で16年実際に演劇「Kill Me Now」をご覧になった方のブログ記事(→コチラ)によると「前半は結構笑えるところがあり、ほのぼのとした感じなのですが、後半は一気に重くなります。ラストは会場全体が涙の渦で、隣に座っていた男の人も号泣していて、私はそちらに驚いて涙が引っ込んだくらいです」とのことでした。それにしても韓流ファンの皆さんの情報力・行動力は恐るべきものがありますね。
▶個人的に注目した韓国映画は「昼と月」です。死別した夫が住みたがっていた済州島に引っ越しした女性がその近所に暮らす子持ちの未婚女性と親しくなりますが、その後彼女が実は亡夫の初恋の人だったことを知って・・・という話。詳しくは記事の最末尾を読んでみて下さい。作品としての評価はよくわかりませんが、いろんなことを考えさせられました。主演のユ・ダイン(右画像・下)は10年前に「短い記憶(ヘファ、ドン)」を観に行った時舞台挨拶で来場していましたが、清楚な感じで好印象を持ちました。(当時28歳?) そのミン・ヨングン監督と昨年結婚、来年出産予定とか。過ぎてみれば10年も早いものです。とくにトシヨリには・・・。けほけほ。※右画像上は亡夫の初恋の女性役のチョ・ウンジ




    ★★★ NAVERの人気順位(10月26日(水)現在上映中映画) ★★★
      ※[記者・評論家による順位]とも①など右の( )は前週の順位。評点の後の( )は採点者数。
       初公開から1年以内の作品が対象。「初登場」とは本ブログでの初登場。

     【ネチズンによる順位】 

①(新) スープとイデオロギー(日本)  9.88(24)
②(1) トップガン マーヴェリック  9.76(42,220)
③(新) 私を殺して(韓国)  9.59(71)
④(-) モア(韓国)  9.41(232)
⑤(-) アナタの顔(韓国)  9.39(158)
⑥(3) SING/シング:ネクストステージ  9.39(2,823)
⑦(4) 映画クレヨンしんちゃん 謎メキ! 花の天カス学園(日本)  9.36(1,106)
⑧(5) 詩人の歌、チョン・テチュン(韓国)  9.35(150)
⑨(新) ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(日本)  9.31(13)
⑩(7) 人生は美しい(韓国)  9.24(6,763)

 ①③⑨の3作品が新登場です。
 ①「スープとイデオロギー」はヤン・ヨンヒ監督によるドキュメンタリー。冒頭にいろいろ記しました。韓国題は「수프와 이데올로기」です。
 ③「私を殺して」は、上述のようにブラッド・フレイザーの演劇「Kill Me Now」の映画化作品です。
 40代の男性チャン・ミンソク(チャン・ヒョンソン)は嘱望された作家でしたが、現在は母と妻を失い、先天性の身体障碍を持った息子ヒョンジェ(アン・スンギュン)の世話をして日々を過ごしています。17歳になったヒョンジェは少年から成人になる時期になり、友人で先天性の精神障碍があるギチョル(ヤン・ヒジュン)と独立を夢見ますが父ミンソクとの間に葛藤が生じます。そんなある日、予期しない事故でミンソクの体に異常が生じたことを知り、ヒョンジェと家族の日常が変化していきます・・・。原題は「나를 죽여줘」です。
 ⑨「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」は例によって私ヌルボは観てなくて語る資格がないもので説明は省略します。韓国題は「에반게리온 신극장판 : 파」です。

     【記者・評論家による順位】 

①(1) 別れる決心(韓国)  8.71(14)
②(2) トップガン マーヴェリック  8.44(9)
③(3) ファースト・カウ  8.40(10)
④(5) エブリシング・エブリホエア・オール・アット・ワンス  8.33(9)
⑤(4) 2次送還(韓国)  8.20(5)
⑥(6) 私は最悪。  8.00(9)
⑦(-) 小説家の映画(韓国)  8.00(3)
⑧(7) アフター・ヤン  7.80(5)
⑨(8) #AfterMeToo(韓国)  7.67(3)
⑩(10) シン・エヴァンゲリオン劇場版(日本)  7.50(2)

 新登場の作品はありません。

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績10月21日(金)~10月23日(日) ★★★

           日本でも12月2日公開の「ブラックアダム」が初登場1位         
                       
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(新)・・ブラックアダム・・・・・・・10/19・・・・・・313,327・・・・・・・427,970 ・・・・・・4,492 ・・・1,524
2(1)・・人生は美しい(韓国) ・・・・・9/28 ・・・・・・84,816・・・・・・・980,894・・・・・・・9,231・・・・・808
3(2)・・共助2・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/07・・・・・・・70,055・・・・・6,894,531・・・・・・70,266・・・・・666
       :インターナショナル(韓国)
4(3)・・映画クレヨンしんちゃん・・9/28 ・・・・・・62,301 ・・・・・・638,078・・・・・・・6,397 ・・・・・660
       謎メキ! 花の天カス学園(日本)
5(6)・・エブリシング・エブリホエア・・10/12・・・38,517 ・・・・・・114,503 ・・・・・・1,220 ・・・・・425
       ・オール・アット・ワンス
6(4)・・エスター:最初の殺人 ・・・10/12 ・・・・・・29,785・・・・・・・154,227 ・・・・・・1,593 ・・・・・507
7(5)・・正直な候補2(韓国)・・・・・・・9/28・・・・・・・18,823・・・・・・・879,045 ・・・・・・8,289 ・・・・・460
8(新)・・鬼池(韓国) ・・・・・・・・・・・・・10/19 ・・・・・・15,528・・・・・・・・27,772 ・・・・・・・・244 ・・・・・208
9(6)・・劇場版 ハローカーボット ・・9/28・・・・・・・・7,038・・・・・・・223,313 ・・・・・・2,094 ・・・・・233
       :おかしな魔術団の秘密(韓国)
10(10)・・スマイル・・・・・・・・・・・・・・10/06 ・・・・・・・6,673・・・・・・・・97,440 ・・・・・・1,038 ・・・・・・98
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン

 1・8位の2作品が新登場です。
 1位「ブラックアダム」はアメリカのアクション・冒険・SF。冒頭に記したように私ヌルボにとっては最も苦手なジャンルだし、日本公開が12月2日ですでに→公式サイトもあるので説明は省略します。韓国題は「블랙 아담」です。
 8位「鬼池」は韓国のホラー。
 ボヨン(パク・ハナ)はかつて大富豪だった曽祖母ワンおばあさん(ホ・ジン)の豪邸に隠された宝石を盗むため看護人として住み込むことになります。ボヨンを雇用した曾祖母の唯一の肉親、キム奥様(チョン・ヨンジュ)は「誰も連れてこないこと、とくに子ども」、「貯水池の近くには行かないこと」という条件を付けます。しかしボヨンは自身の娘ダジョンを密かに連れていくのですが・・・。人が死んでいく鬼池と呼ばれる貯水池の横に位置した豪邸では不吉で奇異な兆候が続き、そんな中でボヨンはここを訪れた人たちが謎の変死を遂げていたことを知ります・・・。原題は「귀못」です。

【独立・芸術映画】
順位 ・・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(新)・・迷い(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・10/19・・・・・・・4,842 ・・・・・・・・9,231・・・・・・・・・74 ・・・・・・・212
2(1)・・大巫歌(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・10/12・・・・・・・3,507・・・・・・・59,964・・・・・・・・540 ・・・・・・・144
3(2)・・ゴーゴーダイノ 劇場版 ・・・・・・10/05・・・・・・・4,842・・・・・・・51,273・・・・・・・・472・・・・・・・・・80
       :氷恐竜の秘密(韓国)
4(新)・・私を殺して(韓国)・・・・・・・・・・・10/19・・・・・・・1,435・・・・・・・・2,799 ・・・・・・・・・23 ・・・・・・・112
5(24)・・昼と月(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・10/20・・・・・・・1,382・・・・・・・・2,992 ・・・・・・・・・25 ・・・・・・・・49

 前週に続いて5位まですべて韓国映画です。1・4・5位の3作品が新登場ですが、4位「私を殺して」については上述しました。
 1位「迷い」は韓国のミステリー&ホラー。
 第三子の悲劇的な死の後、教会牧師のソッコ(キム・ミンジェ)とヒョヌ(パク・ヒョジュ)夫婦は息子ハンビョル(ソン・ハヒョン)を貯水池で失います。ソッコは悔い改めを理由に視覚障碍を持った子供イサク(パク・ジェジュン)を養子として迎え入れることにします。子供に先立たれた苦痛に浸っていたソヌも結局は同意します。養子縁組の後ソヌはイサクに心を開いていきますが、心の片隅の忌まわしい思いをなかなか拭えません。イサクの服にはいろいろなお守りが付いていますが、その理由をイサクは死んだハンビョルが見えるからと話します。教会の信徒ヨンジュン(チャ・ソヌ)もハンビョルが見えると言うと、ソヌはさらに恐怖に襲われます。ハンビョルの3人の姉妹にとってもイサクは恐怖の対象で、中でも長女のジュウン(キョン·ダウン)はとくにイサクに敵対的です。混乱したソヌは時間が経つにつれてハンビョルの死に他の家族が関与したかもしれないという考えを持つようになりますが・・・。
 本作が恐怖を募らせる方法は各自の心の<迷い>であり<疑い>です。死んだ子供は家族たちにそれぞれ異なる姿で登場します。それはそれぞれ人物の心理を表わすもので、真の恐怖は自らの心の状態と動きから来たものであることを示しているのです・・・。
 2階建ての家と教会、そこから見える貯水池は霧がかかっている・・・という設定は上述の「鬼池」と重なるところがありますね。また以前本で読み映画も観たチョン・ユジョン原作の「7年の夜」をなんとなく思い出しました。ネチズンのコメントでは今年8月韓国で公開された「破虜湖[パリョホ]」もそんな感じだったのかな? 原題は「미혹(迷惑)」です。※日本のウェブサイトではこのタイトルをそのまま漢字語で「迷惑」と訳している記事がほとんど(全部?)ですが、内容から考えて不適当と判断しました。
 5位「昼と月」は韓国のドラマ。<第26回釜山国際映画祭(2021)>、<第47回ソウル独立映画祭(2021)>に公式招待される等、多くの映画祭で上映され好評を得た作品です。
 夫と死別後、ミニ(ユ・ダイン)は普段夫が住みたがっていた済州島に引っ越します。彼が望んでいた一戸建て住宅に荷を運び入れたミニは、隣人のモカ(チョ・ウンジ)と彼女の20歳の息子テギョン(ハギョン)に出会います。ヨガの教師をしているモカに好感を持ち親交を深めていきますが、高卒後YouTube等で音楽活動をしているテギョンにはなぜか気になる印象も受けます。
 ところが、新しい所で新しい友だちができたと思った瞬間、モカが実は夫の初恋の人だったことがわかります。ミニは激怒に包まれ、モカも未婚の母として穏やかな日常の中で忘れて過ごしていた中で突然5万年前の元カレの記憶を呼び起こされ恐慌をきたします。激しい感情をぶつけ合う2人ですが・・・。
 「夫の初恋の女性」と「初恋の人の妻」。最も近いが遠い2人の女性が徐々にお互いを理解して行き、結局は喪失の痛みを癒していく物語、というある意味自然な<落としどころ>になるのでしょうが、実際問題としてどうなのか、私ヌルボには見当がつきません。いろんな人、いろんな男女関係があるし・・・。
 なお、タイトル「昼と月」の意味について2人の女性の暗喩かなとも思いましたがイ・ヨンア監督は「日中も月が浮かんでいることを知っていますか? 目に見えないからといって消えたのではないということです」と語っています。ということは亡くなった彼のこと? 原題は「낮과 달」です。
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韓国内の映画の興行成績 [10月14日(金)~10月16日(日)]と人気順位 ►エキストラに7万人動員の超大作をお一人様鑑賞(笑) ►男性ムーダン3人の神懸かり対決コメディ「大巫歌」は観てみたい!

2022-10-23 16:10:17 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
※日付要確認! 1週前の週末のデータです!

▶10月23日に<お一人様観客>を体験しました。前回は昨年11月。(→コチラ参照。) そして今回は、なんと<製作費は270億円超><世界興収1130億円のメガヒット><撮影チームは7千人超、エキストラに7万人動員>といった超大作ですからねー。それを自分1人観客席の中央で専有するとは空前絶後の体験と言ってもいいでしょう。・・・と、ここまで読んだ皆さんのほとんどはこの作品名からして見当がつかないのでは? 「トップガン マーヴェリック」のはずはないしなー・・・と首を傾げたりして。
  で、正解は「1950 鋼の第7中隊」。エキストラに動員されたのは人民解放軍、ということは中国映画です。1950年に勃発した朝鮮戦争(中国では抗米援朝戦争)で半島南端に追い詰められた韓国側が国連軍の仁川上陸から反撃に転じ、逆に北朝鮮軍を中朝国境近くまで攻め入った状況下で参戦した中国人民義勇軍(中国では中国人民志願軍と言うのか)の戦いを描いた作品。とくに<長津湖戦闘>に重点がおかれています。以下細部は全部省略。
 私ヌルボ、この映画を観た意図は韓国・朝鮮関係なので。ところが約3時間の長尺なのに韓国語・朝鮮語は皆無。長津湖をはじめ戦局を説明するような地図もナシ。要は当然のように国のために進んで志願した兵士たちの壮烈な戦いを最新の視覚効果・音響効果等で感覚的に観客をコーフンさせる、といった感じ。
 しかし、→コチラの記事冒頭で私ヌルボ、「トップガン マーヴェリック」に対して無謀にも(笑)<視野狭窄>と批判しましたが、「1950 鋼の第7中隊」と比べてみると共通点が多いことに気がつきます。自国を客観的に見る視点がなく、ほとんど自国が自身のアイデンティティの根幹になっていること、家族や仲間内の情には篤いが敵兵との殺し合いに煩悶することはまずない。そして映画の中にも現在の国策(or政治的意図)が込められていても気が付かず、そのまま受け入れたりする等々。作中で朝鮮戦争の海戦直後アメリカが台湾に艦隊を派遣したことを<不当な介入>と非難しているのはまさに現実の反映ですね。

▶今回の記事で注目の韓国映画は「大巫歌[テムガ]」です。タイトルを見ても意味も読み方も「何だ<これは????」という感じですよね。
 韓国ではシャーマニズムの伝統が今も受け継がれています。ムーダン(巫堂)とよばれるシャーマンがクッ(굿)という祭儀で神懸りになり神のお告げを伝えます。<巫歌>(무가.ムガ)>とは、ムーダンがクッの中で詠ずる歌のことです。
 ムーダンは、映画化もされている金東里の小説「巫女図」に書かれているように(現在は)女性が多いのですが、男性もいます。そういえば「哭声」(2016)でファン・ジョンミンがムーダンを演じていましたね。そしてこの「大巫歌」でも3人の男性ムーダンが登場します。
 私ヌルボ、これまで何度か映画や動画等でムーダンの神懸りの場面を見ましたが、何せ神が降臨するわけなので心の中で「これは迷信にすぎない」と思っている見物人がいたとしても神妙にせざるを得ない独特な雰囲気が漂っているわけです。ところがこの「大巫歌」はなんと金銭がらみのコメディとは意表を突かれました。
 また「チラシ:危険な噂」(2014)以来ファンになった悪役スターのパク・ソンウンが主役をどう演じているのかも個人的には興味深いところ。しかし、こういう映画が日本で公開される可能性があるのかなー・・・。

    ★★★ NAVERの人気順位(10月19日(水)現在上映中映画) ★★★
      ※[記者・評論家による順位]とも①等の右の( )は前週の順位。評点の後の( )は採点者数。
       初公開から1年以内の作品が対象。「初登場」とは本ブログでの初登場。

