ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [7月26日(金)~7月28日(日)]

2019-07-30 23:56:36 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸<NAVER映画>の韓国ネチズンの評点について。例の<日本製品ボイコット>運動の関連です。韓国で24日公開の「名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)」(→コチラ)は、ネチズン927人の平均評点は5.67で、観覧客56人の平均評点は8.66。前者は10点をつけた人が40%で、1点の人が38%。後者は10点が66%で1点が2%です。実際にこの映画を観た人よりもはるかに大勢の人が「今! この時期に観なければならないものですか?」とか「わが国を笑って見ている日本が作った映画です」等々のコメントと共に1点をつけています。一方10点のコメントには「おもしろかった!」の他に「不買運動はなぜ罪もない漫画にまで。作家が右翼というわけでもないのに・・・」とか「不買運動が愛国であるかのように言う連中のためにも観なくては」というコメントもありました。
 また7日から公開されている「劇場版 おしりたんてい:カレーなる事件」(→コチラ)の場合は10点が26%で、1点は56%。千人を越えるネチズン中実際に観た人は1割もいません。しかしコチラにも「映画も観ないで評点テロ・・・ホントに水準低い」「現在の時代にもこんな文化弾圧があるとは・・・」といった少数派はいます。また「この配給会社は韓国の会社で、「スパイダーマンはソニーピクチャーズ・コリア(=日本の会社)だが、ソチラは不買しないでコチラだけとは(笑)」との指摘も・・・。
 こうした映画興行面でも表面化している不買運動ですが、この熱気(?)ははたして今後狂牛病騒ぎや朴槿恵退陣の時のように盛り上がるのかどうか? 私ヌルボは全然読めません。

▸27日(土)、先週お知らせした<夢見るコリア・アニメーション>を観にシネリーブル池袋に行って来ました。この映画館は初めて。ここは前から2列目だとほとんど見上げる感じ。画面が台形に見えます。イメージフォーラムとかもそうだったかな? で、「にわか雨」はやっぱりアン・ジェフン監督らしく、ヨン・サンホ監督作品もやっぱり彼らしい作品でした。チキンの出前を頼んだら配達人(ブタだが)についてきたのがニワトリで、姿焼き?フライドチキンになっちゃったわが子を前に涙ボロボロという短編「愛はタンパク質」には笑っちゃいました。(スミマセン・・・って監督の期待通り?)。

▸昨日(29日)はkino cinema横浜みなとみらいで「凪待ち」を観てきました。内容的に好みに合わないかなと思っていたのが、観た人たちの評価がけっこう高そうなので散策を兼ねて行って来ました。で、感想はやっぱり「自分の好みには合わない」です。主人公に共感する部分がほとんどなかったのが大きな理由。ただ香取慎吾は熱演で、他の俳優陣もよかったですが・・・。そういえば、同じ
白石和彌監督の「彼女がその名を知らない鳥たち」でも同じ感想だったな。「孤狼の血」と「止められるか、俺たちを」は内容的にもすごく良かったんだけどねー。・・・ふと「凶悪」にもリリー・フランキーが出てたな、ということをなんとなく思い出しました。

         ★★★ NAVERの人気順位(7月30日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(2) 星の庭園(韓国)  9.65(180)
②(1) 痛いほど愛する(韓国)  9.65(147)
③(4) アラジン  9.43(23,643)
④(6) 遠回りの道(韓国)  9.43(46)
⑤(-) 主戦場  9.39(210)
⑥(5) アベンジャーズ/エンドゲーム  9.39(67,983)
⑦(-) レッドシューズ(韓国)  9.35(1,499)
⑧(-) ポロロ劇場版 宝島大冒険(韓国)  9.28(2,400)
⑨(7) 教会のお兄さん(韓国)  9.27(1,480)
⑩(8) 劇場版 シャイニングスター
       :新しいルナクィーンの誕生!(韓国)  9.22(80)

 ⑤と⑦の2作品が新登場です。
 ⑤「主戦場」は、言うまでもなく慰安婦問題をめぐる論客たちの論戦を扱ったデザキ監督によるドキュメンタリー。日本では4月20日公開されています。韓国題は「주전장」です。
 ⑦「レッドシューズ」については後述します。原題は「주전장」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 寄生虫[パラサイト](韓国)  9.06(16)
②(2) 幸福なラザロ  8.40(5)
③(3) トイ・ストーリー4  8.09(11)
④(5) アベンジャーズ/エンドゲーム  7.62(13)
⑤(6) キム君(韓国)  7.57(7)
⑥(-) 主戦場  7.33(6)
⑦(7) チェ 28歳の革命  7.25(4)
⑧(8) ミッドソマー[夏至祭]  7.22(9)
⑨(9) アマンダと僕  7.00(5)
⑩(-) ポロロ劇場版 宝島大冒険(韓国)  7.00(3)
⑩(-) サポート・ザ・ガールズ  7.00(3)

 ⑥と⑩「サポート・ザ・ガールズ」(仮)が新登場です。
 ⑥「主戦場」については上述しました。
 ⑩「サポート・ザ・ガールズ」(仮)は、アメリカのコメディ。ダブル・ワーミーズは高速道路沿いにあるキャバクラ風スポーツバー。(と言われてもイメージわかないけど・・・。) リサ・コンロイ(レジーナ・ホール)は、その店で管理責任者を務めている女性。面倒見がよく、多くの人々に愛されていました。黒人をあからさまに侮蔑する店の経営者キュビー(ジェームズ・レグロス)やセクハラ客に悩ませられながらも、彼女は懸命に働いてきました。そんなある日、リサが店員のトラブルを解決するために店のお金を使用していたことがキュビーにバレてしまいます。キュビーは問答無用でリサを解雇しましたが、リサを慕う店員たちはそれに反発してストライキを画策します。その日は格闘技の試合当日で、スポーツバーにとっては格好の稼ぎ時でした・・・。韓国題は「그녀들을 도와줘(彼女たちを助けてあげて)」です。レジーナ・ホールは本作で昨年のニューヨーク映画批評家協会賞で主演女優賞を受賞しました。日本公開は未定のようです。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績7月26金)~7月28日) ★★★
           「ライオン・キング」が2週連続1位

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・ライオン・キング・・・・・・・・・・・・・7/17 ・・・・・・・・・837,448・・・・・・3,706,724・・・・・・・・33,233・・・・・・1,435
2(14)・・わが国の語音(韓国) ・・・・・・・・・7/24 ・・・・・・・・・470,599 ・・・・・・・755,729・・・・・・・・・6,338・・・・・・1,084
3(2)・・アラジン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/23 ・・・・・・・・・435,610・・・・・11,662,016・・・・・・・・99,572・・・・・・1,015
4(3)・・スパイダーマン・・・・・・・・・・・・・・7/02 ・・・・・・・・・198,153・・・・・・7,872,688・・・・・・・・67,803 ・・・・・・・688
       ファー・フロム・ホーム
5(新)・・レッドシューズ(韓国)・・・・・・・・7/25 ・・・・・・・・・171,631・・・・・・・209,754・・・・・・・・・1,698 ・・・・・・・717
6(21)・・名探偵コナン・・・・・・・・・・・・・・・7/24 ・・・・・・・・・・83,679 ・・・・・・・167,765・・・・・・・・・1,347 ・・・・・・・576
       紺青の拳(こんじょうのフィスト)(日本)
7(8)・・ロング・ショット・・・・・・・・・・・・・7/24 ・・・・・・・・・・72,199 ・・・・・・・142,786・・・・・・・・・1,279・・・・・・・・454
8(4)・・トイ・ストーリー4・・・・・・・・・・・・6/20 ・・・・・・・・・・33,814・・・・・33,355,812・・・・・・・・28,419・・・・・・・・199
9(5)・・寄生虫[パラサイト](韓国) ・・・・・5/30 ・・・・・・・・・・18,084・・・・・10,042,253・・・・・・・・85,524・・・・・・・・・99
10(11)・・天路歴程(韓国)・・・・・・・・・・・・・6/13 ・・・・・・・・・・・8,033 ・・・・・・・283,934・・・・・・・・・2,121・・・・・・・・・43
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は2・5・6位の3作品です。
 2位「わが国の語音」は、韓国の歴史ドラマ。文字と知識を権力がに独占していた時代。すべての臣下たちの反対を押し切って、訓民正音を創製した世宗の最後の8年間。国の最も高貴な国王世宗(ソン・ガンホ)と最も卑しい身分の僧侶の信眉[シンミ](パク・ヘイル)が出会って、民のために国の文字を作り始めます。誰もが知っているが、誰も知らないハングル創製の隠された物語です・・・。原題は「나랏말싸미」です。人気俳優の出演で前評判も高かったはずのこの作品、ネチズンの平均評点の3.65という低さにビックリ! 観覧客の平均は7.59なのですが・・・。ハングルで検索すると、韓国ではこの映画に対して<歴史歪曲>との非難の声が高まっているようですね。信眉大師は実在の人物ですが、彼が世宗のハングル創製を助けたという説は在野史学にもないとのこと。冒頭「この映画は「訓民正音」の多様な創製説の1つを映画的に再構成しました」という字幕で始まりますが、事実は「多様な創製説の1つ」でさえないとか。・・・ということは→<ナムウィキ>で読みましたが、信眉が世宗に対して礼を欠いている等々他にもいろんな批判があるようです。すでに日本等々外国での公開も決まっているが誤解されそうで心配だ、との声も・・・。
 5位「レッドシューズ」は、韓国のアニメ。事件や事故が後を絶たない童話の島。消えたお父さんを探していたホワイト王国の王女は偶然みつけた魔法の靴を履いて、今までとは全然違う<レッドシューズ>に生まれ変わります。一方、緑の小人になってしまった7人の王子たちは<レッドシューズ>が自分たちにかけられた呪いを解く唯一の希望だと考えて彼女を助けることにします。一方、永遠の美しさを夢見る王妃レジーナは 魔法の靴を履いて城を抜け出した<レッドシューズ>を追い始めます・・・。え、クロエ・グレース・モレッツが声の出演してる!? 原題は「레드슈즈」です。
 6位「名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)」は、日本では今年4月公開。私ヌルボは例によって観てないので語る資格ナシ。<NAVER映画>の韓国ネチズンの評点については記事冒頭に書きました。韓国題は「명탐정 코난: 감청의 권」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・天路歴程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/13 ・・・・・・・・・8,033 ・・・・・・・283,934・・・・・・・・2,121 ・・・・・・・・・・43
2(13)・・主戦場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/25 ・・・・・・・・・3,987 ・・・・・・・・・6,896 ・・・・・・・・・・55 ・・・・・・・・・・54
3(-)・・ぼくを探しに ・・・・・・・・・・・・・2014/7/24・・・・・・・・・・3,136 ・・・・・・・148,965・・・・・・・・1,169 ・・・・・・・・・・32
4(5)・・私は、マリア・カラス・・・・・・・・・・・・7/11 ・・・・・・・・・2,250 ・・・・・・・・15,460 ・・・・・・・・・114・・・・・・・・・・・20
5(2)・・クローゼットに閉じこめられた・・7/18 ・・・・・・・・・1,519 ・・・・・・・・12,759 ・・・・・・・・・105・・・・・・・・・・・28
       僕の奇想天外な旅

