▸半世紀と少し前、10代だった私ヌルボはATGの会員になり、徳島ホールでいろんなヨーロッパ映画を観たものです。とくに感動したのが「誓いの休暇」(←8月4日国立映画アーカイブで上映)と「シベールの日曜日」。そして難解極まりなくて強く印象に残っているのが「第七の封印」でした。イングマール・ベルイマン作品で観たのは今までそれだけでした。(高校の同級生U君が「「処女の泉」に感激した」とコーフン気味に語っていたなー。) ところが7月21日から恵比寿ガーデンシネマで彼の作品13本をデジタル・リマスター版で上映するという<ベルイマン生誕100年映画祭>が始まっているではないですか。(大阪の第七藝術劇場では7月28日~。) そこでまずかつては見逃して悔いが残っている「野いちご」を30日観てきました。いや、「第七の封印」ほど難解ではありませんでした。が、なんとなく思っていたのと違う老医師が主人公の物語で、たぶん10代に観ていたらなぜ名作とされるのかわからなかったと思います。そして31日は12:40から始まって途中休憩を入れて18:15まで、正味は311分という大作の「ファニーとアレクサンデル」を鑑賞。プロローグとエピローグの間に第1~5部という構成で、最初の方はこれは途中で寝てしまうかも、という感じだったのがだんだんおもしろくなっていって、結局は「観てよかった!」。何がよかったのかというと、とても書き尽くせません。ラストのラストで同じスウェーデンの劇作家・小説家のストリンドベリの作品(「夢の戯曲」)の一節が引用されていて、それがベルイマンの作品に通底しているんだな、と思いました。今度は「第七の封印」に再挑戦してみるかな?
※[8月1日の付記] 「世界文学全集58 イプセン・ストリンドベリ」(講談社.1976)所収の「夢の劇」を見て、その<おぼえがき>の冒頭の次の部分が引用された箇所であることを確認しました。
作者はこの夢の劇で・・・夢の形式を再現しようと試みた。ここではいかなることも起こりえ、なされうる。時間空間は存在せず、基盤となる現実世界はおぼろげで、記憶、経験、奔放な空想、不合理性、即興性が想像力の助けによって新しい模様に織り上げられる。
▸「万引き家族」の韓国での上映が始まりました。韓国題は「어느 가족(ある家族)」なんですね。そういえば、<万引き>にピッタリの韓国語はなさそうだからなー。도둑(泥棒)でもないし、절도(窃盗)ともちょっと違うし・・・。下の記事でも書いたように、この作品に対する韓国の人たちの評価はとても高いと言ってよさそうです。
★★★ NAVERの人気順位(7月31日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
①(1) アイラ 9.56(1,145)
②(2) ダンガル きっと、つよくなる 9.55(1,573)
③(3) ハー・ストーリー(韓国) 9.42(2,082)
④(4) ワンダー 君は太陽 9.41(2,208)
⑤(-) 海賊王ザックストーム 9.31(118)
⑥(5) インクレディブル・ファミリー 9.26(6,893)
⑦(-) 万引き家族(日本) 9.23(644)
⑧(6) ブリーズ 9.24(211)
⑨(-) ミッション:インポッシブル/フォールアウト 9.16(10,941)
⑩(9) 聖なる秩序 9.05(38)
⑤⑦⑨の3作品が新登場です。
⑤「海賊王ザックストーム」は、韓国・フランス合作のアニメ。パパの持つ<ベルの目>ネックレスが欲しくてたまらない、好奇心いっぱいの少年ザク・ストーム。 ある日お父さんの目を盗んでそれを手に入れた彼は、サーフィンを楽しんでいた間に渦に巻き込まれてバミューダトライアングルに迷い込んでしまいます。広い海で偶然出会った幽霊のクロービスと、物言う刀カラーブラスからバミューダ島の7つの海の伝説を聞いたザク・ストームは、家に戻るために最強のドリームチームを作ります。一方、<ベルの目>とカラーブラスを手に入れようと、7つの海の悪役スキャリバーと彼の右腕ゴールデンボーンがひそかに動き始めます。はたしてザク・ストーム」はバミューダトライアングルを抜け出て真の海賊王になれるでしょうか? 韓国題は「해적왕 작스톰」です。
⑦「万引き家族」と⑨「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」については後述します。
【記者・評論家による順位】
①(1) 顔たち、ところどころ 8.86(7)
②(-) 万引き家族 8.13(8)
③(2) ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ 8.00(7)
④(4) 犬ヶ島 7.50(10)
⑤(5) 瑞山[ソサン]開拓団(韓国) 7.50(2)
⑤(5) メイプルソープ 7.50(2)
⑦(-) ミッション:インポッシブル/フォールアウト 7.43(7)
⑧(7) CUSTODY/カストディ 7.40(10)
