ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国内の映画の興行成績 [7月24日(金)~7月26日(日)]と人気順位 ►近年LGBTQ関係の映画が多いが、現実はどうなのか、全然わからないよー ►ヒマな時にかぎって観たい映画がないよー

2020-07-29 12:24:03 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶26日に観た「アルプススタンドのはしの方」は、「はちどり」の後1ヵ月間に観た8本の映画の中で1番良かった、・・・と言っても★5にはいかないか。近日中にまとめて感想を書く予定。
 しかし、やっと少しヒマになったのに、観たい映画がないよー。やっぱり、これもマーフィーの法則(←たぶん死語)だな。とりあえずはキネカ大森で上映中の「長沙里9.15」「なぜ君は総理大臣になれないのか」「よこがお」、シネマ・ジャック&ベティで公開予定の「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」「日本人の忘れもの フィリピンと中国の残留邦人」と、そんなとこか。
見逃し寸前の「その手に触れるまで」はどうするかな? それより「淪落の人」を観に前橋まで・・・って本気で迷ってます。

▶後掲の<NAVERの人気順位>ランキングでグザヴィエ・ドラン監督の「マティアス&マキシム」(日本公開予定9月25日)について書きましたが、このところLGBTQ関係の映画が目立ちます。上記作品は男性同士の恋愛(?)をめぐる話ですが、私ヌルボ、先週日本のBLアニメ「囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather」に引き続き、これらの流行の背景等々全然わからず、とまどうばかりです。「性別関係なく、誰を好きになろうが、それをもって差別すべきではない」といった理念が先にあるのか、これまで世間の蔑視等がある中で自分でも隠してきたようなことが今タブーが解かれたような状況で現実にどっと出てきているのか? あるいは、今BLにはまってる人は、もしかしてそこにピュアな愛の美しさを見出しているのか? 歴史的見れば、洋の東西を問わずギリシャの女性詩人サッフォーから、日本の中世の児(ちご)物語(僧侶と稚児間の男色が主題)等々いろいろあるんですけど、もしかして今ひとつの画期になってきてる?

         ★★★ NAVERの人気順位(7月28日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
  ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) 復活(韓国)  9.63(57)
②(2) 私の歌は遠く遠く(韓国)  9.60(131)
③(3) 泣くな、トンズ2:シュクラン ババ(韓国)  9.52(160)
④(4)モンマルトルのパパ(韓国)  9.41(122)
⑤(5) こんにちは、ミヌ(韓国)  9.38(39)
⑥(6) 私はポリ(韓国)  9.37(120)
⑦(7) 少年の君  9.34(706)
⑧(9) トムボーイ  9.23(390)
⑨(10) 聞こえますか?(韓国)  9.19(85)
⑩(-) 梨泰院(韓国)  9.19(78)

 今回新登場の作品はありりません。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 燃え立つ若い女性の肖像  9.22(9)
②(3) はちどり(韓国)  8.38(13)
③(4) マローナの素晴らしき旅  7.83(6)
④(5) 見えざる人生  7.60(5)
④(5) 未来を乗り換えた男  7.60(5)
⑥(7) 消えた時間(韓国)  7.50(4)
⑦(8) トムボーイ  7.33(9)
⑧(9) チャンシルは福も多いね(韓国)  7.00(10)
⑨(新) マティアス&マキシム  7.00(4)
⑩(10) 浮力  7.00(3)

 ⑨「マティアス&マキシム」が新登場です。フランス・カナダ合作のドラマ。カナダのグザビエ・ドラン監督による青春ラブストーリーです。といっても男女の、ではなく友情と恋心の狭間で揺れる青年2人の葛藤を描いた物語。30歳のマティアス(ガブリエル・ダルメイダ・フレイタス)とマキシム(グザビエ・ドラン)は幼なじみ。ところが友人の短編映画で男性同士のキスシーンを演じたことがきっかけで心の底の互いへの気持ちに気づき始めます。しかし婚約者のいるマティアスはそんな感情に自分でもとまどいを隠しきれません・・・。韓国題は「마티아스와 막심」。日本公開は9月25日です。自身ゲイであることを公にしているドラン監督が、あの「君の名前で僕を呼んで」に「感銘を受けて」制作した作品とのこと。それにしても、先週の記事で「囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather」や「his」について少し書きましたが、ホントに近年のこのジャンルの作品の多さをどう解するべきか、全然わかりません。私ヌルボがいわゆる<ゲイ映画>で観たのは「チョコレートドーナツ」くらいのものですが、そのテーマはゲイの男性が育児放棄された障碍児の保護者たりうるかという社会的なテーマで、同性間の愛そのものではなかったし、ウーム・・・。

 ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績7月24日(金)~7月26日(日) ★★★
         「半島」、観客動員数300万人に

【全体】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数 ・・累積収入 ・・・上映館数
1(1)・・半島(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・7/15 ・・・・・・・・・595,107・・・・・2,862,881・・・・・25,134 ・・・・・2,103
2(再)・・アラジン ・・・・・・・・・・・・2019/6/24 ・・・・・・・・・・44,244・・・・12,617,758・・・・107,390 ・・・・・・・549
3(2)・・#生きている(韓国) ・・・・・・・・・6/24 ・・・・・・・・・・20,995 ・・・・・1,887,456・・・・・15,885 ・・・・・・・282
4(3)・・スキャンダル・・・・・・・・・・・・・・・7/08 ・・・・・・・・・・11,863 ・・・・・・・163,928・・・・・・1,398・・・・・・・・261
5(新)・・パリの人魚・・・・・・・・・・・・・・・・7/23・・・・・・・・・・・11,525 ・・・・・・・・16,655・・・・・・・・145・・・・・・・・204
6(新)・・パンデミック・・・・・・・・・・・・・・7/22・・・・・・・・・・・10,987 ・・・・・・・・17,105・・・・・・・・150・・・・・・・・359
7(40)・・ブルーアワーにぶっ飛ばす(日本)・・7/22・・・・・・8,207 ・・・・・・・・16,649 ・・・・・・・143・・・・・・・・309
8(5)・・少年の君・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/09・・・・・・・・・・・・8,126 ・・・・・・・・46,742・・・・・・・・404・・・・・・・・124
9(4)・・2分の1の魔法 ・・・・・・・・・・・・・・6/17 ・・・・・・・・・・・6,762 ・・・・・・・401,616・・・・・・3,462・・・・・・・・116
10(新)・・ニット帽子たちのレース・・・7/23・・・・・・・・・・・・5,563・・・・・・・・・・5,859 ・・・・・・・・・46・・・・・・・・209
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「半島」は28日累積観客動員数300万人に到達。今後どこまで伸びるか?
 新登場は5・6・7・10位の4作品です。
 5位「パリの人魚」は、フランスのファンタジー&ラブロマンス。はしけキャバレー<フラワーバーガー>で歌を歌っているガスパール(ニコラ・デュヴォシェル)は、ある日セーヌ川の岸壁で意識不明の人魚(マリリン・リマ)を発見します。彼は彼女を病院に連れて行きますが、医者は彼女の歌により催眠術をかけられてしまいます。彼はしかたなく彼女を家に連れて行き、ヒレの傷に包帯を巻きます。翌日彼女はルーラと自己紹介します。ふつうなら彼女の歌を聞いたすべての男性は死ぬのに、ガスパールがまだ生きていることに彼女は驚きます。 彼女は彼にセーヌ川に戻してほしいと頼みますが、彼は彼女のケガが治ってからだと拒否します。ルーラはその後思わぬ事態を引き起こしたりしますが、ガスパールと彼女の間の絆は強まり、彼は彼女を愛するようになりますが・・・。韓国題は「파리의 인어」。日本公開は未定のようです。
 6位「オンリー」(仮)は、アメリカのスリラー。ウイルス名HNV-21、致死率100%。発症するとすぐ急速に死に近づく・・・。ある日突然登場して全世界を揺るがした謎のウイルスです。国家非常事態が宣言された後、不安が高まる中、エヴァ(フリーダ・ピントー)と恋人ウィル(レスリー・オドム・Jr.)は、息がつまるような毎日を送るのですが・・・。かつてないほどの凶悪なウイルスに対して、生き残るための無限の戦いが始まります・・・。韓国題は「팬데믹(パンデミック)」。日本公開は未定のようです。
 7位「ブルーアワーにぶっ飛ばす」は、私ヌルボ、観ようと思いながらも見逃してしまった作品で、後悔多し。韓国のネチズン評を見ると、評点1から10まで分散していて好評とも不評とも断定できません。平均は6.13。記者・評論家の方は6.40で、まあ良い方か。韓国題は「블루 아워(ブルーアワー)」です。
 10位「ニット帽子たちのレース」(仮)は、カナダのアニメ。ケベック州なので、原題「La course des Tuques」もセリフもフランス語です。毎年開催されるそりレースで、いつも優勝している天才少年フランキー。ところが新しいライバルのジャックとのレースで初めて敗北を喫してしまいます。フランキーは、ジャックが反則したことに気づいて再試合を提案しますが、反則王のジャックは、友人たちのアジトを渡すことを条件に掲げてフランキーに勝つためにあらゆる手段を用います。はたしてフランキーと仲間たちはジャックに勝つことができるでしょうか・・・。韓国題は「슈퍼 레이스」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・スキャンダル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/08・・・・・・11,863 ・・・・・・・163,928 ・・・・・・1,398・・・・・・・・261
2(新)・・パリの人魚・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/23・・・・・・11,525 ・・・・・・・・16,655 ・・・・・・・・145・・・・・・・・204
3(新)・・パンデミック・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/22・・・・・・10,987 ・・・・・・・・17,105 ・・・・・・・・150・・・・・・・・359
4(41)・・ブルーアワーにぶっ飛ばす(日本)・・7/22・・・・・・・8,207・・・・・・・・・16,649 ・・・・・・・・143・・・・・・・・309
5(10)・・マティアス&マキシム ・・・・・・・・・・・7/15・・・・・・・2,704・・・・・・・・・・5,139・・・・・・・・・・46 ・・・・・・・・・90