 2・3位の2作品が新登場です。
 3位「ぼくを探しに」は、フランスのドラマ。日本では2014年8月に公開されています。韓国題は「마담 프루스트의 비밀정원(マダム・プルーストの秘密庭園)」です。
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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [7月19日(金)~7月21日(日)]

2019-07-23 23:53:13 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸一昨日(22日)は「存在のない子供たち」を観てきました。2度目の鑑賞、といっても、1回目はソウルの映画館でハングルの字幕をたよりに観るという語学の特訓のような125分だったので、ストーリーの輪郭を理解するのがやっと。今回ようやく細部のもろもろがわかりました。難民関係の映画はこれまで何本か観ましたが、これは出色! ぜひ多くの人に観てほしいと思います。ただしエンタメ的要素はありません。<不法労働>や児童労働、子供の教育等々、難民たちの置かれた悲惨な状況を掘り下げていますが、いろんな人が書いているように、自身がシリア難民という主演の少年ゼイン・アル=ラフィーア君の演技とは思えないような<ツラガマエ>がすごくいい・・・。

▸7月27日(土)シネリーブル池袋で<夢見るコリア・アニメーション>が開催されます。その内容は→コチラ参照。
 プログラムAの「にわか雨」アン・ジェフン監督は、2012年に→コチラの記事で書いた「Green Days~大切な日の夢~」、2016年に<花コリ・名古屋会場>で観た「そばの花、運のいい日、そして春春」(→コチラ参照)といった作品を作ってきました。今回の「にわか雨」は「そばの花・・・」同様、韓国らしい雰囲気に満ちた小説を素材とした作品です。プログラムBのヨン・サンホ監督は、実写映画の「新感染 ファイナル・エクスプレス」(2016)が大ヒットしましたが、アニメも「ソウル・ステーション パンデミック」や「我は神なり」といった不気味な雰囲気の漂う作品を作っていますね。
 なお、チケットの予約販売は→コチラから。ちょっとメンドーなんだよねー。座席はまだけっこうありますよ。

         ★★★ NAVERの人気順位(7月23日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) 痛いほど愛する(韓国)  9.70(144)
②(2) 星の庭園(韓国)  9.64(177)
③(3) 師範(韓国)  9.57(14)
④(4) アラジン  9.43(22,499)
⑤(5) アベンジャーズ/エンドゲーム  9.39(67,799)
⑥(6) 遠回りの道(韓国)  9.38(42)
⑦(7) 教会のお兄さん(韓国)  9.28(1,469)
⑧(-) 劇場版 シャイニングスター
       :新しいルナクィーンの誕生!(韓国)  9.17(29)
⑨(9) ボヒとノギャン  9.14(137)
⑩(10)アニエスによるヴァルダ  9.10(40)

 ⑧「劇場版 シャイニングスター:新しいルナクィーンの誕生!」が新登場です。韓国のアニメ。ヘラとナラは、世界最高のアイドル養成学校シャイニングスタースクールのデビュークラスにいる練習生。天分に恵まれたヘラに対し、ナラは努力型で、共に世界最高のアイドルスターのタイトルであるルナクィーンをめざしてオーディションを受けることに。そんな中、ヘラは自分がいたグループから突然脱退し、ナラがいるグループに入って、ニューメロディという新チームを結成します。しかし、実力至上主義の理事長カリオペはヘラをソロでルナクィーンの決勝のステージに立たせれば単独優勝がねらえると踏んでニューメロディとヘラを引き離そうとし、ニューメロディの友情が揺れ始めます・・・。原題は「극장판 샤이닝스타:새로운 루나퀸의 탄생!」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 寄生虫[パラサイト](韓国)  9.06(16)
②(2) 幸福なラザロ  8.40(5)
③(3) トイ・ストーリー4  8.09(11)
④(4) アニエスによるヴァルダ  8.00(6)
⑤(5) アベンジャーズ/エンドゲーム  7.62(13)
⑥(6) キム君(韓国)  7.57(7)
⑦(7) チェ 28歳の革命  7.25(4)
⑧(7) ミッドソマー[夏至祭]  7.22(9)
⑨(9) アマンダと僕  7.00(5)
⑩(10) ジョン・ウィック:パラベラム  6.88(8)

 新登場の作品はありません。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績7月19金)~7月21日) ★★★
           「ライオン・キング」が初登場で1位 6週連続でアメリカの娯楽作

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・ライオン・キング・・・・・・・・・・・・7/17・・・・・・・・1,730,547・・・・・・2,275,221・・・・・・・・20,597 ・・・・・・1,935
2(2)・・アラジン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/23 ・・・・・・・・・498,321・・・・・10,943,428・・・・・・・・93,406・・・・・・・・958
3(1)・・スパイダーマン・・・・・・・・・・・・・・7/02 ・・・・・・・・・451,144・・・・・・7,498,081・・・・・・・・64,628・・・・・・・・872
       ファー・フロム・ホーム
4(3)・・トイ・ストーリー4・・・・・・・・・・・・6/20 ・・・・・・・・・・74,763・・・・・・3,288,118・・・・・・・・27,856・・・・・・・・409
5(7)・・寄生虫[パラサイト](韓国) ・・・・・5/30 ・・・・・・・・・・33,076・・・・・10,000,249・・・・・・・・85,166・・・・・・・・192
6(新)・・ザ・サイレンス 闇のハンター・・7/17 ・・・・・・・・25,352 ・・・・・・・・43,203 ・・・・・・・・・・376・・・・・・・・431
7(6)・・真犯人(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・7/10 ・・・・・・・・・・18,870 ・・・・・・・157,393・・・・・・・・・1,343・・・・・・・・204
8(新)・・ロング・ショット・・・・・・・・・・・・7/24 ・・・・・・・・・・18,315 ・・・・・・・・38,406 ・・・・・・・・・・344・・・・・・・・264
9(5)・・映画 おしりたんてい ・・・・・・・・・7/11 ・・・・・・・・・・17,926 ・・・・・・・127,100・・・・・・・・・1,010・・・・・・・・203
       : カレーなる じけん(日本)
10(4)・・妓生房の若様(韓国) ・・・・・・・・・7/10 ・・・・・・・・・・10,528 ・・・・・・・278,008・・・・・・・・・2,263・・・・・・・・182
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 このところ6週連続してアメリカの娯楽大作が1位をつづけています。またこの4週はベスト3もすべてアメリカ映画。今後期待の韓国映画では、ソン・ガンホが世宗大王を演じる「ナランマルサミ(国之語音)」(7/24)、パク・ソジュンとアン・ソンギが共演するファンタジー&ミステリー&アクション「使者」(7/31)、チョ・ジョンソク主演のアクション&コメディ「EXIT」(7/31)、そして<反日>歴史ドラマ&アクションとして話題になりそうな「鳳梧洞戦闘」(8/7)等が予定されています。
 今回の新登場は1・6・8位の3作品です。
 1位「ライオン・キング」は、おなじみの物語をディズニーが新映像技術により<超実写>化。日本では8月9日公開で、→公式サイトも当然できてるので、委細省略。主人公2人の声をグラミー賞歌手のドナルド・グローヴァーとビヨンセが務めるといっても、近頃は吹替版を観る人が多いそうで、少なくと日本ではあまり関係なさそう? 韓国題は「라이온 킹」です。
 6位「ザ・サイレンス 闇のハンター」は、アメリカのホラー。ある日ペンシルバニアの未開の洞窟から謎のモンスターの大群が解き放たれます。彼らは視覚を持たず、人間が音を立てると襲ってくるという凶暴な飛行生物でした。音出すすべての人類は攻撃を受け、結局生き残ったのは音もなく会話することができる音もなく会話することができる聴覚障碍者の少女と家族だけ。そしてモンスターたちと最後の死闘を繰り広げることに・・・。日本では一般劇場公開はなく、4月12日からNetflixで配信されていますが、どうもこの設定、既視感があるゾ・・・と思ったら、案の定「「クワイエット・プレイス」のパクりじゃないですか」というカキコがありましたね。韓国題は「사일런스」です。
 8位「ロング・ショット」は、アメリカのロマンティック・コメディー。といっても、政治家がらみ。それも国務長官。といっても、国務長官は女性、という設定が今っぽいところ。あ、時代は90年代か。元記者で今は失業者のフレッド・フラースキー(セス・ローゲン)は20年ぶりに初恋の女性シャーロット・フィールド(シャーリーズ・セロン)と再会します。彼女はフレッドのベビーシッターでした。ということは、彼女の方が年上。ところが、今の彼女はというと、なんとアメリカの史上最年少の国務長官であり、世界で最も影響力のある女性の1人! 彼ら2人に共通点は1つもありません。しかし大統領選への出馬を準備中のシャーロットは皆の予想に反してフレッドを選挙キャンペーンのスピーチライターとして採用します。はたして、フレッドの意見によって採用された環境問題についてのスピーチは多くの人の心を揺さぶりました。さらにフレッドはフレドは「良いスピーチを書くためにはシャーロットのことをもっと知らなければ」と考えて2人で海外に出かけたりして、結局2人は恋に落ちた・・・って、一体何がどうなっていくのやら・・・。
韓国題は「롱 샷」。日本公開は2020年とのことです。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・天路歴程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/13 ・・・・・・・・・9,618 ・・・・・・・272,338・・・・・・・・2,042 ・・・・・・・・・・60
2(34)・・クローゼットに閉じこめられた・・7/18 ・・・・・・・・5,120・・・・・・・・・8,070 ・・・・・・・・・・67・・・・・・・・・・・69
       僕の奇想天外な旅
3(新)・・シンク・オア・スイム・・・・・・・・・・・7/18 ・・・・・・・・・5,072・・・・・・・・・7,806 ・・・・・・・・・・63・・・・・・・・・・・79
       イチかバチか俺たちの夢
4(15)・・イズィーの帰り道・・・・・・・・・・・・・7/18 ・・・・・・・・・3,359・・・・・・・・・7,142 ・・・・・・・・・・55・・・・・・・・・・121
5(4)・・私は、マリア・カラス・・・・・・・・・・・・7/11 ・・・・・・・・・3,020・・・・・・・・・4,648 ・・・・・・・・・・36・・・・・・・・・・・26