⑨(8) 聖なる秩序 7.40(5)
⑩(9) インクレディブル・ファミリー 7.33(9)
②「万引き家族」と⑦「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」の2作品が新登場です。いずれについても後述します。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績7月27日(金)~7月29日(日) ★★★
1位「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」、一気に300万人突破
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(新)・・ミッション:インポッシブル ・・7/25 ・・・・・・・・2,304,640・・・・・・・3,299,682 ・・・・・・・27,999・・・・・・・1,957
/フォールアウト
2(1)・・インクレディブル・ファミリー・・7/18・・・・・・・・・491,225・・・・・・・2,264,259 ・・・・・・・18,745 ・・・・・・・・990
3(25)・・人狼(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・7/25・・・・・・・・・・363,449 ・・・・・・・・759,373 ・・・・・・・・5,900 ・・・・・・・・977
4(新)・・神秘アパート・・・・・・・・・・・・・・・7/25・・・・・・・・・・242,522・・・・・・・・318,933 ・・・・・・・・2,416 ・・・・・・・・762
金色トッケビと秘密の洞窟(韓国)
5(2)・・アントマン&ワスプ・・・・・・・・・・7/04 ・・・・・・・・・・57,118・・・・・・・5,405,063 ・・・・・・・47,126・・・・・・・・・357
6(3)・・魔女(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/27 ・・・・・・・・・・38,729・・・・・・・3,163,962 ・・・・・・・27,037・・・・・・・・・263
7(30)・・万引き家族(日本) ・・・・・・・・・・・7/26 ・・・・・・・・・・28,854 ・・・・・・・・・38,582・・・・・・・・・・331・・・・・・・・・126
8(8)・・神は死ななかった・・・・・・・・・・・・7/19 ・・・・・・・・・・・7,053 ・・・・・・・・・63,049・・・・・・・・・・499・・・・・・・・・・92
暗闇の中の光
9(12)・・聖なる鹿殺し ・・・・・・・・・・・・・・7/12・・・・・・・・・・・・4,322 ・・・・・・・・・52,337・・・・・・・・・・458・・・・・・・・・・33
キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア
10(89)・・ミラノ、愛に生きる・・・・2011/1/20・・・・・・・・・・・・3,495 ・・・・・・・・・40,402・・・・・・・・・・319・・・・・・・・・・30
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
今回の新登場は1・3・4・7・10位の5作品です。
1位「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」は、アメリカの人気スパイアクション映画シリーズの第6弾。日本公開は8月3日ということで、すでに諸情報がいっぱい。トム・クルーズ、「トップガン」(1986)や「レインマン」(1988)からもう30年か。四捨五入すれば60歳という年なのに、よくがんばってるのー。韓国題は「미션 임파서블: 폴아웃」です。
3位「人狼」は、韓国のSF&アクション。押井守原作・脚本のアニメ「人狼」(2000年公開)をベースに、近未来の朝鮮半島を舞台にして実写映画化した作品。韓国・北朝鮮両政府が統一準備5ヵ年計画を宣言した後、超大国の経済制裁が続いて 民生が悪化するなど地獄のような時間が続いている混沌した状況の2029年。統一に反対する反政府武装テロ組織<セクト>登場すると、<セクト>を鎮圧するために設立された大統領直属の新しい警察組織<特技隊>が政局の主導権を掌握します。これにより立場がなくなった情報機関<公安部>は<特技隊>を抹殺することを企てます。絶対権力機関の間の暗闘の中で、<特技隊>内の秘密組織<人狼>の噂が飛び交い始めます。それは狼と呼ばれた人間兵器です・・・。カン・ドンウォン、ハン・ヒョジュ、チョン・ウソン等の人気俳優を取り揃えてスタートしたのに評価は芳しくないんですよねー。上記の「朝鮮日報」《週末の劇場街》では異例のめちゃんこ批判記事だし、専門家10人の平均評点は5.80止まり、ネチズンの平均はそれ以下の4.22と、早々と惨敗確定と言ってよさそう。原題は「독전: 익스텐디드 컷」です。