     【ネチズンによる順位】 

①(1) トップガン マーヴェリック  9.76(42,180)
②(3) 名探偵コナン ハロウィンの花嫁(日本)  9.46(1,683)
③(-) SING/シング:ネクストステージ  9.39(2,819)
④(4) 映画クレヨンしんちゃん 謎メキ! 花の天カス学園(日本)  9.39(983)
⑤(6) 詩人の歌、チョン・テチュン(韓国)  9.35(150)
⑥(新) 劇場版「きのう何食べた?」(日本)  9.27(11)
⑦(8) 人生は美しい(韓国)  9.25(6,104)
⑧(新) 間の音(韓国)  9.24(332)
⑨(9) 劇場版 呪術廻戦 0(日本)  9.23(1,678)
⑩(-) 「劇場版 キジのかあさん:都市へ行ったひなキジ家族」  9.20(177)

 ⑥と⑧の2作品がが新登場です。
 ⑥「劇場版「きのう何食べた?」」は、私ヌルボ、原作漫画もTVドラマも観てないのでなんともコメントしようがありません。韓国でも漫画本は(19巻まで)刊行され、TVドラマも放映されています。韓国題は「어제 뭐 먹었어? – 극장판」です。
 ⑧「間の音」は韓国のスリラー。カン! カン! カン! 401号室と上の階の501号室の間の騒音がまた始まりました。作家志望ですが、実際は無職と変わらない女性ウンス(リュ・ファヨン)は公募展の素材を探していましたが、悩みの種は上の部屋から聞こえる騒音。疑問を抱いた彼女はその部屋の住人を観察し始めます。また上の階の男ホギョン(パク・ジヌ)もウンスの存在に気づき始め、突然ウンスは衝撃的な真実に直面することになりますが…。今日も始まった騒音。私が想像していただけのその話ははたして現実なのでしょうか? 原題は「사잇소리」です。

     【記者・評論家による順位】 

①(1) 別れる決心(韓国)  8.71(14)
②(2) トップガン マーヴェリック  8.44(9)
③(-) ファースト・カウ  8.40(10)
④(3) 2次送還(韓国)  8.20(5)
⑤(4) エブリシング・エブリホエア・オール・アット・ワンス  8.20(5)
⑥(5) 私は最悪。  8.00(9)
⑦(6) アフター・ヤン  7.80(5)
⑧(7) #AfterMeToo(韓国)  7.67(3)
⑨(9) DUNE/デューン 砂の惑星  7.56(9)
⑩(10) シン・エヴァンゲリオン劇場版(日本)  7.50(2)

 新登場の作品はありません。

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績10月14日(金)~10月16日(日) ★★★

           韓国ミュージカル   「人生は美しい」が1位に浮上
                       
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(2)・・人生は美しい(韓国) ・・・・・9/28 ・・・・・124,155・・・・・・・829,737・・・・・・・7,848・・・・・935
2(1)・・共助2・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/07 ・・・・・112,873・・・・・6,772,992・・・・・・69,247・・・・・887
       :インターナショナル(韓国)
3(4)・・映画クレヨンしんちゃん・・9/28 ・・・・・・81,342 ・・・・・・555,008・・・・・・・5,569 ・・・・・724
       謎メキ! 花の天カス学園(日本)
4(新)・・エスター:最初の殺人・・10/12 ・・・・・・70,345・・・・・・・100,046 ・・・・・・1,030 ・・・・・707
5(3)・・正直な候補2(韓国)・・・・・・9/28・・・・・・・58,658・・・・・・・835,420 ・・・・・・7,917 ・・・・・735
6(39)・・エブリシング・エブリホエア・・10/12・・37,478 ・・・・・・・49,881 ・・・・・・・・536 ・・・・・620
       ・オール・アット・ワンス
7(新)・・大巫歌(韓国)・・・・・・・・・・・10/12 ・・・・・・26,348・・・・・・・・43,628 ・・・・・・・・409 ・・・・・581
8(新)・・チケット・トゥ・パラダイス・・10/12 ・・・25,074・・・・・・・・42,365 ・・・・・・・・406 ・・・・・581
9(6)・・劇場版 ハローカーボット・・・9/28・・・・・・13,245・・・・・・・213,585 ・・・・・・2,006 ・・・・・344
       :おかしな魔術団の秘密(韓国)
10(5)・・スマイル・・・・・・・・・・・・・・・10/06 ・・・・・・12,473・・・・・・・・83,017 ・・・・・・・・899 ・・・・・178
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 4・6・7・8位の4作品が新登場です。
 4位「エスター 最初の殺人」(仮) はアメリカのホラー。ある家族に養子として引き取られた美少女エスターが巻き起こす惨劇を描いてカルト的人気を集めた「エスター」(2009)の前日譚。途方もない秘密を隠したサイコパスがエストニアの精神病棟を脱出し、裕福な家族の行方不明の娘エスターを詐称してアメリカにやって来ます。再会の喜びもしばし、どこか見知らぬ娘の正体に気づいたお母さんは家族を守るためにエスターと対決しますが・・・。
 なお今作でも主人公の“少女”エスターを再びイザベル・ファーマン(現在25歳)が演じていて話題になってるそうです。
 前作の原題は「Orphan」だけ。本作は「Orphan:First Kill」ですが、邦題で「エスター」としたのは「Orphan」(孤児.みなしご)に対する偏見助長を避けたのでしょうね。本作の韓国題は「오펀: 천사의 탄생(孤児: 天使の誕生)」と<First Kill>の部分を変えています。「エスター 最初の殺人」は私ヌルボによる課題ですが、どうですかねー。日本公開は未定のようですけど・・・。
 6位「エブリシング・エブリホエア・オール・アット・ワンス」については前回の記事でかなり詳しく紹介したので説明は省略します。
 7位「大巫歌[テムガ]」は韓国のドラマ&コメディ。<第25回釜山国際映画祭(2020)>で「大巫歌:恨と興」というタイトルでで初めて公開された作品です。
 韓国のシャーマニズムの伝統、ムーダン(巫堂)等については冒頭で記しました。以下、本作の内容を略述します。一言で言えば、3人の男性ムーダンのクッ(祭儀)の場での対決です。
 かつてはスターだったが唯我独尊、神の祭儀の代わりに酒の祭儀で通す40代の魔性のムーダン、マ・ソンジュン(パク・ソンウン)。百発百中のシャーマンを夢見て易術界を平定した30代のシャーマン、チョンダム道令[若様](ヤン・ヒョンミン)。人生の逆転を狙い、ムーダン学院の10週間完成コースで学んで速成ムーダンとなった20代の就職浪人シンナム(リュ・ギョンス)。
 実は彼ら3人に加えて重要人物がもう1人。この祭儀の場を取り仕切っているのが極悪非道なヤクザのソン・イクス(チョン・ギョンホ)です。彼は3人を利用して50億ウォンを手に入れようと企んでいるのです。そして3人のムーダンたちもそれぞれ一生一度とも言うべきこの儲け仕事のためにクッ特有のリズムに身を委ねて神懸かりになり対決するのですが・・・。原題は「대무가」です。
 8位「チケット・トゥ・パラダイス」はアメリカのロマンティックコメディ。元夫婦のデヴィッド(ジョージ・クルーニー)とジョージア(ジュリア・ロバーツ)は20年前に離婚して以降、必要な時に会うことはあってもいつもいがみ合うばかり。しかしそんな2人の愛娘リリー(ケイトリン・デバー)がロースクールを卒業して旅行でバリ島へ向かうと、その数日後に「現地の彼と結婚する」という連絡が入ります。弁護士になる夢を捨てて会ったばかりの男と結婚するとは!と驚き焦ったデヴィッドとジョージアは現地へ飛び、リリーの結婚阻止のために協力することになりますが・・・。韓国題は「티켓 투 파라다이스」。日本公開は11月3日です。

【独立・芸術映画】
順位 ・・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(新)・・大巫歌(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・10/12・・・・・・26,348・・・・・・・43,628 ・・・・・・・・409 ・・・・・・・581
2(1)・・ゴーゴーダイノ 劇場版 ・・・・・・10/05・・・・・・・6,594・・・・・・・・48,396・・・・・・・・445 ・・・・・・・246
       :氷恐竜の秘密(韓国)
3(4)・・#AfterMeToo(韓国)・・・・・・・・・10/06・・・・・・・1,799 ・・・・・・・・・5,647・・・・・・・・・43 ・・・・・・・・17
4(3)・・‘推し’が犯罪者に!?(韓国)・・・・・・9/28・・・・・・・・・667・・・・・・・・11,186・・・・・・・・・96・・・・・・・・・33
5(28)・・ジュヨン(韓国) ・・・・・・・・・・・・・9/29・・・・・・・・・474・・・・・・・・・1,346 ・・・・・・・・・・8・・・・・・・・・・1

 1・5位の2作品が新登場ですが、1位「大巫歌」については上述しました。
 5位「ジュヨン」はドラマ&ミステリー。
 ジュヒョク(キム・デゴン)は高校時代は陸上選手、現在は工場で働いています。妹のジュヨン(ミン・ドヒ)は音大に通う学生です。2人は小さな軽食店を営む両親と平凡ですが幸せな日々を過ごしていました。ところがある日、殺人事件が起こったというニュースとともにジュヨンが行方不明になります。ジュヒョクは消えたジュヨンの痕跡を追いますが、ジュヒョクも、また両親もよく知っていると思い込んでいたジュヨンのイメージが合いません。そんな妹の真実がやがて明らかになります・・・。人間関係に関する根本的な質問を観客に投げる作品です。原題は「주연」です。※関係ないけどジュヨンのハングル表記も読みも主演と同じ。「主演はジュヨン」も「ジュヨンは主演」ももちろん同じ。紛らわしいなー。
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韓国内の映画の興行成績 [10月7日(金)~10月9日(日)]と人気順位 ►「エブリシング・エブリホエア・オール・アット・ワンス」(仮)はおもしろそう! ►韓国では「銀河鉄道999」が劇場初公開 !

2022-10-18 08:09:48 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
※日付要確認! 1週前の週末のデータです!
 今週も酷薄な日々が続いています。さらに雪上加霜[설상가상. ソルサンカサン]=泣きっ面に蜂でスマホが3日前から行方不明に。自宅内なのですが、知り合いに電話をかけてもらってもマナーモードになっているのか着信音が聞こえず。自室は物がやたらと多いので部屋内を眺めまわしただけではわかりません。この際部屋の片付けに取り掛かるかと腹をくくって作業開始。そして久しく忘れていた貴重なモノをいくつか再発見したのはうれしかったものの、肝心のスマホは依然みつからず。トホホな日々はいつまで続くのか・・・。

▶今回の記事で注目の映画は「エブリシング・エブリホエア・オール・アット・ワンス」(仮)。内容は下の記事をご覧ください。大好評のアメリカ映画で、なるほどすごくおもしろそう。来年3月に日本公開も決まっているというのに、この長~い英語タイトルの仮題のまま、ということは韓国と同じく最後までこれでいっちゃうの? (やめて~!)

▶私ヌルボが私的に注目したのは「劇場版 銀河鉄道999」です。日本公開は1978年。ゴダイゴが歌ってた主題歌(→YouTube)も懐かしいですね。(と言って話が通じる人は何歳以上になるんだろう?) 後述のように、韓国ではこの10月6日の公開が意外なことに最初の劇場公開とは・・・。ポスター(右画像)にあるように4K リマスターです。あ、日本では今年1月に「銀河鉄道999」「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」を劇場したのに気付くのが遅くて見られなかったのは残念。(ん? U-NEXT?) 原作者の松本零士さんは今84歳か。(実は私ヌルボ、彼の漫画では学生時代に読んだ「男おいどん」の方が懐かしく思い出されるんですよね・・・。)

   ★★★ NAVERの人気順位(10月12日(水)現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】 
 ※[記者・評論家による順位]とも①等の右の( )は前週の順位。評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
  「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(2) トップガン マーヴェリック  9.76(42,132)
②(5) セマンティック・エラー:ザ・ムービー(韓国)  9.49(197)
③(6) 名探偵コナン ハロウィンの花嫁(日本)  9.46(1,680) 
④(4) 映画クレヨンしんちゃん 謎メキ! 花の天カス学園(日本)   9.45(817)
⑤(-) アナタの顔(韓国)  9.38(156)
⑥(8) 詩人の歌、チョン・テチュン(韓国)  9.35(150)
⑦(新) 取引完了(韓国)  9.32(74)
⑧(9) 人生は美しい(韓国)  9.27(5,218) 
⑨(-) 劇場版 呪術廻戦 0(日本)  9.23(1,661)
⑩(1) サンデーリーグ(韓国)  9.23(44)

 ⑦「取引完了」が新登場です。韓国のドラマ。中古取引をモチーフとした5作品のオムニバス映画です。<第25回富川国際ファンタスティック映画祭(2021)>のコリアンファンタスティック・コンペティション部門に名を連ね、観客賞・監督賞・WATCHAが注目した長編賞の3冠を獲得した作品です。
 中古取引アプリに登場した5つの商品。5人の売り手と5人の買い手。そして彼らの取引を記録する1人の作家。5つの物件を取り巻く予測不許可の冒険が始まります。(1)家族を裏切った子供と猟師のおじさん、(2)眠れない少年と眠りから目覚められない少女、(3)死刑執行人とロックバンド、(4)学生と囚人、(5)年老いた青年とある家族 等、彼らの取引と冒険を描きます。
 韓国インターネット振興院によると、韓国内中古取引市場規模は2008年の4兆ウォンから21年には24兆ウォンへと6倍伸びました。国内を代表する中古取引プラットフォームの月利用者数は2018年50万人から22年8月には1800万人と30倍以上に増え、満10歳以上の韓国人スマホユーザーの39%が中古取引アプリを使用したと推定されると発表しました。チョ・ギョンホ監督の長編デビュー作である本作は現代人に馴染みのある中古取引を素材して、平凡な日常の中で捨てるのではなく、他の欲しい人に回すことを通じて向き合う<第2の機会>に対する深い視線を込めた作品です。原題は「거래완료」です。日本と比べてどうなんでしょうね? <ヤフオク!>は利用したことがないので、利用者数とか取引物件とか価格とか、今の標準がどんなものか全然知識がないもので、なんともコメントのしようがありません。

     【記者・評論家による順位】 

①(1) 別れる決心(韓国)  8.71(14)
②(2) トップガン マーヴェリック  8.44(9)
③(3) 2次送還(韓国)  8.20(5)
③(新) エブリシング・エブリホエア・オール・アット・ワンス  8.20(5)
⑤(4) 私は最悪。  8.00(9)
⑥(6) アフター・ヤン  7.80(5)
⑦(新) #AfterMeToo(韓国)  7.67(3)
⑧(8) 秘密の森の、その向こう[プチ・ママン]  7.63(8)
⑨(9) DUNE/デューン 砂の惑星  7.56(9)
⑩(新) シン・エヴァンゲリオン劇場版(日本)  7.50(2)