 2・3・4位の3作品が新登場です。
 2位「クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅」は、ロマン・プエルトラスのベストセラー小説「IKEAのタンスに閉じこめられたサドゥーの奇想天外な旅」(小学館文庫)を原作としたフランス・ベルギー・インドの合作作品。日本では6月7日公開されています。韓国題は「이케아 옷장에서 시작된 특별난 여행()」です。
 3位「シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢」は、フランスのドラマ。日本では6日早く7月12日公開され、各地で上映されています。韓国題は「수영장으로 간 남자들(水泳場に行った男たち)」です。
 4位「イズィーの帰り道」(仮)は、アメリカのアニメ。水族館でお父さんと仲良く過ごしていたちびっ子魚のイザベルは、外見が独特なので海に捨てられてしまいます。海の中では並大抵ではない魚たちが脅しをかけてきます。そんな中、はたしてイザベルは無事に水族館にたどり着くことができるでしょうか? 韓国題は「꼬마 물고기 이자벨: 바다 대모험(ちびっ子魚イザベル: 海の大冒険)」ですが、原題「IZZIE'S WAY HOME」を訳して仮題としました。どうもアニメとはいえ魚にまつ毛があるってどうなの?(笑) 笑顔とか表情があったら、調理なんてできないよなー・・・。
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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [7月12日(金)~7月14日(日)]

2019-07-17 19:08:22 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
先々週の記事のコメントでyabさんから薦められた「ランナウェイ/逃亡者」を立川のシネマ・ワンまで行って観てきました。小雨の降る中、時間と電車賃を費やして行った価値が十分ありました。いや、オツリがくるほどです。70年代、ベトナム反戦を叫ぶ過激派による銀行襲撃事件の後、名前等を隠して弁護士(←ロバート・レッドフォード)等になったりしていたメンバーに30年後になってFBIの追及の手が及んで・・・という話ですが、まさに60年代末の全共闘運動の真っただ中で学生生活を送った団塊ジイサンの1人して、私ヌルボもいろいろ思い出したり考えさせられたりしました。実は先々週の記事冒頭に書いた金沢2泊3日の旅というのは昨年暮れに亡くなった大学時代の学友の墓参旅行で、仲間5人で行きました。また先週名古屋に行ったのも、<花コリ>だけでなく金沢には行かなかった仲間の1人と会うことが大きな目的でした。仲間といっても銀行襲撃どころか<ゲバ棒>も持たず投石もしない穏健(軟弱?)な全共闘一派?orシンパ?でしたが・・・。映画では、30年経った仲間の中には銀行の守衛が犠牲になった事件を「愚かな行為だった」と省みる大学教授(フランツ・ファノンの本を持ってたな)もいれば、逆に若い頃の主義主張をそのまま持ち続けている女性もいます。それでも、互いに相通じる連帯意識のようなものがあるというのはよくわかります。その最左翼の女性の言葉が印象に残っています。「夢ではなく、可能性だった。今もその可能性を信じている。」 (なんだ、これは。) 「終わってるといえない。まだ続いている。」 (なんだなんだ、これは!?) たしかに、テロリストに殺されるよりはるかに多くの命を死に追いやる国家は今も厳然と存在し続けている。それがテロリストを非難するとはどの口が言うとんのや!?・・・といったことをいろいろ考えていて、昔日の感情が甦ってきた勢いのままに、→韓国・朝鮮とも映画とも関係のない一文を昨日アップしてしまいました。
 ・・・という次第で、yabさんには感謝!感謝 !!です。(それにしても、すっかり読まれてる・・・。)

▸先週書きませんでしたが、川口市で7月13~21日<skipシティ国際dシネマ映画祭>が開かれています。(→公式サイト。) その中で唯一の韓国作品「未成年」を昨日(16日)観てきました。川口で下車したのは初めて。会場まで無料送迎バスはあるものの、交通の便のよくない所ですが、とても見応えのある作品で行った甲斐がありました。20日にも上映されますが、土曜日なので当日券の人はちょっと早めに行って並んだ方がよさそう。

▸14日は気になっていた「COLD WAR あの歌、2つの心」を鑑賞。50~60年代の東西冷戦下の15年間、東と西に隔てられて時代と国家に翻弄された男女の軌跡というか、ファム・ファタール物というか、腐れ縁男女の物語というか・・・。しかし、15年間を88分でとなるとテンポはいいがその分深みに欠けるような・・・。やっぱり腐れ縁男女映画では成瀬巳喜男監督の「浮雲」の右に出るものはないです。(「洲崎パラダイス 赤信号」は観てませんが・・・。)

▸→<2019年上半期の映画興行収入グローバル・トップ20> 私ヌルボ、1本も観ていないことを確認しました。(笑) まあ、いろんな映画ファンがいるという当たり前のことです。

         ★★★ NAVERの人気順位(7月16日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(2) 痛いほど愛する(韓国)  9.70(143)
②(1) 星の庭園(韓国)  9.69(175)
③(3) 師範(韓国)  9.57(14)
④(4) アラジン  9.45(21,289)
⑤(5) アベンジャーズ/エンドゲーム  9.39(67,668)
⑥(6) 遠回りの道(韓国)  9.37(41)
⑦(7) 教会のお兄さん(韓国)  9.30(1,454)
⑧(-) 真昼のピクニック(韓国)  9.17(29)
⑨(-) ボヒとノギャン  9.11(130)
⑩(-)アニエスによるヴァルダ  9.10(40)

 ⑧「真昼のピクニック」が新登場です。旅行をテーマにした韓国の3作品のオムニバスです。最初は、一緒にいれば大変だけど、それでも気になる家族との予測のつかないキャンプ旅行。次は、漠とした未来と気が滅入るような現実を抱えた青年たちの若さ丸出しの旅行。最後は、独りでも大丈夫と思っていた自分の本当の姿を見つけていく一人旅。どれも今日出会う思いがけない旅行記録です。原題は「낮의 피크닉」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 寄生虫[パラサイト](韓国)  9.06(16)
②(2) 幸福なラザロ  8.40(5)
③(3) トイ・ストーリー4  8.09(11)
④(4) アニエスによるヴァルダ  8.00(6)
⑤(5) アベンジャーズ/エンドゲーム  7.62(13)
⑥(6) キム君(韓国)  7.57(7)
⑦(8) チェ 28歳の革命  7.25(4)
⑦(-) ミッドソマー[夏至祭]  7.25(4)
⑨(9) アマンダと僕  7.00(5)
⑩(-) ジョン・ウィック:パラベラム  6.88(8)

 ⑦「ミッドソマー[夏至祭]」(仮)が新登場です。この作品については後述します。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績7月12金)~7月14日) ★★★
           「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」、2週連続の1位独走