4位「神秘アパート:金色トッケビと秘密の洞窟」は、韓国のアニメ。築100年を超える神秘アパートに住んでいるハリとドゥリ兄妹と102歳のトッケビ(お化け)のシンピは、 偶然森の中に隠された秘密の洞窟を発見します。洞窟の力に巻き込まれて22年前の過去1996年にタイムスリップしたハリとドゥリとシンピは、アパートが消えた村で子供の頃の母ユ・ジミに出会います。彼女の宝の地図に沿って一緒に冒険に旅立ったハリとドゥリとシンピは金色トッケビのクムビと出会い、一緒に冒険を続けるのですが・・・。原題は「신비아파트: 금빛 도깨비와 비밀의 동굴」です。
7位「万引き家族」は、ネチズン、専門家双方ともなかなか以上に高い評価を得ています。「万引き家族」と「中央日報」「朝鮮日報」等で検索すると関連記事がヒットします。韓国題は「어느 가족」です。
10位「ミラノ、愛に生きる」は、イタリアの旧作(2009年)のドラマ&ラブロマンスの再上映。日韓とも2011年に公開されていますが、日本ではさほどの高評価でもなく、むしろその逆で、私ヌルボも未見です。韓国ではむしろ評判がいいようで、専門家10人の平均評点は8.60と、驚くほどの高さ。なんで? 韓国題は「아이 엠 러브」です。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(9)・・万引き家族(日本) ・・・・・・・・・・・・・・7/26 ・・・・・・・・・・28,854・・・・・・・・・38,582・・・・・・・・・・331・・・・・・・・・126
2(2)・・神は死ななかった・・・・・・・・・・・・・・7/19 ・・・・・・・・・・・7,053・・・・・・・・・63,049・・・・・・・・・・499・・・・・・・・・・92
暗闇の中の光
3(4)・・聖なる鹿殺し ・・・・・・・・・・・・・・・・・7/12・・・・・・・・・・・・4,322・・・・・・・・・52,337・・・・・・・・・・458・・・・・・・・・・33
キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア
4(47)・・ミラノ、愛に生きる・・・・・・・2011/1/20・・・・・・・・・・・・3,495・・・・・・・・・40,402・・・・・・・・・・319・・・・・・・・・・30
5(1)・・ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~・・6/21・・・・2,613・・・・・・・・323,977 ・・・・・・・・2,662・・・・・・・・・・39
1位「万引き家族」、4位「ミラノ、愛に生きる」が新登場ですが、両作とも上述の通りです。
※[8月1日の付記] 「世界文学全集58 イプセン・ストリンドベリ」(講談社.1976)所収の「夢の劇」を見て、その<おぼえがき>の冒頭の次の部分が引用された箇所であることを確認しました。
作者はこの夢の劇で・・・夢の形式を再現しようと試みた。ここではいかなることも起こりえ、なされうる。時間空間は存在せず、基盤となる現実世界はおぼろげで、記憶、経験、奔放な空想、不合理性、即興性が想像力の助けによって新しい模様に織り上げられる。
▸「万引き家族」の韓国での上映が始まりました。韓国題は「어느 가족(ある家族)」なんですね。そういえば、<万引き>にピッタリの韓国語はなさそうだからなー。도둑(泥棒)でもないし、절도(窃盗)ともちょっと違うし・・・。下の記事でも書いたように、この作品に対する韓国の人たちの評価はとても高いと言ってよさそうです。
「朝鮮日報」7月27日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。) | ||
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놀랍도록 앙상한 블록버스터 임중경은 경찰 정예 요원 ‘인랑(人狼)’의 일원이다. 강화복을 입으면 총을 맞아도 죽지 않는다. | 《週末の劇場街》で紹介 「人狼」 驚くほどスカスカなブロックバスター [写真説明] イム・ジュンギョンは警察の精鋭要員「人狼」の一員だ。強化服を着れば銃に当たっても死なない。 「万引き家族」 限界を知らぬ是枝監督 ★★★★ 「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」 いつも基本はやるトム ★★★ 「ミラノ、愛に生きる」 やはりステキな通俗劇 ★★★ | |
上記の各作品については、以下の記事の中で紹介しています。 |
★★★ NAVERの人気順位(7月31日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
①(1) アイラ 9.56(1,145)
②(2) ダンガル きっと、つよくなる 9.55(1,573)