 ③「エブリシング・エブリホエア・オール・アット・ワンス」と⑦⑩の3作品が新登場です。
 ③「エブリシング・エブリホエア・オール・アット・ワンス」(仮)はアメリカのアクション&コメディ。
 アメリカに移民し、なんとかコインランドリーを運営していたエブリン(ミシェル・ヨー)は、税務当局の調査に苦しめられたある日、夫の離婚の要求とひねくれた娘のために大混乱に陥ります。その瞬間エブリンはマルチバース(多元宇宙)の中で数千、数万の自分が世界を生きているという事実を知り、そのすべての能力を借りて危機の世の中と家族を救わなければならないという運命に置かれます・・・。
 <映画.com>によると「カンフー×マルチバース! A24史上最大のヒット作」なのだそうな・・・。いや、たしかにおもしろそう。アクションというと筋肉ムキムキの屈強な男たちの対決をイメージしますが、本作はある日突然平行世界を行き来できるようになっちゃったおばさんがカンフーのすごい使い手で税務署員たちと対決する(?)というキテレツな展開! たしかにこれはおもしろそう。日本公開は2023年3月に日本公開決定!とのことですが、早く邦題を決めてほしいものです。韓国題は「에브리씽 에브리웨어 올 앳 원스(Everything Everywhere All At Once)」なんて英題そのまんま。日本より英語力は上だから問題ないのかな?
 ※トレーラー(海外版)は→コチラ
  TBS<たまむすび>での町山智浩氏のトークは→コチラ、なんですが、最後の方はネタバレの領域に入ってるような気もするので、後半は聴かない方が無難かも。
 ⑦「#AfterMeToo」は韓国の4人の女性監督によるオムニバス・ドキュメンタリーです。<第23回ソウル国際女性映画祭(2021)>の競争セクションである発見部門に招待された作品です。
 2018年韓国社会を#MeToo運動が激しく揺るがしました。しかしその後も数多くの宿題が残されています。それらはこれ以上先送りできません。本作は4監督がそれぞれのテーマを中心に今の時代を生きる女性たちの#MeToo運動のその後の物語です。
 最初のパク・ソヒョン監督<女校怪談>はスクール#MeToo。「なぜ校内性暴力が繰り返されるのか?」を考え構造的な部分を探ったと語ります。スクールミツー運動の始まりとなったソウルの女子高の加害教師は懲役1年6ヵ月が確定(就業制限5年)しましたが、2018/1~22/9に韓国の小中高で生徒に性暴力を犯した加害教師542人中137人(25.3%)がその後も教職を続けてるそうです。
 イ・ソミ監督は中年女性Bさん自身の話<100。体と心が元気になった>を柱に性暴行トラウマの問題をとりあげます。「初めて性的暴行を受けた時私は9歳でした」というBさん。児童性暴力、親族性暴力などの経験したといいます。彼女はノートにこだわり、毎日「私は体と心が元気になった」と書いて、今は廃家となった以前の家の前にマイクを持って立ち、「あなたが私を踏みつけ、私は創生のない刑務所に閉じ込められて生きてきた」と痛みを訴えます。
 カンユ・ガラム監督は<以後の時間>で芸術界#MeToo活動家の悩みに寄り添います。監督は「連帯者は性暴力問題、性差別問題のために献身的に活動する人々ではありません。ただ、被害の重さを共に感じながらも自発的に活動をしてきた彼らは「自分が活動家なのか作家なのかわからなくなる」という悩みも打ち明けます・・・。
 ソラム監督は自身の経験に基づいた<グレーセックス>で性暴行トラウマを扱い、性的自己決定権に照明をあてます。原題は「애프터 미투」です。
 ⑩「シン・エヴァンゲリオン劇場版」については説明を省略します。韓国題は「신 에반게리온 극장판」です。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績10月7日(金)~10月9日(日) ★★★

             「共助2:インターナショナル」の連続1位が5週目に
          
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・共助2・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/07 ・・・・・223,655・・・・・6,525,775・・・・・・66,981 ・・・1,076
       :インターナショナル(韓国)
2(3)・・人生は美しい(韓国) ・・・・・9/28 ・・・・・168,224・・・・・・・580,732・・・・・・・5,578 ・・・1,123
3(2)・・正直な候補2(韓国) ・・・・・9/28 ・・・・・135,860・・・・・・・695,477 ・・・・・・6,684・・・・・・936
4(4)・・映画クレヨンしんちゃん・・9/28・・・・・128,158・・・・・・・389,215・・・・・・・3,892 ・・・・・869
       謎メキ! 花の天カス学園(日本)
5(新)・・スマイル・・・・・・・・・・・・・・10/06・・・・・・・39,244・・・・・・・・48,921 ・・・・・・・・528 ・・・・・455
6(5)・・劇場版 ハローカーボット・・9/28 ・・・・・・30,318 ・・・・・・179,046 ・・・・・・1,686 ・・・・・528
       :おかしな魔術団の秘密(韓国)
7(61)・・ゴーゴーダイノ 劇場版・・10/05 ・・・・・23,418・・・・・・・・28,056・・・・・・・・・253 ・・・・・531
       :氷恐竜の秘密(韓国)
8(新)・・カムバックホーム(韓国)・・10/05・・・・・16,987・・・・・・・・37,580・・・・・・・・・349 ・・・・・581
9(新)・・スパイダーマン ・・・・・・・・・10/05 ・・・・・13,480 ・・・・・・・20,218・・・・・・・・・220 ・・・・・335
       :ノー・ウェイ・ホーム THE MORE FUN STUFF VERSION
10(-)・・DUNE/デューン 砂の惑星・・2021/10/20・・10,504・・・1,600,385・・・・17,635 ・・・・・・20
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 5・7・8・9位の4作品が新登場です。
 5位「スマイル」はアメリカのホラー。
 「彼らは私を見て笑っています」・・・。精神科医ローズ(ソシー・ベーコン)は患者の一人が自分にだけ微笑む人が見えると話し、まもなく奇怪な笑顔を浮かべて自分の目の前で命を断つ患者を目撃します。その日以降ローズの日常に説明できない恐ろしいことが相次いで発生します。日常を覆った恐怖に足を踏み入れたローズは、以前にも自分と同じことを経験した人々がいて、皆1週間以内にひどい死を避けることができなかったことを知ります。そしてローズ本人も微笑む人を見るようになります。刻一刻と近づく死から抜け出すために死闘を繰り広げたローズは忘れたい過去と向き合うことになりますが・・・。韓国題は「스마일」。日本公開は未定のようです。
 7位「ゴーゴーダイノ 劇場版:氷恐竜の秘密」は韓国のアニメ。<ゴーゴーダイノ>は2016年からSBSで放映された韓国・中国合作のTVアニメで、本作はその劇場版。ゴーゴーダイノの隊員は宇宙安全管理局の訓練過程を修了したの恐竜ロボットたちで、リーダーのレックス(ティラノサウルス)以下、トモ(トリケラトプス)、ヴィキ(ブラキオサウルス)、リトルピング(翼竜)の4体がその中心メンバーです。本作のストーリーは以下の通り。
 レックスたちが守っている平和なウルル惑星に悪役ジェニーとミスターブラックが現れました! 恐竜マニアのジェニーはウルル惑星の恐竜を拉致し始め、戦闘中のリトルピングも結局捕まってしまいます。強大になったジェニーとミスターブラックに対抗してゴーゴーダイノ隊員たちは伝説の恐竜を訪ねて行くことになり、最強合体ロボットであるゴーゴーキングダイノに変身できるダイノストーンを得ることになります。ところが危機感を感じたミスターブラックとジェニーは眠っていた闇の氷恐竜を目覚めさせてしまいます。はたして隊員たちはリトルピングと恐竜を救い、危機に陥ったウルル惑星を守ることができるでしょうか・・・。原題は「고고다이노 극장판: 얼음공룡의 비밀」です。
 8位「カムバックホーム」は韓国のコメディ&ドラマ。
 「親父がおまえに残しておいたものがある」 - ギセ(ソン・セビョク)はコメディアンになるという夢一つでソウルへの上京を決意します。しかし、突然のプログラム廃止の知らせとともに夢も、お金も、家も一度にすべてを失うことになります。そこで彼は15年ぶりに故郷を訪れます。故郷で出会った忠清道最大組織の叔父さんカンドン(イ・ボムス)は現金20億ウォンとともにギセに率直な提案をし、ギセは再び幸せな人生逆転を夢見ます。一方、長い記憶の中の初恋の女性ヨンシム(ラ・ミラン)にまで出会い、ギセは毎日のように予測不能な事件に巻き込まれることになりますが・・・。ねじれにねじれた人生、ヤクザの親分の跡目を相続することになるのでしょうか? 原題は「컴백홈」です。
 ※説明文冒頭の「親父が・・・」云々はカンドンの言葉かな? で、ギセの父親パルチュルを演じているのが悪役キャラとして引っ張りだこのイ・ギョンヨン。ということはその関係での跡目相続話? しかしヤクザがらみの作品と言っても男女老少皆が楽しめる韓国コメディとのことです。参考→「年中無休で ‘悪役’ 演じる大物韓国俳優 「混乱する」視聴者からクレームも」と題した今年7月のDanmeeの記事。イ・ギョンヨンの出演作では「南営洞1985」(2012)が強く印象に残っていますか、「九老アリラン」(1989)ではチェ・ミンシクと共に主演していたんですね。
 9位「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム THE MORE FUN STUFF VERSION」は日本でも9月9日に公開されているので説明は省略します。韓国題は「스파이더맨: 노 웨이 홈 '펀버전'」です。

【独立・芸術映画】
順位 ・・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(22)・・ゴーゴーダイノ 劇場版 ・・・・10/05 ・・・・・・・23,418・・・・・・・・28,056 ・・・・・・・253・・・・・・・531
       :氷恐竜の秘密(韓国)
2(7)・・取引完了(韓国)・・・・・・・・・・・・・10/06 ・・・・・・・・1,895 ・・・・・・・・・3,931 ・・・・・・・・36・・・・・・・・72
3(1)・・‘推し’が犯罪者に!?(韓国) ・・・・・9/28 ・・・・・・・・1,308 ・・・・・・・・・9,306 ・・・・・・・・78・・・・・・・・35
4(60)・・#AfterMeToo(韓国)・・・・・・・・10/06・・・・・・・・1,289 ・・・・・・・・・2,677 ・・・・・・・・22 ・・・・・・・・71
5(新)・・劇場版 銀河鉄道999(日本) ・・10/06・・・・・・・・・・946 ・・・・・・・・・1,763 ・・・・・・・・16 ・・・・・・・・56

 1・2・4・5の4作品が新登場ですが、5位以外の3作品については上述しました。
 5位「劇場版 銀河鉄道999」は初公開が1979年だったのですね。もう43年も前か。当時は金大中政権の日本映画開放(1998)の19年も前だったので韓国では長く上映されず。ちゃんとした劇場公開はなんと今回が初めてとのことです。ただその間にも1983年にVHS版、2001年にDVD、2011年にブルーレイが発売されたとか、1996年にアニメ専門チャンネルのトゥーニバースで放映された等々の他、裏話っぽいネタも含むいろんな情報が→<ナムウィキ>(自動翻訳)に記されています。韓国題は「은하철도 999 - 극장판」です。
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韓国内の映画の興行成績 [9月30日(金)~10月2日(日)]と人気順位 ►「サンデーリーグ」、「‘推し’が犯罪者に!?」(ソンドク)、「2次送還」等々 独立系映画が興味深い

2022-10-11 16:53:30 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
※日付要確認! 1週前の週末のデータです!
 実は7~10日鹿児島市に滞在。3連休を利用しての温泉旅行だったら良かったのですが、所用のためその前後も含めてブログ記事どころではない日が続いてしまい、大幅に更新が遅れてしまいました。トホホ。おまけに今回も字数多過ぎ。ブログの内容を再検討しなくちゃなー。映画以外に書きたいことたくさんあるし・・・。(人生の残り時間も考えないとなー。) 

▶今回の記事で注目の韓国映画その1は「サンデーリーグ」。町のサッカーアカデミーのコーチ、ジュニル(イ・ソンウク)と、彼がやむなく指導することになったハチャメチャ低レベルのオジサン3人組のフットサルチームを扱った作品です。
 ジュニルはかつては国家代表級の有望株で<黒いワシ>とも呼ばれたのですが不運にも怪我で挫折し、後輩が運営する今の職場で契約職のコーチとして働いてきました。しかし過去の栄光に耽るばかりで、サッカーの才能のある息子からは「お父さんは<翼が折れたワシ>だ。僕はお父さんのように生きたくない」とまで言われ、妻との仲はすぐにでも離婚しそうな状態です。仕事も家庭もそんな窮地に立たされているチュニルに、「フットサル大会で本選進出したら正規職にしてやるゾ」と声がかかり、やむなくオジサンたち3人組のフットサルチームの指導を引き受けることに。ところがなんともナサケナイ技術レベルのオジサンたちで・・・というわけで、→予告編を見ても笑っちゃう場面ももちろんありますが、本作のキモはエンタメ系コメディというよりも、チュニルが指導するチームが徐々に完成されていく過程と、旧時代の人間チュニルが現実に向き合って成長していく過程を描いた成長映画でもあり、むしろその点が感動を呼ぶ作品で、2020年の<ソウル独立映画祭>でも好評を得たとのことです。

▶注目の韓国映画その2は「‘推し’が犯罪者に!?」(仮)です。オ・セヨン監督が中学生の頃‘推し’の男性アイドルのオッカケをやってた時の<トクチル[덕질]>=オタ活をネタにしたドキュメンタリーなのですが、ある時点までは幸運なこともあって充実した日々を送っていたのが、ある日突然‘推し’のオッパが罪を犯して刑務所送りになってしまったのです。(※オッパ=年下の女性が好意を込めて年上の男性を呼ぶ言葉) 当然ファンの女の子たちは混乱して・・・、ということになります。
 と、ここで私ヌルボ、この展開って2年前の芥川賞受賞作「推し、燃ゆ」と重なる部分があるんじゃないかな?と思ったのですが、実は読んでないんで近日中に読まないと(笑)。本作のオッパが実は誰でどんな事件で刑務所送りになったかについても作品のテーマとは無関係なのでわからないようにしてるとのことだし・・・。
 本作は<第26回釜山国際映画祭>でワールドプレミアとして初公開以来、<光州女性映画祭>、<ソウル独立映画祭>等々韓国内の映画祭の他、<第7回ロンドンアジア映画祭>等にも相次いで招待されています。観客たちは「嘆息、笑い、涙が出た。オタ活の歴史だ!」、「笑える。リアルバラエティ式ユーモア!」、「いっぱい笑って嘆息して、最後は大感動!」等々の共感が込められた感想を寄せていて、私ヌルボも観てみたいという気が起こってきました。

▶注目の韓国映画その3は「2次送還」です。「送還日記」(2004)のキム・ドンウォン監督が18年後に制作した続編、と言えば、「え? また長期収監されていた北朝鮮の非転向の政治工作員が北朝鮮に送還されたの?」と思うかもしれませんが誤解なきよう。2000年にスパイ出身長期囚63人が故郷の北に送還されましたが、今回は(今のところ)ゼロです。どういうことかと言えば・・・下の記事を読んで下さいませ。私ヌルボ、こういう長期囚とか支援者の考えが正直言ってよくわかりません。いや、長期囚の皆さんの場合は北朝鮮で繰らす家族たちに会いたいとか生まれ故郷に帰りたいという思いはわかりますが、支援者・支援団体となるとねー・・・。この件、書くと長いので以下省略。でいて、私ヌルボ、これも観てみたいなと思いました。
      
【 「サンデーリーグ」(左)と「‘推し’が犯罪者に!?」のポスター 】

   ★★★ NAVERの人気順位(10月5日(水)現在上映中映画) ★★★ 

     【ネチズンによる順位】 
  ※[記者・評論家による順位]とも①等の右の( )は前週の順位。評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。 
  「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(新) サンデーリーグ(韓国)  9.89(18) 
②(1) トップガン マーヴェリック  9.76(42,604)
③(2) ココスニ(韓国)  9.73(15)
④(-) 映画クレヨンしんちゃん 謎メキ! 花の天カス学園(日本)   9.51(496)
⑤(4) セマンティック・エラー:ザ・ムービー(韓国)  9.48(192)
⑥(5) 名探偵コナン ハロウィンの花嫁(日本)  9.47(1,673) 
⑦(7) ARASHI Anniversary Tour 5×20(日本)  9.38(77) 
⑧(8) 詩人の歌、チョン・テチュン(韓国)  9.35(150) 
⑨(6) 人生は美しい(韓国)  9.25(3,585) 
⑩(10) ノクターン(韓国)  9.24(33) 