 1位以外の4作品すべてが新登場ですが、いずれについても上述しました。
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韓国内の映画の興行成績 [7月17日(金)~7月19日(日)]と人気順位 ►「新感染 ファイナル・エクスプレス」の続編「半島」はカン・ドンウォン主演。1週間で観客動員数200万人を超える

2020-07-22 23:41:37 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
「新感染 ファイナル・エクスプレス」の続編「半島」が7月15日に公開され、7日目の21日にもう累積観客数200人を超えました。もちろん新型コロナ以降の最高値です。なお、今年のこれまでの1位(韓国&外国映画)は「南山の部長たち」475万人、2位「ヒットマン」が240万人で、今のところは3位になります。映画館の営業再開後も日本同様上映作品の半分近く( ?)は旧作の再上映という状態が続いています。その中でようやく期待の新作が登場ということで、多くのファンが映画館に足を運んだのでしょう。(次は何と言っても8月5日公開の「ただ悪から救いたまえ(다만 악에서 구하소서)」ですかねー。ファン・ジョンミンとイ・ジョンジェ共演の犯罪&アクションです。あ、その前に7月29日公開の「鋼鉄の雨 2」というのもありますね。チョン・ウソン主演です。)
 さて、「半島」ですが、続編というからにはコン・ユやチョン・ユミが今回も出演するのかなと思ったら、今回はカン・ドンウォンとイ・ジョンヒョン。つまり、ゾンビ云々という状況が続いているが登場人物の連続性はないということか。主人公ジョンソク(カン・ドンウォン)はゾンビを避けて船で半島を脱出して香港で4年を過ごすが、ある目的で再び半島へ・・・というところから始まるようです。日本公開は来年1月とのことです。

▶7月8日以来映画館に行ってないのは、ちょっと忙しかったのと、これはぜひ観るゾ!という映画が見当たらないから。今もそんな感じ。
 一応韓国・朝鮮関係では、7月24日(金)~ヒューマントラストシネマ渋谷、kino cinema 横浜みなとみらい等で公開される「LETO -レト-」というロシア・フランス合作映画が気になっています。1980年代のロシアの伝説的バンド“キノ“のメンバーたちをモデルにした青春音楽ドラマなのですが、主人公のヴィクトル・ツォイは高麗人(沿海州方面から中央アジアに移住させられた朝鮮人とその子孫)ということで、韓国人俳優ユ・テオが演じています。なお「LETO」とはロシア語で<夏>のことで、ヴィクトル・ツォイが率いたバンドKINOの曲名です。
 もう1つは、「血脈」というドキュメンタリー。3月28日にポレポレ東中野で公開ということだったのが、即コロナ禍に突入してしまったので、これも24日(金)~横浜シネマリンが公開初日のようなものです。日本の作品ですが、中国東北の延辺朝鮮族自治州の延吉市から日本に移住した朝鮮族青年ソンウの、生き別れた父親探しの度の記録。延吉市生まれたソンウは10歳で日本に移住しますが、20歳になった時に画家だった父を探そうと思い立ち、難航の末再会を果たすが・・・という内容のようです。

▶興味深い新刊本が図書館に入ったのでさっそく借りて読み始めたところ。「キネ旬」の8月上旬号にも記事が載ってるようですが、ソチラは未読。
   

         ★★★ NAVERの人気順位(7月21日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
  ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) 復活(韓国)  9.79(43)
②(2) 私の歌は遠く遠く(韓国)  9.60(131)
③(-) 泣くな、トンズ2:シュクラン ババ(韓国)  9.51(158)
④(-)モンマルトルのパパ(韓国)  9.41(122)
⑤(6) こんにちは、ミヌ(韓国)  9.38(39)
⑥(5) 私はポリ(韓国)  9.36(118)
⑦(4) 少年の君  9.35(503)
⑧(3) 床ずれ(韓国)  9.32(34)
⑨(7) トムボーイ  9.22(388)
⑩(9) 聞こえますか?(韓国)  9.19(85)

 今回新登場の作品はありりません。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 燃え立つ若い女性の肖像  9.22(9)
②(2) 小さな光(韓国)  8.67(3)
③(3) はちどり(韓国)  8.38(13)
④(4) マローナの素晴らしき旅  7.83(6)
⑤(5) 見えざる人生  7.60(5)
⑤(5) 未来を乗り換えた男  7.60(5)
⑦(7) 消えた時間(韓国)  7.50(4)
⑧(8) トムボーイ  7.33(9)
⑨(9) チャンシルは福も多いね(韓国)  7.00(10)
⑩(10) 浮力  7.00(3)

 順位・評点とも前週と同じです。

 ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績7月17日(金)~7月19日(日) ★★★
        「新感染 ファイナル・エクスプレス」の4年後の物語「半島」が一挙に累計200万人に到達!