③(3) ハー・ストーリー(韓国) 9.42(2,082)
④(4) ワンダー 君は太陽 9.41(2,208)
⑤(-) 海賊王ザックストーム 9.31(118)
⑥(5) インクレディブル・ファミリー 9.26(6,893)
⑦(-) 万引き家族(日本) 9.23(644)
⑧(6) ブリーズ 9.24(211)
⑨(-) ミッション:インポッシブル/フォールアウト 9.16(10,941)
⑩(9) 聖なる秩序 9.05(38)
⑤⑦⑨の3作品が新登場です。
⑤「海賊王ザックストーム」は、韓国・フランス合作のアニメ。パパの持つ<ベルの目>ネックレスが欲しくてたまらない、好奇心いっぱいの少年ザク・ストーム。 ある日お父さんの目を盗んでそれを手に入れた彼は、サーフィンを楽しんでいた間に渦に巻き込まれてバミューダトライアングルに迷い込んでしまいます。広い海で偶然出会った幽霊のクロービスと、物言う刀カラーブラスからバミューダ島の7つの海の伝説を聞いたザク・ストームは、家に戻るために最強のドリームチームを作ります。一方、<ベルの目>とカラーブラスを手に入れようと、7つの海の悪役スキャリバーと彼の右腕ゴールデンボーンがひそかに動き始めます。はたしてザク・ストーム」はバミューダトライアングルを抜け出て真の海賊王になれるでしょうか? 韓国題は「해적왕 작스톰」です。
⑦「万引き家族」と⑨「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」については後述します。
【記者・評論家による順位】
①(1) 顔たち、ところどころ 8.86(7)
②(-) 万引き家族 8.13(8)
③(2) ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ 8.00(7)
④(4) 犬ヶ島 7.50(10)
⑤(5) 瑞山[ソサン]開拓団(韓国) 7.50(2)
⑤(5) メイプルソープ 7.50(2)
⑦(-) ミッション:インポッシブル/フォールアウト 7.43(7)
⑧(7) CUSTODY/カストディ 7.40(10)
⑨(8) 聖なる秩序 7.40(5)
⑩(9) インクレディブル・ファミリー 7.33(9)
②「万引き家族」と⑦「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」の2作品が新登場です。いずれについても後述します。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績7月27日(金)~7月29日(日) ★★★
1位「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」、一気に300万人突破
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(新)・・ミッション:インポッシブル ・・7/25 ・・・・・・・・2,304,640・・・・・・・3,299,682 ・・・・・・・27,999・・・・・・・1,957
/フォールアウト
2(1)・・インクレディブル・ファミリー・・7/18・・・・・・・・・491,225・・・・・・・2,264,259 ・・・・・・・18,745 ・・・・・・・・990
3(25)・・人狼(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・7/25・・・・・・・・・・363,449 ・・・・・・・・759,373 ・・・・・・・・5,900 ・・・・・・・・977
4(新)・・神秘アパート・・・・・・・・・・・・・・・7/25・・・・・・・・・・242,522・・・・・・・・318,933 ・・・・・・・・2,416 ・・・・・・・・762
金色トッケビと秘密の洞窟(韓国)
5(2)・・アントマン&ワスプ・・・・・・・・・・7/04 ・・・・・・・・・・57,118・・・・・・・5,405,063 ・・・・・・・47,126・・・・・・・・・357
6(3)・・魔女(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/27 ・・・・・・・・・・38,729・・・・・・・3,163,962 ・・・・・・・27,037・・・・・・・・・263
7(30)・・万引き家族(日本) ・・・・・・・・・・・7/26 ・・・・・・・・・・28,854 ・・・・・・・・・38,582・・・・・・・・・・331・・・・・・・・・126
8(8)・・神は死ななかった・・・・・・・・・・・・7/19 ・・・・・・・・・・・7,053 ・・・・・・・・・63,049・・・・・・・・・・499・・・・・・・・・・92
暗闇の中の光
9(12)・・聖なる鹿殺し ・・・・・・・・・・・・・・7/12・・・・・・・・・・・・4,322 ・・・・・・・・・52,337・・・・・・・・・・458・・・・・・・・・・33
キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア
10(89)・・ミラノ、愛に生きる・・・・2011/1/20・・・・・・・・・・・・3,495 ・・・・・・・・・40,402・・・・・・・・・・319・・・・・・・・・・30
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
今回の新登場は1・3・4・7・10位の5作品です。
1位「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」は、アメリカの人気スパイアクション映画シリーズの第6弾。日本公開は8月3日ということで、すでに諸情報がいっぱい。トム・クルーズ、「トップガン」(1986)や「レインマン」(1988)からもう30年か。四捨五入すれば60歳という年なのに、よくがんばってるのー。韓国題は「미션 임파서블: 폴아웃」です。
3位「人狼」は、韓国のSF&アクション。押井守原作・脚本のアニメ「人狼」(2000年公開)をベースに、近未来の朝鮮半島を舞台にして実写映画化した作品。韓国・北朝鮮両政府が統一準備5ヵ年計画を宣言した後、超大国の経済制裁が続いて 民生が悪化するなど地獄のような時間が続いている混沌した状況の2029年。統一に反対する反政府武装テロ組織<セクト>登場すると、<セクト>を鎮圧するために設立された大統領直属の新しい警察組織<特技隊>が政局の主導権を掌握します。これにより立場がなくなった情報機関<公安部>は<特技隊>を抹殺することを企てます。絶対権力機関の間の暗闘の中で、<特技隊>内の秘密組織<人狼>の噂が飛び交い始めます。それは狼と呼ばれた人間兵器です・・・。カン・ドンウォン、ハン・ヒョジュ、チョン・ウソン等の人気俳優を取り揃えてスタートしたのに評価は芳しくないんですよねー。上記の「朝鮮日報」《週末の劇場街》では異例のめちゃんこ批判記事だし、専門家10人の平均評点は5.80止まり、ネチズンの平均はそれ以下の4.22と、早々と惨敗確定と言ってよさそう。原題は「독전: 익스텐디드 컷」です。
4位「神秘アパート:金色トッケビと秘密の洞窟」は、韓国のアニメ。築100年を超える神秘アパートに住んでいるハリとドゥリ兄妹と102歳のトッケビ(お化け)のシンピは、 偶然森の中に隠された秘密の洞窟を発見します。洞窟の力に巻き込まれて22年前の過去1996年にタイムスリップしたハリとドゥリとシンピは、アパートが消えた村で子供の頃の母ユ・ジミに出会います。彼女の宝の地図に沿って一緒に冒険に旅立ったハリとドゥリとシンピは金色トッケビのクムビと出会い、一緒に冒険を続けるのですが・・・。原題は「신비아파트: 금빛 도깨비와 비밀의 동굴」です。
7位「万引き家族」は、ネチズン、専門家双方ともなかなか以上に高い評価を得ています。「万引き家族」と「中央日報」「朝鮮日報」等で検索すると関連記事がヒットします。韓国題は「어느 가족」です。
10位「ミラノ、愛に生きる」は、イタリアの旧作(2009年)のドラマ&ラブロマンスの再上映。日韓とも2011年に公開されていますが、日本ではさほどの高評価でもなく、むしろその逆で、私ヌルボも未見です。韓国ではむしろ評判がいいようで、専門家10人の平均評点は8.60と、驚くほどの高さ。なんで? 韓国題は「아이 엠 러브」です。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(9)・・万引き家族(日本) ・・・・・・・・・・・・・・7/26 ・・・・・・・・・・28,854・・・・・・・・・38,582・・・・・・・・・・331・・・・・・・・・126
2(2)・・神は死ななかった・・・・・・・・・・・・・・7/19 ・・・・・・・・・・・7,053・・・・・・・・・63,049・・・・・・・・・・499・・・・・・・・・・92
暗闇の中の光
3(4)・・聖なる鹿殺し ・・・・・・・・・・・・・・・・・7/12・・・・・・・・・・・・4,322・・・・・・・・・52,337・・・・・・・・・・458・・・・・・・・・・33
キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア
4(47)・・ミラノ、愛に生きる・・・・・・・2011/1/20・・・・・・・・・・・・3,495・・・・・・・・・40,402・・・・・・・・・・319・・・・・・・・・・30
5(1)・・ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~・・6/21・・・・2,613・・・・・・・・323,977 ・・・・・・・・2,662・・・・・・・・・・39
1位「万引き家族」、4位「ミラノ、愛に生きる」が新登場ですが、両作とも上述の通りです。