▸6月22日から一般公開予定の韓国映画「天命の城」(原題:南漢山城)の試写会に行って来ました。ほぼ<予測通り>の内容です。<期待通り>と書かなかったのは、少なくとも娯楽作としては最初から期待していなかったから。時代と、物語の主舞台は1636年の丙子胡乱(→ウィキペディア)の時、朝鮮国王・仁祖の軍が立て籠もった南漢山城です。同年国号を後金から清に改め、皇帝を称するに至ったホンタイジの率いる女真の圧倒的な軍勢の前に、臣従を拒んだ仁祖も結局は屈服を余儀なくされて・・・という史実に沿った歴史ドラマ。となると、韓国人の観客がスカッとする場面は皆無。いや日本人でも見てて心が重~くなります。イ・ビョンホン、パク・ヘイル、キム・ユンソク、コ・ス(←もうけ役だったかも)と人気スターはそろえたものの、女優はといえばチョ・アインちゃん(7歳)くらいで、全然花がありません。(蓮池薫さん訳の「孤将」の作者)金薫の小説の映画化ということで、歴史の勉強をしたい人及び娯楽性を排した重厚感を味わいたい人にはオススメ。あ、それから今の韓国の外交上の苦心(悲哀?)ともオーバーラップして・・・ということも多くの韓国人自身も感じたに違いありません。
なお、字幕では清の軍のことを<賊軍>と訳していましたが、元の韓国語は<오랑매(オランケ)>で、<野蛮人>といった差別語です。文化文明の大本である漢民族の王朝・明のすぐ下の朝鮮のずーっと下、と女真族を蔑視している言葉です。で、私ヌルボだったら<蛮族軍>とでも訳した方がそうしたニュアンスは伝わるかなと思った次第です。(うわ、根本理恵さんに異論を唱えてしまった!)
なお、仁祖がホンタイジの前で屈辱的な三跪九叩頭の礼をした場所・三田渡(サムジョンド)は今のロッテワールドの辺りで、その時結んだ<三田渡の盟約>を刻んだ三田渡碑(→ウィキペディア)があります。つまり、映画の冒頭の凍り付いた川は漢江で、渡し場が現在のロッテワールド近くにあったというわけです。
▸6月30日公開予定の「ワンダーランド北朝鮮」についての感想等はまだ終わってません。いやはや・・・。
→ ドキュメンタリー映画「ワンダーランド北朝鮮」のあれこれ [その1]北朝鮮の普通の人々と1対1で対話し、暮らしや仕事等を自然に撮る。 しかし、「疑念」もフツフツ・・・・
→ ドキュメンタリー映画「ワンダーランド北朝鮮」のあれこれ [その2]「美しい映像を撮りたかった」と監督は語ったが・・・
★★★ NAVERの人気順位(5月29日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
①(1) ダンガル きっと、つよくなる 9.63(1,316)
②(2) グレイテスト・ショーマン 9.37(12,726)
③(4) 新世紀、パリ・オペラ座 9.32(19)
④(5) KING OF PRISM -PRIDE the HERO-(日本) 9.26(892)
⑤(7) ゴッホ~最期の手紙~ 9.19(5,202)
⑥(6) トゥルース・オア・デア 9.23(60)
⑦(10) ピーターラビット 9.14(1,091)
⑧(8) 無門関(韓国) 9.10(88)
⑨(-) 霊魂の巡礼道 9.06(16)
⑩(-) ビー・バップ・ア・ルーラ 9.03(496)
⑨「霊魂の巡礼道」だけが今回の新登場です。トロント、ロッテルダム、釜山
各国際映画祭に公式招待された中国のドキュメンタリー。チベットの小さな村のニイマでは、「神々の土地」といわれる聖地ラサと聖山カイラス山に巡礼に行くことが生涯の夢です。死ぬ前に巡礼に旅立ちたい老人、生活のため殺生を重ねてきた牛の業者、出産を前にした妊婦から幼い少女に至るまで、3家族の計11人がそれぞれ希望を抱いて共に巡礼へと旅立ちます。その巡礼の旅というのがあつうの徒歩旅行のようなものではありません。1年間で2,500kmにも及ぶ距離を<三歩一拝>つまり3歩進むごとに1回ひれ伏すというもの。そして肉体的苦痛を克服しつつ疲れた魂を癒し平安を祈るのです。韓国題は「영혼의 순례길」です。
※この<三歩一拝>は、韓国では2003年セマングム干拓による環境破壊に反対して各宗教団体が合同で始めてからさまざまな要求を掲げたデモの一形態としてしばしば行われています。(日本では少なくとも市街地では認められそうにない?)