【全体】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・半島(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・7/15・・・・・・・・1,225,506 ・・・・1,804,027・・・・・15,881 ・・・・・2,575
2(1)・・#生きている(韓国) ・・・・・・・・・6/24・・・・・・・・・・・23,459・・・・・1,850,679・・・・・15,640 ・・・・・・・491
3(2)・・スキャンダル・・・・・・・・・・・・・・・7/08・・・・・・・・・・・62,677・・・・・・・・93,466・・・・・・・・796・・・・・・・・431
4(4)・・2分の1の魔法 ・・・・・・・・・・・・・・6/17・・・・・・・・・・・・9,072・・・・・・・391,283・・・・・・3,379・・・・・・・・170
5(6)・・少年の君・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/09・・・・・・・・・・・11,856・・・・・・・・31,352・・・・・・・・269・・・・・・・・128
6(34)・・ビバリウム・・・・・・・・・・・・・・・・7/16・・・・・・・・・・・・5,665・・・・・・・・・8,070 ・・・・・・・・・70・・・・・・・・129
7(9)・・ワン・デイ・・・・・・・・・・・2012/12/13 ・・・・・・・・・・・3,092 ・・・・・・223,313 ・・・・・・1,658・・・・・・・・・91
       23年のラブストーリー
8(34)・・美食大冒険 英雄の蒸し煮・・・7/16・・・・・・・・・・・・2,804 ・・・・・・・・・2,894・・・・・・・・・23・・・・・・・・152
9(3)・・潔白(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・6/10・・・・・・・・・・・・2,265・・・・・・・863,421・・・・・・7,622・・・・・・・・121
10(新)・・囀る鳥は羽ばたかない・・・・・7/16・・・・・・・・・・・・2,158 ・・・・・・・・・3,457・・・・・・・・・31・・・・・・・・・81
       The clouds gather(日本)
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「半島」は前評判通りあっという間に数字を伸ばし、21日(火)には観客動員数累計206万人と200万人の大台を超えました。ただ、ネチズンの平均評点は5.90(「新感染」=8.00)、記者・評論家は6.17(「新感染」=7.10)と落ちているんですけどね。
 新登場は1・6・8・10位の4作品です。5・9位の旧作は、いずれも日本でも公開されているので説明は省略します。
 1位「半島」は、上述したように2016年のゾンビ映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」の4年後の続編は、物語もまた4年後の設定となっています。ただ、「新感染」ではコン・ユ4年前のあの前代未聞の災害から辛うじて脱出したジョンソク(カン・ドンウォン)ですが、外の世界から完全に孤立した半島に再び入らなければならない提案を受け入れます。制限時間内に指定されたトラックを確保して半島を抜け出すというミッションを遂行中に人間性を喪失した631部隊と4年前よりさらに強くなった大規模なゾンビの群れがジョンソク一行を襲撃します。絶体絶命の瞬間、廃墟となった地で生き残っていたミンジョン(イ・ジョンヒョン)家族の助けで危機をかろうじて免れ、彼らとともに半島を脱出することができる最後の機会をつかむことになります・・・。原題は「반도」です。
 6位「ビバリウム」は、アメリカ・デンマーク・アイルランド・ベルギー合作のSF&ドラマ(不条理ホラー?)。<カンヌ国際映画祭2019>の国際批評家週間で上映された作品です。「最も完全な避難所になってくれるんです、永遠に」。一緒に住む場所を探していたトム(ジェシー・アイゼンバーグ)とジェマ(イモージェン・プーツ)は、ブローカーから<ヨンダー>と呼ばれる独特の住宅街の9番の家を紹介されます。そこは同じ形の住宅が立ち並ぶところで、ちょっと不気味な( ?)感覚にとられた瞬間、ブローカーは消えてしまいます。どの方向に向かっても、家の前に着く・・・。ここで私たちの選択の余地はありません。ただ生きていくだけ・・・。韓国題は「비바리움(Vivarium)」。このVivariumとは「(自然の生息状態をまねて作った)動植物飼養場」のこと。日本公開は未定、なのかな?
 8位「美食大冒険 英雄の蒸し煮」(仮)は、美食家が主人公の中国アニメ「美食大冒険」(2014)の続編。家族の悩みの種になっているバオは、先祖たちのように英雄になりたいものの、それは容易ではありません。そんな彼に訪れたのは海軍入隊という絶好のチャンス! しかし英雄になるにはあまりにも平凡な 武術で失敗に終わってしまいます。しかし、ここであきらめることができなかったバオは。海軍の船ではないとんでもない船に乗って冒険に出るのですが・・・。韓国題は「맛있는 녀석들(おいしい奴ら)」です。
 10位「囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather」は、日本では2月公開後コロナ禍に突入したこともあって私ヌルボは観てないどころか今までこのアニメを知りませんでした。ヨネダコウの原作漫画も。漫画は韓国でも発売されていて、<yes24>のオトナ漫画部門で19位か。ちなみに1位は日ノ原巡「神様のウロコ」、2位は緒川千世「カーストヘヴン」・・・って全部BLコミック系!? そういえば「his」の予告編を見ましたが、実際のBL事情なんてどんなもんなんだろう?? 韓国題は「지저귀는 새는 날지 않는다」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・スキャンダル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/08・・・・・・21,078 ・・・・・・・139,087 ・・・・・・1,184・・・・・・・・431
2(2)・・ワン・デイ ・・・・・・・・・・・・・・・・2012/12/13・・・・・・・3,092 ・・・・・・・223,313・・・・・・・1,658 ・・・・・・・・91
       23年のラブストーリー
3(-)・・ニュー・シネマ・パラダイス・・・1990/7/07 ・・・・・・・1,595・・・・・・・・・50,490 ・・・・・・・・310 ・・・・・・・・20
4(新)・・シライサン(日本)・・・・・・・・・・・・・・・・7/15 ・・・・・・・1,556・・・・・・・・・・2,453・・・・・・・・・・21 ・・・・・・・・70
5(再)・・ミッション ・・・・・・・・・・・・・・1986/12/24 ・・・・・・・1,183 ・・・・・・・・37,533・・・・・・・・・143 ・・・・・・・・20

 4位「シライサン」が新登場です。この日本のホラーは、乙一の原作本も読んでないし映画も観てないので、私ヌルボ、なんともコメントしようがありません。
韓国題が「시라이(シライ)」だけというのはなんでかな?
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2000年代の外国映画と、韓国映画の個人的ベスト・テン [&日本映画]

2020-07-17 13:33:32 | 韓国映画(&その他の映画)
    

→ <1990年代の外国映画と、韓国映画の個人的ベスト・テン>の続きです。

 2018年7月下旬特別号の<1970年代外国映画ベスト・テン>に始まる「キネマ旬報」の<創刊100年特別企画>なのですが、かなり本格的な映画オタク(&韓国オタク)になって年に70本以上見うになったのは90年代以降。そこらへんの事情は前の記事で書きました。) そんなわけで、個人的に○○年代外国映画ベスト・テンを作成してみたのは上掲が最初。
 そして今回は、「キネ旬」7月上旬特別号に<2000年代外国映画ベスト・テン>が載っていたので、さっそく考えてみました。

《私ヌルボの2000年代外国映画ベスト・テン》


①ヤン・イクチュン監督「息もできない」(2008.韓国)
②クリストファー・ノーラン監督「ダークナイト」(2008.米)
③クリント・イーストウッド監督「グラン・トリノ」(2008.米)
④ダニス・タノヴィッチ監督「ノー・マンズ・ランド」(2001.仏・伊・ベルギー・英・スロヴェニア)
⑤ギレルモ・デル・トロ監督「パンズ・ラビリンス」(2006.スペイン・メキシコ)
⑥姜文監督「鬼が来た!」(2000.中国)
⑦ラージクマール・ヒラニ監督「きっと、うまくいく」(2009.インド)
⑧ロジャー・ドナルドソン監督「世界最速のインディアン」(2005.ニュージーランド・米)
⑨クァク・ジェヨン監督「猟奇的な彼女」(2001.韓国)
⑩マルク・ローテムント監督「白バラの祈り/ゾフィー・ショル、最期の日々」(2006.独)


[次点]
・ユン・イノ監督「僕が9歳だったころ」(2004.韓国)
・ハイレ・ゲリマ監督「テザ 慟哭の大地」(2008.エチオピア・独・仏)
・ポン・ジュノ監督「殺人の追憶」(2003.韓国)
・ポン・ジュノ監督「グエムル 漢江の怪物」(2006.韓国)
・クリント・イーストウッド監督「ミリオンダラー・ベイビー」(2004.米)
・イ・ヘジュン監督「彼とわたしの漂流日記」(2009.韓国)

 今回は10位まですべて日本での公開年に映画館で観た作品ばかりです。
 ①は確定で、②と③は順不同、④~⑥も順不同。⑦以下と次点の6作品もほとんど差はありません。
 1~10位と次点を書き出した後「キネ旬」のベスト・テンを見て照らし合わせてたら、「キネ旬」の9位(13作品)までに入っているのは②と③の2作品で、次点の「殺人の追憶」「ミリオンダラー・ベイビー」も含めると4作品。なおヌルボの①「息もできない」は「キネ旬」では14位でした。ま、そんなもんでしょ。なお、韓国映画ではイ・チャンドン監督の「オアシス」が9位に入っています。この「オアシス」は私ヌルボずっと気が進まず、やっと昨年観たのですが、→コチラで書いたように、やっぱり自分には合わなかったです。

 今回も、歴史や社会を考えさせてくれる作品が結果的に多くなりました。③や⑤は「キネ旬」でも上位に入りましたが、④と⑥にそれぞれ3人と2人が票を投じているのはうれしい! しかし、⑩「白バラの祈り」はゼロ。(ヒトラーに命を賭して抵抗した人たちのことはぜひ中高生たちに広く知ってほしいものです。) 次点の「テザ 慟哭の大地」は、専門家でも観ている人は多くはなさそう? 1974年エチオピアでは経済危機等が続く中、軍部が主導して40年以上続いたハイレ・セラシエ皇帝を廃位し、社会主義をめざした革命が起こります。当時ドイツにいたエチオピアの留学生仲間の中にも帰国した者もいましたが結局は軍事独裁政権を支える側に・・・。主人公は約20年後エチオピアの故郷の村に帰りますが・・・。(詳しくは→コチラ。)

 この特集にはベスト・テン以外にも00年代の映画の特色がいくつかの記事にまとめられています。たとえば森直人さんによる「9・11以後の映画」は、01年のあの同時多発テロが「アメリカの“正義”の所在を問うみとになった」とし、その例として「ダークナイト」を上げて、ここでのジョーカーは「既存の社会コードを失効させるゲームチェンジャー」で、一方「バットマンは価値基準から相対化されてしまう」と記しているのはまさに同感! そこにこそ「タークナイト」の新鮮な魅力がありました。※昨年の「ジョーカー」は、ジョーカー誕生の説明がありきたり。こんな程度でジョーカーになっちゃダメ! むしろ多くの人々が仮面を被って街に出て行くあたりがキモか。)
 そして当然のように「韓国映画隆盛の幕開け」と題した佐藤結衣さんの記事があります。やはり最近の多くの韓国映画関係の記事同様「シュリ」から書き起こしていますが、その登場の背景として90年代前半から起きていた映画業界の構造変化がある」と指摘している点に注目しました。それまでの監督中心の映画制作だけでなく、「若いプロデューサーたちがマーケティングを意識した企画を立てて大企業の投資を呼び込み、新人監督たちを起用して撮影するといった形で新鮮な作品を生み出せるようになった」とのことです。なお、94人の選者の中で、「2000年代は怒涛の韓国映画に尽きる」と記している塩田時敏さん、冒頭から「とにもかくにも韓国映画 !!」と書き出している山田耕太さんをはじめ韓国映画について特別に触れている人は約15人いました。90年代後半以降に生まれた若い世代にとって、「シュリ」以前(or「冬ソナ」以前)の日本人の韓国文化の認知度がどうだったか想像がつかないでしょうね。世代間の韓国のイメージの差が非常に大きいことが伝えられていますが、よくわかります(が、どうしようもないか・・・。)
 というところで、前回に続いて2000年代の韓国映画の個人的ベスト・テン。