 ①「サンデーリーグ」が新登場です。韓国のコメディ。<第46回ソウル独立映画祭(2020)>で初公開された作品です。
 ジュニル(イ・ソンウク)は今でこそ近所のサッカー教室のコーチをしていますが、学生時代は国家代表級の有望株だったこともありました。ところが怪我という不運もあって今は年寄りマインドと怠惰なコーチングで解雇一歩手前の瀬戸際に追い込まれている契約職コーチで、妻との間も危機的状態です。そんなジュニルに正規職転換を取引条件に拒否できないミッションが与えられます。それはまさに烏合の衆というべき<チョルス蹴球団>の素人フットサル大会本選進出! しかしその顔ぶれの技量たるやなんとものトホホレベル。ジュニルは超短期間でそのフットもサルも知らないキム社長、チェさん、パクさんをイングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーFCに所属して活躍しているソン・フンミン[孫興慜]級に変身させなければならりません。そんな状況下でサッカーオタクの大人たちの夢の種と飯の種を賭けた<サンデーリーグ>が始まります・・・。原題は「선데이리그」です。原題は「선데이리그」です。 

     【記者・評論家による順位】 

①(1) 別れる決心(韓国)  8.71(14) 
②(2) トップガン マーヴェリック  8.44(9)
③(新) 2次送還(韓国)  8.20(5) 
④(4) 私は最悪。  8.00(9)
⑤(-) 小説家の映画(韓国)  8.00(3)
⑥(5) アフター・ヤン  7.80(5)
⑦(6) NOPE/ノープ  7.67(9)
⑧(7) 秘密の森の、その向こう[プチ・ママン]  7.63(8)
⑨(-) DUNE/デューン 砂の惑星  7.56(9)
⑩(9) フルタイム  7.33(9) 

 ③「2次送還」が新登場です。2004年「送還日記」(日本公開2006)で<第5回釜山映画評論家協会賞>の審査委員特別賞を受賞したキム・ドンウォン監督によるドキュメンタリー。本作はその「送還日記」の続編です。(※「送還2」(2014)は未公開?) また<第23回全州国際映画祭>でドキュメンタリー賞を受賞、その他<第13回台湾国際ドキュメンタリー映画祭>、<第14回DMZ国際ドキュメンタリー映画祭>、<第4回平昌国際平和映画祭>等、韓国内外の映画祭で上映されています。さて、本作の内容ですが・・・。
 「朝鮮戦争はまだ終わっていない!」。1953年の停戦から現在まで69年。南と北は政治工作員を相互に浸透させている状況が続いています。そんな中、故郷に戻れなかった政治工作員たちは1万3千人を超えます。2000年スパイ出身長期囚63人が故郷の北に送還されたことは「送還日記」で撮りましたが、それで終わりではありませんでした。自分の意志ではないのに転向したと判定された長期囚たちは帰還者リストから除外されたのです。2001年、彼らは<暴力による転向無効宣言>を行い、<2次送還>運動を展開します。その後20年の間に大統領が5回変わる中で、彼らは今も希望と絶望のジェットコースターの上にあります。1992年からずっと彼らを近くで見守り接してきたキム・ドンウォン監督の視線で展開されるヒューマンストーリーです。原題は「2차 송환」です。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績9月30日(金)~10月2日(日) ★★★
               「共助2:インターナショナル」が4週連続1位
           
【全体】
 順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・共助2・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/07 ・・・・・304,016・・・・・6,080,019・・・・・・62,407 ・・・1,237
        :インターナショナル(韓国)
2(5)・・正直な候補2(韓国) ・・・・・9/28 ・・・・・244,535・・・・・・・396,364 ・・・・・・3,874・・・・1,285
3(8)・・人生は美しい(韓国) ・・・・・9/28 ・・・・・152,258・・・・・・・260,450・・・・・・・2,521 ・・・1,242
4(32)・・映画クレヨンしんちゃん・・9/28・・・・128,788・・・・・・・150,914・・・・・・・1,504 ・・・・・846
        謎メキ! 花の天カス学園(日本)
5(37)・・劇場版 ハローカーボット・・9/28 ・・・・81,532・・・・・・・・93,037 ・・・・・・・・・881 ・・・・・790 
       :おかしな魔術団の秘密(韓国)
6(3)・・アバター・・・・・・・・・・・・・・・・9/21 ・・・・・・55,663・・・・・・・197,349・・・・・・・3,315・・・・・・172
        :ジェームズ・キャメロン 3Dリマスター
7(2)・・オオカミ狩り(韓国) ・・・・・・9/21 ・・・・・・35,162・・・・・・・426,199・・・・・・・4,418・・・・・・457
8(4)・・6/45(韓国)・・・・・・・・・・・・・・8/24 ・・・・・・10,094・・・・・1,958,380・・・・・・19,608 ・・・・・192
9(6)・・映画 五等分の花嫁(日本)・・9/22・・・・・・・6,047・・・・・・・・33,952・・・・・・・・・378・・・・・・・56
10(47)・・‘推し’が犯罪者に!?(韓国)・・9/28 ・・・・・2,489・・・・・・・・・5,725 ・・・・・・・・・・45・・・・・・・60
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

  4・5・10位の3作品が新登場ですが、4位「劇場版 クレヨンしんちゃん 謎メキ! 花の天カス学園」については1つ前の記事で書いたので説明は省略します。  5位「劇場版 ハローカーボット:おかしな魔術団の秘密」は韓国のアニメシリーズの新作。車がロボットに変身するcarbotが今回も活躍します。
 このシリーズの主役、いたずらっ子少年チャタンは家族と一緒におじいちゃんの家で休暇を過ごします。そこで出会ったのが魅力満点の新しい友だちサムスン。一緒に楽しい時間を過ごします。ところがその時、おじいちゃんが育てた高級スイカが消える事件が起きます。 犯人はまさしく村に居座る怪しい魔術団? 彼らが狙うのはスイカエネルギー! 地球征服を狙う怪しい魔術団に対抗してチャタンとカーボット、そして新しい友だちサムスンは超特急勝負を繰り広げるのですが・・・。原題は「극장판 헬로카봇: 수상한 마술단의 비밀」です。  10位「‘推し’が犯罪者に!?」(仮)は韓国のドキュメンタリー。まずこの作品のタイトルの原題「성덕(ソンドク)」が訳しにくいのです。説明するとヤヤコシく長くなるので、私ヌルボが本作の内容に沿って勝手に仮題をつけちゃいました。で、その内容はオ・セヨン監督が企画意図を記した記事をそのまま紹介します。
 誰もが願うように私も<成功したオタク>=ソンドク=スターのオッカケ中の有名人になりたかった。握手をしたり一緒に写真を撮るよりも、記憶に残るファンになりたかったのだと思う。しかし、地方に住む中学生が挑戦できる方法には限界があった。幸運なことに私は韓服を着て登場したという理由で願望を成し遂げた。<成功したオタク>になったのとは別にオタクはそれ自体で本当に幸せだった。一方的な関係ではないという気持ちの良い錯覚は、彼を応援する心をより強固にした。だから幸せではなかった瞬間はなかった。良い友だち大勢とつき合い、新しい夢を持った。おかげで孤独な時間を耐えることができた。私はその彼になりたかった。単に好きなものを超えて彼の好み、価値観まで似ていたかった。その彼の考えが込められた歌詞が好きで、自由な生活方式を応援した。青年期を通して私はその彼の影響の下にいた。
 ところが・・・・。
 ある日オッパが犯罪者になった。友だちは怒りと悲しみを行き来し、苦しい時間を過ごした。同時に犯罪で傷つけられた私たち全員が被害者だと思った。複雑な感情の中でまだ残っているファンを発見した。私は彼らを非難しながらも、奇妙な既視感を感じた。それこそ「私たちのオッパはそんな人ではない」と熱弁を吐いた人が私だったという事実が思い浮かんだ。
 ・・・とハッピーだったオタク生活があっという間に暗転してしまいます・・・。 

【独立・芸術映画】
 順位 ・・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(14)・・‘推し’が犯罪者に!?(韓国)・・・・・9/28 ・・・・・・・・2,489 ・・・・・・・・5,725・・・・・・・・・45・・・・・・・・60
2(17)・・水滴を描く男(韓国) ・・・・・・・・・9/28 ・・・・・・・・1,725 ・・・・・・・・4,609・・・・・・・・・40・・・・・・・・44
3(3)・・わたしは最悪。 ・・・・・・・・・・・・・・・8/25 ・・・・・・・・1,218 ・・・・・・・41,153 ・・・・・・・418 ・・・・・・・20
4(4)・・雨に唄えば ・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/08 ・・・・・・・・・・706 ・・・・・・・15,579・・・・・・・・・87 ・・・・・・・25
5(8)・・真夏の夜のジャズ・・・・・・・・・・・・・9/08 ・・・・・・・・・・661 ・・・・・・・10,228 ・・・・・・・105 ・・・・・・・22
 1・2位の2作品が新登場ですが、1位「‘推し’が犯罪者に!?」については上述しました。
 2位「水滴を描く男」は韓国のドキュメンタリー。
 画家キム・チャンヨル(1929~2021)は1971年の「夜に起こったこと」(右画像)を皮切りに50年間黙々とひたすら水滴だけを描き、<水滴作家>として愛されてきました。しかし沈黙と孤独に満ちた彼の世界には奇妙な亀裂が存在します。<人間キム・チャンヨル>を理解するために、自分の父であり、同じアーティストでもある次男キム・オアンは写真家として、また監督としてカメラを持ちました。そして懐かしさの時を生きた彼の人生を盛り込みます。映画の中で父チャンヨルは北から南へ休戦線を越えた瞬間を思い浮かべて泣きます。日本の統治期から朝鮮戦争等を経て自分1人が生き残ったという罪悪感を抱えた彼は語ります。「水滴はすべての記憶を消去することだ。私はすべての悪と不安を水で消す」。キム・オアン監督はそんな父をいろんな相貌を持った人間として描写します。「水滴はそのような父の姿に似ていました。純粋と同時に涙のように見えて悲しいこともあり、美しくも消えやすい弱いものを水滴という単純なオブジェで表現したという点に驚きます」とも・・・。原題は「물방울을 그리는 남자」です。  ※キム・チャンヨルは実に多様な水滴を描いています。→コチラ参照  
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韓国内の映画の興行成績 [9月23日(金)~9月25日(日)]と人気順位 ►「共助2:インターナショナル」が3週連続1位 ►今後公開予定の(個人的)注目作をご紹介!

2022-09-29 23:53:25 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶韓国では外国映画の公開は日本よりずっと早いのが通例になっています。とくに世界の映画祭での受賞作・注目作が韓国公開から半年あるいは1年も待たないと観られないのはじれったいかぎりです。その多くは本ブログ中の《記者・評論家による順位》にランクインしていますが、私ヌルボは基本的にはその韓国題を日本語に訳して仮訳としています。すると、ときおり原題あるいは韓国題からかなり外れた邦題が付けられたりして気づくのが遅くなることもあります。
 今回の記事中の「秘密の森の、その向こう」がまさにそうでした。セリーヌ・シアマ監督の新作なのですが、原題は「Petite Maman」(仏語)で韓国題も「쁘띠 마망」。本ブログでも当然「プチ・ママン」としていたところ、先日近所の映画館で見かけた近日公開作品のポスターで見覚えのあるものがあるではないですか! そのタイトルが「秘密の森の、その向こう」でした。公開日は9月23日。もう始まっています。→公式サイト
 そこで今回は主に《記者・評論家による順位》で高評価を得ている近日公開予定の外国映画と、韓国映画の注目作を紹介します。(公開日順)
「アフター・ヤン」 10月21日公開。→公式サイト
 いかにもA24作品らしいフンイキで、その中でもとくにせつない作品とか・・・。AIアンドロイドと言えば日本アニメ「アイの歌声を聴かせて」も同様か。私ヌルボの近所のファミレスでも配膳の猫型ロボット(中国製なの?)をみかけるし、近未来SFはもう現実と地続きになってる感あり。
「君だけが知らない」 10月28日公開。→公式サイト
 韓国題「내일의 기억(明日の記憶)」。2021/4韓国公開。ソ・イェジ主演のミステリー。
「奈落のマイホーム」 11月11日公開。→公式サイト。(←この予告編動画はオモシロイ! 見てみて!)
 韓国題「싱크홀(シンクホール)」。2021/08韓国公開。 21年の累積観客動員数モガディシュ361万人に次いで韓国映画2位の219万人。
「グリーン・ナイト」 11月25日公開。→公式サイト
 A24史上最も美しく、最も壮大なダーク・ファンタジー、とのことです。

    ★★★ NAVERの人気順位(9月28日(水)現在上映中映画) ★★★ 

     【ネチズンによる順位】
 ※[記者・評論家による順位]とも①等の右の( )は前週の順位。評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
  「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(2) トップガン マーヴェリック  9.76(41,959)
②(4) ココスニ(韓国)  9.73(15)
③(1) 人生はビューティフル:ヴィタ・ドルチェ(韓国)  9.73(892)
④(6) セマンティック・エラー:ザ・ムービー(韓国)  9.50(182)
⑤(7) 名探偵コナン ハロウィンの花嫁(日本)  9.47(1,667)
⑥(新) 人生は美しい(韓国)  9.40(83)
⑦(8) ARASHI Anniversary Tour 5×20(日本)  9.36(73)
⑧(-) 詩人の歌、チョン・テチュン(韓国)  9.35(149)
⑨(-) 劇場版 呪術廻戦 0(日本)  9.24(1,651)
⑩(10) ノクターン(韓国)  9.24(33)

 ⑥「人生は美しい」が新登場ですが、この作品については後述します。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 別れる決心(韓国)  8.71(14)
②(2) トップガン マーヴェリック  8.44(9)
③(-) ファースト・カウ  8.40(10)
④(4) 私は最悪。  8.00(9)
⑤(6) アフター・ヤン  7.80(5)
⑥(7) NOPE/ノープ  7.67(9)
⑦(-) 秘密の森の、その向こう[プチ・ママン]  7.63(8)
⑧(新) 映画クレヨンしんちゃん 謎メキ! 花の天カス学園(日本)  7.50(2)
⑨(9) フルタイム  7.33(9)
⑩(-) オマージュ(韓国)  7.25(4)

 ⑧「映画クレヨンしんちゃん 謎メキ! 花の天カス学園」が新登場です。TVアニメの劇場版が《記者・評論家による順位》でランクインするとは意外な感がありますが、日本の映画サイトを見ると同シリーズ名かでも評価が高いようで「感動した!」との声も多いようです。韓国題は「극장판 짱구는 못말려: 수수께끼! 꽃피는 천하 떡잎 학교」です。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績9月23日(金)~9月25日(日) ★★★
             「共助2:インターナショナル」が独走、3週連続1位
         