【記者・評論家による順位】
①(1) フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法 8.50(10)
②(2) レディ・プレイヤー1 8.36(11)
③(3) ファントム・スレッド 8.22(9)
④(4) シェイプ・オブ・ウォーター 8.18(11)
⑤(5) レディ・バード 7.82(11)
⑥(6) 君の名前で僕を呼んで 7.80(10)
⑦(7) エセルとアーネスト 7.75(4)
⑧(8) バーニング(韓国) 7.69(13)
⑨(9) 共同正犯(韓国) 7.67(9)
⑩(-) ゴッホ~最期の手紙~ 7.50(8)
今回の新登場はありません。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績5月25日(金)~5月27日(日) ★★★
韓国の犯罪アクション「督戦[トクジョン]」が1位に
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(25)・・督戦[トクジョン](韓国) ・・・・・・5/22 ・・・・・・・1,092,711・・・・・・・1,796,079 ・・・・・・・15,952 ・・・・・・・1,357
2(1)・・デッドプール2・・・・・・・・・・・・・・・5/16・・・・・・・・・424,322・・・・・・・3,164,112 ・・・・・・・28,934・・・・・・・・・933
3(2)・・アベンジャーズ・・・・・・・・・・・・・・4/25・・・・・・・・・107,617・・・・・・11,012,994 ・・・・・・・98,141・・・・・・・・・546
/インフィニティ・ウォー
4(新)・・ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー・・5/24・・104,379 ・・・124,629 ・・・・・・・・1,198・・・・・・・・・569
5(47)・・トゥルース・オア・デア・・・・・・・5/22・・・・・・・・・・95,470 ・・・・・・・・182,802 ・・・・・・・・1,587・・・・・・・・・520
6(4)・・ピーターラビット・・・・・・・・・・・・5/16・・・・・・・・・・75,119 ・・・・・・・・310,360 ・・・・・・・・2,402・・・・・・・・・542
7(3)・・バーニング(韓国) ・・・・・・・・・・・・5/17 ・・・・・・・・・・48,716 ・・・・・・・・448,678 ・・・・・・・・4,033 ・・・・・・・・468
8(6)・・私を月に連れてって・・・・・・・・・・5/16 ・・・・・・・・・・13,369 ・・・・・・・・・91,791 ・・・・・・・・・719・・・・・・・・・115
9(22)・・ぼくらベアベアーズ・・・・・・・・・5/24 ・・・・・・・・・・11,633 ・・・・・・・・・13,115 ・・・・・・・・・104・・・・・・・・・301
10(5)・・レスラー(韓国) ・・・・・・・・・・・・・5/09 ・・・・・・・・・・・4,758 ・・・・・・・・765,510 ・・・・・・・・6,444 ・・・・・・・・149
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
今回の新登場は1・4・9位の3作品です。(5位のアメリカのホラー「トゥルース・オア・デア」については先週紹介しました。)
1位「督戦[トクジョン]」は韓国の犯罪&アクション。原題の「독전.(トクジョン)」は見慣れない言葉ですが、辞典によると「戦いを督励して気勢を高めること」。同じスペルの<毒戦>という言葉はないようです。謎の爆発事故が起こった後、長い間麻薬組織を追跡してきた刑事ウォノ(チョ・ジヌン)の前に組織の後見人オ・ヨノク(キム・ソンニョン)と組織に捨てられた男ロック(リュ・ジュニョル)が現れます。彼らの助けを借りて、アジア麻薬市場の大物チン・ハリム(キム・ジュヒョク)と組織の隠し玉ブライアン(チャ・スンウォン)と会ったウォノは組織の実体について決定的なカギをつかみますが・・・。
4位「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」は、アメリカのSF。「スター・ウォーズ」シリーズの人気キャラクター、ハン・ソロを主人公にしたスピンオフ作品で、彼の知られざる過去を描いた物語です。日本公開は6月29日で、すでに公式サイト等で諸情報が伝えられています。韓国題は「한 솔로: 스타워즈 스토리」です。
9位「ぼくらベアベアーズ」は、元は2015年スタートしたアメリカ連続TVアニメで、日本でもNHKBSプレミアムで放映されていました。基本は「3匹のクマたちの視点を通じて現代っ子たちの生活や心理を描いたコメディアニメ」。韓国でも2015年からTV放映されていて、劇場版も2017年に公開され、今作は2作目。副題が「ベビー・ベアーズ」ということで、おなじみのクマブラザーズの子供の頃のお話が主な内容とのことです。韓国題は「위 베어 베어스: 베이비 베어스」です。日本では劇場版の公開はなさそう?