《私ヌルボの2000年代韓国映画ベスト・テン》

①ヤン・イクチュン監督「息もできない」(2008)
②クァク・チェヨン監督「猟奇的な彼女」(2001)
③ユン・イノ監督「僕が9歳だったころ」(2004)
④イ・ヘジュン監督「彼とわたしの漂流日記」(2009)
⑤ポン・ジュノ監督「殺人の追憶」(2003)
⑥ポン・ジュノ監督「グエムル 漢江の怪物」(2006)
⑦カン・ヒョンチョル監督「過速スキャンダル」(2008)
⑧ナ・ホンジン監督「チェイサー」(2008)
⑨パク・チャヌク監督「オールドボーイ」(2003)
⑩イ・チャンドン監督「シークレット・サンシャイン」(2007)


 こう見てみると、この時期の韓国映画のレベルの高さがわかります。2010年代より明らかに上。
※下の画像(左)は「息もできない」の韓国版ポスター。原題は「똥파리(糞バエ)」。まさか、このホンマモンのチンピラでは、という風貌の男サンフンがヤン・イクチュン監督とはオドロキでした(笑)。女高生ヨニ(キム・コッピ)との出会いも印象的でしたが、何と言ってもあの夜の漢江のシーン。セリフもないのに、ワタシヌルボの目にも涙・・・。(思い出しただけで泣けてきます。) 下右は、3年ほど前、渋谷のユーロライブで偶然キム・コッピさんに会った時いただいたサインです。
 

 さて、ここまでのつもりで記事を書き始めたところが、いつのまにか次の「キネ旬」7月下旬特別号が書店に出てて、コチラは<2000年代日本映画ベスト・テン>が載ってます。
 私ヌルボ、外国映画ほどは観てないので、10本も選べるかなと過去のメモを頼りに書き上げていったら思いのほかいろいろあるではないですか。ということで、コチラもベスト・テンを作成してみました。ただし、細かい順位はつけていません。◎と○でちょっと差をつけましたが、なんとなく今ボンヤリ残っている印象だけで決めた感じです。

《私ヌルボの2000年代日本映画ベスト・テン》

○中江裕司監督「ナビィの恋」(2000)
○矢口史靖監督「ウォーターボーイズ」(2001)
◎宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」(2001)
◎中島哲也監督「下妻物語」(2004)
◎内田けんじ監督「運命じゃない人」2005)
○本広克行監督「サマータイムマシン・ブルース」(2005)
◎犬童一心監督「ジョゼと虎と魚たち」(2006)
○生野慈朗監督「手紙」(2006)
○佐藤祐市監督「キサラギ」(2007)
◎中島哲也監督「パコと魔法の絵本」(2008)


[次点]
・アン・ヨンヒ監督「ディア・ピョンヤン」(2005)
・西川美和監督「ゆれる」(2006)
・佐々部清監督「夕凪の街 桜の国」(2007)
・周防正行監督「それでもボクはやっていない」(2007)
・岩田ユキ監督「檸檬〈れもん〉のころ」(2007)
・門井肇監督「休暇」(2008)

 「キネ旬」のベスト・テンに入っているのは「千と千尋~」(8位)だけ。あとは「ゆれる」(4位)。そして「ジョゼと~」が11位、「下妻物語」(2004)といったところ。やっぱり、「キネ旬」は1位「顔」、2位「EUREKA〈ユリイカ〉」以下、ちょっとカクチョーが高そう。

 次は2010年代か。外国映画はいろいろありそう。しかし日本映画・韓国映画はどうかなー?
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韓国内の映画の興行成績 [7月10日(金)~7月12日(日)]と人気順位 ►韓国でも旧作を次々に再上映 ►中国映画「少年の君」、一般劇場公開の予定はないのかな?

2020-07-15 16:54:25 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶1つ前の記事→<2020年上半期に映画館で観た映画46本中のオススメ作品>
 10作品を紹介。うち9作品は過去記事をアレンジ。最近観た「はちどり」は書き下ろしですが、書きたいことをかなり省きました。(いずれまとめて書く予定です。)

         ★★★ NAVERの人気順位(7月14日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
  ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(新) 復活(韓国)  10.00(27)
②(1) 私の歌は遠く遠く(韓国)  9.60(131)
③(2) 床ずれ(韓国)  9.60(30)
④(新) 少年の君  9.39(272)
⑤(5)私はポリ(韓国)  9.37(116)
⑥(4) こんにちは、ミヌ(韓国)  9.37(38)
⑦(7) トムボーイ  9.23(386)
⑧(8) 梨泰院(韓国)  9.18(77)
⑨(6) 聞こえますか?(韓国)  9.16(82)
⑩(9) サンティアゴの白い杖(韓国)  9.06(32)

 ①と④の2作品が新登場です。
 ①「復活」は、韓国のドキュメンタリー。2010年の「泣くな、トンズ」、今年1月の「泣くな、トンズ2:シュクラン ババ」に続く作品。スーダンの小さな町トンズで貧困や病に苦しむ人々の中に入って、医者として教師として、さらにはさまざまな文化活動にも尽くした「トンズの父」こと故イ・テソク神父が亡くなって10年、神父の教え子たちを訪ねるドキュメンタリーです。医師、薬剤師、公務員等々。医大に通う教え子だけでも40人余りいます。驚くべきことに、誰もがイ・テソク神父の人生を生きています・・・。原題は「부활」です。
 ④「少年の君」については後述します。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 燃え立つ若い女性の肖像  9.22(9)
②(2) 小さな光(韓国)  8.67(3)
③(3) はちどり(韓国)  8.38(13)
④(5) マローナの素晴らしき旅  7.83(6)
⑤(6) 見えざる人生  7.60(5)
⑤(6) 未来を乗り換えた男  7.60(5)
⑦(8) 消えた時間(韓国)  7.50(4)
⑧(9) トムボーイ  7.33(9)
⑨(10) チャンシルは福も多いね(韓国)  7.00(10)
⑩(-) 浮力  7.00(3)

 今回新登場の作品はありません。

 ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績7月10日(金)~7月12日(日) ★★★
        「#生きている」が3週連続1位・・・しかし観客数は激減