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・スパイダーマン・・・・・・・・・・・・・・7/02・・・・・・・・1,302,561・・・・・・6,685,189・・・・・・・・57,709 ・・・・・・1,708
       ファー・フロム・ホーム
2(2)・・アラジン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/23 ・・・・・・・・・623,570・・・・・10,161,264・・・・・・・・86,704・・・・・・・・975
3(3)・・トイ・ストーリー4・・・・・・・・・・・・6/20 ・・・・・・・・・243,120・・・・・・3,151,065・・・・・・・・26,720・・・・・・・・784
4(57)・・妓生房の若様(韓国) ・・・・・・・・・7/10 ・・・・・・・・・118,776 ・・・・・・・220,182・・・・・・・・・1,816・・・・・・・・603
5(新)・・映画 おしりたんてい ・・・・・・・・7/11 ・・・・・・・・・・93,944 ・・・・・・・101,245・・・・・・・・・・・811・・・・・・・・561
       : カレーなる じけん(日本)
6(新)・・真犯人(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・7/10 ・・・・・・・・・・64,145 ・・・・・・・106,756・・・・・・・・・・・922・・・・・・・・224
7(4)・・寄生虫[パラサイト](韓国) ・・・・・5/30 ・・・・・・・・・・64,267・・・・・・9,919,838・・・・・・・・84,601・・・・・・・・360
8(29)・・ミッドソマー[夏至祭]・・・・・・・・7/11・・・・・・・・・・31,752 ・・・・・・・・45,707・・・・・・・・・・・427・・・・・・・・375
9(6)・・アナベル 死霊博物館 ・・・・・・・・・6/26 ・・・・・・・・・・30,789 ・・・・・・・459,037・・・・・・・・・3,809・・・・・・・・154
10(5)・・ジョン・ウィック:パラベラム・・6/26 ・・・・・・・・20,052 ・・・・・・・913,067・・・・・・・・・7,802・・・・・・・・187
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は4・5・6・8位の4作品です。
 4位「妓生房の若様」は、韓国の時代劇コメディ。不景気の朝鮮。妓生(キーセン)房の恋風閣は廃業の危機に直面します。そんな中、そこで生まれ育った若様(トリョンニム)のホセク(ジュノ)は「わが妓生房を救わなければ!」との一心で宣言します。「過去のことはしょうがない。この機会に事業をやってみよう」。秀麗な容姿と優れた技芸、女心を見抜く才能豊かな天性を備えたそのホセクがそのホセクの提案は、なんと「私は妓生になりたいのです」とは! つまり、自分は朝鮮初の男性妓生になるこということでした。妓生房の決議で結ばれた25歳の奇人ユクガプ(チェ・グィファ)と共に企画から宣伝まで息の合った取り組みで一気に女性貴人たちの心をつかんだホセクでした。が、勢いに乗ったのもつかの間、予期せぬ人物の登場でうまく行っていたホセクの事業は警報音が鳴り始めます・・・。原題は「기방도령」です。
 5位「映画 おしりたんてい カレーなる じけん」は、絵本・読み物に始まってTVアニメも大人気のおしりたんていは韓国でもヒットしてます! その劇場版で、って、しかしそんなのあった?と思ったら、《東映まんがまつり〈2019年〉》の中のおしりたんてい等を元に構成したものと思われます。韓国題は「극장판 엉덩이 탐정: 화려한 사건 수첩(劇場版 おしりたんてい: 華麗なる事件手帳)」です。
 6位「真犯人」は、韓国のスリラー。6月27日~7月7日開催の富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭で観客賞を受賞した作品です。ある女性が殺されます。彼女の夫ヨンフン(ソン・セビョク)は、妻が死んだその日の真実を探したいと思います。一方、S容疑者の妻ダヨン(ユ・ソン)は、夫の無実を明らかにするために、ヨンフンの証言を必要としています。ヨンフンは、証言の対価として一緒に真実を探そうという提案をし、ダヨンは夫を救うためにヨンフンと事件を追い始めます。やがてダヨンはヨンフンの家から消えた証拠を発見し、またヨンフンはダヨンの嘘を知ることになります。真実に近づくほど、2人のお互いに向けた疑いは大きくなっていきます・・・。原題は「진범(真犯)」です。
 8位「ミッドソマー[夏至祭]」(仮)は、アメリカ・スェーデン共作のドラマ&ホラー。ダニ(フローレンス・ピュー)と彼氏クリスチャン(ジャック・レイナー)の中は破局寸前になっていました。しかしダニの家族が見舞われた不幸に同情したクリスチャンはダニを旅行に誘います。それはクリスチャンの友人のスウェーデン人ペレ(ヴィルヘルム・ブロングレン)の故郷を訪ねる旅で、2人は友人のマーク(ウィル・ポールター)とジョシュ(ウィリアム・ジャクソン・ハーパー)も誘ってスウェーデンの田舎町に行くことになりました。現地では住民の強い勧めもあり、ダニたちは90年に1回開催されるという祭りに参加することになります。ところが、その祭りはペイガニズムつまりアニミズム的な信仰の儀式で、暴力と猟奇性に満ちているものでした。そうとは知らずに参加した4人は恐怖のどん底に叩き落とされることになってしまいます・・・。韓国題は「미드소마」。日本公開はあるようですが、期日等は未定です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・天路歴程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/13 ・・・・・・・・19,459・・・・・・・256,678・・・・・・・・1,931・・・・・・・・・・・92
2(38)・・ホンモノの気持ち・・・・・・・・・・・・・7/11 ・・・・・・・・・5,057・・・・・・・・・8,637 ・・・・・・・・・・69・・・・・・・・・・・69
3(2)・・未成年[ザ・チルドレン・アクト] ・・7/04・・・・・・・・・・3,781・・・・・・・・16,391 ・・・・・・・・・137・・・・・・・・・・・44
4(24)・・私は、マリア・カラス・・・・・・・・・・・7/11・・・・・・・・・・3,020・・・・・・・・・4,648 ・・・・・・・・・・36・・・・・・・・・・・26
5(3)・・魔女の宅急便(日本)・・・・・・・2007/11/22・・・・・・・・・・1,592・・・・・・・・58,743・・・・・・・・・・432 ・・・・・・・・・・23

 2・4位の2作品が新登場です。
 2位「ホンモノの気持ち」は、アメリカのSF&ラブロマンス。カップルの恋愛成功率を予測してくれる研究所で働いて彼女ゾーイ(レア・セイドゥ)は一緒に働くコール(イワン・マックレガー)に恋愛感情を感じるようになります。しかし、彼との恋愛成功率は0パーセントと出てしまいます。その結果を信じることができなかったゾーイは、コールにそのことを伝えるとともに自分の心を告白します。ところが、返ってきた言葉は衝撃的なものでした。「ゾーイ、それはあなたが私が作ったロボットだからだ」。人間を愛するようになった彼女ゾーイ。「この愛も設計されたんですか?」・・・。韓国題は「조(Zoe)」。日本では劇場未公開で、Netflixで配信されています。
 4位「私は、マリア・カラス」は、日本では18年12月公開されています。韓国題は「마리아 칼라스: 세기의 디바(マリア・カラス : 世紀のディーバ)」です。
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眼裏の風景

2019-07-16 21:30:32 | エッセイ・雑文(韓国・朝鮮関係以外)
眼裏の風景

 年に五、六回ほど神保町辺りを歩く。主目的は古書漁りだ。
 行く度に、街が少しずつ変わっていることに気づく。新しいたてものビルが建っていたり、店ができていたり・・・。だが、なじみの店がなくなったのでもないかぎり、新しい建物や店舗の場所に前は何があったかは思い出せない。
 しかし、全体として街のたたずまいはずいぶん小ぎれいになった。東京の他の街でも横浜でも同じことは言えるが・・・。
 今春地方から上京した新大学生たちはこの街にどんな第一印象を持っただろうか。
 私にとっては、駿河台~神保町界隈の原風景はちょうど半世紀前のそれである。以来、この街の過去の相貌は三種類眼裏(まなうら)に残っている。今の風景の背後に、いわば「レイヤーが重なっている」のだ。

 一九六八年。入学してまもなく先輩から古書展のことを聞き、東京古書会館に行ってみた。今の会館の近くにあった別の建物である。古書展では年配の愛書家の人たちが大勢本を物色していた。その姿はまさに今の自分である。
 付近一帯の学生街は当時「日本のカルチェ・ラタン」と呼ばれたりもしていたが、この言葉は今も生きているのだろうか?
 「カルチェ・ラタン」が日本で広く知られたのは、この六八年の五月、パリで起こった五月革命のニュース報道からだった。政治的な面よりも、反戦、マイノリティ重視、エコロジーへの関心などを訴えたこの運動の影響力は大きく、現代にまで及んでいると言ってよいだろう。
 当時日本では、前年十月の第一次羽田事件以来、いわゆる三派系全学連による学生運動の過激化が目立ってきた。そんな中、「神田カルチェ・ラタン闘争」と称される運動が展開されたのは五月革命の翌六月のことだ。
 中大に集まった社学同の学生たちが街に出て、持ち出した机などでバリケードを築いた。この時は機動隊がバリケードを解除したのだが、この六八~六九年の大学闘争の最高揚期、この一帯で明大、日大、中大等のデモ隊が投石で機動隊に対抗することがあった。当時の歩道には三〇センチ程度の敷石が敷かれていたが、それを剥がして車道で砕き、投げる。パリの学生街カルチェ・ラタンでは学生たちが道路の敷石を剥がして警官隊に投石したというが、これもそれをなぞったものだ。
 六九年一月一八日には、駿河台一帯では東大安田講堂の攻防に呼応して全共闘学生ら約二千人が機動隊と衝突した。今当時の報道写真を見ると、道路全面に石が散乱しているのがわかる。
 自分のことを言えば、上記のような投石の飛び交う現場に居合わせたことはない。元来小心者で、君子ではないが「危うきに近寄らず」を信条としていたからだ。「戦いのあと」を何度か見たくらいである。それでも、入学間もない頃の駿河台~神保町の景観を最初のレイヤーとすれば、二枚目のレイヤーだ。
 むしろ印象に残っているのは三枚目のレイヤーである。
 安田講堂落城後、各大学闘争は沈静化していった。一時全共闘側が占拠・封鎖していた明大の校舎は反全共闘派の学生と大学当局によって封鎖が解除され、そして「逆封鎖」された。
 七〇年代に入って時代の雰囲気は一変した。音楽だと、フリージャズからクロスオーバーの時代に。あるいは反戦フォークからいわゆる四畳半フォークを経てニューミュージックの時代に・・・。一言で言えば「明るくなった」。それも「虚ろな明るさ」だ。
 その七〇年代のある日、明大を見ると、かつてはなかった高い鉄柵がめぐらされていた。また、街の歩道に敷石はなく、アスファルト舗装になっていた。
 この殺風景な街の姿は心の空虚感とシンクロしていた。