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・私を月に連れてって・・・・・・・・・・・・5/16・・・・・・・・・・13,369・・・・・・・・・・・・91,791・・・・・・・・・・・719・・・・・・・・・115
2(25)・・ケーキメーカー・・・・・・・・・・・・・・・5/24・・・・・・・・・・・3,013・・・・・・・・・・・・・4,708・・・・・・・・・・・・42・・・・・・・・・・65
3(2)・・私たちをつなぐもの・・・・・・・・・・・・5/03・・・・・・・・・・・2,610・・・・・・・・・・・・46,548・・・・・・・・・・・405・・・・・・・・・・31
4(26)・・ムーミン谷とウィンターワンダーランド・・2/08・・1,540・・・・・・・・・・・・21,781・・・・・・・・・・・120・・・・・・・・・・・2
5(4)・・スペインは呼んでいる・・・・・・・・・・5/17・・・・・・・・・・・1,503・・・・・・・・・・・・・9,224・・・・・・・・・・・・74・・・・・・・・・・28
2・5位の2作品が新登場です。
2位「ケーキメーカー」(仮)は、イスラエル・ドイツ合作のドラマ。ドイツ人のパティシュエのトーマスは、ベルリンで頻繁にビジネスをしているイスラエル人の既婚男性オレンと不倫関係にありました。そのオレンがイスラエルで自動車事故のため死ぬと、トーマスはエルサレムに行って彼の死の理由を探ります。オレンの妻だったカフェの女主人アナットは愛するオレンを失くして必死に堪えています。トーマスは密かに彼女の生活に入り込みます。ところが、予想を越える展開の中で、彼は嘘を重ねることに・・・。傷ついた心を癒すフードセラピームービーとの触れ込みの作品です。韓国題は「케이크메이커」。日本公開は未定のようです。
5位「スペインは呼んでいる」(仮)は、イスラエル・ドイツ合作イギリスのドラマ&コメディ。イギリスのコメディアン兼俳優のスティーヴ・クーガンとロブ・ブライドンの2人が「イタリアは呼んでいる」(2014)に続いて今度はスペインに向かいます。サンタンデール、グラナダ、マラガまでスペインの全域を、見て、食べて、楽しんで周遊します。韓国題は「트립 투 스페인」。日本公開は未定のようです。
なお、字幕では清の軍のことを<賊軍>と訳していましたが、元の韓国語は<오랑매(オランケ)>で、<野蛮人>といった差別語です。文化文明の大本である漢民族の王朝・明のすぐ下の朝鮮のずーっと下、と女真族を蔑視している言葉です。で、私ヌルボだったら<蛮族軍>とでも訳した方がそうしたニュアンスは伝わるかなと思った次第です。(うわ、根本理恵さんに異論を唱えてしまった!)
なお、仁祖がホンタイジの前で屈辱的な三跪九叩頭の礼をした場所・三田渡(サムジョンド)は今のロッテワールドの辺りで、その時結んだ<三田渡の盟約>を刻んだ三田渡碑(→ウィキペディア)があります。つまり、映画の冒頭の凍り付いた川は漢江で、渡し場が現在のロッテワールド近くにあったというわけです。
▸6月30日公開予定の「ワンダーランド北朝鮮」についての感想等はまだ終わってません。いやはや・・・。
→ ドキュメンタリー映画「ワンダーランド北朝鮮」のあれこれ [その1]北朝鮮の普通の人々と1対1で対話し、暮らしや仕事等を自然に撮る。 しかし、「疑念」もフツフツ・・・・
→ ドキュメンタリー映画「ワンダーランド北朝鮮」のあれこれ [その2]「美しい映像を撮りたかった」と監督は語ったが・・・
「朝鮮日報」5月25日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。) | ||
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남자들의 수다도 재밌다 두 중년 남자는 레스토랑 리뷰를 쓰기 위해 함께 차를 몰고 스페인 여행을 떠난다. | 《週末の劇場街》で紹介 「スペインは呼んでいる」 男たちのおしゃべりもおもしろい [写真説明] 2人の中年男はレストランのレビューを書くために一緒に車に乗ってスペイン旅行に出かける。 「バーニング」 鮮やかでなく、より勇敢な ★★★ 「ケーキメーカー」 欲張らないことを知る。★★★ 「トゥルース・オア・デア」 浅いが噛めば味はある ★★ | |
上記の作品については以下の記事または先週の記事の中で紹介しています。 |
★★★ NAVERの人気順位(5月29日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