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・共助2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・9/07・・・・・484,431 ・・・・5,555,388・・・・・・57,228・・・・1,748
       :インターナショナル(韓国)
2(新)・・オオカミ狩り(韓国) ・・・・9/21・・・・・194,943・・・・・・・324,803・・・・・・・3,406・・・・1,226
3(再)・・アバター ・・・・・・・・・・・・・・9/21・・・・・・88,916・・・・・・・112,992・・・・・・・1,834・・・・・・285
       :ジェームズ・キャメロン 3Dリマスター
4(2)・・6/45(韓国)・・・・・・・・・・・・・8/24 ・・・・・・50,396・・・・・1,929,451 ・・・・・19,368 ・・・・・642
5(新)・・正直な候補2(韓国)・・・・・9/28 ・・・・・・24,316・・・・・・・・32,739 ・・・・・・・・346・・・・・・447
6(新)・・映画 五等分の花嫁(日本)・・9/22 ・・・17,000・・・・・・・・23,360・・・・・・・・・262・・・・・・・91
7(3)・・劇場版 キジのかあさん ・・9/08・・・・・・・16,538・・・・・・・162,821・・・・・・・1,524 ・・・・・379
       :都市へ行ったひなキジ家族(韓国)
8(12)・・人生は美しい(韓国)・・・・・9/28・・・・・・・10,478・・・・・・・・30,778・・・・・・・・・318 ・・・・・447
9(新)・・プリンセス・アヤ(韓国) ・・9/21・・・・・・・・9,429・・・・・・・・13,494・・・・・・・・・112・・・・・・348
10(4)・・ハント(韓国) ・・・・・・・・・・・8/10・・・・・・・・6,275 ・・・・4,344,425 ・・・・・44,529・・・・・・196
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 2・5・6・8・9位の5作品が新登場です。
 2位「オオカミ狩り」は韓国の犯罪&アクション。キム・ホンソン監督によれば2017年にフィリピンに逃げた韓国人犯罪者47人を集団送還したという記事を見たのが本作の企画のキッカケとのことです。
 犯罪者護送船フロンティア・タイタン号は東南アジアに逃亡したインターポール[国際刑事警察機構]の手配者を移送する動く刑務所。極悪非道な連中とベテラン刑事がフィリピンのマニラ港に集まって
脱出を夢見るジョンドゥ(ソ・イングク)、韓国に帰らなければならないドイル(チャン・ドンユン)をはじめとして、彼らはそれぞれの目的と警戒心を抱いて船に乗り込みます。船が韓国に向かっている間、太平洋の真ん中で彼らは今まで見たこともなかった極限の状況に直面することになります。そこで生き残る者は誰か・・・。
 特に実際の船の中の船で繰り広げられるアクションは船内のさまざまな道具が武器として用いられたりして、ハードボイルドの限界を超えたリアルアクションが繰り広げられます・・・。原題は「늑대사냥」です。
 5位「正直な候補2」は韓国のコメディ。2020年の「正直な候補」の続編です。
 ソウル市長選挙で落選したチュ・サンスク(ラ・ミラン)は、完全に無職になってしまいました。しかし偶然海で溺れた青年を救ったことがニュースとなり、故郷で華やかな復帰の機会をつかみます。ところが正直であればあるほどどん底に急落する支持率の前に再び嘘つきに戻ったその瞬間、運命のようにやってきたのは前作同様真実しか話せないという<真実の口>。そして今回はチュ・サンスクの秘書室長パク・ヒチョル(キム・ムヨル)まで<真実の口>になってしまいます・・・。原題は「정직한 후보2」です。
 6位「映画 五等分の花嫁」は、私ヌルボは観てませんのでなんとも・・・。わりと各映画サイトで好評のようなのでチラっと心が動きましたが、観るべき映画の指針として愛読している→<onsenmaru blog >を読むと「やはり年寄りの冷や水だったようでした」とあり、さらに年長の私ヌルボ、見送ることにしました。韓国題は「극장판 5등분의 신부」です。
 8位「人生は美しい」は韓国のミュージカル。不愛想な夫ジンボン(リュ・スンリョン)と無邪気な息子と娘のために献身して生きてきた妻セヨン(ヨム・ジョンア)はある日自分に時間があまり残っていないことを知ります。一寸先も分からない人生で悲しくなったセヨンは最後の誕生日プレゼントとして自分の初恋の人を探してほしいという荒唐無稽なお願いをします。頑なに言い張る妻の意地に仕方なく彼女と一緒に全国各地を歩き回りながら過去への旅に出ることになったジンボンは、何の手掛かりもないまま名前のソク[石]の字だけを手掛かりに全国津々浦々共に足を運びます。2人は時となく行く先々で言い争っていましたが、やがて自分たちの過去の大切な思い出を一つ二つと回想していきます・・・。はたしてセヨンの初恋の人はどこにいて彼らの旅行は無事に終えることができるのでしょうか・・・? 原題は「인생은 아름다워」です。
 9位「プリンセス・アヤ」は韓国のミュージカルアニメ。<第24回釜山国際映画祭>のパノラマセクションの招待作。また<第21回富川国際アニメーションフェスティバル>の国際長編コンペティション部門にも招待され、特別賞を受賞しました。「マリといた夏」(2002)等のアニメで知られるイ・ソンガン監督にとっては、自身が監督したアニメ「鏡の湖水の伝説」で制作を担当した「新感染 ファイナル・エクスプレス」等のヨン・サンホ監督が今回はプロデューサーとして参画、2度目のタッグとなりました。
 物語の舞台である連理の枝王国は動物に変われるという呪いを持った子どもたちが生まれる国。その王国の姫アヤは(声:ペク・アヨン)は幼い頃お母さんが残してくれた神秘的な力を持つ腕輪で正体を隠して暮らしています。
 隣国のバタールが強力な軍事力で領土を拡大し周辺の国々を脅かすと、アヤは連理の枝王国を守るために顔も知らないバタールの王子バリ(声:パク・ジニョン)との政略結婚を決心します。一方バタールの将軍ソプチョンは王子を取り除き、戦争を起こそうとする陰謀を企みます。呪いの秘密を解いて平和を守ろうとするアヤ姫と戦争を防ぎたいバリ王子の運命を超えた冒険が繰り広げられます・・・。原題は「프린세스 아야」です。

【独立・芸術映画】
順位 ・・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(11)・・アイの歌声を聴かせて(日本)・・9/22・・・・・・・・2,678 ・・・・・・・・4,368 ・・・・・・・・43 ・・・・・・106
2(新)・・サンダーバード(韓国) ・・・・・・・9/21 ・・・・・・・・2,313 ・・・・・・・・5,132 ・・・・・・・・43 ・・・・・・・90
3(5)・・わたしは最悪。 ・・・・・・・・・・・・・・・8/25 ・・・・・・・・1,744 ・・・・・・・38,833・・・・・・・395 ・・・・・・・33
4(再)・・雨に唄えば・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/08 ・・・・・・・・1,661 ・・・・・・・13,993 ・・・・・・・・71 ・・・・・・・29
5(1)・・みなしごピル姫の冒険 ・・・・・・・・9/08 ・・・・・・・・1,439 ・・・・・・・40,069 ・・・・・・・380・・・・・・・・45

 1・2位の2作品が新登場です。
 1位「アイの歌声を聴かせて」は、上述の「映画 五等分の花嫁」同様観ていません。これも例によって<onsenmaru blog >の過去記事を検索すると21年11月に観ていらっしゃいました。で、→その記事には「確かに、僕の心の琴線にも触れかけたのですが・・・ギリギリの所で弦は震えませんでした」とのこと。やっぱりなー・・・。韓国題は「아이의 노랫소리를 들려줘」です。
 2位「サンダーバード」は韓国の犯罪ドラマ&アクション。今年7月開催の<第26回富川国際ファンタスティック映画祭(2022)>でコリアンファンタスティック俳優賞(ソ・ヒョヌ)とワッチャが注目した長編賞の2冠を受賞した作品です。※<サンダード>とはフォードの往年のスペシャリティー・カー。
 テギュン(ソ・ヒョヌ)は江原道のタクシー運転手。狂いそうなほど金を必要としています。テミン(イ・ミョンノ)はテギュンの弟。札束の入った車、つまりサンダーバード・・・ではなくて実はアウディを質屋に抵当に入れて失くしてしまいました。ミヨン(イ・ソル)はテギュンの恋人。金は重要ではありません。彼ら3人はその札束の入った車を探さなければなりません。ところが車さえ探せばすべてが解決するはずだったのが、予期せぬ事件が飛び出して状況がどんどん複雑になっていきます・・・。原題は「썬더버드」です。
 4位「雨に唄えば」は今まで幾度となく再上映(or放映)されてきたジーン・ケリー主演の1952年の古典的ミュージカル映画。ただ韓国題が「사랑은 비를 타고(愛は雨に乗って)」だとは初めて知りました。原題はもちろん「Singin' in the Rain」なのですが、何でかな? ※雨の中で本曲を歌い踊るジーン・ケリーのパフォーマンスは映画史に残る名場面は→YouTubeで。雨傘等失敗しそうな場面がいくつもあるのに・・・。何度か撮り直ししたかな?
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韓国内の映画の興行成績 [9月16日(金)~9月18日(日)]と人気順位 ►「共助2:インターナショナル」が累積観客数500万人超えで2週連続1位 ►新人監督の登竜門、ロッテルダム国際映画祭に注目!

2022-09-23 12:39:02 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶今回の記事中注目の韓国映画は独立系の「ホームレス」です。賃貸保証金詐欺に遭って行く場所を失って崖っぷちまで追い込まれた子連れの若い夫婦を通じて若い世代の住宅不足や、孤独な高齢層の問題等を扱った作品ですが、これらの社会問題は韓国だけの問題でもないでしょう。ストーリーは後掲の記事あるいは→東亜日報(日本版)の記事参照。本作のイム・スンヒョン監督は、前週紹介した「成績表のキム・ミニョン」のイ・ジェウン、イム・ジソン両監督と同じく、本作が最初の長編作品です。
 また「成績表のキム・ミニョン」は前週記したように<第51回ロッテルダム国際映画祭(2022)>に公式招待されましたが、本作も前年の<第50回ロッテルダム国際映画祭(2021)>に韓国劇映画の中で唯一招待されています。(新しい部門であるハーバーセクション。)

▶上記<ロッテルダム国際映画祭>について。オランダのロッテルダムで1972年以来毎年1月末に開催されていますが、ヴェネツィア、ベルリン、カンヌの3大映画祭に比べると日本では大きく報道されることがなくあまり知られていないようです。とくに95年以降は長編のコンペ部門では上映作品を長編初監督作品か長編2作目に限っているため、新人監督の登竜門といった性格の映画祭と言っていいでしょう。また数多くのアジア映画を紹介していることも特色とされています。
 その長編コンペ部門がタイガー・アワードなのですが、95年以降の韓国の受賞作は以下の5作品です。ホン・サンス監督「豚が井戸に落ちた日」(1977)、パク・チャノク監督「嫉妬は私の力」(2003)、ヤン・イクチュン監督「息もできない」(2009)、パク・ジョンボク監督「ムサン日記」(2011)、イ・スジン監督「ハン・ゴンジュ 17歳の涙」(2014)。この8年受賞がないのが少し気になりますが、「息もできない」をはじめさすがの作品が並んでいます。
 では日本映画は?と見ると風間志織監督「冬の河童」(1995)、橋口亮輔監督「渚のシンドバッド」(1996)、古厩智之監督「まぶだち」(2001)、池田暁監督「山守クリップ工場の辺り」(2014)、荒木悠監督・ダニエル・ジャコビー監督「Mountain Plain Mountain」(2018)の5作品ですが、韓国と比べると3作品が20年以上前だし、「山守クリップ工場の辺り」と「Mountain Plain Mountain」は作品も監督さんの名も知りませんでした。一般劇場公開もなかったようだし・・・。池田暁監督の「きまじめ楽隊のぼんやり戦争」は上映館は多くはないものの昨年上映されていたことを今知りました。観た人のブログ記事を読んで残念至極。トホホ・・・。
 結論。というわけで、この<ロッテルダム国際映画祭>には日本のメディアも映画ファンももっと注目していい!と思います。シネコンの上映作の大半が既存の漫画や小説が原作という現状を打破して、新進監督による斬新で意欲的な作品を生み出す素地を作るためにも。
※<第51回ロッテルダム国際映画祭(2022)>には、日本からも以下の作品が招待されました。
・山﨑樹一郎監督の「やまぶき」が日本映画としては7年ぶりにタイガー・コンペティションに招待されました。11月5日ユーロスペースを皮切りに各地での上映が予定されています。→公式サイト
・工藤梨穂監督の「裸足で鳴らしてみせろ」はハーバー部門に招待されました。ユーロスペース等での上映は終わりましたが、今月~10月各地で上映が続きます。→公式サイト
・吉開菜央監督の「Shari」は短・中編部門に公式選出されました。2021年10月から各地で上映され、すでに終了しています。→公式サイト

    ★★★ NAVERの人気順位(9月21日(水)現在上映中映画) ★★★ 

     【ネチズンによる順位】
 ※[記者・評論家による順位]とも①等の右の( )は前週の順位。評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
  「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) 人生はビューティフル:ヴィタ・ドルチェ(韓国)  9.81(839)
②(2) トップガン マーヴェリック  9.76(41,843)
③(新) あなたの隣人は親切ではない(韓国)  9.74(19)
④(3) ココスニ(韓国)  9.73(15)
⑤(4) 護符:人の運を奪う者(韓国)  9.54(56)
⑥(5) セマンティック・エラー:ザ・ムービー(韓国)  9.51(170)
⑦(7) 名探偵コナン ハロウィンの花嫁(日本)  9.47(1,654)
⑧(9) ARASHI Anniversary Tour 5×20(日本)  9.29(63)
⑨(新) あなたという記憶 ヨンスクさん(韓国)  9.29(24)
⑩(-) ノクターン(韓国)  9.26(31)

 ③と⑨の2作品が新登場です。
 ③「あなたの隣人は親切ではない」は韓国の犯罪&ミステリー。舞台は最南端の浜の村。聖堂の告解所でシスター(チョ・ヘジン)がけだるい表情をしています。信者たちの退屈な告白だけが続いたある日、突然の死亡事件を皮切りに町全体が罪悪に染まり始めます。シスターは実はある罪を犯してその村に来たのです。ところがその村にやってきた殺人請負犯がなんと聖堂で自分の犯罪を懺悔するとは・・・。制作期間はわずか5日だったとか。ロケ地どこかな? 「風景が美しい」との感想多し。原題は「인생은 뷰티풀: 비타돌체」です。
 ⑨「あなたという記憶 ヨンスクさん」は韓国のドキュメンタリー。アルツハイマー型認知症という診断を受け次第に症状が悪化するヨンスクさん。記憶は消えて言葉も忘れ始め、食べ物を食べる時には噛むということさえ忘れた彼女の時間は逆方向に流れています。彼女のそばにいる夫のギュホンさんは、すべてを忘れてもただ1人ヨンスクさんが憶えている人であり13年間自分より妻のことを優先してきた夫。ところがギュホンさんはある日時限付きの宣告を受けます。それはがんの宣告。1人だけの娘は衝撃で父の具合が急激に悪くなるのではないかと悩みます。この事実をどのように伝えるべきか? 自分ががんだという事実を知ったらギュホンさんはどんな決定を下すか・・・? 原題は「그대라는 기억 연숙씨」。特別な愛の物語であるとともに普遍的な家族の物語です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 別れる決心(韓国)  8.71(14)
②(2) トップガン マーヴェリック  8.44(9)
③(4) 私は最悪。  8.00(9)
④(5) 小説家の映画(韓国)  8.00(3)
⑤(6) アフター・ヤン  7.80(5)
⑥(7) NOPE/ノープ  7.67(9)
⑦(9) フルタイム  7.33(9)
⑧(10) ベルイマン島にて  7.30(7)
⑨(-) ハント(韓国)  7.18(11)
⑩(-) サマーフィルムにのって(日本)  7.00(10)

 新登場の作品はありません。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績9月16日(金)~9月18日(日) ★★★
            「共助2:インターナショナル」が2週連続1位、累積観客数500万人超え
         
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・共助2・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/07 ・・・・・916,351・・・・・4,732,474・・・・・・48,863 ・・・2,237
       :インターナショナル(韓国)
2(2)・・6/45(韓国)・・・・・・・・・・・・・8/24 ・・・・・121,900・・・・・1,837,654・・・・・・18,549 ・・・・・820
3(4)・・劇場版 キジのかあさん ・・9/08・・・・・・・38,003・・・・・・・139,964・・・・・・・1,315・・・・・・498
       :都市へ行ったひなキジ家族(韓国)
4(3)・・ハント(韓国) ・・・・・・・・・・・8/10・・・・・・・24,693・・・・・4,327,677 ・・・・・44,388・・・・・・496
5(6)・・トップガン マーヴェリック・・6/22・・・・14,650・・・・・8,156,319 ・・・・・87,637・・・・・・・81
6(8)・・アラジン・・・・・・・・・・2019/5/23・・・・・・・12,490 ・・・12,794,298 ・・・・108,999・・・・・・・39
7(7)・・ブラック・フォン ・・・・・・・・9/07・・・・・・・10,857・・・・・・・101,330・・・・・・・1,038・・・・・・305
8(新)・・ドラゴンボール・・・・・・・・・9/14・・・・・・・10,073・・・・・・・・14,940・・・・・・・・・162・・・・・・360
       超スーパーヒーロー(日本)
9(11)・・人生はビューティフル・・・9/07・・・・・・・・8,123 ・・・・・・・・37,746・・・・・・・1,279・・・・・・・54
       :ヴィタ・ドルチェ(韓国)
10(5)・・閑山:龍の出現(韓国) ・・・7/27・・・・・・・・6,349 ・・・・・7,250,029 ・・・・・73,592・・・・・・175
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 2週連続でダントツ1位の「共助2:インターナショナル」は9月22日の時点で5累積観客数00万人を超えました。
 秋夕(チュソク)がらみの4連休で新作が大挙公開された前週と対照的に、今回の新登場は8位「ドラゴンボール超スーパーヒーロー」の1作だけです。6月11日の日本公開からわずか3ヵ月。相変わらず早いです。内容については(例によって)省略します。韓国題は「드래곤볼 슈퍼: 슈퍼 히어로」です。