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・#生きている(韓国) ・・・・・・・・・6/24・・・・・・・・・・136,724・・・・・1,782,947・・・・・15,113・・・・・・1,111
2(28)・・スキャンダル・・・・・・・・・・・・・・7/08・・・・・・・・・・・62,677・・・・・・・・93,466・・・・・・・・796・・・・・・・・882
3(2)・・潔白(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・6/10・・・・・・・・・・・24,723・・・・・・・852,998・・・・・・7,535 ・・・・・・・475
4(3)・・2分の1の魔法 ・・・・・・・・・・・・・・6/17・・・・・・・・・・・22,019・・・・・・・376,569・・・・・・3,255・・・・・・・・453
5(再)・・ダークナイト ライジング・・2012/7/19・・・・・・・15,283・・・・・6,423,786 ・・・・47,874・・・・・・・・317
6(新)・・少年の君 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/09・・・・・・・・・・・11,856・・・・・・・・18,274・・・・・・・・157・・・・・・・・232
7(4)・・ソリクン[唱い手](韓国)・・・・・・7/01・・・・・・・・・・・・8,355・・・・・・・・74,724・・・・・・・・609・・・・・・・・310
8(新)・・BIFAN 2020 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7,700 ・・・・・・・・・8,800・・・・・・・・・52・・・・・・・・・・6
       ファンタスティック短編傑作選1(韓国)
9(再)・・ワン・デイ・・・・・・・・・・・2012/12/13 ・・・・・・・・・・・7,029 ・・・・・・216,235・・・・・・1,599・・・・・・・・156
       23年のラブストーリー
10(24)・・グレーテル&ヘンゼル ・・・・・7/08・・・・・・・・・・・・5,930・・・・・・・・11,011・・・・・・・・・99・・・・・・・・322
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「#生きている」は3週連続1位、といっても数字は70万人→25万人→13万人ですからねー。ここまでかな?
 新登場は2・6・8・10位の4作品です。5・9位の旧作は、いずれも日本でも公開されているので説明は省略します。
 2位「スキャンダル」は、アメリカ・カナダ合作のドラマ。日本でも2月21日から公開されています。韓国題は「밤쉘: 세상을 바꾼 폭탄선언(Bombshell: 世の中を変えた爆弾宣言)」です。
 6位「少年の君」は、中国のドラマ。玖月晞による中国のオンライン小説「少年的你,如此美麗(少年の君、美しい)」の映画化作品で、中国・香港で多くの賞を受賞し、今年の<第15回大阪アジアン映画祭>でも観客賞を受賞しました。ニエン(ジョウ・ドンユー[周冬雨])は内向的な優等生で、大学受験をめざして進学校に通っていますが、同級生の女子たちから凄惨ないじめを受けています。ある夜、彼女は学校から帰る途中、リンチされていた少年シャオベイ(ジャクソン・イー[易烊千璽])と知り合います。彼は学校に行っていない不良少年で、母に捨てられ立体交差橋の下で暮らしていす。その対極的な2人が共に複雑な家庭環境で寂しい思いを抱えていることを知り、心を通わせていきます・・・。※ジャクソン・イーは人気ボーイズグループTFBOYSのメンバー。本作での演技はとくに高い評価を得ているようです。韓国題は「소년시절의 너(少年の頃の君)」です。日本で一般劇場公開の予定はないのかなー?
 8位「BIFAN2020」は、7月9~15日開催のBEFAN=<第24回富川国際ファンタスティック映画祭>の短編プログラム中の1つ。この映画祭全体では、42ヵ国の作品194本(長編88本・短編85本・VR21本)を上映という、規模の大きな映画祭です。今年はここも新型コロナの影響で座席を減らしたりオンライン化を図ったりと対応に苦心したようです。原題は原題は「BIFAN2020 판타스틱 단편 걸작선」です。
 10位「グレーテル&ヘンゼル」は、アメリカ・カナダ・アイルランド・南アフリカ共和国合作のファンタジー&ミステリー。もちろん、あの有名なグリム童話が原作です。中世ヨーロッパ。16歳のグレーテル(ソフィア・リリス)は、8歳になる弟のヘンゼル(サム・リーキー)を連れて食料を探しに森の中へ入ったものの道に迷ってしまいます。空腹と疲労が限界に達する頃、2人は森の奥でお菓子の家を発見します。家主のホルダ(アリス・クリーグ)は2人を優しく迎え入れ、おいしい料理と温かい寝床を提供します。しかしその後毎晩繰り返される悪夢、壁の向こうで見つかった謎のドアノブ等々、小屋で起きる奇妙で不気味な前兆は姉弟を闇の中に追い込むのでした・・・。韓国題は「레텔과 헨젤」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(12)・・スキャンダル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/08・・・・・・・62,677 ・・・・・・・・93,466 ・・・・・・・・796・・・・・・・・882
2(再)・・ワン・デイ 23年のラブストーリー・・2012/12/13・・7,029・・・・・216,235・・・・・・・1,599・・・・・・・・156
3(新)・・不良な家族(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・7/09 ・・・・・・・・3,158・・・・・・・・・・4,284・・・・・・・・・・38 ・・・・・・・161
4(1)・・アダム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/02 ・・・・・・・・2,040 ・・・・・・・・10,002・・・・・・・・・・68 ・・・・・・・・49
5(再)・・セブン・シスターズ ・・・・・・・・2018/2/22 ・・・・・・・・・・913 ・・・・・・・904,238・・・・・・・7,469 ・・・・・・・・46

 1・3位の2作品が新登場です。
 1位「スキャンダル」は、上述の通り日本でもすでに公開されています。
 3位「不良な家族」は、韓国のドラマ&コメディ。女性アイドルグループApinkのパク・チョロンが主役ということで注目されています。ヴァイオリニストを夢見るユリ(パク・チョロン)は、自分を密かにのけ者にする友だちの間で孤立していますが、お父さん(ヒョンドゥ)を失望させないために我慢しようと努めています。そんなある日、友人たちの計画で真夜中の廃屋に1人で行くことになったユリは独特の姿のダヘ(キム・ダエ)に出会って逸脱を始めることになり、ダヘの特別なファミリーに会って新しい家族になるのですが・・・。原題は「불량한 가족」です。
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2020年上半期に映画館で観た映画46本中のオススメ作品

2020-07-12 23:53:41 | 最近観た映画の感想と、韓国映画情報など
1月=6本、2月=10本、3月=12本 ときて、新型コロナ禍に突入し、4月=5本、5月=1本、6月=12本で、計46本。54日間のブランクはあるものの、ネット配信やDVDは全然観ず、なんとかトンネル脱出(・・・って第2波の懸念はありますが・・・)。
 外国映画・日本映画の話題作・注目作はほぼ観たので(ホンマか??)、これから観てみようかなと考えている方、自分の評価と比較してみるかという方のために、私的に★★★★★の最高点をつけた10作品をあげておきます。(鑑賞の妨げになりそうなネタバレはありません。)

《外国映画》

○1917 命をかけた伝令
 7本観たアカデミー賞作品賞候補中イチオシ! 相手を選ばず「とにかく観てみて」と言える作品です。
 多くの戦争映画は、戦争<そのもの>よりも、その中のなんらかの<物語>を描いています。敵軍に勝つとか、作戦の遂行とか、ある極限状況とか、家族等の悲劇とか、戦友との友情とか・・・。この作品でもタイトルの通り重要な任務を担う伝令に指名された兵士が主人公ですが、その任務の成否もさることながら、命令を受けて塹壕を出て、戦いの最前線に至るまでの戦場が非常にリアルに撮られているのです。それとともに緊張感が伝わってくる、というよりも、ほとんど「体感できる」感じ。その分、「映画作品としての物語性が不足」という批判もあると思いますが、むしろ「英雄」を称賛するようなしょうもない物語よりも、映像を通して戦争そのものを見せているようなこうした作品の方が深みが感じられます。

○彼らは生きていた
 「1917 命をかけた伝令」の後に観たのは正解。逆だとオドロキの度合いが減じたかも。イギリスの帝国戦争博物館に所蔵されていた第1次大戦の記録映像を編集し、映写の速度を自然な速さに調整。さらに歴史を考証しつつ着色し、音声も入れて違和感のないように編集して、100年前の戦場のようすをリアルによみがえらせました。
 内容は兵士の募集から終戦後までをカバー。われもわれもと志願して兵士となった若者たちを待ち受けていた戦場は、殺し殺され、戦死者の遺体が散乱して正視に耐えられないほど。戦地に跳梁跋扈するネズミがこんなに多いとは・・・。戦況が小康状態の時には談笑しながら飲み食いしたり、屋外で横に並んで排便したり等々。ドイツ兵捕虜たちとの交流もあり「彼らもまた命令に従っただけだ」と認識します。兵士たちによる証言も貴重。「地獄のように悲惨だった」「ドイツ人を殺さなければならない、とすり込まれていた」という一方で「兵役は楽しかった」「人生で一番輝いていた時期」という非常に肯定的な感想もむしろ多いようです。

○ミッドサマー
 スウェーデンの奥地、明るい陽光の下で繰り広げられるホラー。・・・といっても、フツーのホラーとは違って、現地の人たちはもしかしたらフツーかもしれない、と思わせるところがユニーク。グロいところエロいところ、そして笑える(?)ところもある。あのポン・ジュノ監督が<2020年代に注目すべき監督20人>の中にこのアリ・アスター監督を選んでいるのもよくわかります。

○ブレッドウィナー
 デボラ・エリス「生きのびるために」のアニメ化作品。アフガニスタンを舞台にタリバンの暴政の中で必死に生きる少女と家族の苦心を描いた作品です。
 アニメを観ると、原作との違いがはっきりしていきます。原作が終始リアリティを重視しているのに対し、アニメは(原作にはない)主人公の女の子が弟等に語る空想的な物語が大きな意味を持ち、その部分は美しい切り絵アニメとなります。つまり、アニメの方は視覚と共に象徴的な物語によって感性に訴える部分に重きを置いているようです。原作の基本線は損なわれていませんが、ちょっと残念なのは、原作はさらに「続~」「新~」と続いていくのですが、アニメの方は最初の1冊分で少しアレンジしてケリをつけてしまったこと。
 まあそれはそれとして、とにかくキレイ! 色彩もアメリカっぽい(?)原色じゃなくて、深みのある色。できればアニメを観たあと原作本3冊も読んでほしいところです。