 新宿東口も、駿河台一帯と同様に変貌してきた。
 私が東京暮らしを始めた頃は、「署名とカンパをお願いします」と呼びかける声がよく聞かれた。ところが、これも「闘争の時代」が終わると植え込みが造られ、そんな空間は失われた。
 六九年頃「西口広場」ではベ平連の青年たちが毎土曜日フォーク集会を開いていたが、これも規制を受け、抵抗もあったが結局七月一九日案内標示板が「西口通路」と書き変えられ、集会が開けなくなったことは、記憶している人も多いと思う。
 ヨーロッパの都市の広場は、憩いの場であるとともに集会の場である。儀式や行事が行われたり、権力者にも利用された。先頃三一運動百周年記念式が行われたソウルの光化門広場やソウル広場もそんな広場だろう。しかし日本にはヨーロッパ的な意味での広場は実在しないという。
 「その後の変貌」に驚いたのは安田講堂前も同じだ。
 六八年に五千人を超える全共闘系学生の集会も開かれた広場は、七五年地下に「当時としては類を見ない」学生食堂が作られた時に植え込みが造成され、大人数の集会は開こうにも開けなくなってしまった。

 闘争の時代のあと、このように取り急ぎ塗りつぶされたような風景は、九〇年代以降さらに上塗りが進められてきた。それが今の小ぎれいな街の景色だ。
 駿河台の明大は昔の建物も鉄柵等もなくなり、一九九八年にリバティタワーが竣工して付近も含め景観が一新した。歩道はきれいにデザインされた敷石で覆われている。そんな今の景色を、疑問を持って眺める人はまずいないだろう。
 しかし昨年、その表面が少し剥がれるような問題も表面化している。京大の立て看板をめぐる論議である。その後、早大でも問題提起があったという。「立て看板は街の美観を損ねる」というのが行政側の論理である。担当者による文を読む限り、かつてのような学生運動の規制といった意図はなさそうだ。しかし、「美観維持」が時として「美しくないもの」を排除する口実とされてきた歴史は知らなければならない。
 街の美化がもっと露骨に規制の手段として用いられている事例がある。大阪の釜ヶ崎地区だ。道路際に大きめのプランターがたくさん置かれている。しかし、花はきれいでも、並べ方が不自然だ。公報等には「環境美化の一環」とあるが、逆に美観を損ねているのでは、という所さえある。公共施設の塀には、一メートルほどの高さの所に壁掛け型プランターがいくつも架けられている。つまりは野宿できないようにするのが第一目的なのだ。

 今、半世紀前と比べるとはるかに小ぎれいになった思い出の街を歩くと、その間に消えてしまった、あるいは消されてしまった「大切なもの」に時おり思いが及ぶのである。
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木を見て、森を想う

2019-07-13 15:20:42 | エッセイ・雑文(韓国・朝鮮関係)
  木を見て、森を想う

   ~韓国・朝鮮オタク、2つの旅の会話の記憶から


■ピョンヤン、1991

 「日本の印象はどうだったですか?」
 訊いた直後、「しまった!」と思った。
 場所はピョンヤン。相手は北朝鮮の女性案内員Kさん。ピョンヤン外国語大学卒で流暢な日本語を話す女性案内員だ。
 北朝鮮を訪れた外国人観光客には必ず案内員(アンネウォン)が付くが、それは単なるガイドではない。観光客の「逸脱行動」がないように監視し、常について回るのだ。むしろそれが主任務といってよいだろう。案内員が2人1組なのは相互監視のためで、これは外交や商業活動等のため外国に勤務する場合も同様だ。
 そんな「事情」を承知していた私たちは、Kさんを困らせるようなロコツな質問はしない配慮をしていた、と思う。
 ところが、その彼女がちょっとした時間の隙間に、小さめの声で私に語りかけたのである。
 「私は日本に行ったことがあります」
 これに対して私が発したのが冒頭の質問だった。
 近くに、もうひとりの先輩案内員(男性)もいる。いつ・どういう理由で・どこに行ったかを訊くのは避けた方が無難、とは考えた。だが、印象や感想といった漠然とした質問にも答えにくいだろう。
 日本を賛美したり、「共和国」(と北朝鮮は自称し、観光客もそう呼ぶ)を批判してはいけないのだから。もちろん日本人観光客(つまり私)に対して日本を過度におとしめてはいけない。
 何秒かの後、Kさんは答えた。
 「車が道を走るにもお金を払うのには驚きました」。
 なるほど。上記の条件にも適った賢明な返答だ。きっとKさん自身の偽らざる感想でもあったのだろう。私は内心ホッとした。もしかしたら、Kさんもホッとしていたかもしれない。
 「有料道路ですね。考えてみればおかしいですね」と答えて、この話題はそのまま終わった。
 その後、来日した韓国人と話す機会が何度もあった。同じように日本の印象を尋ねたりもした。「日本の道路が平らなことに驚いた」といったような興味深い答えも返ってきたが、どれも自然な会話の一部にすぎない。
 あれから28年。その間Kさんは自身が抱いた日本の印象を何の制約もなく語ったことがあっただろうか? あるいはこれからも・・・。

 ※初の海外旅行、それも北朝鮮とあって、相当に用心深くなっていたかもしれないとは思う。この一文について友人何人かに話すと、「ほとんどアナタの思い込み」という人もいた。私自身懸念していたことでもある。Kさんは心の通じ合いそうな、「韓国や日本のような社会だったら、いろんな活躍の場があっただろうな。はるかに自分を生かせたのに」と思わせる・・・という根拠に乏しい印象に依拠するのみで、反論できそうにない。「アンタが怪しいから探りを入れられていたのだ」と解釈する人もいた。
 以後再訪の機会はないが、北朝鮮についての知識、朝鮮語のスキル、そして厚かましさや狡猾さ等も多少なりとも身につけた今ならもっと多くのことを聞き出せるような気もする。


■プサン 1992

 北朝鮮旅行のちょうど1年後、初めての韓国旅行に出かけた。一人旅だ。早くて安く行ける空路ではなく、あえて関釜連絡船を利用したのは、「古代からの日朝間の表玄関」を体感したいという(高校の日本史教員らしい?)思いがあったからである。
 朝釜山港に降り立ち、観光客が1度は訪れるという龍頭山(ヨンドゥサン)公園に登ると、巨大な李舜臣像が日本をにらみつけるように立っている。
 そこで30代ほどの男性が巧みな日本語で話しかけてきた。日本人観光客をカモにしている詐欺師のたぐいではと、当然警戒心を抱いた。しかしそのI氏、話を聞くと対馬領主宗義智のことや角田房子「閔妃暗殺」(1988刊)のこと等々歴史にもくわしく、悪い人でもなさそうである。
 いろいろ話が進むうち、私は前年の夏のことを打ち明けた。
 「私は昨年北韓に行ってきたんですよ」
 当時の韓国は今よりずっと北朝鮮のスパイに対する警戒心が強かったと思う。間諜らしき人間を見たら電話113番にと呼びかける掲示物も緊張感を誘った、そんな時代だ。うかつに話すと「申告(シンゴ)」(=通報)されないまでも、驚くかもしれないと思いつつ、あえて話してみたのだが、彼の反応は予想外だった。
 「北韓もふつうの人が暮らしているということですよ」
 表情も変えることなく、淡々と語るのである。
 少し拍子抜けしてしまった。いや、それよりも、この返答はピントがずれてるゾ、というのがその時感じたことだった。
 しかし、なぜか心に引っかかっていた彼の言葉の意味を理解したのは、何年か経った後のことだ。
 李承晩~朴正熙時代、<反共>は国是にも等しく、<反共 防諜>の標語が街と学校のところどころに貼られ、国民学校(現:初等学校)では徹底した反共教育が進められていた。80年代に入り軟化はしたものの、全斗煥政権下でも反共教育は続けられた。それが1987年の6月民主抗争を契機に大きく変わった。「運動圏」つまり学生運動の中では北朝鮮を肯定的に受容するグループが勢力を伸ばした。反共教育は盧泰愚政権以降形骸化が進み、93年成立の金泳三政権からは統一教育に変わった。
 こうしてみると、私と話したI氏は明らかに子どもの頃からずっと反共教育をたたき込まれた世代である。「北傀(プッケ)」あるいは「パルゲンイ(アカ)」といえば頭にツノが生えているトッケビ(鬼)のように教えられ、そう思っていたという話は、その世代からはよく聞かれるようだ。
 その世代にとって、80年代後半以降の「北韓にも人が暮らしている」ということは、驚きを伴った新しい北朝鮮認識だったのだ。92年夏の時点で聞いたI氏の言葉も、そんな彼自身の体験に根ざした実感だったのである。
 当時の私がそんな知識を持っていれば、彼の受けてきた反共教育のこと、北朝鮮認識が180度変わった契機などをくわしく訊けたのに、と言っても無理な話だが。
 それからさらに7、8年は経っただろうか。「北韓にも人が暮らしているね」という言葉が、韓国の代表的な小説家の一人黄晳暎(ファン・ソギョン)の「北韓にも人が暮らしていたね」という言葉によるものだと知った。
 彼が国禁を破って1989年訪朝した後、ベルリンで執筆して韓国に送り、雑誌『新東亜』『創作と批評』に掲載された。その北朝鮮訪問記のタイトルがまさにこの言葉だったのである。また単行本が刊行されたのはI氏と話をした翌93年のことだ。
 そして現在の韓国。昨2018年4月の南北首脳会談直後の世論調査によると、金正恩を「信頼できる」と評価した韓国人が8割近くにも達したという。一般の日本人には驚くほどの数字だ。
 今、そんな金正恩や北朝鮮の政治・社会に対して肯定的な見方をしているジン・チョングというジャーナリストがいる。進歩系新聞の代表格ハンギョレ出身の彼は南北会談の3ヵ月後の7月『ピョンヤンの時間はソウルと共に流れる』という北朝鮮取材記を刊行した。その本の紹介記事をネットで読んだ。
 「核武装と経済建設の並行という国家戦略を捨てて人民の経済建設に集中しようとする北韓指導者たちの実践的努力がうかがい見られる」とか。また著者は「玉流館で冷麺を食べ、携帯電話で通話し、タクシーに乗ってデパートに行ってショッピングをする生活。ここはソウルではなくピョンヤンだ」と語る。
 そして次の一文。
 「彼らはトッケビではなくツノもトッケビ棒もない。ピョンヤンの人たちはわれわれと同じ人の顔をしていて、ソウルの人と同じに日常生活を営んでいる。まさしく黄晳暎の言葉のままに「人が暮らしているね」だった」。
 「ふつう」の人が暮らしていても、そこの政治・社会等が韓国人や日本人の考える「ふつう」とは全然言えないのに・・・と、その甘さに驚くが、そんなジン・チョング氏の、そしておそらく相当数の韓国人の今に及ぶ北朝鮮認識の端緒となったのも、この「北韓にも人が暮らしている」という言葉だったかもしれない。