【独立・芸術映画】
順位 ・・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・みなしごピル姫の冒険 ・・・・・・・・9/08 ・・・・・・・・5,509 ・・・・・・・36,939・・・・・・・356・・・・・・・123
2(43)・・オー! マイゴースト(韓国)・・9/08 ・・・・・・・・4,361 ・・・・・・・・7,678 ・・・・・・・・66 ・・・・・・264
3(10)・・9人の翻訳家ー ・・・・・・・・・・・・・・9/14 ・・・・・・・・4,052 ・・・・・・・・6,495 ・・・・・・・・69 ・・・・・・・99
       囚われたベストセラ
4(61)・・ホームレス(韓国) ・・・・・・・・・・・・9/15 ・・・・・・・・2,679 ・・・・・・・・4,829 ・・・・・・・・35 ・・・・・・・86
5(2)・・わたしは最悪。 ・・・・・・・・・・・・・・・・8/25 ・・・・・・・・2,466 ・・・・・・・35,583・・・・・・・362 ・・・・・・・40

 2・3・4位の3作品が新登場です。
 2位「オー! マイゴースト」は韓国のコメディ&ホラー(?)。新入FD[フロア・ディレクター]であるテミン(チョン・ジヌン)の唯一のスペックは幽霊が見えること。苦労して就職したスタジオで夜間巡回中、行くところのない地縛霊コンイ(アン・ソヒョン)と出会います。目を合わすだけで言い争ったりしていた日常のある日、スタジオで原因が分からない謎の事件が発生。彼らの唯一の仕事場であり、寝場所であるスタジオを死守するため、特殊能力の持ち主と幽霊の右往左往のチームプレーが始まります・・・。原題は「오! 마이 고스트」です。
 3位「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」はフランス・ベルギー合作のミステリー&スリラー。日本では2020年1月に公開されているので説明は省略します。韓国題は「9명의 번역가」です。
 4位「ホームレス」は韓国のドラマ。引っ越しを控えた若い夫婦ハンギョル(チョン・ボンソク)とゴウン(バク・ジョンヨン)。しかしトキメキも束の間、賃貸保証金詐欺に遭ったことがわかります。行く場所もなく途方に暮れた2人は1歳を過ぎたばかりの男児を抱いてやむなくチムジルバン(≒サウナ)を転々とします。ハンギョルは配達の仕事を、コウンはチラシ配布のバイトを始めますが、けがをした愛児の病院費さえ賄えず、崖っぷちに追い込まれたハンギョルはゴウンを連れて配達で言葉を交わした一人住まいのおばあさんイェブン(ソン・グァンジャ)の家に向かいます・・・。原題は「홈리스」です。
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韓国内の映画の興行成績 [9月9日(金)~9月11日(日)]と人気順位 ►「共助2」の勢いがすごいゾ! ►独立系映画「成績表のキム・ミニョン」は期待できるかな? ►オゾン監督の新作は安楽死関係

2022-09-18 07:39:22 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
※日付要確認! 1週前の週末のデータです
▶韓国では9月9日~12日秋夕(チュソク)の大型連休を期して子供向けアニメをはじめ新作が大挙公開されました。
 一般エンタメ作品では「共助2:インターナショナル」があっという間に累積観客数200万人を突破し1位に、というのは9月11日現在の数字。実は17日には約440万人にも増えています。
 韓国の子供向けアニメではTVアニメの劇場版が「劇場版 キジのかあさん:都市へ行ったひなキジ家族」「ジュラ紀コップス 劇場版:恐竜時代・大冒険」の2つ。前者は元はと言えば絵本「こいぬのうんち」で知られる童話作家・権正生(クォン・ジョンセン)の作品で、書けば長い・・・ので近日中に別記事にします。たぶん。
 フランスアニメの「みなしごピル姫の冒険」(英題「Pil's Adventures」)はまさに伝統的なお姫様の物語のイメージを全面的に覆す画期的なストーリー。王子さまは白馬に乗ってやってくるどころか魔法使いによって鶏ニャンコ(!)に換えられてしまって逆に救われる側等々。いやあ、真の男女同権を求めて既成の文化・社会の慣習・制度・固定観念等々の見直しはまだまだ続くんでしょうね。

▶独立系の韓国映画では「成績表のキム・ミニョン」に注目。国内の映画祭では<第22回全州国際映画祭>韓国競争大賞、<第23回ソウル国際女性映画祭>韓国競争大賞、<第23回正東津独立映画祭>サングランドン賞(観客賞)、<第44回高敞[コチャン]農村映画祭>韓国長編競争観客賞等の受賞、外国では<第51回ロッテルダム国際映画祭>、<第18回香港アジア国際映画祭>、<第41回ハワイ国際映画祭>、<第22回サンディエゴアジア映画祭>、<第36回マルデルプラタ国際映画祭>に公式招待される等、国内外で今年最も注目され期待されている独立系映画の話題作です。
 高校時代共に寄宿舎生活をし、三行詩クラブを作って親しく過ごした女生徒3人が卒業後は別の地域の大学に進学するのですが、その中の1人が別の1人の家を訪ねた時に何か意識・感情のズレを感じて・・・という話。
 イ・ジェウン、イム・ジソン両監督の最初の長編デビュー作という本作は、ユン・ガウン監督「わたしたち」(2016)、キム・ボラ監督「はちどり」(2018)、ユン・ダンビ監督「夏時間」(2019)に続く少女たちの微妙な感情を女性監督が描いた作品の延長線上に位置づけられているようで、今年を代表する独立映画として期待されているとのことです。
            
    【 「共助2:インターナショナル」(左)、「成績表のキム・ミニョン」のポスター。】

▶前週の嵐のデビュー20周年記念ツアー「ARASHI Anniversary Tour 5×20」に続き今回の公演実況でネチズンの大きな支持を得たのがトロット(演歌)歌手キム・ホジュンの公演実況「人生はビューティフル:ヴィタ・ドルチェ」です。韓国のトロット(演歌)歌手キム・ホジュンの公演実況。キム・ホジュンは1991年生まれで現在40歳ですが、家庭の事情もあり少年時代から苦労を積んできました。人生の転機となったのが高校生時代にオーディション番組でオペラの歌を歌って注目されたこと。その後彼と高校の恩師をモデルにした映画「パパロッティ」も作られました。その彼がなんでトロットを歌い<トパロッティ>と呼ばれるようになったか等々の話は書くと長いので、ぜひ→コチラの詳しいブログ記事をお読み下さい! 彼の歌う場面の動画も上記の高校時代のもの以下4つ入ってます。これらもぜひ聴いてみて下さい。→コチラや→コチラの歌も。(前者はこの歌の作詞者でもある楊姫銀[ヤン・ヒウン]の持ち歌なのですが・・・→コチラ。)

▶外国映画では「すべて上手くいった」に注目。フランソワ・オゾン監督の新作です。脳梗塞で倒れ半身不随になった85歳の父アンドレ(アンドレ・デュソリエ)から50代の娘エマニュエル(ソフィー・マルソー)が安楽死を依頼されて・・・という話ですが、安楽死の是非がテーマでもなさそうな・・・。日本で公開中の早川千絵監督「PLAN 75」はほぼ当該年齢層に属する私ヌルボとしては抵抗感(?)があって未見ですが、「満75歳から生死の選択権を与える」という制度は現実味も感じられていろんなことを考えてしまいます。国によって少し差異はありますが、オランダ・ベルギー・ルクセンブルク等やアメリカの5つ(?)の州等では安楽死が法的に認められていて、その数は増えてきているとか・・・。世界価値観調査によると日本も肯定派が多いようですが、そう簡単に判断できるものでもないですよねー。「アメリカは患者の自己決定権を尊重する考えがあり・・・」とある記事中にあったのはなるほどねーで、今約10年遅れで読んでいる村上春樹「1Q84 BOOKI2」の第3章の章題にもまさに<生まれ方は選べないが、死に方は選べる>とありましたが、それを村上春樹が全肯定しているかどうかは・・・。と甚だハギレの悪いコメントになりましたが、いずれにしろ今後さらに大きな社会的イシューにならざるをえないでしょう。

▶9月23日(金・祝)~25日(日)<第8回 大阪韓国映画祭>。上映作は「おんぶ」「2037」「カシオペア」「マリムさんをお願い」「子供のための子供」の5作品でいずれも日本初公開。詳細は→コチラ。観に行きたいけど所用が多々あって行かれない。トホホ・・・。

    ★★★ NAVERの人気順位(9月14日(水)現在上映中映画) ★★★ 

     【ネチズンによる順位】 
 ※[記者・評論家による順位]とも①等の右の( )は前週の順位。評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
  「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(新) 人生はビューティフル:ヴィタ・ドルチェ(韓国)  9.77(447)
②(1) トップガン マーヴェリック  9.76(41,638)
③(2) ココスニ(韓国)  9.73(15)
④(新) 護符:人の運を奪う者(韓国)  9.59(51)
⑤(3) セマンティック・エラー:ザ・ムービー(韓国)  9.53(145)
⑥(新) 劇場版 キジのかあさん:都市へ行ったひなキジ家族(韓国)  9.48(93)
⑦(4) 名探偵コナン ハロウィンの花嫁(日本)  9.47(1,645)
⑧(-) アナタの顔(韓国)  9.41(153)
⑨(8) ARASHI Anniversary Tour 5×20(日本)  9.35(52)
⑩(6) 劇場版 呪術廻戦 0(日本)  9.24(1,631)

 ①④⑥の3作品が新登場です。
 ①「人生はビューティフル:ヴィタ・ドルチェ」は、まず冒頭の記事を読んでみて下さい。2020年の「きみ、ありがとう:キム・ホジュン 生涯初のファンミーティングムービー」に続く2回目のキム・ホジュンの実況公演映画はですが、これまで知られていなかった青年時代の話、イタリア再訪の旅やストリートライブ、初めて音楽への情熱を持ったクラシック音楽等々も盛り込まれているとのことです。原題は「인생은 뷰티풀: 비타돌체」。<ヴィタ・ドルチェ(VITA DOLCE)>はイタリア語で<甘い人生>の意です。
 ④「護符:人の運を奪う者」は韓国のアクション&ドラマ。何度もオーディションに落ちる無名俳優ギサム(チュ・ヨンホ)。自分とは反対にすべての仕事がうまくいってハリウッド進出まで控えたスターのウンチョル(クォン・ヘソン)のことが羨ましいばかりです。そんなある日、ギサムは運を奪うことができる神秘の護符の存在を知り、ウンチョルの幸運もすべて自分の運を奪っていった護符の力であることを知るのですが・・・。運を奪った奴、そして運を奪われた奴。成功したい者は護符を手に入れろ! 原題は「부적: 남의 운을 빼앗는 자」です。
 ⑥「劇場版 キジのかあさん:都市へ行ったひなキジ家族」については後述します。

     【記者・評論家による順位】 

①(1) 別れる決心(韓国)  8.71(14)
②(-) ドライブ・マイ・カー(日本)  8.44(9)
②(2) トップガン マーヴェリック  8.44(9)
④(3) 私は最悪。  8.00(9)
⑤(4) 小説家の映画(韓国)  8.00(3)
⑥(5) アフター・ヤン  7.80(5)
⑦(6) NOPE/ノープ  7.67(9)
⑧(-) GUNDA/グンダ  7.50(4)
⑨(7) フルタイム  7.33(9)
⑩(8) ベルイマン島にて  7.30(7)

 新登場の作品はありません。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績9月9日(金)~9月11日(日) ★★★
         前作「コンフィデンシャル/共助」と同じ顔触れの「共助2:インターナショナル」が1位に
         
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(20)・・共助2 ・・・・・・・・・・・・・・・・9/07・・・・2,098,699・・・・・2,611,223・・・・・・27,072 ・・・2,389
       :インターナショナル(韓国)
2(1)・・6/45(韓国)・・・・・・・・・・・・・8/24・・・・・・304,828・・・・・1,568,311・・・・・・15,822 ・・・・・901
3(2)・・ハント(韓国) ・・・・・・・・・・・8/10・・・・・・・86,420・・・・・4,264,404 ・・・・・43,840・・・・・・568
4(新)・・劇場版 キジのかあさん・・9/08・・・・・・・55,087・・・・・・・・61,477・・・・・・・・・579・・・・・・600
       :都市へ行ったひなキジ家族(韓国)
5(3)・・閑山:龍の出現(韓国)・・・・7/27・・・・・・・43,722・・・・・7,225,984 ・・・・・73,386・・・・・・356
6(4)・・トップガン マーヴェリック・・6/22・・・・39,554・・・・・8,126,362 ・・・・・87,223・・・・・・111
7(11)・・ブラック・フォン・・・・・・・・9/07・・・・・・・32,093 ・・・・・・・70,021・・・・・・・・・718・・・・・・488
8(再)・・アラジン ・・・・・・・・・2019/5/23・・・・・・・28,288・・・12,764,636 ・・・・108,645 ・・・・・・・39
9(44)・・みなしごピル姫の冒険・・・9/07・・・・・・・17,123 ・・・・・・・18,858・・・・・・・・・184 ・・・・・・300
10(新)・・ジュラ紀コップス 劇場版・・9/07・・・・・13,187 ・・・・・・・15,021・・・・・・・・・140・・・・・・453
       :恐竜時代 大冒険(韓国)
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 1・4・7・9・10位の5作品が新登場です。
 1位「共助2:インターナショナル」は韓国のアクション&コメディ。「コンフィデンシャル/共助」(2017)の続編です。北朝鮮の刑事リム・チョルリョン(ヒョンビン)は韓国に忍び込んだグローバル犯罪組織を捕まえるために新しい共助捜査に投入されます。一方、捜査中のミスでサイバー捜査隊に配転された韓国の刑事カン・ジンテ(ユ・ヘジン)は広域捜査隊復帰のために皆が忌避するチョルリョンのパートナーを自ら買って出ます。こうしてチョルリョンとジンテは再び共助することに。またチョルリョンと再会したミニョン(イム・ユナ)の心も燃える中、チョルリョンとジンテは相変わらずお互いの内心を疑いながらもそれなりに捜査に取り組みます。そしてついに犯罪組織リーダーのチャン・ミョンジュン(チン・ソンギュ)の隠れ家を見つけ出すその時、アメリカから飛んできたFBI所属のジャック(ダニエル・ヘニー)が彼らの前に現れます。こうして三者三様の目的で集まった彼らの猛烈な三角共助捜査が始まります・・・。原題は「공조2: 인터내셔날」です。なになに、オープニングから視線をひきつけるニューヨークの街中での銃器アクション、さらに強力になったカーチェイス、ワイヤーアクション、裸体アクションは一瞬たりとも目が離せない見どころですと!?
 4位「劇場版 キジのかあさん:都市へ行ったひなキジ家族」は韓国のアニメ。2016年からEBS(教育放送)で放映されているTVアニメの劇場版です。またその原作者は日本でも人気の絵本「こいぬのうんち」の作者・権正生(クォン・ジョンセン.1937~2007)です。彼は韓国の代表的な童話作家の1人で、本作「キジのかあさん」も翻訳書が刊行されています。(←山火事の中9羽のひなを守る母キジの壮絶な母性愛に泣ける、と言うか・・・) 以下、本作のあらすじ。
 キジのかあさんとひなキジ4兄妹は平和だった森がアパート開発で危険になると、住み慣れた巣を後にして急いで引っ越しすることにします。ただ、向かいの山に行くには危険がいっぱいの都市の真ん中を通らなければなりません。しかし幸いなことに、ネズミが家族の助けを借りて一晩安息処を救うが、それもしばし・・・。虎視眈々ひなたちを狙う都市の野良猫たちをキジのかあさんが叱りつけている間、ひなたちは姿を消してしまい、子どもたちを探すキジのかあさんも大きな危険にさらされてしまいます。はたして離ればなれになったキジのかあさんとひなたち4兄妹は無事に新しい家に着くことができるでしょうか・・・。原題は「극장판 엄마 까투리: 도시로 간 까투리 가족」です。
 7位「ブラック・フォン」はアメリカのサイコスリラー。日本でも7月1日から公開されているので説明は省略します。韓国題は「블랙폰」です。
 9位「みなしごピル姫の冒険」(仮)はフランスのファンタジー&冒険アニメ。ベルギーの国際アニメ映画祭<第41回アニメマブリュッセル映画祭>で観客賞を受賞、フランスの<第27回リュミエール賞>アニメーション部門の大賞候補作になる等注目を集め、世界60ヵ国に販売されて各国のボックスオフィスを強打しているアニメとのことです。
 物語の主人公はピルという名のお姫様。と言っても実はみなしごでたまたまお姫様になっちゃった女の子。それに、ピルは白馬にまたがった王子を待つ受動的なお姫様ではありません。救いが必要なのは王座を狙う魔法使いトリスタンによって鶏ニャンコに変えられてしまった王子様の方。つまり胸から上がニワトリ、下がネコ。ピルはそんな王子を救うためにイタチ三銃士、烏合の衆の七騎士等と共に魔法の呪いがかかった森へ冒険をの旅に出ますが・・・。
 このように、これまでのお姫様に関するすべての固定観念を超えて、ピル姫が自ら運命に抗して戦いながら成長してゆく物語です。※英題「Pil's Adventures」ではピルの性別がわからず、韓国題「어쩌다 공주, 닭냥이 왕자를 부탁해!( たまたまお姫様、鶏ニャンコ王子をよろしく!)」では意味不明なので独自に仮題を付けてみました。で日本公開は、劇場公開は未定のようで、配信等はよくわかりません。ん、YouTubeで見られるって?
 10位「ジュラ紀コップス 劇場版:恐竜時代・大冒険」は韓国のアニメ。2018年からKBS→MBCで放映されていますが、本作はその初めての劇場版。自動車、恐竜からロボットに変身するロボット物です。※3モードに変換するフィギュア(約30㎝高)は日本にも輸入・販売されているようです。(→コチラ)。→コチラのtwitterも参照。
 平和なライトシティ。ジュラ紀コップスのリーダー格の少年ゴンチャンと仲間たちは学校の前でミニ恐竜を売っている正体不明の商人たちを発見します。彼らの正体はすぐ消えたと思っていた悪党、おんぶ団でした。時間旅行ができるタイムキューブを利用して恐竜時代の恐竜をミニ恐竜にして連れてきた後、巨大化させて地球を攻撃してくるのです! 過去に戻ったおんぶ団は6千5百万年前のジュラ紀コップスのリーダーだった若い主管長を攻撃してジュラ紀コップスの誕生を阻み、現在のジュラ紀コップスを消滅させてしまいます。ゴンチャン一行もタイムキューブを星星海賊団に奪われ、恐竜時代に閉じ込められてしまいます。ゴンチャンのオンマ(母)の努力で恐竜時代から脱出してジュラ紀コップスの復活に成功したゴンチャンと仲間たちは現在に戻ってメカ恐竜で都市を攻撃するおんぶ団と地球の運命をかけて最後の決戦を繰り広げます・・・。原題は「 극장판: 공룡시대 대모험」です。