○娘は戦場で生まれた
 カンヌ映画祭ドキュメンタリー賞受賞作で、映像自体の力を実感。ただ、一番悪いのはアサド政権の圧政、そしてロシアの空爆なんでしょうが、そのへんの政治的・歴史的・地政学的説明がないため(私ヌルボも含め)大多数の日本人は巨視的な理解が及ばないのでは?
 局地的に見ればアレッポ市内で反政府派の<解放区>のようになっいている街区という危険な場所に、女性ジャーナリストのワアド(←本作を撮った)と医師の夫ハムザは大義と仲間との連帯のためあえて飛び込むのです。それも小さな子供を連れて、「・・・っていうのはどうなのよ?」と今の「常識的な」日本人からは批判があるかも。いや、実際にそんな感想も読みました。そんな中、私ヌルボが共感したのは→コチラ。私ヌルボ、こういうドキュメンタリー、ロシアの人たちにも観てほしいなー、と思います。とくに空爆の当事者に。「あなたが空爆で殺した人たちを1人1人刃物で刺し殺せますか? 子供も含めて」と問いたい。

○在りし日の歌
 中国では、この半世紀、60年代の文化大革命、70年末以降の鄧小平による改革開放政策、90年代からの江沢民・胡錦涛・習近平の下での経済発展と共産党の統制強化等々の激動を経て今に至っています。
 この作品は80年代から現代までの30年間の、主に同じ国営工場の職場仲間だった2家族がその後たどった道と、両者間の友情の物語です。その30年間の物語が時間軸通りに進むのではなく、94年から始まり、90年代後半から86年に遡ったり、2011年からまた94年に戻ったりしてラストは現代にと行き来する構成になっている上、場所も一定していないのでわかりにくいですが、ジグソーハズルが組みあがっていくようにだんだん全体像が見えてきます。個々の家族への微視的な物語の背後に、彼らの人生を翻弄する国全体の巨大な時代の流れが浮かび上がってくるということです。
 作中何度も時代が切り替わる時に「螢の光」のメロディが流れます。中国では「友誼地久天長」、つまり「友情はとこしえに」という歌。原題も「地久天長」。この長い時代を背景とした友情の物語に見合ったタイトルです。

○はちどり 
 1994年の韓国。中2の女の子ウニの日々を描いた物語。ウニは口数も少なく、感情を表にあまり出しませんが、フツーの中学生です。およそは淡々と進むので、事件が続出したり濃いキャラクターが大勢登場する韓ドラや映画を見慣れている皆さんは「アレッ?」と思うかも・・・。
 しかし、本作はウニの無表情に匿された内面のドラマを実に丹念に描写しています。彼女への抑圧の多くは家庭や学校での進学や男女差別に関すること。よく怒鳴る父親は、ウニの兄が(名門校の)大元外高に進学できるよう家族たちに協力を命じます。学校では担任が生徒たちにクラス内の不良の名前を強制的に書かせます。「ノレパン(カラオケ)の代わりにソウル大に行く!」と叫ばせたりも・・・。(こういう教師、どれくらいいるのか? 一方、ウニと同じ目線で話し、心を通わせる漢文学院(塾)のヨンジ先生のような先生は中学校にフツーにいるのか?)
 9割以上はこんな展開なので、漫然と観ている人はタイクツするかも。しかし、ウニに感情移入して観ていれば、たとえば兄に殴られたと母親に言ったら「殴られることをしたんでしょ」と言われて黙る、そんな悔しさも感じるし、ヨンジ先生の言葉も心に沁みるはずです。
 「この・・・・物語には未成年の私が通り過ぎてきた時間が染み込んでいる。軽んじられ、大人の都合で利用される幼い体と心について、私はこの物語を描きながら長いこと考えた。・・・・」 これはチェ・ウニョンの短編集「わたしに無害なひと」のあとがきですが、そのままキム・ボラ監督の言葉にもあてはまりそうだし、実際そんな発言をしています。キム・ボラ監督は1981年生まれ、チェ・ウニョンは84年。そしてウニは80年。あの「82年生まれ、キム・ジヨン」と同じ世代です。全斗煥の軍事独裁政権を打倒した「1987」の1つ後の世代の彼女たちにとっては、90年代には存立基盤だった伝統的農村社会が変貌を遂げていく中で、家父長制の虚構性がそのまま見えるということでしょうか。

《日本映画》

○この世界の(さらにいくつもの)片隅に
 2016年の前作では、庶民を戦争の被害者とだけ描くのでなく、彼らにも何らかの責任があるのではないか?とか、戦争を台風や地震のような自然災害と同じようなものとしてとらえているのではないか?とか、いろいろ考えてほとんど評価できませんでした。
 今この新作(??)を観て考え直しました。食糧等々統制下に置かれて不自由な毎日。そして家族(あるいは自分)が戦地に送られ、<敵>という人間を殺したり自分が死んだりという、平和時の日常とあまりにも違う日々を、大多数の人々は<そういうもの>として受け入れたのですが、要はそのことをどう振り返るか?ですが、ある韓国ネチズンは「(すずが)最後の一人まで戦うんじゃなかったのか?と泣くとは呆れる」と書いていたのはまさに致命的な誤解で、逆にその場面こそすずが「気づいた」場面なのです・・・。

○さよならテレビ
 私ヌルボ、メディア関係には大いに関心があるし、とくに新聞関係は若干の接触もありましたが、放送関係については現場の仕組みや各人の肩書と仕事の役割等々の知識はほとんどありませんでした。そうした仕事に関わっている人たちが、自らの仕事に対する使命感とか職業倫理といったものをちゃんと持ち、議論し合ってる姿に共感を覚えました。それも、青年時代をかなり前に過ぎた人たちが、なのです。こういう企画を出し、それが実際にTV番組さらには映画として実を結ぶとは、監督をはじめ直接担当者だけではなく、東海テレビという組織環境にも恵まれていたということでしょうか。(一方、正規と非正規社員の違いの問題も窺えるような・・・。)

○37セカンズ
 この作品(実は日米合作映画)を最初観る気が起こらなかったのは、単純にフツーの(?)障碍者物となんとなく思ってしまったから。「またか」と思って最初から。つまり「難病」「認知症」「余命〇日」等々かと・・・。しかしその後<映画.com>の映画レビューや評点を見て、その評価の高さに「じゃあ観てみるか」ということにしました。それが公開から4ヵ月後の6月。観た感想は委細は省略。障碍者物というよりも、1人の若い女性の成長映画といえるかも。そして、母親の(!)成長映画でもある・・・。私ヌルボは誤った先入観であやうく見逃すところでしたが、事前情報ゼロで見ても全然問題ナシ。絶対オススメの作品です。主人公役の佳山明、その母親役の神野三鈴は演技賞モノ。

【とくにオススメの3作品。「在りし日の歌」「はちどり」「37セカンズ」】
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韓国内の映画の興行成績 [7月3日(金)~7月5日(日)]と人気順位 ►「#生きている」が2週連続1位 ▶「床ずれ」という映画に関心あり ►ドキュメンタリー「さらばわが愛、北朝鮮」を観に行くかな

2020-07-07 23:54:27 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶先週の記事で、「最近観た「はちどり」「悪の偶像」「前田建設ファンタジー営業部」等について次の記事で書く予定」と書きましたが、2つの韓国映画「はちどり」と「悪の偶像」は書き方が(別の意味で)むずかしく、結局書けないまま今に至りました。
 それはもうほっといて(??)、たまたま今年上半期が終わったので、その間観た映画全46作品中、これは良かった!オススメという作品を(これは近々)いくつか紹介しようと思います。
▶「キネマ旬報」7月上旬特別号は、創刊100周年特別企画で<2000年代外国映画ベスト・テン>。その表紙(右画像)でわかる(?)ように、あの韓国映画が1位でした。その集計結果や専門家各氏の選定した10作品を見つつ、私ヌルボも独自に10作品選んでみましたが、これも記事にする前に、もう7月下旬特別号が6日(土)出てしまいました。この号は<2000年代日本映画ベスト・テン>です。両方合わせて記事を書くしかないか。

▶映画ファンの間でも、もしかしたら韓国映画ファンでも認知度が低そうな韓国ドキュメンタリー「さらばわが愛、北朝鮮」は今新宿のK's cinema1館だけで上映中。横浜でも8月に観られるのですが、待ちきれないので近日中に新宿まで行くことにします。※公式サイトは→コチラ。東京・横浜以外で<近日公開予定>は名古屋・京都・大阪・神戸のおなじみのミニシアターだけなのか・・・。