 ※北朝鮮の呼称について・・・・反共軍事政権の頃は「北傀」がふつうに用いられていたが、金大中政権頃からそれに代わって「北韓」が定着した。しかし、現在韓国と北朝鮮の対等の統一を志向する民族主義左派には「北韓」の呼称も否定して「北側」「南側」という言い方をする人も多い。
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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [7月5日(金)~7月7日(日)]

2019-07-10 21:23:51 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸右画像は7日名古屋の中心部<オアシス21>で食べた菜飯田楽。これで約千円とはオトク感あり、でした。
 このすぐ近くにある愛知芸術文化センターが<花開くコリア・アニメーション2019+アジア>(花コリ)の会場。私ヌルボ、これまで東京会場には毎度スケジュールが合わず行ったことはありません。が、名古屋には2016、18年に続き3回目。生まれ故郷でもあるし、この催しだけでなく初回は名古屋ドーム、昨年はリニア・鉄道館と別分野の趣味に走り、今回は名古屋在住の学生時代の友人と久しぶりの歓談。ということで、今回も充実した2日間でした。

▸その<花コリ>のプログラムや会場のようす等は→公式ツイッター参照。今回は長編アニメがあってよかったです。で、その作品というのが「半島で生きたい~演技派おやじの奮闘記」。2017年の<富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭>での上映作で、18年1月一般劇場公開されたようです。内容はというと、主人公は大学で時間講師として演劇を教えている中年のハゲアタマのオジサンで、ふつうアニメの主人公にはなりそうもないキャラクター。彼がホントにやりたいのは俳優なのですが、大学教授の誘いがあって迷ったり、それにいろんな人間関係がからんだり奥さんが勝手に家を買っちゃったりと、いろいろ猥雑な要素があって・・・と、これは韓国社会の風刺なのか単なる現実描写なのか?等々考えさせられました。まあ、おもしろいといえばおもしろいけど・・・。それにしても、どんな観客をターゲットにしてるんだろ?
 左画像は「フェルーザの夢とともに」の監督キム・イェヨン(左)キム・ヨングンご夫妻。タイトルのフェルーザとは、2013年夏お2人が新婚旅行中にエチオピアの村の民宿で出会った少女の名前。
 驚いたことに、彼女は韓国語が話せる!というのはTVで韓ドラ「花より男子」を見て覚えたんですと! ということが契機となって彼女が韓国に来られるようにとか、教育が受けられるようにとか、ご夫妻や他の旅行客とかも尽力して・・・という話で、ハプニング的に(?)作られたドキュメンタリー。つまり、たまたまお2人が宿泊したことでフェルーザの人生が変わった!ということ。いやー、こういう縁というのもあるんですねー。
 なお上映終了後のトークの最後で、監督さんが「質問をされた方に・・・」と本作品のDVDのプレゼント。で私ヌルボもいただいちゃいました。(右画像) やったね、ラッキー!
 この作品、下北沢トリウッドで7月26日まで上映中の<世界のアニメーションシアター WAT 2019>の< Cプログラム>に含まれているのでオススメします。詳しくは→コチラ

▸先週の記事でちょっとふれたイタリア映画「幸福なラザロ」を4日渋谷アップリンクで観てきました。世の中が現代になっていることを知らず80年代まで(だまされて)封建時代の生活をしていた村人たちが実際にいたとはオドロキ! クストリッツァ監督の傑作「アンダーグラウンド」を思い出すとともに、規模ははるかに大きいですが閉鎖社会・北朝鮮に相通じるものがあると思いました。そんなことを考えた韓国サラムがいるかなとハングル検索しましたが見当たらず。そんな突飛な発想でもないと思ったんですけどねー・・・。

         ★★★ NAVERの人気順位(7月9日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(-) 星の庭園(韓国)  9.76(157)
②(1) 痛いほど愛する(韓国)  9.71(141)
③(-) 師範(韓国)  9.54(13)
④(2) アラジン  9.45(19,836)
⑤(3) アベンジャーズ/エンドゲーム  9.39(67,507)
⑥(7) 遠回りの道(韓国)  9.33(39)
⑦(9) 教会のお兄さん(韓国)  9.30(1,419)
⑧(4) ゴーイング・バーティカル  9.30(282)
⑨(8) ポロロ劇場版 宝島大冒険  9.29(2,376)
⑩(-) えいがのおそ松さん(日本)  9.22(94)

 ①③⑩の3作品が新登場です。
 ①「星の庭園については後述します。
 ③「師範」は、韓国のドキュメンタリー。テコンドーだけを愛する父と娘。彼らが夢見るテコンドーとは一体何か? 父親のカン・シンチョル館長は30年前、身一つで戦争の真っ最中だったイランに渡って数千人の弟子を育て、現在世界最強のイランのテコンドーを作り出したテコンドーの英雄です。韓国に帰って水原に開設したナムチャン道場には毎年1500人以上の外国人たちが彼に会いに来ています。娘のカン・ユジン師範は身長154cmで扁平足の28歳。まだ中学生のように見えるあどけないルックスですが、自責の念が強くはにかみ屋だった少女はたゆまず日々訓練を積み、ついには世界大会を制覇して韓国の第一人者となりました。このような厳しい父と、父よりも完全になりたい根気強い娘は、よい父娘ですが、道場ではつまらないことで争ったりもします。厳格な父は弟子たちを叱り飛ばした後、娘の顔色をうかがい、娘はそのような指導方式の父残念に思います。そんな父娘が示す真のテコンドーの道を撮ったドキュメンタリーです。原題は「사범」です。
 ⑩「えいがのおそ松さん」は、日本では3月公開でなかなか好評だったようで、観に行くかなと思いつつ行かずじまい。韓国のネチズン評を見て、やっぱり行こうと今心を決めました。首都圏の上映館はEJアニメシアター新宿1館残すだけか。韓国題は「극장판 오소마츠 6쌍둥이(劇場版 おそまつ六つ子)」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 寄生虫[パラサイト](韓国)  9.06(16)
②(2) 幸福なラザロ  8.40(5)
③(3) トイ・ストーリー4  8.09(11)
④(4) アニエスによるヴァルダ  8.00(6)
⑤(5) アベンジャーズ/エンドゲーム  7.62(13)
⑥(6) キム君(韓国)  7.57(7)
⑦(7) サスペリア  7.40(5)
⑧(8) チェ 28歳の革命  7.25(4)
⑨(9) アマンダと僕  7.00(5)
⑩(10) ポロロ劇場版 宝島大冒険  7.00(3)

 新登場の作品はありません。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績7月5日(金)~7月7日(日) ★★★
           「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」、圧倒的数字で1位