【独立・芸術映画】
順位 ・・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(19)・・みなしごピル姫の冒険 ・・・・・・9/07 ・・・・・・・・17,123 ・・・・・・・18,858 ・・・・・・・184・・・・・・・300
2(1)・・わたしは最悪。・・・・・・・・・・・・・・・8/25 ・・・・・・・・・3,938 ・・・・・・・29,971 ・・・・・・・304・・・・・・・・50
3(34)・・真夏の夜のジャズ ・・・・・・・・・・9/08 ・・・・・・・・・2,593 ・・・・・・・・4,023 ・・・・・・・・・42 ・・・・・・・40
4(52)・・すべて上手くいった・・・・・・・・・9/07 ・・・・・・・・・1,438 ・・・・・・・・2,852 ・・・・・・・・・27 ・・・・・・・39
5(51)・・成績表のキム・ミニョン(韓国)・・9/08・・・・・・・・1,287 ・・・・・・・・2,769 ・・・・・・・・・27 ・・・・・・・40

 1・4・5位の3作品が新登場です。
 3位「みなしごピル姫の冒険」については上述しました。
 4位「すべて上手くいった」はフランスのドラマ。フランソワ・オゾン監督の21回目の作品。フランスの権威ある文学賞メディシス賞を受賞した女性作家エマニュエル・ベルナイムの自伝的な小説の映画化作品で<第74回カンヌ映画祭>の公式競争部門招待作ですが、彼女は「まぼろし」「スイミング・プール」等オゾン監督作品の脚本も書いてきました。しかし2017年に肺癌で亡くなっており、本作は彼女に捧げられています。以下本作のストーリー。
 85歳の父アンドレ(アンドレ・デュソリエ)が脳梗塞の発作を起こしたと聞いて50代の娘エマニュエル(ソフィー・マルソー)は病院にかけつけます。半身不随になって衰弱した父はエマニュエルに安楽死を手伝ってくれと頼みます。エマニュエルや姉パスカル(ジェラルディン・ペラス)等の家族は右往左往。ただ、オゾン監督は「この映画は安楽死について論争しません。私は別れを控えた父と娘の関係を見せたかったし、娘の父に対する愛と尊敬を込めることを重点に置きました」と語っています。韓国題は「다 잘된 거야」。日本公開は未定のようです。
 5位「成績表のキム・ミニョン」は韓国のドラマ。冒頭に記したように国内外の映画祭でも上映され、高評価を得て注目されている作品です。
 キム・ミニョン(ユン・アジョン)、ユ・ジョンヒ(キム・ジュア)、チェ・スサンナ(ソン・ダヒョン)の3人は寄宿舎生活をし、三行詩クラブを作って高校生活を共に過ごした友だち同士。永遠のように思っていた彼女たちの友情も卒業と共に各自違う生活の中で疎遠になっていきます。別の地域で大学に通うミニョンが突然ジョンヒを自宅に招き、ジョンヒはうれしい気持ちでミニョンのもとに向かいますが、自分の期末試験の成績を訂正するのに忙しいミニョンにとって、ジョンヒは眼中にもありません。ジョンヒは<それにもかかわらず>ミニョンを待ちます。はたしてジョンヒとミニョンは以前のように戻ることができるのでしょうか? 「これから何をしていても、あの時の私たちだったらいいな・・・。」 原題は「성적표의 김민영」です。
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韓国内の映画の興行成績 [9月2日(金)~9月4日(日)]と人気順位 ►嵐の公演実況映画、沼落ち必至(?)の韓国ドラマの劇場版、韓国で映画化された野沢尚の原作「リミット」から考えたこと

2022-09-08 17:11:18 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶今回の記事で注目の映画の1つ目は「ARASHI Anniversary Tour 5×20」です。嵐のデビュー20周年記念ツアー<ARASHI Anniversary Tour 5×20>から2019年12月東京ドームでの最終公演を映像化した公演実況です。嵐の最初の韓国公演は2006年。初のアジアツアーで台北、ソウルで開催されました。ソウルでは2日間で1万6千人のファンが集まりました。その時のようすは→コチラのニュース動画で見られます。また→コチラは韓国公演オフィシャルツアーに福岡から参加した方のブログ記事。ちょうど真上で踊ってる「ひぃぃぃぃぃ~~~っっっっっ大野くんの足の裏が見える・・・」と興奮しまくってます(笑)。
 2008年には2度目のアジアツアーを東京、台北、ソウル、上海で開催。ソウルでは11月1日と2日に全4回の公演。両日合わせて計3万人の観客を集めました。コチラもた熱烈ファンの方のブログ記事(→コチラ)がメンバーのトーク等もそのまま記したりして現地のフンイキをよく伝えています。
 注目の映画の2つ目は韓国映画「セマンティック・エラー:ザ・ムービー」。韓国で今年2~3月WATCHAから配信され、沼落ち続出!という大ヒットBLドラマの劇場版です。日本でも1ヵ月遅れで配信されました。この劇場版については→コチラの最新のブログ記事に詳しく書かれています。(いやあ、どんなジャンルでも詳しい方がいらっしゃるものです。) それにしても、7月に「メタモルフォーゼの縁側」を観た時にも痛感しましたが、BLドラマがこんなに広く、抵抗なく(?)受けいられる時代になったとは・・・。70年代に萩尾望都「トーマの心臓」や竹宮惠子「風と木の詩」等の作品は視野には入っていたものの読む気にはならず今に至っているのは正直言って如何ともしがたい抵抗感があるからだしねー、うーむ・・・。
 注目の映画の3つ目は「リミット」。韓国映画ですが野沢尚の同名推理小説が原作の犯罪&スリラー物です。日本ではTVドラマ化されましたが映画化はされていなかった原作が韓国で最初に映画化されたというわけです。私ヌルボが以前観た乃南アサ原作の「凍える牙」と同様のパターンですね。本作は「原作に韓国らしい感性を加え云々・・・」とのことですが、具体的にはどんなことなのかな?
 ・・・と以上3作ですが、それぞれジャンルは全然ちがうものの、共通項は日韓間の自然な文化交流の事例と言えるでしょう。それも日→韓、韓→日、日⇔韓と両方向に影響しあっているということ。こういったことは言うまでもない常識なのですが、私ヌルボのような主に年配の男性の場合日韓関係の政治・外交関係の記事は読んでも芸能をはじめ文化関係には疎い人が多いように思われます。
 最近「K-POPファンが日本でもずいぶん多い。韓日関係にもプラスになるだろう」という韓国の政治家の記事を目にして違和感を感じたことがありましたが、この点は日韓間の、そしてそれぞれの世代間の認識のズレがかなり大きいのではないでしょうか?
 透明に見える液体でも水と油のように混じり合うことのない境界があるようにも思います。
 ※関連の注目記事。昨年11月毎日新聞大貫智子記者の「韓国文化好きが増えれば歴史問題は解決するのか」は→コチラ
          
【 「ARASHI Anniversary Tour 5×20」と「セマンティック・エラー」のポスターと「リミット」の原作本。】

    ★★★ NAVERの人気順位(9月7日(水)現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
 ※[記者・評論家による順位]とも①等の右の( )は前週の順位。評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
  「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(2) トップガン マーヴェリック  9.76(41,252)
②(1) ココスニ(韓国)  9.73(15)
③(新) セマンティック・エラー:ザ・ムービー(韓国)  9.52(115)
④(3) 名探偵コナン ハロウィンの花嫁(日本)  9.47(1,625)
⑤(9) 犯罪都市2(韓国)  9.33(27,273)
⑥(10) 劇場版 呪術廻戦 0(日本)  9.24(1,628)
⑦(-) ノクターン(韓国)  9.23(26)
⑧(新) ARASHI Anniversary Tour 5×20(日本)  9.19(42)
⑨(-) ポロロ 劇場版:ドラゴンキャッスル大冒険(韓国)  9.17(272)
⑩(-) マリムさんをよろしく(韓国)  9.17(152)

 ③と⑧の2作品が新登場です。
 ③「セマンティック・エラー:ザ・ムービー」については後述します。
 ⑧「ARASHI Anniversary Tour 5×20」は2018~19年に行われた嵐のデビュー20周年記念ツアー<ARASHI Anniversary Tour 5×20>から2019年12月東京ドームでの最終公演を映像化した公演実況。以下は<NAVER映画>の説明記事です。
 日本国民グループ嵐のデビュー20周年記念コンサート実況。計51回公演、累積観客数237万5千人、日本史上最多観客を動員したレジェンドツアー。2019年12月23日、嵐のメンバー5人と5万2千人余りのファンが共に呼吸したその日の感動を盛り込みます。韓国題は「아라시 20주년 투어 콘서트 5X20」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 別れる決心(韓国)  8.71(14)
②(2) トップガン マーヴェリック  8.44(9)
③(4) 私は最悪。  8.00(9)
④(5) 小説家の映画(韓国)  8.00(3)
⑤(6) アフター・ヤン  7.80(5)
⑥(7) NOPE/ノープ  7.67(9)
⑦(9) フルタイム  7.33(9)
⑧(10) ベルイマン島にて  7.30(7)
⑨(-) ハント(韓国)  7.18(11)
⑩(-) サマーフィルムにのって(日本)  7.00(10)

 新登場の作品はありません。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績9月2日(金)~9月4日(日) ★★★
         新趣向の北朝鮮物のコメディ、「6/45」が1位に

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(2)・・6/45(韓国)・・・・・・・・・・・・・8/24・・・・・・406,993・・・・・1,134,783・・・・・・11,414・・・・1,339
2(1)・・ハント(韓国) ・・・・・・・・・・・8/10・・・・・・203,505・・・・・4,116,628 ・・・・・42,493・・・・1,233
3(3)・・閑山:龍の出現(韓国)・・・・7/27・・・・・・・77,003・・・・・7,159,668 ・・・・・72,808・・・・・・730
4(4)・・トップガン マーヴェリック・・6/22・・・・54,040・・・・・8,065,878 ・・・・・86,426・・・・・・437
5(18)・・リミット(韓国)・・・・・・・・・8/31・・・・・・・27,494 ・・・・・・・58,960・・・・・・・・・550・・・・・・643
6(6)・・NOPE/ノープ ・・・・・・・・・・8/17・・・・・・・20,733 ・・・・・・398,082・・・・・・・4,533・・・・・・330
7(7)・・ミニオンズ フィーバー ・・・7/20・・・・・・・13,494・・・・・2,263,420 ・・・・・21,952・・・・・・304
8(23)・・名探偵コナン・・・・・・・・・・・7/13・・・・・・・11,283・・・・・・・476,532・・・・・・・4,957・・・・・・・37
       ハロウィンの花嫁(日本)
9(114)・・セマンティック・エラー・・8/31・・・・・・・9,600・・・・・・・・29,314・・・・・・・・・353・・・・・・・57
      :ザ・ムービー(韓国)
10(5)・・ブレット・トレイン・・・・・・・8/24 ・・・・・・・8,229・・・・・・・136,147・・・・・・・1,494 ・・・・・326
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 5・9位の2作品が新登場です。
 5位「リミット」は韓国の犯罪&スリラー。野沢尚の同名推理小説の映画化作品です。
 児童連鎖誘拐事件発生し、女性警察官ソウン(イ・ジョンヒョン)は捜査のために被害者の母親の代役を引き受けることになります。事件の糸口が見つからず捜査が難航する中、ソウンに誰かから謎の電話がかかってきます。そして受話器を超えて聞こえるのはなじみのある声。犯人はソウンが被害者の代役を演じていることに気付き、代役ではなくソウンとの交渉を要求します。この時点で事件を追っていた警察と容疑者の関係が逆転します・・・。原題は「리미트」です。
 9位「セマンティック・エラー:ザ・ムービー」は韓国で今年2~3月WATCHAから配信され、大ヒットしたBLドラマの劇場版。今年7月の<第26回富川国際ファンタスティック映画祭>でも上映されました。ドラマは日本でも3月配信が始まり、好評を維持しています。原作は2018年リディBL小説大賞を受賞したチョ・スリ作家のウェブ小説です。
 周囲から「変わり者」と呼ばれているコンピューター工学科の秀才チュ・サンウ(パク・ジェチャン)と、デザイン科の先輩でモデルのような容姿のジェヨン(パク・ソハム)。正反対の2人が一緒にゲームの開発をすることになり、シマンテックエラー(プログラミング言語等の意味のズレ)のような正反対の2人が徐々に惹かれ合っていきます・・・。原題は「시맨틱 에러: 더 무비」です。