         ★★★ NAVERの人気順位(7月7日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
  ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) 私の歌は遠く遠く(韓国)  9.60(131)
②(新) 床ずれ(韓国)  9.52(21)
③(-) モンマルトルのパパ(韓国)  9.40(121)
④(4) こんにちは、ミヌ(韓国)  9.37(38)
⑤(2)私はポリ(韓国)  9.35(113)
⑥(6) 聞こえますか?(韓国)  9.25(80)
⑦(5) トムボーイ  9.24(380)
⑧(7) 梨泰院(韓国)  9.18(77)
⑨(3) サンティアゴの白い杖(韓国)  9.06(32)
⑩(-) ネコの執事(韓国)  9.05(87)

 ②「床ずれ」が新登場です。「床ずれは表から見てはわかりません。中がどのくらい深いかが問題なんです」・・・。公務員を退職したチャンシク(キム・ジョング)は、家政婦兼介護者の朝鮮族女性スオク(カン・エシム)と一緒に脳出血で倒れた妻ギルスン(チョン・グッキャン)の世話を過ごしていたのですが、ギルスンに床ずれができていることを発見します。床ずれと共にギルスンの健康がますます悪化すると、なんとか隠してきたそれぞれの欲望があらわれきます。スオクに秘密の欲望を抱くチャンシク、親を施設に入れたい娘のジス(キム・ドヨン)、遺産問題で不満が一杯の息子ムンス(キム・ジェロク)、そして不法滞留者として不安に震えるスオク。彼らが持っ欲望と葛藤の衝突を、ギルスンは病床に横たわって聞いています・・・。ふつうの家庭にありそうな重いテーマを、愛とユーモアを交えて描いたシム・ヘジョン監督の注目すべき第1作。原題は「욕창(褥瘡)」です。家庭内の問題だけでなく、そこに高齢化社会、家父長制、不法滞留者といった韓国社会の問題が反映されている作品で、これは観てみたいなー。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 燃え立つ若い女性の肖像  9.22(9)
②(2) 小さな光(韓国)  8.67(3)
③(3) はちどり(韓国)  8.38(13)
④(-) モーリス4K  8.00(5)
⑤(4) マローナの素晴らしき旅  7.83(6)
⑥(5) 見えざる人生  7.60(5)
⑥(新) 未来を乗り換えた男  7.60(5)
⑧(6) 消えた時間(韓国)  7.50(4)
⑨(7) トムボーイ  7.33(9)
⑩(8) チャンシルは福も多いね(韓国)  7.00(10)

 ⑥「未来を乗り換えた男」が新登場です。日本では2019年12月に公開されています。韓国題は「트랜짓」です。

 ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績7月3日(金)~7月5日(日) ★★★
       「#生きている」と「潔白」 韓国映画の1、2位は先週と変わらず

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・#生きている(韓国) ・・・・・・・・・6/24・・・・・・・・・・255,863・・・・・1,546,959・・・・・13,057・・・・・・1,508
2(2)・・潔白(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・6/10・・・・・・・・・・・46,822・・・・・・・807,155・・・・・・7,136・・・・・・・・613
3(3)・・2分の1の魔法・・・・・・・・・・・・・・・6/17・・・・・・・・・・・35,868・・・・・・・343,036・・・・・・2,969・・・・・・・・597
4(31)・・ソリクン[唱い手](韓国)・・・・・7/01・・・・・・・・・・・34,010・・・・・・・・53,417・・・・・・・・438・・・・・・・・571
5(再)・・ダークナイト・・・・・・・・・2008/8/06・・・・・・・・・・・25,601・・・・・4,213,540 ・・・・28,088・・・・・・・・378
6(新)・・アトラクション 侵略・・・・・・・・7/01・・・・・・・・・・・11,189・・・・・・・・18,543・・・・・・・・154・・・・・・・・354
7(5)・・グレイテスト・ショーマン・・2017/12/20 ・・・・・・・4,846・・・・・1,692,305 ・・・・13,303・・・・・・・・・93
8(新)・・アダム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/02・・・・・・・・・・・・3,599 ・・・・・・・・・5,415 ・・・・・・・・40・・・・・・・・110
9(再)・・トロイ[ディレクターズカット]・・7/03 ・・・・・・・・3,520・・・・・・・・・・3,520・・・・・・・・・31・・・・・・・・159
10(7)・・野球少女(韓国) ・・・・・・・・・・・・6/18 ・・・・・・・・・・・1,959 ・・・・・・・・33,259 ・・・・・・・288・・・・・・・・・66
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 1~3位は前週と変わらず。しかし観客動員数は1位「#生きている」をはじめ軒並み落ち込んでしまいました。1度は新型コロナ感染者が減ってこのまま終息かと思って文在寅大統領も「コロナ防疫模範国」と誇った矢先に再びクラスターの発生等でまた警戒強化に。まあこのあたりは日本もよく似たものかも。こんな状況が続くうちは映画館の完全復活は当然ありえませんね。
 新登場は4・6・8位の3作品です。また旧作の再上映2作品が5・9位に新たに加わりました。(※9位「トロイ」は、オリジナルより33分長いディレクターズカット版ですが。)
 4位「ソリクン[唱い手]」は、韓国の歴史ドラマ。才能豊かなパンソリの唱い手ハッキュ(イ・ボングン)は、英祖10年(1934)に消えた妻カンナン(イ・ユリ)を探しに家を出ます。彼の唯一の助力者の打楽器伴奏者デボン(パク・チョルミン)、そして身なりはみすぼらしいが腹の底は知ることができない没落両班(キム・ドンワン)と共に、ハッキュを筆頭に3人の渡り芸人たちの興にあふれる朝鮮八道の流浪が始まります。彼らがその度で見たのは疲弊した朝鮮社会の姿でした。民心を動かすハッキュのパンソリは、世の中を変えていきます・・・。原題は「소리꾼」です。
 6位「アトラクション 侵略」は、アメリカ・ロシア合作のSFアクション。ロシアのSFアクション「アトラクション 制圧」(2017)の続編です。前作で描かれたエイリアンによる初の宇宙の侵略の3年後。人類は傷を乗り越えて少しずつ平凡な日常に戻っていました。しかし、平和もつかの間、再び彼らが姿を現します。そして彼らが武器にしたのは、なんと地表の80%を占める水! 軍司令官の娘ユリア(イリーナ・スターシェンバウム)は再びこの難敵に立ち向かいます・・・。韓国題は「인베이젼 2020(インヴェイジョン2020)」。日本では、先月始まった<未体験ゾーンの映画たち2020 延長戦>の中で、現在ヒューマントラストシネマ渋谷で上映されています。
 8位「アダム」(仮)は、ある男性の実話に基づいたアメリカのドラマ。好調な住宅ローンのセールスマンのアダム(アーロン・ポール)は、ハンサムな顔と最高のガールフレンド、超高速の部長昇進まで他人を羨むことはありません。しかし、人生の確かな路を走って最高の全盛期を進もうとした刹那、一瞬の事故で全身が麻痺してしまいます。すべてを失ったアダムは、失意の中、平凡だった昔の生活を懐かしむばかりで、無気力状態に陥ります。はたして彼はこの試練を無事に乗り越えることができるでしょうか・・・。物理的な障害よりも、精神的苦痛に焦点を合わせて、新しい人生を生きるまでの逆境を克服するヒューマンドラマです。韓国題は「아무튼, 아담(とにかく、アダム)」ですが、原題は「Adam」だけ。「パターソン」等々、タイトルで内容を示唆したりファンの興味関心を喚起しようとは考えないんですかね?

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・野球少女(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/18・・・・・・・・1,959 ・・・・・・・・33,259・・・・・・・・288・・・・・・・・・66
2(再)・・ローマでアモーレ・・・・・・・・・・2013/4/18・・・・・・・・1,353 ・・・・・・・184,416 ・・・・・・1,348 ・・・・・・・・80
3(-)・・ホテル・レイク(韓国)・・・・・・・・・・・・・・4/29・・・・・・・・1,305・・・・・・・・・71,324・・・・・・・・・598 ・・・・・・・・・6
4(3)・・君の名前で僕を呼んで・・・・・・・2018/3/22・・・・・・・・・・862 ・・・・・・・226,340 ・・・・・・1,908 ・・・・・・・・24
5(再)・・シェフ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2015/1/07・・・・・・・・・・686 ・・・・・・・155,519 ・・・・・・・1,267・・・・・・・・31
       三ツ星フードトラック始めました

 日本でも上映された少し前の旧作の再上映が新に2作品入って計3作品になりました。新登場はありません。
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韓国内の映画の興行成績 [6月26日(金)~6月28日(日)]と人気順位 ►早くも100万人超えの「#生きている」は自室引きこもり型ゾンビ映画か? ►「見えざる人生」(ブラジル・独)の一般公開希望

2020-07-01 01:20:51 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 ※この1週間に観た「はちどり」「悪の偶像」「前田建設ファンタジー営業部」についての感想その他については、次の記事で書く予定です。