①(1) ダンガル きっと、つよくなる 9.63(1,316)
②(2) グレイテスト・ショーマン 9.37(12,726)
③(4) 新世紀、パリ・オペラ座 9.32(19)
④(5) KING OF PRISM -PRIDE the HERO-(日本) 9.26(892)
⑤(7) ゴッホ~最期の手紙~ 9.19(5,202)
⑥(6) トゥルース・オア・デア 9.23(60)
⑦(10) ピーターラビット 9.14(1,091)
⑧(8) 無門関(韓国) 9.10(88)
⑨(-) 霊魂の巡礼道 9.06(16)
⑩(-) ビー・バップ・ア・ルーラ 9.03(496)
⑨「霊魂の巡礼道」だけが今回の新登場です。トロント、ロッテルダム、釜山
各国際映画祭に公式招待された中国のドキュメンタリー。チベットの小さな村のニイマでは、「神々の土地」といわれる聖地ラサと聖山カイラス山に巡礼に行くことが生涯の夢です。死ぬ前に巡礼に旅立ちたい老人、生活のため殺生を重ねてきた牛の業者、出産を前にした妊婦から幼い少女に至るまで、3家族の計11人がそれぞれ希望を抱いて共に巡礼へと旅立ちます。その巡礼の旅というのがあつうの徒歩旅行のようなものではありません。1年間で2,500kmにも及ぶ距離を<三歩一拝>つまり3歩進むごとに1回ひれ伏すというもの。そして肉体的苦痛を克服しつつ疲れた魂を癒し平安を祈るのです。韓国題は「영혼의 순례길」です。
※この<三歩一拝>は、韓国では2003年セマングム干拓による環境破壊に反対して各宗教団体が合同で始めてからさまざまな要求を掲げたデモの一形態としてしばしば行われています。(日本では少なくとも市街地では認められそうにない?)
【記者・評論家による順位】
①(1) フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法 8.50(10)
②(2) レディ・プレイヤー1 8.36(11)
③(3) ファントム・スレッド 8.22(9)
④(4) シェイプ・オブ・ウォーター 8.18(11)
⑤(5) レディ・バード 7.82(11)
⑥(6) 君の名前で僕を呼んで 7.80(10)
⑦(7) エセルとアーネスト 7.75(4)
⑧(8) バーニング(韓国) 7.69(13)
⑨(9) 共同正犯(韓国) 7.67(9)
⑩(-) ゴッホ~最期の手紙~ 7.50(8)
今回の新登場はありません。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績5月25日(金)~5月27日(日) ★★★
韓国の犯罪アクション「督戦[トクジョン]」が1位に
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(25)・・督戦[トクジョン](韓国) ・・・・・・5/22 ・・・・・・・1,092,711・・・・・・・1,796,079 ・・・・・・・15,952 ・・・・・・・1,357
2(1)・・デッドプール2・・・・・・・・・・・・・・・5/16・・・・・・・・・424,322・・・・・・・3,164,112 ・・・・・・・28,934・・・・・・・・・933
3(2)・・アベンジャーズ・・・・・・・・・・・・・・4/25・・・・・・・・・107,617・・・・・・11,012,994 ・・・・・・・98,141・・・・・・・・・546
/インフィニティ・ウォー
4(新)・・ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー・・5/24・・104,379 ・・・124,629 ・・・・・・・・1,198・・・・・・・・・569
5(47)・・トゥルース・オア・デア・・・・・・・5/22・・・・・・・・・・95,470 ・・・・・・・・182,802 ・・・・・・・・1,587・・・・・・・・・520
6(4)・・ピーターラビット・・・・・・・・・・・・5/16・・・・・・・・・・75,119 ・・・・・・・・310,360 ・・・・・・・・2,402・・・・・・・・・542
7(3)・・バーニング(韓国) ・・・・・・・・・・・・5/17 ・・・・・・・・・・48,716 ・・・・・・・・448,678 ・・・・・・・・4,033 ・・・・・・・・468
8(6)・・私を月に連れてって・・・・・・・・・・5/16 ・・・・・・・・・・13,369 ・・・・・・・・・91,791 ・・・・・・・・・719・・・・・・・・・115