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(24)・・スパイダーマン・・・・・・・・・・・・・7/02 ・・・・・・・2,857,880・・・・・・4,521,700・・・・・・・・39,005 ・・・・・・2,141
       ファー・フロム・ホーム
2(1)・・アラジン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/23 ・・・・・・・・・603,924・・・・・・9,222,673・・・・・・・・78,655・・・・・・・・841
3(2)・・トイ・ストーリー4・・・・・・・・・・・・6/20 ・・・・・・・・・347,141・・・・・・2,783,705・・・・・・・・23,657・・・・・・・・813
4(4)・・寄生虫[パラサイト](韓国) ・・・・・5/30 ・・・・・・・・・・89,878・・・・・・9,774,309・・・・・・・・83,504・・・・・・・・471
5(3)・・ジョン・ウィック:パラベラム・・6/26 ・・・・・・・・・65,952 ・・・・・・・853,608・・・・・・・・・7,293・・・・・・・・517
6(5)・・アナベル 死霊博物館 ・・・・・・・・・6/26 ・・・・・・・・・・53,186 ・・・・・・・398,494・・・・・・・・・3,313・・・・・・・・254
7(8)・・天路歴程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/13 ・・・・・・・・・・18,958 ・・・・・・・228,365・・・・・・・・・1,731・・・・・・・・115
8(6)・・Long Live the King・・・・・・・・・・・・6/19・・・・・・・・・・・15,060・・・・・・1,076,588・・・・・・・・・9,098・・・・・・・・185
       :木浦の英雄(韓国)
9(13)・・富川国際ファンタスティック映画祭2019 ・・・・・・7,100 ・・・・・・・・25,000 ・・・・・・・・・・150・・・・・・・・・・5
       ファンタスティック短編傑作選1
10(新)・・星の庭園(韓国) ・・・・・・・・・・・・7/04・・・・・・・・・・・・5,362 ・・・・・・・・・8,125・・・・・・・・・・・・62・・・・・・・・210
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は1・9・10位の3作品です。
 1位「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」は、日本でも(めずらしく)4日早い6月28日に公開、順調にヒットしているようですが、1位は依然として「アラジン」なんですね。韓国題は「스파이더맨: 파 프롬 홈」です。
 9位は、「富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭(略称BIFAN)」は今年が第23回。6月27日~7月7日の11日間開催されました。<ファンタスティック短編傑作選1>はその中の1部門です。この映画祭、日本映画関係では2017年にあの「この世界の片隅に」が長編コンペティション部門で大賞を受賞してますね。今回の大賞はフランスの「ザ・ルーム」、また観客賞は韓国の「真犯(真犯人)」が受賞しました。原題は「BIFAN2019 판타스틱 단편 걸작선 1」です。
 10位「星の庭園」は、韓国のアニメ。この作品も富川国際ファンタスティック映画祭の中で上映されましたが、7月4日から一般劇場での上映も始まっています。主人公は都会暮らしで暗がりを怖がる思春期の少女スハ。母親との仲がよくない彼女は、夏休みを母の実家のスハ里で過ごすことになります。「星が見られない所」と言われるそのスハ里で、スハはは宇宙の星が込められた<闇の石>を通して星の庭園に入るようになり、庭師のオムと共に消失する危機にある宇宙を救うために旅に出ます。父と母への思い、そして自分が抱いていた闇の秘密と向き合うことになったスハはオム共に奪われた闇を取り戻し、宇宙の星を救うことができるでしょうか・・・。このアニメの絵柄は→こんな感じ。原題は「별의 정원」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・天路歴程 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/13 ・・・・・・・・・18,958・・・・・・・228,365・・・・・・・・1,731・・・・・・・・・・115
2(36)・・未成年[ザ・チルドレン・アクト]・・7/04 ・・・・・・・・・5,064・・・・・・・・・8,041 ・・・・・・・・・・70・・・・・・・・・・・56
3(2)・・魔女の宅急便(日本)・・・・・・・2007/11/22・・・・・・・・・・4,779・・・・・・・・55,230・・・・・・・・・・402 ・・・・・・・・・・40
4(5)・・ブック・クラブ ・・・・・・・・・・・・・・・・6/20 ・・・・・・・・・・2,554・・・・・・・・20,945・・・・・・・・・・158 ・・・・・・・・・・24
5(4)・・ビリーブ 未来への大逆転 ・・・・・6/13 ・・・・・・・・・・2,732・・・・・・・・44,596・・・・・・・・・・352・・・・・・・・・・・27

 2位「未成年[ザ・チルドレン・アクト]」(仮)が新登場です。イアン・マキューアンの小説「未成年」(新潮社)を原作としたイギリスのドラマ。尊敬されているロンドン高等法院の裁判官フィオナ(エマ・トンプソン)は結婚生活の危機を迎えた中で、信仰から輸血治療を拒んでいる白血病の少年アダム(フィン・ホワイトヘッド)の生死がかかった裁判を引き受けることになります。2日以内に治療を強行しなければ命が危うい状況でアダムの気持ちを確認したかったフィオナは病院を直接訪ねます。その日の出会いは、2人の人生に思いもよらなかった波長を引き起こすのですが・・・。タイトルの意味は<1989年児童法>というイギリスで制定された法律のこと。それによると治療の拒否権を持つのは18歳からということなのですが、アダムはその3ヵ月前という設定になっているのがビミョーなところ・・・。韓国題は「칠드런 액트」。日本公開は未定のようです。
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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [6月28日(金)~6月30日(日)]

2019-07-03 15:45:09 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
  

▸6月27~30日、所用で金沢に2泊3日の旅。ちょうど7月1日の<氷室の日>直前で、各和菓子屋さんでは氷室饅頭が一斉に販売されていました。<氷室の日>は本来は旧暦6月1日で、<氷の朔日(ついたち)>、<氷室の朔日>などと呼ばれ各地で行事が行われたり、氷餅を食べる慣習があって、所によっては今も続いているとか。
 その旧暦6月1日は、今年は7月3日。つまり今日です。江戸時代、この日に正月をやり直した年が5回あったといいます。疫病や災害等の良くないことが続いたため厄払いがそのねらいだったそうです。
 ということで、私ヌルボも今年の上半期をいろいろ振り返ってみました。(かなーり無理っぽいツナギ方だな(^^;))
 上半期でちょうど60本の映画を観ました。(すべて劇場or公共施設) 例年より2割以上多いです。知人から「自己記録更新(年間104本)を目指してるんじゃないの?」と言われたりもしてますが、自分としては減らしたいところ。読書、ブログ更新等、他のことができなくなるとか、何といってもお金がかかるので。一方韓国映画は12本。去年は19本観たのに・・・。韓国映画でこれはぜひ観たいという作品も、すごく感動した作品もかつてより少なくなっているように思います。
 さて、その60本の中から「感動した!」「多くの人に薦めたい!」という作品をずらっと挙げておきます。評価順ではなく、観た日を時系列で並べたものです。
 「半世界」「バジュランギおじさんと、小さな迷子」「グリーンブック」「ブラック・クランズマン」「ナディアの誓い - On Her Shoulders」「沖縄スパイ戦史」「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」「RBG 最強の85才」「僕たちは希望という名の列車に乗った」「リトル・フォレスト 春夏秋冬」。韓国映画の注目作「バーニング 劇場版」はいろいろ論議のあるところ。同じイ・チャンドン監督の「オアシス」は恥ずかしながら初めて観ましたが何というか・・・、時間をかけて慎重に検討します。(康京和外交部長官の言い方に染まってしまった。)
 韓国映画の注目作「バーニング 劇場版」はいろいろ論議のあるところ。同じイ・チャンドン監督の「オアシス」は恥ずかしながら初めて観ましたが何というか、時間をかけて仔細に検討します。

▸→6月5日の記事で5月31日発行の「週刊金曜日」(1234号)に載っていた四方田犬彦さんの<韓国映画のナショナリズム自己陶酔は、これでいいのか?>と題した今の韓国映画、とくに「金子文子と朴烈」を批判した記事を紹介しました。四方田さんにしては甚だトンチンカンな印象を受けたので、疑問点とともに「もしかして、「週刊金曜日」誌上でさらに論議が続くかな?」と書いたら、6月21日発行の同誌(1237号)に<四方田犬彦氏への疑問>という投書が載っていました。あげられている3つの疑問は①「クッポン映画」という用語は定着しているものか? 安易なレッテル貼りではないか? ②他の映画評等では金子文子をアナキストとしているものが多いが、四方田氏がテロリストとしている。違いをどう理解したうえで発言しているのか? ③四方田氏は監督が1930年代の日本についてなんの知識も持たないと酷評しているが、30年代がこの映画になぜ必要なのか? ・・・といったもの。さらには『世界』4月号のインタビューで監督は「韓国は日本をもう国家主義や民族主義にとらわれた感情で見るべきではない」と語っているが(四方田氏は)読んだのか? 結論ありきの自己主張ではないか?とも。①の<クッポン>については本誌のこの号の記事<朝鮮戦争を描いた映画>で成川彩さんが「過度に愛国主義的な映画のこと」と説明しています。おそらく四方田さんの記事を意識して書いたものかな? 付記すると<クッポン>は2013年頃から広まった言葉。(→参考記事。) また<クッポン映画>は愛「国」なので親北朝鮮の「民族」愛映画にはあたらない。) ②については私ヌルボも書いたように国家権力を否定するアナキストが<クッポン>映画の主人公にはならない。③についても、朴烈事件は関東大震災(1923年)直後だし金子文子の自殺(?)は1925年で、なんで30年代?といった感じ。・・・というわけで、どう見ても四方田さんに反論の余地ナシ、と私ヌルボは思いました。

▸28~30日に「神と共に 第二章:因と縁」「26年」「リトル・フォレスト 春夏秋冬」と韓国映画を3つ連続して鑑賞。「神と共に 第二章:因と縁」は当然原作の勝ち、「26年」もやっぱり原作の勝ち。映画だと視覚効果を重視するため、原作の持ち味が失われがち。とくに「神と共に」は原作者チュ・ホミンの飄々とした味わいがほとんど感じられないのが残念。ただしトクチュン役のキム・ヒャンギは原作のイメージぴったり。「リトル・フォレスト 春夏秋冬」、イム・スルレ監督作品は「飛べ、ペンギン」「牛と一緒に7泊8日」等々好きなものばかり。これも彼女らしい穏やかな優しさが漂っています。主演のキム・テリもいいフンイキ。

▸→先週の記事で「正直なところ「かったるそう」なのでパス。」と書いたら、yabさんから誠意に満ちたコメントをいただきました。江川紹子さんのツイートをめぐる議論(→コチラ)も興味深く読みました。そこで私ヌルボ、これに答えるべく、「かったるく感じられる理由」をあれこれ書き始めたところ、なかなか収拾がつかず。おりしも7月1日付の清義明さんの<映画『主戦場』で語られなかった慰安婦問題の核心>(→コチラ)を読み、共感を覚えました。ついでに、やはり清義明さんの<「非暴力はウソ」香港の反政府デモ、私が見た真実を明かそう>(→コチラ)もいい記事だと思います。
 で、「主戦場」はまだみていません。(いつになるのだろう?)