         ★★★ NAVERの人気順位(6月30日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(-) 私の歌は遠く遠く(韓国)  9.66(130)
②(3)私はポリ(韓国)  9.39(105)
③(-) サンティアゴの白い杖(韓国)  9.37(30)
④(4) こんにちは、ミヌ(韓国)  9.35(37)
⑤(5) トムボーイ  9.24(376)
⑥(2) 聞こえますか?(韓国)  9.22(76)
⑦(-) 梨泰院(韓国)  9.18(77)
⑧(新) 見えざる人生  9.17(30)
⑨(10) マローナの素晴らしき旅  9.04(49)
⑩(9) 燃え立つ若い女性の肖像  9.04(1,605)
 ⑧「見えざる人生」が新登場です。ブラジル・ドイツ合作のドラマ。2019年の第72回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の作品賞受賞作品で、日本では同年11月<第16回ラテンビート映画祭>で上映されましたが、一般劇場では未公開のままです。マルタ・バターリャによる同名小説の映画化作品です。物語の舞台は1950年のリオデジャネイロ。18歳のユリディス・グスマン(カロル・ドゥアルテ)はクラシック音楽のピアニストになる夢を叶えるためウィーンの音楽学校を目指しています。彼女には2つ年上の姉ギーダ(ジュリア・ストックラー)がいましたが、2人の人生は厳格な父マヌエル(アントニオ・フォンセカ)に引き裂かれてしまいます。家でも社会でも男性から支配される中で、もがきながら自由を得ようとする女性たちの人生をドラマチックに描いた作品です。韓国題は英題「The Invisible Life of Euridice Gusmao」の前の部分「인비저블 라이프(The Invisible Life)」です。ブラジルでも、フェミニズム映画が・・・って、日本ではどうなのか、問題がないわけじゃ全然ないはず、と思うんだけどなー。上と下の両方のランキングでも高評価ついてるし、ぜひ日本で一般公開してほしいものです。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 燃え立つ若い女性の肖像  9.22(9)
②(-) 小さな光(韓国)  8.67(3)
③(2) はちどり(韓国)  8.38(13)
④(3) マローナの素晴らしき旅  7.83(6)
⑤(新) 見えざる人生  7.60(5)
⑥(5) 消えた時間(韓国)  7.50(4)
⑦(6) トムボーイ  7.33(9)
⑧(8) チャンシルは福も多いね(韓国)  7.00(10)
⑨(新) 浮力  7.00(3)
⑩(9) 透明人間  7.00(2)

 ⑤と⑨の2作品が新登場です。
 ⑤「見えざる人生」については上述しました。
 ⑨「浮力」(仮)は、オーストラリアのドラマ&犯罪。もう少しいい生活をしたい14歳の少年チャクラ(サーム・ヘング)。タイの漁船の気まぐれで残酷な船長に奴隷労働者として売られていきます。到着したのは海の真ん中。1日22時間労働に苦しめられても受け取るお金はなく、 空腹を満たすものは一握りの冷や飯と汚れた水だけでした。そこではひどい虐待が日常になってしまい、少年を助けてくれる人はいません。「ここは死の海だ」・・・そんな中で、生の意志こそが浮力なのだ。韓国題は「부력」。日本公開は未定のようです。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績6月26日(金)~6月28日(日) ★★★
       パニック&スリラーの韓国映画「#生きている」 コロナ後初めて累積観客数100万人突破

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(30)・・#生きている(韓国) ・・・・・・・・6/24・・・・・・・・・・702,962・・・・・1,060,025・・・・・・8,855・・・・・・1,182
2(1)・・潔白(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・6/10・・・・・・・・・・・98,174・・・・・・・716,071・・・・・・6,368・・・・・・・・647
3(2)・・2分の1の魔法・・・・・・・・・・・・・・・6/17・・・・・・・・・・・87,795・・・・・・・279,848・・・・・・1,433・・・・・・・・661
4(再)・・バットマン ビギンズ・・・2005/6/24・・・・・・・・・・21,215・・・・・・・897,412・・・・・・5,754・・・・・・・・301
5(5)・・グレイテスト・ショーマン・・2017/12/20・・・・・・14,978・・・・・1,682,082・・・・・13,241・・・・・・・・142
6(3)・・消えた時間(韓国) ・・・・・・・・・・・6/18・・・・・・・・・・・14,355・・・・・・・180,292・・・・・・1,608・・・・・・・・477
7(6)・・野球少女(韓国) ・・・・・・・・・・・・・6/18・・・・・・・・・・・・6,605 ・・・・・・・・28,388 ・・・・・・・245・・・・・・・・・99
8(77)・・エンディングス、ビギニングス(米・韓)・・6/24・・6,406・・・・・・・・・10,391 ・・・・・・・・85・・・・・・・・246
9(4)・・侵入者(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・6/04・・・・・・・・・・・・5,305 ・・・・・・・529,261・・・・・4,788・・・・・・・・181
10(再)・・スラムドッグ$ミリオネア・・2009/3/19 ・・・・・4,360 ・・・・・1,118,134・・・・・7,425・・・・・・・・・47
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 営業再開後も、週末観客動員数の1位は多くても20万人台に止まってきましたが、今回は一挙に70万人超え。公開日からだと5日間で累積観客数100万人を超えました。これは2月以降初めてです。2位以下は大差をつけられていますが、6位までが5ケタで、だんだん見通しが明るくなってきました。このまま順調にいけばいいのですが・・・。
 新登場は1・8位の2作品です。4・8位の再上映の旧作はよく知られている作品なので説明は略します。
 1位「#生きている」は、韓国のパニック&スリラー。ニュース速報が流れる中、緊急事態を知らせるアラームが鳴り響きます。都市は原因不明の症状の人たちの攻撃によって統制不能の状況に陥ったのです。何もわからないまま眠りから覚めたジュヌ(ユ・アイン)は、自分が誰もいない家に1人で孤立していることを知ります。データ、Wi-fi、メール、電話等、すべての通信手段が切断されたままジュヌの絶望が極に達した時、向こうのアパートで誰かがシグナルを送ってきます。それは別の生存者ユビン(パク・シネ)でした。他の誰かが生きているという事実だけでも希望を持てるようになった2人は、それぞれのやり方で危機に立ち向かおうとします・・・。原題は「#살아있다」です。感染を避けて自室に閉じこもっている状況は、やはり新型コロナの現実と重なる要素が多そうですね。数多いゾンビ映画中、本作はマンションの個室で孤立している者同士のコミュニケーションがキモということで、ある評論家はデジタル版「彼とわたしの漂流日記」(キム氏漂流記)と評していましたが、なるほどマンション内で望遠鏡を握りしめているユビン(右画像)の姿は「彼とわたしの漂流日記」の引きこもり女性と重なりますね。
 8位「エンディングス、ビギニングス」は、アメリカ・韓国合作のドラマ。といっても、制作こそCJエンタですが監督も俳優たちもアメリカで、英語で演じていて、ハングル字幕の作品です。運命だと信じていた男との長年の恋愛を終えたダフネ(シェイリーン・ウッドリー)は、その延長でNo恋愛、Noアルコールと共に禁欲生活を宣言します。そんな彼女の前に2人の男性ジャック(ジェイミー・ドーナン)とフランク(セバスチャン・スタン)が現れます。ダフネは温かく近づいてきて安心感を与えるジャックに引かれながらも、セクシーな目つきで自分を見つめるフランクに心が揺れてしまいます。愛に失敗すると思うと怖い一方で寂しいのもイヤ、というダフネですが・・・。2人の男の間でさまよう女性のロマンス・・・のように見えますが、女性評論家のコメントによれば、実は彼女が憂鬱感と自己嫌悪を克服する過程を描いているのだそうです。韓国題は「엔딩스 비기닝스」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・野球少女(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/18・・・・・・・・6,605・・・・・・・・・28,388・・・・・・・・245・・・・・・・・・99
2(再)・・スラムドッグ$ミリオネア・・2009/3/19・・・・・・・・4,360 ・・・・・1,118,134 ・・・・・・7,425 ・・・・・・・・47
3(4)・・君の名前で僕を呼んで・・・・・・・2018/3/22・・・・・・・・2,915 ・・・・・・・223,910 ・・・・・・1,887 ・・・・・・・・47
4(2)・・イントゥ・ザ・スカイ ・・・・・・・・・・・・・・6/10・・・・・・・・2,352・・・・・・・・・76,290 ・・・・・・・・669・・・・・・・・・42
       気球で未来を変えたふたり
5(51)・・浮力 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/25・・・・・・・・2,125・・・・・・・・・・3,642・・・・・・・・・・30・・・・・・・・・88

 5位「浮力」が新登場ですが、この作品については上述しました。
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