9(22)・・ぼくらベアベアーズ・・・・・・・・・5/24 ・・・・・・・・・・11,633 ・・・・・・・・・13,115 ・・・・・・・・・104・・・・・・・・・301
10(5)・・レスラー(韓国) ・・・・・・・・・・・・・5/09 ・・・・・・・・・・・4,758 ・・・・・・・・765,510 ・・・・・・・・6,444 ・・・・・・・・149
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
今回の新登場は1・4・9位の3作品です。(5位のアメリカのホラー「トゥルース・オア・デア」については先週紹介しました。)
1位「督戦[トクジョン]」は韓国の犯罪&アクション。原題の「독전.(トクジョン)」は見慣れない言葉ですが、辞典によると「戦いを督励して気勢を高めること」。同じスペルの<毒戦>という言葉はないようです。謎の爆発事故が起こった後、長い間麻薬組織を追跡してきた刑事ウォノ(チョ・ジヌン)の前に組織の後見人オ・ヨノク(キム・ソンニョン)と組織に捨てられた男ロック(リュ・ジュニョル)が現れます。彼らの助けを借りて、アジア麻薬市場の大物チン・ハリム(キム・ジュヒョク)と組織の隠し玉ブライアン(チャ・スンウォン)と会ったウォノは組織の実体について決定的なカギをつかみますが・・・。
4位「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」は、アメリカのSF。「スター・ウォーズ」シリーズの人気キャラクター、ハン・ソロを主人公にしたスピンオフ作品で、彼の知られざる過去を描いた物語です。日本公開は6月29日で、すでに公式サイト等で諸情報が伝えられています。韓国題は「한 솔로: 스타워즈 스토리」です。
9位「ぼくらベアベアーズ」は、元は2015年スタートしたアメリカ連続TVアニメで、日本でもNHKBSプレミアムで放映されていました。基本は「3匹のクマたちの視点を通じて現代っ子たちの生活や心理を描いたコメディアニメ」。韓国でも2015年からTV放映されていて、劇場版も2017年に公開され、今作は2作目。副題が「ベビー・ベアーズ」ということで、おなじみのクマブラザーズの子供の頃のお話が主な内容とのことです。韓国題は「위 베어 베어스: 베이비 베어스」です。日本では劇場版の公開はなさそう?
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・私を月に連れてって・・・・・・・・・・・・5/16・・・・・・・・・・13,369・・・・・・・・・・・・91,791・・・・・・・・・・・719・・・・・・・・・115
2(25)・・ケーキメーカー・・・・・・・・・・・・・・・5/24・・・・・・・・・・・3,013・・・・・・・・・・・・・4,708・・・・・・・・・・・・42・・・・・・・・・・65
3(2)・・私たちをつなぐもの・・・・・・・・・・・・5/03・・・・・・・・・・・2,610・・・・・・・・・・・・46,548・・・・・・・・・・・405・・・・・・・・・・31
4(26)・・ムーミン谷とウィンターワンダーランド・・2/08・・1,540・・・・・・・・・・・・21,781・・・・・・・・・・・120・・・・・・・・・・・2
5(4)・・スペインは呼んでいる・・・・・・・・・・5/17・・・・・・・・・・・1,503・・・・・・・・・・・・・9,224・・・・・・・・・・・・74・・・・・・・・・・28
2・5位の2作品が新登場です。
2位「ケーキメーカー」(仮)は、イスラエル・ドイツ合作のドラマ。ドイツ人のパティシュエのトーマスは、ベルリンで頻繁にビジネスをしているイスラエル人の既婚男性オレンと不倫関係にありました。そのオレンがイスラエルで自動車事故のため死ぬと、トーマスはエルサレムに行って彼の死の理由を探ります。オレンの妻だったカフェの女主人アナットは愛するオレンを失くして必死に堪えています。トーマスは密かに彼女の生活に入り込みます。ところが、予想を越える展開の中で、彼は嘘を重ねることに・・・。傷ついた心を癒すフードセラピームービーとの触れ込みの作品です。韓国題は「케이크메이커」。日本公開は未定のようです。
5位「スペインは呼んでいる」(仮)は、イスラエル・ドイツ合作イギリスのドラマ&コメディ。イギリスのコメディアン兼俳優のスティーヴ・クーガンとロブ・ブライドンの2人が「イタリアは呼んでいる」(2014)に続いて今度はスペインに向かいます。サンタンデール、グラナダ、マラガまでスペインの全域を、見て、食べて、楽しんで周遊します。韓国題は「트립 투 스페인」。日本公開は未定のようです。