<花開くコリア・アニメーション>at名古屋会場は7月6日(土)・7日(日)開催。上映スケジュール等詳細は→コチラ
 また、7月27日(土)にはシネ・リーブル池袋 シアター1で<夢見るコリア・アニメーション>が開催されます。詳細は→コチラ。プログラムAでは、あの韓国アニメの佳作「Green Days 大切な日の夢」(→過去記事)のアン・ジェフン監督「にわか雨」(2017)が日本で初公開され、またアン監督が来場して「この世界の片隅に」の片渕須直監督との対談が予定されています。

▸うー、観る予定の映画が増える一方・・・。ソウルで観た「カペナウム」はいつの間にか「存在のない子供たち」という邦題で7月20日公開か。6月28日公開の「新聞記者」、シム・ウンギョンさんのインタビュー記事は→コチラ。ウンギョンさん、大したものです。見落としていた「幸福なラザロ」は渋谷アップリンクで明後日まで。他にも気になる作品がいくつも。やれやれ・・・。

         ★★★ NAVERの人気順位(7月2日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) 痛いほど愛する(韓国)  9.71(140)
②(4) アラジン  9.46(18,187)
③(5) アベンジャーズ/エンドゲーム  9.39(67,273)
④(3) ゴーイング・バーティカル  9.39(267)
⑤(6) RBG 最強の85才  9.37(169)
⑥(7) ソウニの膝(韓国)  9.35(23)
⑦(-) 遠回りの道(韓国)  9.32(38)
⑧(10) ポロロ劇場版 宝島大冒険  9.29(2,371)
⑨(8) 教会のお兄さん(韓国)  9.29(1,379)
⑩(-) アニエスによるヴァルダ  9.19(36)

 今回新登場の作品はありません。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 寄生虫[パラサイト](韓国)  9.06(16)
②(2) 幸福なラザロ  8.40(5)
③(3) トイ・ストーリー4  8.20(10)
④(4) アニエスによるヴァルダ  8.00(6)
⑤(5) アベンジャーズ/エンドゲーム  7.62(13)
⑥(6) キム君(韓国)  7.57(7)
⑦(7) サスペリア  7.40(5)
⑧(9) チェ 28歳の革命  7.25(4)
⑨(-) アマンダと僕  7.00(5)
⑩(-) ポロロ劇場版 宝島大冒険  7.00(3)

 ⑨「アマンダと僕」が新登場です。日本では韓国より5日早く6月22日から公開されています。韓国題は「쁘띠 아만다(プチ・アマンダ)」です。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績6月28日(金)~6月30日(日) ★★★
           「アラジン」が2度目の返り咲き1位

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(2)・・アラジン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/23 ・・・・・・・・・909,441・・・・・・8,271,833・・・・・・・・70,606 ・・・・・・1,199
2(1)・・トイ・ストーリー4・・・・・・・・・・・・6/20 ・・・・・・・・・702,950・・・・・・2,250,850・・・・・・・・19,253 ・・・・・・1,128
3(5)・・ジョン・ウィック:パラベラム・・6/26 ・・・・・・・・390,495 ・・・・・・・605,801・・・・・・・・・5,785・・・・・・・・848
4(4)・・寄生虫[パラサイト](韓国) ・・・・・5/30 ・・・・・・・・・227,550・・・・・・9,576,654・・・・・・・・81,848・・・・・・・・649
5(新)・・アナベル 死霊博物館 ・・・・・・・・6/26・・・・・・・・・・174,101・・・・・・・291,328・・・・・・・・・2,439・・・・・・・・644
6(3)・・Long Live the King・・・・・・・・・・・・6/19・・・・・・・・・・137,591・・・・・・1,024,459・・・・・・・・・8,689・・・・・・・・595
       :木浦の英雄(韓国)
7(47)・・ビースト(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・6/26・・・・・・・・・・86,852 ・・・・・・・177,340・・・・・・・・・1,400・・・・・・・・624
8(7)・・天路歴程 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/13・・・・・・・・・・34,939 ・・・・・・・199,791・・・・・・・・・1,520・・・・・・・・188
9(35)・・グレタ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/26・・・・・・・・・・18,858 ・・・・・・・・37,437 ・・・・・・・・・・315・・・・・・・・189
10(13)・・アベンジャーズ/エンドゲーム・・4/24 ・・・・・・12,837・・・・・13,918,761・・・・・・・122,048・・・・・・・・・35
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 日本でも順調に数字を伸ばしている「アラジン」が韓国でも800万人を超え、勢いは衰えず。「トイ・ストーリー4」を抜き返して1位に。「寄生虫[パラサイト]」にはまだ100万人以上の差がありますが、もしかしたら逆転もあるかな?
 今回の新登場は5・7・9位の3作品です。
 5位「アナベル 死霊博物館」は、アメリカのホラーシリーズ第3作。ある日クラスメイトのメアリーとデニースは超常現象研究家のウォーレン夫妻に頼まれて留守中の一晩10歳の娘ジュディのベビーシッターをすることに。その際、呪われた人形アナベルが保管されている博物館には入らないように言われていたのですが・・・。韓国題は「애나벨 집으로(アナベル 家へ)」。日本公開は9月20日です。
 7位「ビースト」は、韓国の犯罪&スリラー。韓国を恐怖に陥れる殺人事件が起こります。手段と方法を選ばず犯人を捕まえてきた凶悪事件担当班のエース格の刑事ハンス(イ・ソンミン)は、後輩刑事ジョンチャン(チェ・ダニエル)と共にこの殺人事件の犯人を捕まえるために捜査に乗り出します。一方麻薬ブローカーのチュンベ(チョン・ヘジン)は、自分が犯した殺人事件を隠蔽してくれれば引き換えにと、ハンスに殺人魔の決定的な手がかりを提供しますが、ハンスのライバル刑事のミンテ(ユ・ジェミョン)がその事実に気づいてしまい、事件は収拾がつかなくなっていきます・・・。原題は「비스트」です。
 9位「グレタ」は、アメリカのスリラー。ニューヨークに住む若い女性フランシス(クロエ・グレース・モレッツ)は地下鉄で持ち主のいないハンドバッグを見つけます。バッグの持ち主は、独り暮らしの中年の女性グレタ(イザベル・ユペール)。フランシスはバッグを届けてあげます。母親を亡くして喪失感に陥っていたフランシスはこれを縁にピアノ教師のグレタと年齢を超えて親しくなります。ところがある日、夕食に招待されたフランシスは、偶然グレタがハンドバッグをエサに若い女性たちと親しくなるという事実を知ります。そしてグレタの偏執的な本性が剥き出しになっていき、フランシスがそれに気が付いたときにはもう身の毛のよだつような恐ろしい状態になっていました・・・。韓国題は「마담 싸이코(マダム サイコ)」。日本公開は未定のようです。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・天路歴程 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/13 ・・・・・・・・・34,939 ・・・・・・・199,791・・・・・・・・1,520・・・・・・・・・・188
2(新)・・魔女の宅急便(日本) ・・・・・2007/11/22 ・・・・・・・・・11,578 ・・・・・・・・44,962 ・・・・・・・・・316・・・・・・・・・・180
3(5)・・教会のお兄さん(韓国)・・・・・・・・・・5/16 ・・・・・・・・・・3,814 ・・・・・・・・94,397 ・・・・・・・・・760・・・・・・・・・・・23
4(3)・・ビリーブ 未来への大逆転 ・・・・・6/13 ・・・・・・・・・・3,778・・・・・・・・39,324・・・・・・・・・・310・・・・・・・・・・・38
5(4)・・ブック・クラブ ・・・・・・・・・・・・・・・・6/20 ・・・・・・・・・・3,385・・・・・・・・15,333・・・・・・・・・・116・・・・・・・・・・・34

 2位「魔女の宅急便」が新登場です。日本での初公開は1989年なのに、なんで韓国では18年後なの? ・・・というと、金大中政権の1998年日本映画が限定付きで初解禁となり、2004年に全面解禁になったから。しかし「もののけ姫」(1997)の韓国公開が2003年、「千と千尋の神隠し」(2001)は2002年と、日本とは逆の時系列になっているのは、今世紀初頭の時点での話題作から順に公開していったということかな?(推定) 韓国題は「마녀배달부 키키(魔女配達婦 キキ)」です。
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