【独立・芸術映画】
順位 ・・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・わたしは最悪。・・・・・・・・・・・・・・・8/25・・・・・・・・・6,069 ・・・・・・・23,058 ・・・・・・・・235 ・・・・・・・80
2(2)・・オクトノーツの探検船大作戦・・8/11・・・・・・・・・4,110・・・・・・・・77,961 ・・・・・・・・736 ・・・・・・・86
3(18)・・サンダウン・・・・・・・・・・・・・・・・・8/31・・・・・・・・・1,377 ・・・・・・・・4,060・・・・・・・・・・36 ・・・・・・・45
4(5)・・ノクターン(韓国)・・・・・・・・・・・・・8/18 ・・・・・・・・・・906 ・・・・・・・10,155・・・・・・・・・・71 ・・・・・・・11
5(再)・・her/世界でひとつの彼女・・2014/5/22・・・・・・・・・587・・・・・・370,974・・・・・・・3,023・・・・・・・・・1

 3位「サンダウン」が新登場です。メキシコ・フランス・スウェーデン合作のドラマ&ミステリー。<第78回ベネチア国際映画祭(2021)>コンペティション部門出品作品です。
 裕福なイギリス人ニール(ティム・ロス)は、妹アリス(シャルロット・ギャングスブル)とその2人の子供とメキシコのアカプルコのビーチで休暇を楽しんでいました。ところが母親死亡の知らせに接します。そろってロンドンへと急ぐ帰り道、ニールはパスポートをホテルに忘れてきたとアリスたちを先にイギリスに帰し、自分はホテルに戻ることなく、タクシーで別のホテルに向かい、あるビーチでゆっくりと日光浴を楽しみます。アリスからの電話には「パスポートは見つからないよ」「金には興味がない。相続権は放棄する」等テキトーにかわし・・・。不条理ともいうべき理解に苦しむ不可解なニールの行動には何か事情があるのでしょうか・・・。韓国題は「썬다운」。日本公開は未定のようです。
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韓国内の映画の興行成績 [8月26日(金)~8月28日(日)]と人気順位 ►「ココスニ」は米国に残る慰安婦たちの資料を点検した監督の執念のドキュ ►北朝鮮物コメディ「6/45」、劇場内は笑いの連続とか

2022-09-04 06:53:36 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶今回の記事でまず注目の韓国映画は「ココスニ」。慰安婦関係のドキュメンタリーです。1944年8月連合軍はミャンマー北部の州都ミッチーナーを陥落させた後その地の日本軍慰安所の朝鮮人慰安婦たち20人と経営者の夫婦2人の捕虜尋問報告書が写真と共にアメリカ戦時情報局(戦後はアメリカ合衆国情報局)に残されています。タイトルの「ココスニ」は、20人の慰安婦中その後の足取りが分かるただ1人の名前です。
 この<日本人戦争捕虜尋問レポート No.49>は、ウィキペディア(→コチラ)にかなり詳しく説明されていますが、最下段の<評価>欄にもあるように秦郁彦・小林よしのりといった韓国の主張を否定する側の有力な論拠となり、また産経もこの資料等を根拠に2014年「米政府の慰安婦問題調査で「奴隷化」の証拠発見されず…日本側の主張の強力な後押しに」(2014)と題したウェブ記事(→コチラ)を公開し「日本に関する文書の点検基準の一つとして「いわゆる慰安婦プログラム=日本軍統治地域女性の性的目的のための組織的奴隷化」にかかわる文書の発見と報告が指示されていた。だが、報告では日本の官憲による捕虜虐待や民間人殺傷の代表例が数十件列記されたが、慰安婦関連は皆無だった」と結論付けています。
 本作のイ・ソクチェ監督はその<日本人戦争捕虜尋問レポート No.49>を読みますが、「これは歪曲されている!」と考え、各人の話せた言葉等を考察し、さらにはその後ミャンマーのミッチーナーやインドのレド等を訪ね、現場踏査と証言確保等を通じて20人の帰国経路の調査を行います。またイギリス国立文書保管所やスイス国際赤十字委員会等を探し、未公開資料の発掘を通じて名前と出身地域をもとに実際に強制動員されたおばあさん1人の存在も確認しました。
 さらに、→ハンギョレの記事によると、ココスニと記録に残る1人が咸陽(慶尚南道の郡)に住んでいた朴スニさんであったことを突きとめます。さらにスニさんの子や孫たち、そして連合軍報告書を作成した当時の連合軍幹部たちの子孫を訪ね、その記録の比較作業を進めたとのこと。
 いや、私ヌルボ、イ・ソクチェ監督がここまでココスニこと朴スニさんがその後たどった足取りを明らかにした熱意と執念は称賛に値すると思いました。ただそれでもなお、「はたして上記<日本人戦争捕虜尋問レポート No.49>のこれまでの読み方は180度覆されたのか?」という疑問は残ります。また、なぜ監督が尋問レポートを見て「これはデタラメだ!」と断じたか?ということも。これまで「鬼郷」(2016)や「雪道」(2017)いった慰安婦関係のドラマは明らかに事実とは思えない場面がありましたが、やっぱり教育やメディアを通じて形成された固定観念はそう簡単には揺らぐものではないということか・・・。「私たちは歴史を記憶しなければならない。過去にも現在でも彼らは嘘を言っている!」とありましたが、そもそも1944年当時の尋問レポートで誰かが嘘をつく理由があるのでしょうか? いずれにしろ、ぜひ本作を観てみたいものですが、日本公開もありそう、かな?
 ※私ヌルボ、決して<慰安婦映画>を忌避しているわけではありません。土井敏邦監督「“記憶”と生きる」(2015)や朴壽南監督「沈黙-立ち上がる慰安婦」(2017)は良い映画でした。日本人&在日コリアンの監督だからか(??)過度の思い込みがなかったから、かも・・・。
          
【 「ココスニ」のポスター(左)と、1944年ミャンマーで捕虜となった朝鮮人慰安婦たち[アメリカ合衆国情報局蔵] 】

▶観客動員ランキング2位の韓国映画「6/45」は北朝鮮物なのですが、意外なことにジャンルはコメディなんですね。韓国の兵士が偶然拾ったロト1等の当たり券をうっかり落としたら風に飛ばされて南北間の軍事境界線を越えて北朝鮮側に言っちゃって・・・という話。よくこんなストーリーを考えついたものです(笑)。ネチズンの寸評を見ると「웃김(笑い)」「웃었다(笑った)」といった言葉がゾロゾロ。ある映画ジャーナリスト氏も「笑いの純度と打率が高い」とコメントしてます。現実離れしていようが関係ナシ、こういう映画も観てみたいと思いました。

▶韓国映画と関係ない話。最近川崎チネチッタとシネマート新宿でウォン・カーウァイ監督の「恋する惑星」(1994)と「天使の涙」(1995)を鑑賞。彼の作品は「恋する惑星」を日本公開(1995)直後に観ただけ。その時は元々人の名前や顔を憶えるのが大の苦手ということもあってストーリーもよく理解できず、フェイ・ウォンの歌「夢中人」(→YouTube.アレ、LoFtのビニ袋が・・・)くらいしか記憶ナシ。今回は中国文学研究者の藤井省三東大名誉教授の「中国語圏における村上春樹」という論考を読んだら「香港映画は村上春樹からさまざまな影響を受けていて、その筆頭がウォン・カーウァイ監督」といったことが記されていて、これは観ておかなくちゃ、と思った次第。で感想は「観て良かった」。とくに「恋する惑星」は★5つ。登場人物等最後まで誤解していて後で気がついたのは相変わらずでしたが・・・(笑)。ま、リクツで考えないでOKという見方もあるってこと。ちょっと驚いたのはどちらの映画館も大入りだったこと。シネマート新宿の方は定員333人中最前列辺りを除いて半分くらいは埋まっていたのでは? それも女性が7割以上。どういうとこで情報を仕入れてどんな点に惹かれたのか取材してみようかなと・・・思っただけですけど。

    ★★★ NAVERの人気順位(8月31日(水)現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
 ※[記者・評論家による順位]とも①等の右の( )は前週の順位。評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
  「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(新) ココスニ(韓国)  9.83(12)
②(1) トップガン マーヴェリック  9.76(40,770)
③(2) 名探偵コナン ハロウィンの花嫁(日本)  9.48(1,600)
④(3) しなやかに(韓国)  9.47(17)
⑤(4) モア(韓国)  9.45(221)
⑥(5) 劇場版サバイバルシリーズ
       : 人体のサバイバル!/深海のサバイバル!(日本)  9.42(38)
⑦(6) アナタの顔(韓国)  9.41(153)
⑧(7) トゥーランドット 闇の王国(韓国)  9.40(15)
⑨(9) 犯罪都市2(韓国)  9.33(27,234)
⑩(-) 劇場版 呪術廻戦 0(日本)  9.24(1,622)

 ①「ココスニ」が新登場です。冒頭に記したように韓国の慰安婦関連のドキュメンタリーです。
 1942年5月、朝鮮軍司令部の提案で通称パパサン、ママサン夫婦が全国を回って就職を口実に負傷兵を世話する女性を募集し釜山、台湾、シンガポールを経てミャンマーに位置する日本軍<慰安婦>収容所に送ります。その後1944年8月、連合軍と中国軍に押された日本軍と捕えられた朝鮮人女性たちは連合国の捕虜となり、通訳もなく日本語と英語で尋問された後、インド各地に散らばります。そして発見されたこれらの朝鮮人<慰安婦>20人について記録したアメリカ戦時情報局49番尋問報告書には「朝鮮人<慰安婦>はお金稼ぎに出た売春婦」とあります。20人の中でその後の足取りが分かるのはただ1人、その<ココスニ>という名前の手がかりを追跡し、歪んだ記録の中に隠された真実を明らかにします・・・。原題は「코코순이」です。

     記者・評論家による順位】

①(1) 別れる決心(韓国)  8.71(14)
②(2) ドライブ・マイ・カー(日本)  8.44(9)
②(2) トップガン マーヴェリック  8.44(9)
④(新) 私は最悪。  8.00(9)
⑤(5) 小説家の映画(韓国)  8.00(3)
⑥(6) アフター・ヤン  7.80(5)
⑦(7) NOPE/ノープ  7.67(9)
⑧(8) モア(韓国)  7.38(8)
⑨(9) フルタイム  7.33(9)
⑩(10) ベルイマン島にて  7.30(7)

 ④「私は最悪。」が新登場です。ノルウェーのラブロマンス&ドラマ(&コメディ?)。日本でも7月1日から公開されているので説明は省略します。韓国題は「사랑할 땐 누구나 최악이 된다(愛する時は誰も最悪になる)」です。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績8月26日(金)~8月28日(日) ★★★
         「ハント」が3週連続1位、しかし「閑山:龍の出現」に追いつくのはほとんど無理

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・ハント(韓国)・・・・・・・・・・・・8/10・・・・・・369,913 ・・・・3,720,090 ・・・・・38,591・・・・1,221
2(36)・・6/45(韓国)・・・・・・・・・・・・8/24・・・・・・355,834 ・・・・・・479,318・・・・・・・4,952・・・・1,159
3(2)・・閑山:龍の出現(韓国)・・・・7/27・・・・・・157,590 ・・・・7,004,958 ・・・・・71,482・・・・・・865
4(4)・・トップガン マーヴェリック・・6/22・・・・60,562・・・・・7,973,996 ・・・・・85,320・・・・・・423
5(10)・・ブレット・トレイン ・・・・・8/24・・・・・・・52,618 ・・・・・・109,335・・・・・・・1,220・・・・・・767
6(3)・・NOPE/ノープ ・・・・・・・・・・8/17・・・・・・・43,687 ・・・・・・355,689・・・・・・・4,081・・・・・・496
7(6)・・ミニオンズ フィーバー ・・・7/20・・・・・・・21,519 ・・・・2,245,437 ・・・・・21,776・・・・・・357
8(新)・・鬼滅の刃 浅草編(日本)・・8/25 ・・・・・・10,571・・・・・・・・14,284・・・・・・・・・152・・・・・・124
9(7)・・DC がんばれ!スーパーペット・・8/10・・・10,274・・・・・・・237,383・・・・・・・2,232・・・・・・212
10(62)・・わたしは最悪。・・・・・・・・・8/25・・・・・・・・7,103・・・・・・・・10,909・・・・・・・・・114 ・・・・・・・58
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「ハント」が3週連続1位、と言っても、累計観客動員数を見ると「閑山:龍の出現」が「トップガン マーヴェリック」に追いつく可能性の方が高そうですね。
 2・8・10位の3作品が新登場です。
 2位「6/45」は韓国のコメディ。タイトルの<6/45>とは、45個の番号の中で6個当てれば賞金がもらえる紙切れ、すなわちロト6のことです。
 古参兵長のチョヌ(コ・ギョンピョ)は、偶然1等当選のロト6を拾います。ところが心臓が飛び出すようなときめきも束の間、瞬間のミスでロト6は風に乗って北朝鮮との軍事境界線を越えてしまいます。チョヌはグラッと壊れかけたメンタルをなんとか立て直し、必ずまた探し出さなければと前を向きます。
 偶然南から飛んで来た1等当選のロト6を拾ったのは北朝鮮兵士ヨンホ(イ・イギョン)でした。「これが南朝鮮人民の膏血を絞り取る6/45という紙切れなのか」。しかし、なんと当選金が57億ウォン(約5億5千万円)だと? 当選金を目の前で逃す危機に瀕したチョヌと、北朝鮮では1枚の紙切れにすぎないロト6を当選金に変えなければならないヨンホ。これに予想外のメンバー(?)まで合流して57億を死守するための3:3チームが結成されますが…。拾った者VSまた拾った者の、ギリギリの線を越える取り分交渉が始まります! 原題は「육사오(6/45)」です。※北朝鮮には宝くじの類はないのでは? ・・・と思ったら、「2003年北朝鮮でも韓国の<6/45>に似た<8/64>ロト宝くじを発売した」という記事が2003年の中央日報日本語版にありました。
 8位「鬼滅の刃 浅草編」は劇場じゃないよなー、と思ってググってみたら、TVアニメ「鬼滅の刃」の第6話~第10話を再編集した特別編なのだそうな。その再編集に「な~んだ」とがっかりして1/10を付けたネチズンが約2割、10/10の満点を付けたネチズンが約3割5分で、平均は6.13/10。観てないけど妥当な感じがします。韓国題は「귀멸의 칼날: 아사쿠사 편」です。
 10位「私は最悪。」は、前述の通り日本でもすでに公開されているので説明は省略します。韓国題は「사랑할 땐 누구나 최악이 된다(愛する時は誰も最悪になる」です。

【独立・芸術映画】
順位 ・・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(21)・・わたしは最悪。・・・・・・・・・・・・・・8/25・・・・・・・・・7,103 ・・・・・・・10,909 ・・・・・・・・114 ・・・・・・・58
2(新)・・アウェイク ・・・・・・・・・・・・・・・・・8/24・・・・・・・・・1,533 ・・・・・・・・3,175・・・・・・・・・・27 ・・・・・・・59
3(16)・・ココスニ(韓国) ・・・・・・・・・・・・・8/25・・・・・・・・・1,298 ・・・・・・・・2,779・・・・・・・・・・24 ・・・・・・・38
4(2)・・ノクターン(韓国)・・・・・・・・・・・・・8/18・・・・・・・・・1,005 ・・・・・・・・8,052・・・・・・・・・・59 ・・・・・・・20
5(1)・・フルタイム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/18・・・・・・・・・・・756 ・・・・・・・・7,539・・・・・・・・・・71 ・・・・・・・34

 1・2・3位の3作品が新登場です。
 1位「わたしは最悪」と3位「ココスニ」については上述しました。
 2位「アウェイク」については→1つ前の記事でいろいろ書いたので、ここでは紹介したので説明を省略します。
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